港に戻った俺達を迎えてくれたのは、大歓声の町の人達だった。どうやら、この町にある灯台の上から、誰かが俺達の戦いを望遠鏡で見ており、その戦いの顛末は皆の知るところだったらしい。
気が早いことに、早速何隻かの船が沖に漁に出て行く様子も見られる。
町の町長が、俺達を招いた宴を開いてくれるらしく、今は皆その準備で大忙しのようだ。
さきほど沖に出て行った船はどうやらその宴で使用するための食材を捕りに行ったようだ。
俺とアバン先生は、町の人達にもみくちゃになりながらどうにか宿に戻った。
今は昼を少し回った時間帯だ。宴は夕刻から始まるらしいから、まだ少し時間がある。
アバン先生は、町長と何やら情報交換する約束をしていたようで、先ほど部屋から出て行った。
一人残された俺は、昨日までの寂れた様子の町から一変して活気づいた町を歩いてみたくなり、宿を出た。
ランツェの町は、今活気にあふれていた。
それは、昨日までとは打って変わっており、いかにあのクラーゴンの存在がこの町に影を落としていたかが分かるというものだった。
港の方を見ると、丁度俺達が港に帰ってくるのと入れ違いに港を出て行った船が戻ってくるところだった。
俺はどんな魚が捕れるんだろうと興味がでて、その船の水揚げの様子を見に行った。
港では漁師の人達が本格的な明日からの漁に備えて釣り竿や銛、網の手入れを忙しそうにしていた。
ゴンゾさん達の姿も見つけたが、忙しそうに働いていたから声はかけなかった。
ほとんどの漁師が俺のことを知っているらしく、「ありがとうな」とか「ランツェの魚をいっぱい食っていってくれよ」など言って声をかけてきてくれる。
俺はそういった声に返答しながら、帰ってきたばかりの船の水揚げの様子を眺めた。
あまり漁の時間が無かった割には、色々な種類の魚が水揚げされていた。
どうやら大半の魚は、俺が前世で見慣れた魚と同じようだった。マグロに、ブリに、タイに……、おっ、伊勢エビも捕れている。伊勢エビ食べたいなー。この後の宴で絶対に食べようと俺は心に決めた。
ちなみに、側にいた漁師に魚の名前を聞くと、前世とは名前が全く違っていた。マグロはローグナ、ブリはリーブラ、タイは……忘れた。とてもでは無いが覚えられる名前では無かったから、俺はこれからも頭の中では前世の名前で魚を呼ぶことに決めた。
そんな風に見ていると、網から出てくる魚に混じってなんとタコが時折入っていることに気が付いた。タコかー。そういや、たこ焼きしばらく食べてないなー。
この世界、たこ焼きの文化って無いのかなと思っていると、何を考えているのか、水揚げ作業を行っていた一人がタコをそのまま海に放り出した。
「ちょ、ちょっと待って下さい。え、どうしてタコを捨てるんですか? 食べないんですか?」
「あん? ああ、ドムの事か? こんなのヌメヌメしていて、大してうまくもないし、誰も食べたりしないぜ。こうして時折網にかかってくるが、誰も食べたりしないからこうやって海に帰しているのさ」
ドム? ああ、タコのこの世界での呼び名のことか。
いやいや、そんなことより、ヌメヌメしていて大してうまくない? おいおい、この世界の人達はタコの食べ方を知らないのか?
タコのヌメヌメは下処理をする事できちんと取り除けるし、何よりたこ焼きがあるだろう!
