なんとか頑張るのだ
…嘘なのだ
霧の湖
「ここをキャンプ地とする!」
「影狼さん」
「何?」
「キャンプチってなんですか」
「…ここをお家にする!」
「おぉ!」
「同情するよ」
「うっさい可愛いんだよこれがな」
というわけで僕のお家が完成しました。意外と中は広く、家具も揃えられてます。布団が明らかに湖の中から引っ張り出してきたであろうことを除けば、居心地の良い場所でしょう。つか待て、全部湖の中から持ってきてんだろこれ絶対そうだ
「というわけで!お家パーティー!」
「なんかジメジメしない?」
「全部元は湖の中だからねぇ」
「芭蕉扇持ってこなきゃ」
「バショーセンってなんだ」
「ばんきっき、ステイ」
「ステイ…?知ってるぞ、ステイって言ったら座るんだろ」
「違う」
「それじゃあ!姫から先ずは一言」
「えー…布団とか全部水底にあったよくわかんない物だけど、許してね!」カチンコチン
「どうやら許されなかったようで」
「何ここ!?あたいにくれ!」
「ち、チルノちゃん…」
「おのれ妖精」
「いーじゃん!あたいに」
「湖の底に沈めてやるぜ」
結論!沈まない。沈むには沈むんだけど、同じ妖精の子からすれば一日もあればどっかから湧く…湧く?らしい。しかもここら辺で。湧く…妖精って湧くんだぁ…へぇ…初耳だぁ…じゃあ妖精って実質不老不死なんだ。かわいそ。
「流石に寒いなぁ」
「もう冬だもんねぇ」
「寒いっつーかジメジメしてる冬が初めてっつーか」
「…むふふ」
「なんで抱きついてくんの影狼さん」
「人肌は暖まりやすいんだよ?知らないの?」
「じゃあわかさぎ姫溶かしましょう」
「えっ」
「熱伝導…!」
「あ、待って、今お腹だしてるから。この状態で氷とくっ付いたら冷たぁ!」
「溶けろ〜溶けろ〜!」
「そういえば竹林に火を操る不死身がいるって噂がある」
「ばんきっき!お手柄ね!」
「ありがとうばんきっき!」
「…水槽に入れて行ったら?」
「ありがとうばんきっき!」
「姫が干からびるところだったわ!」ダッ
竹林
「うおーっ!」
「ブレーキ!」
「…なんだお前ら」
「あなたが噂の!」
「火を操る不死身ですか!?」
「…そう、だけど?」
「お願いします!」
「この魚の氷どうにかしてください!」
「お、おう…なんで凍ってんだ…?」
「氷の妖精のせいです!」
「大変なんだな…」
なお、氷は10分もかからずに消えたし、そのままやってたらわかさぎ姫が焼き魚になってしまう。サブタイトル的なのは…〜人肉も添えて〜だな。なんかちょっと絵面がキモいけど…まあ良いっしょ!どうにかなるって姫!
「あつい!あっつい!っぁあ!」
「ほれほれ」グイッ
「いだぁっ!?」
「大丈夫?」
「鼻に釣竿のフック引っ掛けてたよね!ねぇ!!」
「そんなことするわけないじゃん」
「いーや!したね!」
「姫」
「何!?」
「…服が少し燃えて…その…」
「人と魚の変わり目がっ!?」
「胸隠してよ」
「結構グロいから仕方ないでしょ!」
「帰りますか」
「あ、そう」
「あれ!?無視!?」
「…人魚を一本釣りかよ…今度湖寄って」
「こっち氷の妖精いるから面倒くさいわよ」
「…やめとくわ」
「その方が…って置いてかないで!水槽だから動けないのー!」
霧の湖
「ばんきっき〜!」
「溶けたんだ」
「ええ!やっぱ氷には火なのよ!」
「身が焦げる思いだったわ」
「…少し焦げてる匂いがするけど」
「実は少し焦げてまして」
「焦げたんだ」
「じゃあ…どうしよう」
「最近何も予定がないのよね〜」
「…あれ誰?」
「誰って…誰?」
「白髪…カチューシャっぽい何か…緑の服…刀を2本持ってる…」
「危険人物だ」
香霖さん以上の危険人物、それは奴だ。まずい隠れろ!…無理だ!この家じゃ存在感がデカすぎる!くそっ、一体どうすれば…でも危険人物なら普通刀抜いてるよな。良い人であってください!良い人であれ!まじで!!お願いします!!
「あ、あの…」
「ひゅいっ!?」
「どちら様で?」
「ど、どちらって…冥界?」
「あの世へ帰れ」
「えぇ!?」
「冥界の人なの?」
「らしいっす」
「つまり死んでるってこと?」
「半分死んでます」
「…もう半分は?」
「生きてます」
「塩ある?」
「水底に2gくらい」
「ちょっと持ってきて」
「分かったわ!」
「なんで塩なんですか?」
「生き霊?には塩って言うでしょ」
「え、私生き霊扱い?」
「悪霊には十字が効くらしいわよ!」
「それはドラキュラです!」
「そうか…」
「てーいっ!」ペッ
「うひゃあ!?」
「効かないぞ」
「どうしましょう…」
「寺はないしなぁ」
「神社ならどうかしら?」
「あ、あの、私もう行きますね!」
「…吸血鬼なら何か知ってるんじゃない?」
「西洋と東洋では話が違うわ」
「ばんきっき、セイヨウトトウヨウって何?」
「西洋・と・東洋。西洋はここじゃない遠い場所で、東洋はここ。幻想郷と外の世界の日本も含めて東洋」
「遠い場所とここじゃ確かに違うか」
つーか、セイヨウトトウヨウじゃなくて西洋と東洋だったんだ。恥ずかしー…変な話だね。何が変なのかよくわからんけど。そんな考えをしてる間になんかでっけー叫び声が聞こえた。ビビるって。うぎゃーとかじゃなくて、きゃーって感じの。そう、たとえばさっきの…
「日本刀持ったあの子が危ない!」
「草の根ネットワークの出番ね!」
「わかさぎ姫は水槽で出動ですか」
「うん!」
「貫太君は私に任せて!」
「戦いたくないんでしょ」
「…つーか霧抜けたすぐそこで襲われてんのね」
「た、助けてくだひゃい!」
「OK!水の中にぶち込んで!」
「弾幕ごっこは?」
結果:フッツーに数の有利で勝ちましたとさ。
次回!冥界へ招かれます!