ひたすらに頑丈也   作:覚め

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今朝、本当に「んおっ」って起きました。
んおっ


第28話

命蓮寺

 

「…?」

 

「ん、どうしたこんな朝早くに」

 

「いや〜、人里に住んでたら多分今頃は見合いだなんだって騒がしかったんだろうなーって」

 

「難儀じゃな」

 

「見合い!?」

 

「貫太が!?」

 

「あの2人よりは」

 

「んー…」

 

朝早くに起きたせいでなんだか頭が回らない。以前聖さんから貰った服に着替え、なんとか目を覚ます。なんとも言えぬ感覚に包まれつつ、自転車に乗って回る。今日は久しぶりに永遠亭にでも行ってみようか?…いやいや、紅魔館の奥底にいると噂されるお嬢の妹に会いに行こう。

 

「と言うわけで行こうと思う」

 

「おや」

 

「あ、聖さん」

 

「…どこへ?」

 

「紅魔館」

 

「私も行きましょう」

 

「えー?」

 

「良いでしょう?」

 

「置いてくよ?」

 

「置いて行けるものなら」ビュンッ

 

紅魔館

 

「…」

 

「やっほ」

 

「何?」

 

「妹ちゃんに合わせてーな」

 

「嫌よ」

 

「なんと」

 

「あらあら」

 

「ああ、今すぐ出すわよ。そいつがいるならそう言いなさいよ!」

 

「聖さん、なんかやったの?」

 

「里の上を飛んでいたので石を…投げて」

 

「投石ぃ…」

 

なんかよくわからんが自転車は門番さんに預けた。土足厳禁ならぬ自転車厳禁らしい。空浮くぞと言ってもなんだかんだって許可もらえなかったし。そんなに嫌いかね、自転車って。うーん、なんとも心当たりがない。自転車で回転しつつぶつかった覚えはないぞ。ほんと。

 

「フラン」

 

「ん、なんだフランがいるのか」

 

「何〜?…あ!」

 

「おう」

 

「久しぶり」

 

「まさかこんなところで会うとは」

 

「こっちの台詞。で、貫太は誰か探してるの?」

 

「ん、レミリアの妹」

 

「言ってなかったっけ?」

 

「何が?」

 

「私、こいつの妹」

 

「…え、こいつの上位互換じゃないの?」

 

「じゃない。」

 

「あ、ふーん…お前可哀想だな」

 

「え、何?馬鹿にされてる?」

 

「まあ世界って狭いわな」

 

「あれ、なんか頭良くなった?」

 

「命蓮寺でお勉強した」

 

「へぇ。あそこの寺って勉強も兼ねてるんだ」

 

「恩売ったら教えてくれた」

 

「現金な奴ら」

 

「しっかしこの館目がチカチカしてきたな」

 

「あの…」

 

「聖さん」

 

「赤いサングラスを持ってきました」

 

「…あ、すごいこれ。目がチカチカしない」

 

「嘘、本当に?」

 

「マジマジ。チカチカしない」

 

「良いなぁ」

 

「フラン!?」

 

「今からでも遅くないからさ、どう?紅魔館に引っ越さない?」

 

引越しの誘いを受けたが、悲しいかな。生憎引越ししたら面倒なものばっか買ってしまったので引っ越すのが面倒なところまで来てしまったのだ。とにかく面倒。フランはそれを聞いてこう言った。『じゃあ扉開けたらここって感じの扉作ろう』と。無理だな。

 

「じゃーどうすんの」

 

「どうもしない」

 

「…正解!」

 

「いえーい!」

 

「何も良くないわよ!?」

 

「…じゃあ、帰るか」

 

「またね」

 

「んなー」

 

「…咲夜」

 

「なんでしょうか」

 

「あれ出禁に」

 

「私が気に入ってるからダメー」

 

「!?」

 

命蓮寺

 

「ほとんど何もしてないじゃないですか」

 

「…聞いて良い?」

 

「なんですか?」

 

「割と速度出してるんだけど」

 

「バイクくらいですね」

 

「…レース」

 

「しましょう」ブルルルルルルル

 

「ウッソでしょこのー!」

 

「コースはどうします!?」

 

「どうするって、どうすんの!?」

 

「それじゃあ、里の周り一周で!」ブルルン

 

「ぉぉぉ!」

 

「…ナズーリン」

 

「何も聞くな」

 

 五十分後

 

「っ…」

 

「楽しかった〜」

 

「何が何やらわけわからん」

 

「聖」

 

「なんです?」

 

「人里から騒音を訴える声が聞こえてきたんですけど」

 

「まあ!」

 

「どうしまし」

 

「この人たちにもちゃんとバイクの魅力を」

 

「聖!?」

 

何かのスイッチが入ってしまった聖はさておき、かなり疲れた。風に流されるだけでもこんなに疲れるとは…いや、なんだ。まあ楽しかったのは認めよう。でもあんなに疲れるのは聞いてない。自転車から降りた瞬間にマミゾウにもたれかかってしまった。

 

「う〜」

 

「まあ、きつかったじゃろうなあ…」

 

「マミゾウが優しい」

 

「聖!良いですか!バイクは里の周りでは乗らないと!」

 

「…はい」

 

「なんで不貞腐れてるんですか!?なんで私が貴女を叱っているんですか!?」

 

「貴女の勝手でしょう」ボソッ

 

「博麗の巫女ぉぉ!!」

 

「な、何で急に大声を?」

 

「!?え、私が悪い…んですか?これ」

 

「どこからどう見てもそうだと自負できます」

 

「うわ何この人…」

 

「聖ってたまにおかしくならない?」

 

「んー…普段はまともなのにの」

 

「これが俗に言う」

 

「残念美人…!」

 

「そこ!ふざけない!!」

 

「叱られてる貴女が一番ふざけてるじゃないですか!」

 

「…ほれ」スッ

 

「見覚えのあるスキマじゃの」

 

「これに尻を乗せる」

 

「ほう」

 

「良い感じに曲線描いてるから寝れる」

 

「え、何?だ、だれ!?」

 

「んぉっ」ゴンッ

 

「…え、何?」

 

「こいつがスキマ開いただけじゃな」

 

「なんで?なんで人に開けれるの?」

 

「なんで開けるんじゃ?」

 

なんでって…香霖堂の刀オプションに『スキマ妖怪に嫌がらせ!スキマを開くボタン』とかあったんだもん。付けるに決まってんじゃん。しかし香霖さんすごいな…香霖さんの技術ってすごいことできるんだね〜。紫さんブチギレだったけど

 

「さて、今度こそ」スッ

 

「…」ピョコッ

 

「えっ」ゴンッ

 

「おお、藍じゃな」

 

「…なんでここ開いているんだ?紫様が来たのか?」

 

「いや、其奴が開けた」

 

「ん!?落としたか!?すまん、今起こすからな!」

 

「狐の方が優しい…」

 

「いや、式なんだがな…?」

 

「四季?季節?こう…リリーみたいな」

 

「あー、紫様の部下だ」

 

「なるほど」




香霖堂と博麗神社、待望のコラボ!
スキマ妖怪に嫌がらせ!スキマを開くボタン!スキマボタンの字を目安に探してください!(1週間後に廃品)
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