……そうか、もしかするとこの世界の人間は、前世のヨーロッパ地方の一部で伝えられていたタコをデビルフィッシュと呼んで食べていなかった人達のように、タコを食する文化が無いのかもしれない。
……なんてかわいそうな。俺は、この世界の人達にたこ焼きのおいしさを伝道することがこの世界に転生した真の理由だったのかも知れないと考え、一つの決心をした。
「おじさん! 俺そのタコ、じゃなかったドムを美味しく料理するからさ、俺にくれないかい?」
俺はタコを網から捕りだしているおじさんにそう声をかけた。
「ドムを食べるだって? そりゃー無理だぞ。そんなの旨い訳がない」
「いいからいいから。どうせ海に戻しているんでしょ。だったら、頂戴よ」
「そ、そりゃー、確かにそうだけどさ。……まあいいや。あんたらには世話になったからな。こんなので良ければ、いくらでも持って行ってくれよ」
「ありがとう、おじさん!」
こうして俺は無事にタコをゲットした。いくつかは既に海に捨てられていたが、まだ十分な量のタコが網には残っていた。
俺はこのタコを箱に詰めて貰い、次に町の鍛冶屋に向かった。鍛冶屋の場所は煙突の形を見ると直ぐに分かった。
そこで俺は店の人と交渉し、等間隔に丸いくぼみをつけた鉄板を作らせてもらった。
俺も鍛冶屋の息子の端くれだからな。この程度のものだったら直ぐに作れる。
そう、もちろんこれはたこ焼き器だ。
タコはゲットした。たこ焼き器も作成した。キャベツにネギと言った野菜や卵も、いくつか店を覗くと似たような食材を発見できた。
後大事なものは、……たこ焼きソースだ。これについては実は俺は心当たりがあったので、その心当たりを探し町をさまよった。
そして、ようやく見つけることが出来た。今俺の視線の先では、ロンテさんがランツェの町の人達にベンガーナから持ってきた品物を売っていた。
「ロンテさん。どうですか、売れていますか?」
「ん? おお、ポップ君! 聞いたよ、魔物討伐の話を! さすがは私が見込んだ2人だ。きっとやってくれると思っていたよ。ほら、見てご覧よ。町に活気が戻ってきて、お客さんも戻ってきてくれた。本当にありがとう!」
「いえいえ。繁盛しているようで何よりです。それで、ロンテさん。ちょっとお聞きしたいのですが、ベンガーナから持ってきている商品の中で、小瓶に入った茶色い液体があったと思うんですが、あれはもう売れちゃいました?」
「ああ、あれか……。いや、あれは1本も売れていないんだ。あれは実は私が調合した調味料なんだけど、その調味料に合う料理がどうにも見つからなくてね。困ったものだ」
おお、売れていないのならロンテさんには悪いが、好都合だ。
「そうなんですね。……あの、1本見せていただいても良いですか?」
「ああ、どうぞどうぞ。何なら試食して味を確かめてみてくれて良いよ」
「本当ですか? じゃあ、遠慮無く確かめさせて貰いますね」
俺はロンテさんから渡された1本の小瓶の栓を抜き、中にある液体を少し手に垂らし、舐めてみた。
――!
思った通りだ。これは前世で言うところの正にソースだ。
そう、実は俺はベンガーナからテランに向かう途中に、この小瓶をロンテさんの荷物の中から見つけていた。
中身が何だろうと顔を近づけてみた際に、ふとソースの匂いが鼻に漂ってきていたのだ。
やはり俺の嗅覚は正しかった。
……これはまさしくソースだ。本当の事を言うと、ソースとたこ焼きソースは若干違うが、それは今後の改良次第でどうにかなるし、まずは今日ランツェの人達にたこ焼きを振る舞う分には問題ないだろう。
「ロンテさん! これ全部売って下さい!」
「うぇっ!? ほ、本気かい? そりゃー、買い取ってくれるなら嬉しいけど……」
「いえ、これが良いんです! そうだ、ロンテさん、夕方から始まる宴に是非来て下さいね。俺がこのソースをきっと輝かせて見せますから!」
俺はソースの代金をロンテさんに払い、その場を離れた。これで必要な材料は全て揃った。後は、皆に振る舞うだけだ。
