ひたすらに頑丈也   作:覚め

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急に命蓮寺ライフが決まった主人公君


第22話

命蓮寺

 

「いえーい」

 

「いえーい」

 

「聖さん、こいつら肉食ってましたよ」

 

「は?」

 

「証拠写真」

 

「おやおやおやおやおやおや」

 

「オイオイオイ」

 

「死んだわ、私たち」

 

なんとも不思議なことで、皆が快く受け入れてくれた。全くもって理由がわからないが、まあそんなこと言っても仕方ないだろう。仕方ないんだからねっ!しかしまぁ鼠と虎と船落とすやつと入道雲と化け狸(聞いた話)となんかよくわからんぬえって奴…統一性がないな

 

「んおっ」

 

「私との組み手で余所見なんて、生意気ですね!!」ブンッ

 

「おととっ」

 

「隙あり!!」ズンッ

 

「隙なし!!」ズテッ

 

「えぇ!?」

 

「腰打った…痛い」

 

「だ、大丈夫ですか?」

 

「隙ありぃ!!」ゲシィッ

 

「危ない」ガシッ

 

「からの滑りキック」ズルッ

 

「え?」ズルッ

 

「受け身とべっ」ガチンッ

 

「おぶっ」ドンッ

 

「痛い!」

 

「す、すいません…」

 

「おのれ命蓮寺…命蓮寺の洗礼とはこうも恐ろしいのか…!!」

 

「いや、違いますけど?」

 

「と言うわけで次から釣竿を使おうと」

 

「ダメですけど??」

 

ダメらしい。基本となる力がないと武器は意味ないんだと。ならば握力で…いややめとこう。妖怪の基準で全部言われそうだから。いやー、妖怪と住むって結構面倒だね。影狼さん達は…妖怪っていうのかな?あれなんて言うんだろう…共存できる生命体?

 

「ぬんっ!」ブンッ

 

「棒使うの!?」

 

「ええ。暴漢に襲われた時の対策もしないとダメですからねっ!」ゴンッ

 

「痛っ」

 

「休んでる暇は」

 

「釣竿ガード」

 

「ないですよ!!」バギィッ

 

「ぬぅっ」

 

「さあ次!」

 

「うい」グルグル

 

「あ、あれ?」

 

「十分な加速させなければまぁなんとか」

 

「突き」ゴンッ

 

「あいたっ」

 

「今日は終了です。釣竿に釣られるとは…」

 

「ぬおー!道教は敵!仏教は敵〜!!」

 

「ふんっ」ブンッ

 

「ぬお?」ブスッ

 

「ほれこっちこいや」グルグル

 

「な、なんじゃ!?仏の恨みか!?ぬはは!仏なんぞこの物部布都が」

 

「釣竿だよ」

 

「なんと!?」

 

「恨みとか何時代だよお前。ぶっ飛ばすぞ」

 

「何ぃ!?貴様調子に乗りよって!」

 

「かかってこいや∩^ω^∩」

 

「ぬぉお!」ゲシィッ

 

「ほれほれ」グイッ

 

「んぅ!こ、このくらい」

 

「フライパン右フック」バシィンッ

 

「ぇっ」

 

「…お前、馬鹿だろ」

 

「何故じゃ…!」

 

なんと目の前で釣竿を外そうとした。それは端的に言えばこっちを見てないっつーことだ。つまり叩けば良いのだよ!!ちょっとしょんぼりして帰っていっちゃった。ははは!2度と道教に関わるな!下衆!守銭奴!!神道くたばれ!!

 

「ちなみに道教って何?」

 

「えぇ…?」

 

「風来坊さん」

 

「何ー?」

 

「私たちは里へ布教しに行って参ります」

 

「里の奴らってそう言うの受け入れなさそうだけど」

 

「今の里って秩序が乱れに乱れてんだよね。そこで!我々仏教が秩序をもたらし」

 

「チツジョってなんだ」

 

「決まり事です」

 

「…あー、まあ頑張ってね」

 

「ですので」

 

「?」

 

「くれぐれも、秩序が出来るまでは里に寄らないこと。良いですね?」

 

「良いよ」

 

「それでは」

 

「ガンバッテクダサイ!!!!!!!!!!!!」

 

「うるさっ」

 

「…行ってしまったな」

 

「まーチツジョってのは知らねーけどよ。なんとかなれば良いってことでしょ」

 

「まあ、そうだが」

 

「じゃあ寝てれば良いって。寝て起きたらなんもかんも終わってるからね。」

 

「さて、その心意気はどこで養ったのやら」

 

「果報は寝て待てって言うでしょ」

 

「秩序を知る方が先だろ」

 

「だぁらっしゃい。この鼠が!」

 

「鼠だが?」

 

まあ何があろうとも、ドカンと起きてバゴンと何かやらかしが起きることはないだろう。俺自身やられることはないだろうし。異変だとしても俺に変わりはないし。と言うより宗教の狙い目ってことは…あれか。あの胡散臭い青い人も出てくるってことか。

 

「かっかっか。」

 

「あれ誰?」

 

「前言っただろう。マミゾウだ。化け狸の。」

 

「あー、なるへそ」

 

「いや、里があんなに荒れていたのは初めて見る。何があったのか…」

 

「やっぱり異変?」

 

「十中八九そうじゃろうが…まあ、税が多くて不満爆発の線も考えられるのう」

 

「へー」

 

「税など納める前に博麗の巫女に納める方がいいと儂は思うのだがな」

 

「あの神社温泉あるからまだ良いんじゃない?」

 

「遠いじゃろ…こう、里から。距離的にも、心的にも。」

 

「近くに建てれば良いのに」

 

「住処だけでものは思うんじゃがな」

 

「なんか問題起こりそう」

 

「そう。外から人が入ってくる時は大概神社から…案内役がおらんと困るんだなこれが」

 

「ふ〜っ」グサッ

 

「む?」

 

「フーッ…フーッ…!」

 

「この!」バギィッ

 

「ぐあっ!」

 

「あぶっ…え?」

 

「大丈夫か!?とは言っても矢で射抜かれたから大丈夫とは言えぬがな!」

 

「なんで気が付かなかったんだ…!?」

 

「永遠亭が確実じゃな…ちと遠いが」

 

なんだかよくわからないが、胸がじんじんする。ずんずんかもしれない。突然倒れそうになって、持ち堪えようとしたら力が抜けて…どうなってんだ、これ?なんかぐるぐるしてきた。なーんか、なー。人里行きたいなー。無理かなー。

 

永遠亭

 

「判断は褒めれるわよ」

 

「そりゃどうも」

 

「ちなみに。ただの矢じゃなかったわよ」

 

「何?」

 

「毒矢よ。遅効性のね。多分、里の秩序が乱れた余波でしょうね」

 

「里の中には此奴に対して恨みを持っている人間がいると?」

 

「まあ、失礼にはなるけどそうよ。里から寺まで行ったんでしょう?確実に仕留める気でしょうね」

 

「…起きた!」

 

「速い!?」

 

「よっ…おっぉ!?」ゴテッ

 

「休んでなさい」




香霖堂<毒矢?そんなモノ、ウチにはないよ。
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