ひたすらに頑丈也   作:覚め

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月面新聞より抜粋
月人よ
貴公らの酒
貰い受ける
風来坊貫太
無論今回の記事は本編には関係がなく、特に意味はない。


第40話

命蓮寺

 

「あ〜」

 

「あ〜!!!」

 

「…何もやる気が出ない」

 

「私もです」

 

響子ちゃんはやる気云々より門番的な人だろう。人っていうか門番っていうか。そういえば香霖堂で新しい品が出ると聞いた。聞いただけで特に意味はない…のだが、気になる。気になるから行ってみようと思うが、少し距離を思い出して諦める。

 

「こんにちは」ヌッ

 

「うおびっくりした」ザクッ

 

「びっくりついでに刺さないでもらえる?」

 

「びっくりしたからしゃーない」

 

「そう…と、ところで!」

 

「嫌だ!」

 

「まだ何も言ってないのに!?」

 

「博麗の巫女と香霖堂の店主が『スキマ妖怪が話を振ったら断れ』って言ってたから」

 

「え〜?」

 

「で、何?」

 

「あ、聞いてくれるんだ…そう、この前月面にいる方々に悪いことしちゃったの。だから謝りに…行って…くれ…ない、かな?」

 

「月面かぁ…」

 

「重力が6分の一だから、身長も伸びるわよ!」

 

「響子ちゃんはどう思う?」

 

「聖様呼んできて殴った方が早いのでは?」

 

「そ、そんな!困るのよそれじゃあ!戦争吹っ掛けても」

 

「この妖怪を」

 

「あ、私?」

 

というふうになんだかんだあったりなかったりしたが…永遠亭で穢れなるものを取り除き、月面へ行くぜって話になった。行く方法は簡単。八雲紫の能力を使って水面に飛び込むだけ。は?日本語大丈夫かお前?何?水面から月面?二文字間違ってるから行けねーぞ?

 

永遠亭

 

「ね!お願い!」

 

「…まあ、良いわよ。今月でお偉いさんやってるのも私の弟子だし…手紙だけ持たせとくわね。名前は…豊姫の方だけ覚えてれば良いわね」

 

「雑だな」

 

「まあ、何ならサグメ様〜って言いながら走っても良いのよ。穢れがなければ問題ないはずだから」

 

「意味わかんねえ」

 

「とにかく…はいこれ手紙」

 

「うす」

 

「開けちゃダメだから。絶対。開けたら爆発するから」

 

「え、なんで」

 

「私が子供の頃に…手紙型爆弾を郵便物のふりをしてばら撒いたの」

 

「怖」

 

「おかげで解剖が捗ったの!その時にはもう医者として働いてたし」

 

「で、では」

 

「ちなみに爆発の威力は…大体聖白蓮の拳2個分と考えて良いわ」

 

「死ぬんじゃない?」

 

「死なないわよ」

 

「え、死ぬんじゃない?????」

 

 

「準備は出来たわね!行ってきなさい!今回は仲直りしましょ〜って話だから、よろしく!」

 

というわけで水面に飛び込んだ俺。が、しかし。気がつけば…空には月ではなく青い変な球体が浮いていた!!な、何をされたか全くわからねぇ…!催眠だとか、幻覚だとか、外の世界で有名なプロジェクターなんてもんじゃねえ!八雲紫の恐ろしさ…その片鱗をちょっとだけ味わったぜ…

 

月面都市

 

「うーっす」

 

「あ、地上の人?」

 

「ういうい」

 

「まー!珍し!タイミング良かったわね!」

 

「え、なんで?」

 

「もう結構昔なんだけどね?今の月のトップが『地上の探索をするときに穢れだなんだと帰ってきたものを迫害するのは良くない』って、地上の人間を迫害するのやめたのよ!」

 

「帰ってきた奴と地上の人間、何の関係が…?」

 

「…さあ?今考えるとこじつけだったわね…」

 

「と、とにかく!なんかよくわからないけどその月のトップ…豊姫?様っている?」

 

「あー…あの方ね。多分…そこら辺散歩してるんじゃない?」

 

「雑!」

 

「まー良いのよ。依姫様ならいるけど、そっちじゃダメかい?」

 

「んー…永林って人から手紙型爆弾届けるよって伝えたら分かるんじゃない?」

 

「おっけ、伝えとく!」

 

「…月のトップに伝えるって…あの人何者…?」

 

数時間後

 

「ここか!?こいつか!?永林先生の手紙を持っている地上の民とは!!」

 

「あ、はい」

 

その後、地上の民への迫害を緩和させたのはこの時の為だったのだ…と言っていた。え、私情で動くんだ月のトップ…怖い。怖い怖い。つーか髪の毛紫色だ…紫色の髪の毛…うどんげって人と一緒だな!うん!だから多分こいつの名前も忘れるな!ヨシ!

 

「で、手紙は?」

 

「爆発で山が吹っ飛ぶからどっか遠い場所で見てね」スッ

 

「フッ…またアレを…」

 

「アレって何?」

 

「あの人…何回もその永林って人から連絡受け取る度にわざわざ遠く行って爆発させてるのよ」

 

「ほへー…あんた何者?」

 

「私かい?私は…情報処理部隊隊長」

 

「なんかよくわかんねーや」

 

「でしょーな」ズドォォォォン

 

「え、何今の」

 

「爆発の音だね」

 

「え、何?何!?なんかすごい足音!?」タタタタタタ

 

「ありがとう少年!手紙の内容は全て読んだ!そして爆発して吹っ飛んだ!」

 

「えぇ!?」

 

「威力は最後に喰らった時の5倍だった…」

 

「そうじゃない!」

 

「ああ、地上との交友関係か?別に良いぞ。改善しても。あーいや、でも…そっちが戦争を吹っかけてこなければ私たちも応戦しないと伝え…いや手紙を渡そう。」

 

「…あー」

 

「ま、少しだけだ。待っていてくれ」

 

少しの嫌な予感。恐らくはこいつも手紙型爆弾…しかしあんな爆音初めて聞いた。聖さんはあの二分の一…いや、両手があるから実質あれか…え、何。怖いんですけど?拳で鐘叩いてるって聞いた時からもう怖かったけどさ…知ってる?あれ身体能力強化せずに叩いてるんだぜ。おかしいだろ?

 

「さて、これを渡してくれ」

 

「はい」

 

「開けたら死ぬから気をつけてな」

 

「うい」

 

「姉様〜!」

 

「え、何?爆発音が聞こえたから行ったら連れてこられた私の出番?」

 

「そうですよ。この少年を地上の…お師匠のいる場所へ!」

 

「…良いでしょう!私の能力で」

 

「あ、月の羽衣とかで良いですよ」

 

「謙虚!!」

 

永遠亭

 

「ういー」

 

「どうだった?」

 

「永林先生」

 

「あら、手紙…」カチッ




織姫作の手紙型爆弾
開けたものは必ず死ぬ。開けたもののみならず、その者周辺にまで影響を及ぼす。クラウンピースはこれを『生物兵器』と呼び忌み嫌っていた。
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