ひたすらに頑丈也   作:覚め

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いえーい!


第49話

地底

 

「ふーんだもうしらね」

 

「どうした?」

 

「無理やり不老長寿にされた」

 

「…」

 

「なるほど、大体わかった」

 

「んで家出してきた」

 

「お前に家でもクソもあるか」

 

そりゃそうだということで酒を飲む。これが…ヤケ酒…?これが…ヤケクソ…?まあ良いか。さてそんなことよりまず一番にヤバいのは…そう、何を隠すこともない。命蓮寺の連中ではなくかのフランチャイルズである。何がやべーって、気まぐれで死ぬところかな。

 

「あの吸血鬼自体強いからなぁ」

 

「手助けしないぞ」

 

「手助けしてみろ、内臓からつぶれていくね」

 

「おそろし」

 

「…萃香、酒ないの?」

 

「あー?もうないよ!お前が飲みすぎるからだろ!どれくらい飲んだと思ってんだ!?」

 

「だってまだ…後20本くらいはあるでしょ?」

 

「あるか!!」

 

「あっそ…」

 

「全く、勇儀は飲む側だから良いだろうけどさ、こいつとんでもない疫病神だよ」

 

「じゃあ疫病神貫太で」

 

「ほれ見ろ自分の名前すら適当だ!」

 

「そもそもその名前嘘だろ」

 

「嘘だが?」

 

悪びれることなどどこにありましょうか。と言った具合に答えて見せたところ、これが萃香にとっては意外だったらしく驚いている。そこでちょっとどこぞの酒を飲む。鬼の盃を介して飲むとなんかこう良い感じになる。そう言う道具らしい。

 

「へー!貫太は自分の名前適当に言ってた上、私の目の前で他の酒飲むんだ!!」

 

「地上でもどこでも行って酒呑むだけのやつ養っとけ」

 

「今目の前にいるだろ」

 

「俺を酒呑むだけのクズ野郎だと?」

 

「しかも不老長寿!」

 

「確かに…」トゥンク

 

「うわこわ」グサッ

 

「ねえ、私泣いて良いよな」

 

「まあ良いんじゃないか?」

 

「本当?」

 

「本当本当。オニハウソツカナイ」

 

「じゃあ泣く」エグッエグッ

 

「…さて、フランチャイルズが来る前にまた移動しますか」

 

「なんだ、来るのが分かるのか?」

 

「あいつの友達に地霊殿の妖怪いるから」

 

「…お前、もう遅いぞ」

 

「わお」グサッ

 

「捕まえたー!」

 

「ざまぁ!クズ!」

 

「待てこのクソ女!あいつだけは殺させろ!」

 

「やだよ」

 

地霊殿

 

「やっぽ」

 

「これはこれは…うーん…?」

 

「風来坊貫太」

 

「そうですか。では貴方を地上のフランさんに送りますので」

 

「無理やり不老長寿にされて、トコトコ逃げてきたんだぞ?褒めて欲しいんだが」

 

「無理です」

 

紅魔館

 

「…」

 

「泣いて良いんですよ」

 

美鈴さん優しい…優しくない?もうずっと美鈴さんのそばで寝てたいわ。うんそれが良い。それくらいの行動しても許されるくらいのことが不老長寿にはあったと思う。よしそうだじゃあもういっそ身を隠してしまおう。妹紅さんも一時期やってたみたいだし

 

「…うお」

 

「逃げないでください」ガシッ

 

「あぇっ!?」

 

「妹様〜!」

 

「あ、連れてきてくれたの!?」

 

「正真正銘貫太さんです!」

 

「痛い痛い痛い!身長差考えて!あんたが腕上に持って行ったら痛いんだから!」

 

「…なぜ男の人なのに身長が低いんですか?」

 

「泣くぞ!?」

 

「貫太泣かせたらダメ〜!」

 

「わかってますよ」

 

「フランチャイルズ〜お前は美鈴を止めてくれると思ってたよ〜!」

 

「フランチャイルズ?」

 

「語感がいいだろ」

 

「…良い?良いのかな?」

 

「さあ?」

 

「不老長寿って魔法使えるの?」

 

「さあね。聖は多分元から魔法使えたから不老長寿になってるし」

 

「んじゃダメか〜」

 

「とにかく。俺に魔法は無理で」

 

「じゃあ美鈴の使ってる気とかそう言うのは?」

 

「えっ」

 

「あ、良いですよ」

 

「え?」

 

「じゃあそこに寝てください」

 

「嘘でしょ」

 

「やってみよー!」

 

「お前ら俺が無理やりなの嫌いだって知って」

 

あーだこーだ言ってるうちに気とか言うやつを流されたらしい。体の内側から外側に向けて何かがドンドン言ってそう…ん?なんかおかしいな。つか、これ吐く前のアレじゃね!?もうトラウマだもんなあれ!絶対ダメだ!これ絶対ダメ!

 

「うぇっ…」

 

「さあ、良い具合ですよ」

 

「うぐっ…ぇ」

 

「どうやって確かめるの?」

 

「殴ることでしか…」

 

「じゃあ私殴って!」

 

「ふんっ」バギィッ

 

「…そんな痛くないよ」

 

「前の衝撃を分かってないとダメですもんね…」

 

「うーん難しい!」

 

「ふんっ」ゲシッ

 

「痛っ!」

 

「人間って腕より足の方が力強いんだって」

 

「…ちょっと血出ちゃった」

 

「大丈夫ですか!?」

 

「さて、どうするか」

 

「貫太は美鈴に気を流され続けないと今の出来ないの?」

 

「まあ、私の気ではあるので。彼 貫太さんの気が自分で出てくれればもうそれで終わりですけど」

 

「じゃあ貫太はずーっとここにいるってことで」

 

「私も賛成でーす!」

 

「俺は反対でーす!」

 

「2対1ということで賛成多数により可決しました」

 

「…」

 

「じゃあたまに命蓮寺の人呼ぶだけね」

 

「十六夜さんが突然現れることは霧雨から知ってたけど、それに驚かないんだなみんな」

 

「慣れてますから」

 

どうやら自分がここで暮らすのは十六夜裁判官によって可決されたらしい。どう足掻いてもここから逃げるのは無理だろうが…そもそも嫌な奴が今この部屋にいるからな。多分何投げてもナイフが返ってくる。そんくらいヤバい人がそこにいるんだからな。

 

「待て、ちょっと」

 

「それじゃあまずはご飯ですね!」

 

「じゃあ美鈴よろしく」

 

「え?」

 

「美鈴は一応私がメイド長やる前まではここで料理長やってたし…できるでしょ?」

 

「中華なら全て!では行ってきます!!」

 

「…地底で中華の飯大概食ってきたんだが」

 

「まあ良いでしょ」

 

「美鈴のごはんおいしーよ!」




この後命蓮寺と紅魔館による対立が起こり、レミリアは500円玉くらいのハゲが出来た。
2ヶ月ぐらいで治ったが、それでストレスに対して危機感を覚えたので永遠亭に通い始めましたとさ。
これが『対立煽ると永遠亭が儲かる』の語源である。━━稗田家書物より抜粋
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