夕方、俺はアバン先生と共に、ランツェの町の中央にある広場に向かった。
まだ広場まで距離があるが、広場の方角から賑やかな人の歓声や、良い匂いが漂ってくる。すれ違う人達も皆一様に笑顔だ。
「ポップ。その袋に入っているものは何ですか?」
俺の隣を歩いていたアバン先生が、俺が肩に担いでいる大きな袋を見て、そう訪ねてきた。
「ふふふ。……これは後のお楽しみですよ、アバン先生」
俺のその返事に、アバン先生は頭に?マークを浮かべて首をかしげている。
宴の会場は、ものすごい広さだった。広場に沢山の長テーブルが置かれ、その周りには沢山の椅子が並んでいる。テーブルの上には、既に魚介類をふんだんに使った料理の数々が並んでおり、美味しそうな匂いを漂わせている。
俺とアバン先生が会場に着いたのに気が付いた町長が、直ぐに俺達を一番奥の真ん中の席に案内してくれた。
おっ、少し離れた席ではゴンゾさん達もいた。魔物討伐に船を出して協力したと言うことで、この場に招待されたんだろう。
俺達が席に着くと直ぐに町長が宴の開始を宣言した。
「ランツェの皆さん。長らくあの魔物にこの町は苦しめられてきましたが、こちらにいらっしゃるアバンさんとポップさんが見事に魔物を討伐してくれました。おかげで、私達は明日より再び魚を捕ることが出来ます。今日はお二人への感謝と、明日からの大漁を願い、大いに楽しみましょう! 乾杯!」
町長の乾杯の挨拶で、場は最高潮に達した。
俺達の前には次々と出来たての美味しそうな料理が食べきれないほど並んだ。なんとこの町、魚を刺身で食べる習慣があるらしく(刺身なんてこの世界に転生して初めて見た)、俺は久しぶりの刺身に舌鼓をうった。
そうか、この世界には車なんて無いから物流がどうしても遅くなる関係で、生ものを新鮮な状態で内地に運搬できず、結果として刺身のような料理は港町しかでないのかも知れない。
もしかすると、
そうそう、ちなみに醤油もこの町で初めて見た。醤油は万能調味料だからな。この町を出発する前に買っておくことを忘れないようにしないと。
伊勢エビもしっかり堪能させて貰った。アバン先生も俺の隣の席で料理を頂いている。
やっぱりアバン先生は有名らしく、次々に町の人が先生に挨拶に来ている。
宴が始まって1時間ほどが過ぎた。
俺は十分食事をいただき、周りを見回しても皆食事と言うよりは、お酒を飲みながらの談笑に移っているように見えた。そろそろ良い頃合いだろう。
俺は挨拶に来る人が途切れたタイミングを見計らい、そっと席を立った。そしてそのまま人気の少ない広場の隅に移動し、おもむろにたこ焼き器を取り出した。
その様子を町の小さな子供達がめざとく見つけ、「なになにー?」、「お兄ちゃん何するのー?」と口々に問いかけてくる。
「待っていろよ。今から美味しいおやつを作ってやるからな」
俺は
「わー、おもしろーい。くるくる回ってるー」
「丸いね。お兄ちゃん、これなーに?」
その様子を遠巻きに見ている子供達が俺に話しかけてくる。
「ふふふ。もう少し待ってな。直ぐに食べさせてやるからな」
くるくるくるくる。俺は先の尖ったピンで、たこ焼きを次々と回転させる。
よし、お次はソースだ。俺はロンテさんから買い取ったソースを、刷毛を使って塗りつける。
そして最後に、港で見つけた鰹節と青のりを振りかけ、とうとう完成だ!
「さあ、出来たぞお前達。最初に食べさせてやるよ。熱いから気をつけて食べてみな」
俺はそう言って、料理の最初から眺めていた子供達に一発目のたこ焼きを振る舞う。
「わー、やったー!」
「――! おいしい! これおいしいよ、お兄ちゃん!」
「熱っ、熱っ! でもおいしい! これなんて料理、お兄ちゃん!?」
「これか? これはたこ焼きって名前の料理さ! さあ、次々焼くからな。どんどん食べてくれ!」
俺は次々とたこ焼きを作りながら、自分でも合間を見ていただいてみた。うん、旨い!
