ひたすらに頑丈也   作:覚め

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冥界<久しぶり!八十年ぶりくらいかな?


第30話

冥界

 

「仏教とは合わない場所では?」

 

「俺仏教徒じゃねーし」

 

「そういうものですか」

 

「うん」

 

少しの間を置き、妖夢さんが止まる。なんだろうか。何かやっただろうか?『貴方は今マナーを破りました…その罰として死んでもらいます』的な。まあ追い出すくらいかな。死ぬはないだろ。冥界だから死んでもらったらすぐに戻ってくる…なんてことがあるのかな。

 

「それ、仕込み刀ですよね?」

 

「うん」

 

「手合わせ願います」

 

「嫌」

 

「問答無用!!」ザンッ

 

「あぶなっ」

 

「2本でいきます!」ザザンッ

 

「はいスカ!」ゲシッ

 

「えぶっ」

 

「勝機!!」ザンッ

 

「飛ぶ斬撃ですか!」ザンッ

 

「そっちも出来るのね」

 

「飛ぶ斬撃も2本出来ますよ」ザザンッ

 

「フライパン!」スパーンッ

 

「ええ!?かえっ」ズァンッ

 

「フ…他愛もない」

 

「ま、まだ」

 

「ほい」スッ

 

「っ」

 

「ちなみに突きも飛ばせるよ」

 

「月も…!?」

 

「なんか勘違いしてそう」

 

「あ、相手の言葉の真意は…剣を交えれば解る!!」

 

「やめときなさい」

 

分かるってことは俺の知られたくないこともわかるってことだとして。その中には俺自身あんま他人にやりたくない記憶もあるわけで。冥界に来ただけなのに、なぜこうなるのか…最近剣を出しすぎなんだな。やっぱ釣竿が基本装備か。

 

「こっちの心が半人前に理解できるとでも?」

 

「ふんっ!」スパァンッ

 

「あらら切れちゃった」

 

「ええ!?」

 

「釣竿ブレード!!」ダァンッ

 

「うげっ」

 

「突き!」ズォッ

 

「っ!」スカッ

 

「妖夢〜っ!?」グサッ

 

「アッ」

 

「ゆ、幽々子様…」

 

「あらあら…貴方が幽体じゃなくて良かったわ〜…」

 

「ごめんなさい」

 

「すみません幽々子様!私が未熟なばかりに」

 

「隙あり」ゴンッ

 

「んげっ」ドサッ

 

「酷いわ、私も利用するなんて」

 

「利用なんてしてないんですよ。白玉楼で飯食いたいから来ただけなのに…」

 

「あら、ここのご飯が恋しくなっちゃった?」

 

「料理人意識飛んじゃったし」

 

「太ももの付け根触ったら起きるわよ」

 

「ほんと?」サワ

 

「んひゃっ!?」

 

「おー起きた」

 

「な、なんで触ったんですか!?」

 

「飯食いたいから」

 

「え!?」

 

「妖夢、作ってあげたら?」

 

「…まさか幽々子様」

 

「まさか?まさかって何?私が何かしたかしら?」

 

「ぅー…わかりました。少しお待ちください」

 

本当に少しだけの待ち時間なのは言うまでもない。先日天邪鬼が来たんだから言った通りにはならなくて良いのに。むしろあべこべは大歓迎なのに。くっそ、天邪鬼め…だがフランに見つかったが最後、死ぬまでおもちゃ扱いだ。ざまみろ

 

「よう」

 

「うわっ」ゲシッ

 

「いたっ」

 

「あら…最近巷を騒がせた天邪鬼ね?」

 

「さっきまでいなかったのに!?」

 

「不法侵入者!?」

 

「構えるな!」

 

「構えるでしょ普通」

 

「お前はなんなんだ!?」

 

「…通りすがりの仏教徒」

 

「さっき仏教徒じゃないって」

 

「口から出まかせ」

 

「あー…」

 

「人間のくせに!妖怪に敵うなんて」

 

「下剋上」ザンッ

 

「…ぁ?」

 

「遅いわね」

 

「安心してください。鞘で殴られてるので死にはしません」

 

「げっ…摩擦で服が溶けてるんだが!?」

 

「死んでませんし」

 

「その熱で出血してるんだが!?」

 

「まあまあ、飯食おうぜ」

 

「だからお前はまじでなんなんだよ!!」

 

「うっさいぞ天邪鬼」

 

「そうですよ」

 

「死ぬ?」

 

「おかしい!おかしいって!絶対おかしい!」

 

「おいおかしいらしいぞ」

 

「嘘っ…そんなに変な匂いする?」

 

「…あ!魚焼いてたから多分その匂いです!」タッタッタッ

 

「役に立つぜ天邪鬼」

 

「そうねぇ」

 

「????」

 

天邪鬼の有用性が証明されてしまった。これからは一家に一台天邪鬼…天邪鬼ってすごいんだな。恐らくは天邪鬼だから「臭えぞここ!」って言いたいんだろうに、天邪鬼だから…!なんて健気な奴なんだ…献身的すぎる!

 

「何言ってんだお前ら」

 

「違うらしいわよ」

 

「えっ」

 

「そこまで肯定してくれんなよ。照れる」

 

「天邪鬼が照れたらダメだろ」

 

「!?私だって女の子だが!?」

 

「天邪鬼だから男か」

 

「いや、女だから天邪鬼発動して男って言うけどそこでまた天邪鬼発動して女って言ってるのよ」

 

「なんと…」

 

「そこまで天邪鬼って酷くないからな!?」

 

「まあまあ」

 

「お前は本当になんなんだよ!!」

 

「ご飯お持ちしました〜」

 

「美味しい」

 

「相変わらず美味しいわね」

 

「…おいし」

 

「そんなに不味かったですか…?」

 

「おい天邪鬼」

 

「あのな…天邪鬼だからって絶対嘘つくって限らないからな?鬼だって嘘言うし」

 

「マジかよクソだな鬼」

 

「最低ね」

 

「…だから今の感想は嘘じゃない!」

 

「だってよ妖夢さん」

 

「嬉しいです!」

 

「良かったな天邪鬼」

 

「私が反論している内に飯が全部消えたんだが??」

 

「博麗神社行ってこい」

 

「文脈がないが」

 

「幽々子様の食べる速さを舐めないでください。私でさえ10口しか取れなかったんですから」

 

「俺は2口」

 

「私は一口なんだが?」

 

やっぱ天邪鬼って嘘つかないんだな。やっぱ天邪鬼ってクソなんだわ…と思い帰ろうとした時。天邪鬼が飴を渡してきた。異変の時結託した妖怪と同居っぽいのをしているらしく、今朝飴を貰った…と言う経緯らしい。献身的な妖怪だ…

 

命蓮寺

 

「ってことがあってさ」

 

「その天邪鬼お尋ね者ですよ」

 

「え」

 

「懸賞金は600万くらいでしたかね?」

 

「村紗」

 

「何〜?」

 

「今から天邪鬼を狩りに行こうと思う」

 

「丁度いい。私も天邪鬼を殺したくて仕方がなかったんだ」

 

「…服汚ねえぞ」

 

「天邪鬼が洗濯するからって言うから貸した。そしたらなんか汚れて帰ってきた」

 

「あ〜、『洗濯苦手だった…ごめん』ってその天邪鬼」

 

「お尋ね者の肩を持つの一輪」

 

「やはり敵だったか…」

 

「ええ!?」




人里(主に稗田家)<ウェルカムお尋ね者!連れて来たら金渡すよ!
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