ひたすらに頑丈也   作:覚め

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ヤマアラシのジレンマ⇔毛無しのワンパターン
とか考えてました。


第4話

紅魔館

 

「うーっす」

 

「あら、やっぱり来るのね」

 

「…保護者同伴よ!」

 

「妖怪が保護者なんだ」

 

驚いたわー、と声に出さずとも聞き取れるような表情を作っている。テメーもそう言う類のオチだろ。人のくせに…ん?人?この人…って、人間なの?聞いてみるのもいいけど、聞くの面倒…影狼さんに聞いてもらおう。年長者だからね多分。

 

「影狼さん」

 

「なぁに?」

 

「…あの人って…人間ですかね」ボソボソ

 

「人よ。私の嗅覚が反応するんだもの」

 

「あーよかった」

 

「どうされました?」

 

「保護者がずっと人間食いてーって言ってるので」ススッ

 

「ちょ!?」

 

「出禁」

 

「嘘でしょ!?貫太君も嘘つかないでよ!?」

 

「嘘です」

 

「え、じゃあ嘘です」

 

「じゃあ!?じゃあって、何!?」

 

「妖怪ってこえーです」

 

「そうですか」ガチャッ

 

「面接を始め」

 

「失礼しました」ガチャッ

 

「…どうしました?」

 

「いや、宴で大体察しはついてたさ。吸血鬼って」

 

「そうですが」

 

「問題はその吸血鬼が日光が届く場所に居座ってることなんですが!?」

 

影狼さんが吸血鬼って燃えるのか発言してた。燃えるわ!あんたの口から聞いたし!あんた嘘だったのかよ!!…ダメだなこりゃ。面接を始めるか…扉叩くのって何回がいいんだっけ。まあ20回くらい叩けば必死さが伝わるだろ

 

「やめてください」

 

「え?」

 

「な、なんで急に腕でドアを?」

 

「だって、失礼のないように」

 

「3回で十分です!!」

 

「あ、なるほど」ゴンッ

 

「手のこの部分で叩いてください!」

 

「なるほど?」コンコンコン

 

「私も失礼するわね」コンコンコン

 

「さて、面接を始める…のだけどなんで妖怪まで?」

 

「保護者同伴♡」

 

「ここまで来りゃ無我の境地ってやつですね」

 

「…今までで何か仕事をした経験は?」

 

「ない!」

 

「釣りくらいね!」

 

「趣味は?」

 

「釣り!」

 

「人魚釣りね!」

 

「…在宅勤務は可能ですか?」

 

「カノウ…?」

 

「出来ますかって意味」

 

「…出来ます!」

 

「出来ません!」

 

「ちょっと待ったぁ!」

 

「?」

 

「なんで保護者が答えてるの!?」

 

「保護者だから?」

 

「後息子ォ!流石に可能くらいは分かって!」

 

「キョウヨウっていうのがないから…」

 

「ぉぉぉおおお!!」

 

「貫太君の数少ない利点を教えてあげるわ!」

 

「…一応聞いてあげる」

 

「小さい子がお姉さんお兄さんのように振る舞える!」

 

結果、不採用。まあ当然ではあるが…というより、これで合格していたら笑いより自分から進んで辞退することになってはいたが。しかし影狼さん…保護者扱いされてたな。しかし何故保護者…?途中までの道のりがわからないから別にいいけどね!

 

霧の湖

 

「んなわけ」

 

「だから私が行くって言ったのよ!」

 

「人魚の親なんか連れて行けるか!」

 

「じゃあばんきっき!」

 

「首が取れる親だぞ!?曲芸期待されちまうわおい!」

 

「なんで?」

 

「じゃ、じゃあ…」

 

「次は誰だよ!?」

 

「この妖精」

 

「チルノォ!」

 

「私がお前のホゴシャとやらになってやるぞ!」

 

「…いやだこんなの!」

 

「んなぁっ!?」

 

「つーか道中で見つけたんだけどこれ何?」

 

「あ、私が出した奴」

 

「香霖さん…」

 

「でも事実じゃない」

 

「違うよ!」

 

「王降臨」

 

「違うよ!?…ま、まあ聞いてくれ。長靴は食える」

 

「話す価値もないわ」

 

「縁を切りましょう。縁切りの施設…幻想郷にあったかしら?」

 

「お前、俺を見たな!これでお前とも」

 

「影狼ちゃん、今真面目にやってるの」

 

「あ、ごめん」

 

「外の世界の物見てるんでしょ…やめたらいいのに」

 

「うるさい!(著作権)を見るのが私の生き甲斐!」

 

「今なんて言った?」

 

なんだかよくわからないが…クク…香霖さんはたまに雑学を教えにきてくれる。今日の雑学の内容はドロワーズの本当の姿とか、そうなったら背景…らしい。まあ話す前にフルボッコにされたから逃げ帰っていったけど。何?どこぞのチーム攻撃?

 

「これで当分来ないはず」

 

「ところでこれ何?」

 

「…なんだろう?」

 

「わかったぞ!」

 

「!?」

 

「…コウリンってやつのメガネ!」

 

「おお!言われてみれば!!」

 

「お手柄よ!」

 

「…で、誰が届けるんだ?」

 

「あっ」

 

「こういうのは見つけた人がっていない!」

 

「貫太は私と遊ぶって」

 

「ばんきっきに貫太君取られた!」

 

「私人魚だからさ…」

 

「はぁあああ!?」

 

「お手毬」

 

「なんか重くね?」

 

「知能が詰まっているのね」

 

「じゃあ私のヒレで回転を助けるわ!」ペシペシ

 

「ぐっぅぅうう…!」

 

「早くいってきてよ」

 

「分かったわよ!ふんっ!」

 

「…ちょっと暗い気がする」

 

「そういえばいつもどこで寝てるの?」

 

「ここ」

 

「…?ここのどこ?」

 

「ここ」

 

「…」

 

「このまま地面に降ろしたら、寝床」

 

「わーお」

 

「夜になると影狼ちゃんが出てきて貫太君を守るんだよ」

 

「そうだったんだ」

 

「影狼ちゃんに感謝しなくっちゃね!」

 

「まあここに来る妖怪の方が珍しいけどね!」

 

…あれ、じゃあ影狼さんって一体いつ寝てるんだ?流石に寝るだろ?…流石に、ねぇ。影狼さんが寝たらどうなるんだろうか?とわかさぎ姫に聞いたら…変な答えが来た。影狼ちゃんが寝たら紅魔館に貫太君を押し付けちゃうかなー。だとか。

 

「…勘弁」

 

「勘弁できないかなー?」

 

「ばんきっき〜!」

 

「私も、別に夜型じゃないから…」

 

「ていうかばんきっきこそどこで寝てるんだよ!」

 

「木の上」

 

「…そのスカートで?」

 

「うぐっ」

 

「どう思うわかさぎ姫」

 

「ちょっと理解が及ばないかな…」

 

「う、うるさい!」

 

「渡してきたよ〜…あれ?」




影狼さんは貫太君を大事に思っています。
いつ寝てるかなんてのは簡単です。昼です。
昼の安全は草の根ネットワークの仲間に任せているだけのこと。
それでさえもかなり稀に昼に寝るくらいです。
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