ひたすらに頑丈也   作:覚め

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月刊聖コミック
「今日で最終回です」
「まだ一巻じゃないですか!」


第20話

霧の湖

 

「やっほー!」ドーン

 

「おう何もんや」

 

「私!天子!」

 

「…で?」

 

「この前のお詫びとして桃を持ってきてあげたのよ!感謝して」

 

「んー、でりしゃす」

 

「感謝!?」

 

ぶっきらぼう、という言葉の意味は知らないが。多分こういう返事をぶっきらぼうと言うのだろう。もちろん俺は風来坊!!…んべっ。ちょっと芯みたいなの食っちゃった。て言うかこの桃何?なんかあんの?…ない?ないの。そう。

 

「ただの桃?」

 

「食べたら食べた分だけ強靭になる桃」

 

「今すぐぺっしなさい!」

 

「食った時点でもう無理よ」

 

「つまり牛なら反芻するため2倍の効果が…!?」

 

「泣くことになるの私だからしないわよ。で、あんたの周りに浮いてるそれは何?」

 

「んぇ?」

 

「…あ、ほんとだ」

 

「んぷぅ」

 

「うわ、口からも出た!」

 

「幽霊だな。また巫女さんとこかぁ…」

 

「ああ、それだけど。異変だなんだってどっか行ったわよ」

 

「嘘だろ異変解決すれば幽霊退治してくれんのかよありがてーわ」

 

「事態は急を要する!」

 

「うおおおお!」

 

「姫、無理して上がらない。」

 

そう言うわけで上空へやってきた。天子が付いてきているが知らない。しかしどうやって異変の原因を暴くと言うのか。誰か怪しい、て言うか怪しさ満点の…八雲紫…みたいな奴!いないか…まあ、いないだろうな。そんなにいないわな。怪しさ満点の奴なんて

 

「ねぇ貫太」

 

「お前に名前言ったっけ」

 

「あなたの真ん前にいるあれ誰?」

 

「…先制こうげ」

 

「いきなり物を投げつけちゃダメよ」ガシッ

 

「っ!」

 

「貴方面白い子ね。さっきまであんな感じの霊が中にいたでしょう?」

 

「全身真っ青な奴…」

 

「いえ、それだけではないわね。取り憑かれたの、初めてじゃないでしょ?」

 

「そうだが?」

 

「地霊と普通の霊。ますます気に入っちゃうわね…」

 

「ぉぉおあ!!」ドンッ

 

「いやーん」

 

「助かった天子」

 

「な、何よあれ!知ってんの!?」

 

「知らん!」

 

「じゃあ、私たちの場所に」

 

「突撃ぃぃぃ!」

 

「ごあんな〜い♪」

 

「!?」

 

「ちょ、ちょっと!?…置いてけぼり?」

 

「天子」

 

「うおっ巫女」

 

「今度の異変もあんた、だなんて言わないよね」

 

「あ、当たり前だろう!?」

 

大祀廟

 

「さーて…ここで待っててくださる?誰か入ってきたみたいだから」

 

「あ、はい」

 

「うわ、なんでいるのよ!?」

 

明らかに顔色の悪い頭に札を貼った変な奴が現れ、それに対して巫女さんが変なことを言う。さて、俺は適当にそこら辺を探るか。奥に行けばなんかあるだろ!…なるよな?なってね、お願い。お願いします!出口がぺかーっと空いててください!ね!ね!?

 

「…なんだ?お前」

 

「ちっこい奴じゃな」

 

「テメーより上だろうが」

 

「どんぐりの背比べはやめろ。見てて哀しい」

 

「…で、本当にお前ら誰」

 

「我は物部布都!」

 

「私は蘇我屠自古」

 

「…2人合わせて蘇我布都ね」

 

「なんでじゃ!?」

 

「さて、さらに奥へと進みますか」

 

「ま、待て!」

 

「ん?」

 

「貴様にこの先を渡らせるわけにはいかんのじゃ!」

 

「私も同じだ。そこで大人しく寝てるんだな」

 

「…じゃあ出口どっかに作れや!!」

 

「なんじゃその馬みたいな物は!?」

 

「は、何しようと無駄だ!その乗り物壊しちまえば」

 

「丸太ブレイク!!」バゴッ

 

「ぅあっ」

 

「遠心力アターック!」

 

「ぶぇ」

 

「フー…さあ先に進もう」

 

「た…」

 

「?」

 

「太子様が…復活…」

 

「タイシサマ?なんだろう…サマって付いてるんだし、オジョウサマ的なアレだろ」

 

「そうね。なんで貴方がここにいるかを聞くくらいどうでも良いことよ」

 

「わぁ巫女様」

 

そう言っていると一番奥についたっぽい。なんか、よくわかんないけど誰か眠ってる。フライパンで起こしたら寝起きが最悪の人間だったらしく、なぜかこちらを目に涙を浮ばせながら襲ってきた。うるさい、寝てる方が悪い。野生じゃそうは行かんぞ。

 

「んぷぅ!」ペッ

 

「!?」

 

「丸太でーい!」

 

「っ、丸太スピン!」グルッ

 

「おおぉおぉおお…お?」ゴンッ

 

「なんなんだあれは!」

 

「で、あんたが異変の原因?」

 

「は?」

 

「あんたがこの変な霊を集めてたんでしょ」

 

「いや、うーん…多分勝手に集まってるとかだと」

 

「目覚めるだけで迷惑かけんなぁ!」ドンッ

 

「きゃっ」

 

「…」

 

「あ、いや、その…」

 

「冷めた。帰るわ」

 

「私もそうする。その変な霊はあんたがなんとかして」

 

「あれタイシサマっていうらしいよ」

 

「タイシサマ?…太子、片付けて」

 

「えぇ!?」

 

「さ、帰るわよ。帰って温泉入りましょ」

 

「香霖堂が悲鳴出してたぞ。なんか取られたーって」

 

「タダで譲らないのが悪い」

 

「ちょ、ちょっと待った!いや待ってくれ!」

 

「私が後ろに乗るわ」

 

「何すんの?」

 

「突っ込んで夢想封印」

 

「俺巻き込まれない?」

 

「嫌だったら全力で駆け抜けることね」

 

「…御免!!」

 

「え?いや、なんでこっちに!?いや違う、だから、その、私に勝手に集まって来ただけでだな!」

 

「夢想」

 

「だから、その」

 

「封印」シュババッ

 

印の字、というのだろうか。そんな感じの変な物を切った巫女さんは、振り向きもせずこれで異変解決〜と言っていた。助けて香霖堂!…というわけで急ブレーキなどないこの乗り物を足を使って止める。うおお…バランス肝心だな。

 

「おー、お見事」

 

「なんてことないわよ」

 

「太子様ぁぁぁ!」

 

「また封印されるんですかぁぁぁ!?」

 

「…取り巻きってあんな感じなのね」

 

「なんか滑稽」

 

「使えそう」

 

「えっ」

 

「…とにかく。帰って温泉よ。スッキリするでしょ」

 

「誤魔化せるとでも?」

 

「うるさい」




今日の太新聞(太子と新聞を組み合わせた、布都のアイデア作品)
Q.なんであんな感じの人がいるんですか?
A.幻想郷はなんでも受け入れるんですの。それはもう酷いくらいに…ね。
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