ひたすらに頑丈也   作:覚め

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引越し数日に射抜かれた俺のハートは、医者の手により治りましたとさ



第23話

永遠亭

 

「…」

 

「本当になんて言ったら良いのか…」

 

「聖さん」

 

「なんでしょう?」

 

「人里でシンジャって増えた?」

 

「…増えました。」

 

「じゃあ良いんじゃない?」

 

「えっ…それは」

 

と言うわけで戻ってくるぜ命蓮寺。何故か途中で…確か墓地でよく会う妖怪に抱きつかれた。そう言えばこの妖怪は刀鍛冶をやっているらしい。なんてことを聞きながら命蓮寺に帰る。と言うか里の人でも下駄履かないのにあいつ下駄履いてなかった?

 

「やっほー」

 

「聖」

 

「見てみて〜」

 

「何それ」

 

「山椒魚」

 

「山椒魚!?なんで!?」

 

「釣ってきた」

 

「つ、釣れるんだ…幻想郷ってすごいなぁ」

 

「すごいっしょ〜?どう?」

 

「聞いて良いかい?」

 

「どうしたの鼠」

 

「それ、山椒魚に似た妖怪じゃないかい?」

 

「えっ」

 

「っ!!」パシィッ

 

「おわっ!?」

 

「あ、ごめんなさい」

 

「…で、これって妖怪なの?」

 

「妖力を感じるから妖怪だと思うよ」

 

「マジかよ。まあ良いけど」

 

「良くないよね?一輪、元人間として一言」

 

「…食中毒には気をつけなさい」

 

先駆者様からのありがたい言葉を貰い、少し聖さんに体重を寄せる。とりあえず神霊出す。あれ、神霊じゃねえ。何これ。え、何これ怖い。待って、マジで何これ。出そうで出ないんだけど?もしかして俺の魂だったりする?…まっさかぁ。

 

「さて。ご飯にしましょうか!」

 

「お〜!」

 

「ほー」

 

「さて、儂は帰ると」

 

「マミゾウ」

 

「っ、なんじゃ?」

 

「今日の皿洗い、マミゾウだよ?」

 

「し、新人がいるんだし。儂じゃなくても良いんじゃ」

 

「貫太は欠員補充の時に響子と一緒に皿洗いしてもらうから」

 

「なんじゃと…!?」

 

「聖〜」

 

「なんです?」

 

「ちょっと寒い」

 

「今日差しビンビンですよ」

 

「それを言うならギンギンじゃない?」

 

「2人とも違うわよ。ギラッギラよ!」

 

「しかし射抜かれて直ぐに動き出したと聞いた時は驚きましたよ」

 

「ねー」

 

「毒矢で射抜かれたんじゃからのう…すでに回った分の症状じゃろうて」

 

「マミゾウ、初耳なんですけど」

 

「…あ」

 

「あの男の人を庇ってるのかな?」

 

「マミゾウ、それはダメだよ…」

 

「言うタイミングを失っていて…な?」

 

「それで済むのなら私は貴女を殴って『殴らないタイミングを失っていて…な?』で済ませますよ」

 

「いや、それとこれでは話が」

 

「一緒です」

 

マミゾウが問い詰められている気がする。が俺はどうでも良い。日向ぼっこ中だからだ。人里で20代の人がこんなふうにしていたら、怒られることだろうな。だが残念ながら俺の身長はだいたい5尺。正確に言うとちょっと悲しい数字だから言わないぞ。

 

「ん〜」

 

「気持ちがいいですね」

 

「うぃー」

 

「さて、そろそろ犯人探しをしますか」

 

「え?」

 

「ナズーリンが少しの隙を突かれて矢で腕をやられてしまいまして。腕を包帯で巻いてるの見たでしょう?」

 

「あー、うん。」

 

「まだ見つかっていないのです」

 

「まじかよ」

 

「はい…」

 

人里

 

「と言うわけで犯人探しをします」

 

「嘘でしょ」

 

「聖〜」

 

「なんです?」

 

「目撃情報ありました」

 

「…あ」

 

「村紗、心当たりが?」

 

「いやぁ、居酒屋を梯子してた時に見た顔で…」

 

「…不問にしてあげます」

 

「はい!住所も諸々と書いてある紙もらったんで取ってきます!!」

 

「今直ぐに。」

 

「ん、なんだこいつ」

 

「なんだって…つい5年くらい前にぶっ飛ばされたじゃない…」

 

「あー?…あー」

 

「完全に忘れられてる」

 

「まあいいや」

 

「あ、お兄さん!お薬どう!?」

 

「なんだお前」

 

「!?」

 

「持ってきました!!」

 

「はい」

 

「はぁ…っ」

 

「ではナズーリン」

 

「なんだい?」

 

「探しましょうか。この人を」

 

なんだかよくわからんが犯人探しが流行るそうで。なんだかナズーリンさんが得意げに探し始めた。なんだかよくわからない、だうんじんぐ?たうんじんぐ?わかんないけどそう言うので探し始めた。ちなみに開始6分で見つかった。

 

「こいつだ」

 

「貴方…ちょっとよろしいですか?」グッ

 

「いたたたた」

 

「…さ、帰りましょう」

 

「なんで?」

 

「トラウマになりたくないなら帰りましょう!」ガシッ

 

「うわっ!?」

 

「あははは!貫太が肩に乗せられてやんの!」

 

「風強っ」グワッ

 

「わー!?髪の毛はやめてください!」

 

「あ、ごめんなさい」

 

「美味じゃないんですからね!?」

 

命蓮寺

 

「聖さーん」

 

「なんですか?」

 

「なんか変な人来てるよ」

 

「変な人??」

 

「いや、考えを改めたんだ。先日の人里を見てね。彼のような人間でも人里に居られるように」

 

「俺人里嫌いだぞ」

 

「…いや、だとしてもだ。同じような境遇の人間を野放しっていうのは」

 

「つまり何を?」

 

「人里に最低限の法を」

 

「ホウ?」

 

「最低限の生活ラインを出そうと思って」

 

「それで、その生活はどうやって維持させるんですか?」

 

「それはもちろん働かせて」

 

「働けないからそのような境遇になっているのですが?」

 

「職業訓練の施設を」

 

なんかむずかしい話になっちゃった。縁側で日向ぼっこしよう。と言うかマミゾウはなんでいつも『あ、いる』と言う時には縁側にいるんだ。縁側ってそんなに良いのか?人には良いだろうけど、なんか夜の方で活動してそうな妖怪は嫌いな気がする

 

「なんかよくわかんない」

 

「じゃろうなぁ。儂も特にわからん」

 

「マミゾウでもわかんないんだ」

 

「そもそも宗教なんてただの心の支えじゃ。宗教が法なんぞ語り始めたらいかん」

 

「…マミゾウも何言ってるかわかんない」

 

「ん?済まんな。まあ要するに…餅は餅屋、じゃ!」




五尺…150cm
しばらく休ませてもらぅ!!伸びとか関係なしで!!
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