余りに懐かしい味に、俺は思わず涙ぐんでしまった。
「おや、ずいぶん良い匂いがすると思ったら、ポップではないですか。……いったい何を作っているんですか?」
いつの間にかアバン先生が子供達の間から現れて俺に声をかけてきた。
「あっ、アバン先生! 良いところに。これ俺が作ったたこ焼きという名前の料理なんです。是非食べていって下さい。あ、でも熱いから気をつけて食べて下さいね」
俺はアバン先生にも是非味わって貰おうと、出来たてのたこ焼きを数個皿にのせて渡した。
「……ほう。実に変わった形の料理ですね。これは面白そうです。では、早速……」
アバン先生は渡されたたこ焼きを少し見聞した後、一口でたこ焼きを食べた。あっ……。
「――! 熱っつ、熱っつ、熱っつ!」
思った通りアバン先生が、口を押さえて暴れ出した。いやいやいや、だから注意したじゃん、アバン先生……。
子供達はみんな気をつけて食べているのに、アバン先生だけこうなるって……。
「……ほら、アバン先生、冷たい水ですよ。」
俺は半ばあきれながらアバン先生に側にあった水の入ったグラスを渡した。
アバン先生はそれをひったくるように受け取り、ゴクゴクと飲み干した。
「……いやー、ひどい目に遭いました」
アバン先生が舌を出しながら、涙目になってそうぼやいた。
「だから熱いから気をつけてって言ったじゃ無いですか、アバン先生……」
「いやー、面目ない。あまりに良い匂いがしたもので、つい。さて、それでは改めて……」
そういって、アバン先生は1つ目のたこ焼きを慎重に口に入れる。
「――! これは、実にデリーシャスですね、ポップ! この中に入っている物の食感も楽しいですし、上にかかっているソースがこれまた素晴らしい」
「でしょ? まだ沢山あるんでいっぱい食べて下さいね!」
「わ、私にも食べさせてくれ、ポップ君!」
俺が追加のたこ焼きを焼き始めると、突然ロンテさんが身を乗り出してきてそう言った。
「ああ、ロンテさん。来てくれたんですね。良いですよ、是非食べてみて下さい」
俺はそう言って、焼けたたこ焼きにロンテさん特製のソースをたっぷりかけて渡した。
「こ、これが私の作ったソース……。 い、いただきます!」
あ、また……。
「――! 熱っつ、熱っつ、熱っつ!」
やはりロンテさんも口の中を火傷したようで、思いっきりもだえている。ここには、落ち着いた大人はいないのかな……。
「おじさん、お水だよ?」
その様子を見ていた子供の一人がロンテさんに水を渡す。そして、受け取った水をゴクゴクと飲み干したロンテさんは開口一番こういった。
「お水ありがとう! そして、……旨い!! もう一個!」
「はは。焦らなくてもいくらでも上げますよ。さあ、いっぱい食べて下さい」
俺はそうロンテさんに言って、焼き上がったたこ焼きを次から次へと渡す。アバン先生もいつの間にか、子供達と一緒になってバクバク食べている。
「よう、ポップ! 美味そうなもん作っているじゃねえか! 俺達にも分けてくれよ」
そう言って、一緒に魔物と戦ったゴンゾさんが船員の人達を引き連れてやってきた。
「ああ、ゴンゾさんに皆さん。ええ、是非食べていって下さい。まだまだたくさんありますから」
俺はゴンゾさん達にそう返事し、再びたこ焼き作りに精を出した。
「こいつは美味いな! このソースも良いが、中に入っているこの弾力のある食べ物は何だ?」
「おいしいっす、ポップ君! おかわり欲しいっす!」
「うま、うま、うま!」
ゴンゾさん達もたこ焼きが口に合ったようだ。皆口々においしいと言いながらたこ焼きを口に運んでいる。
「いやー、まさか私の作ったソースがこれほどマッチする料理が存在するとは。ポップ君、後でこの料理のレシピを教えてくれないか!?」
ロンテさんが自分の作ったソースがジャストフィットする料理の存在に感激している。もちろん後でレシピは教えても良い。逆に俺もソースのレシピを教えて貰うつもりだ。
その後、たこ焼きの焼ける良い匂いと、美味い美味いと食べまくるゴンゾさん達に気が付いた宴に参加していた人達が、ぞろぞろと集まってきた。
そして、皆がたこ焼きを一口食べて、気に入ったのだろう、皆、食べて食べて食べまくった。
おかげで用意していた食材のうち、小麦粉が足りなくなってしまったが、そのことをロンテさんに言うと、自分の構えている店に文字通りすっ飛んでいって、「好きに使って!」と言って大量の小麦粉を持ってきた。
さすがに大量のたこ焼きをくるくるくるくるしすぎたおかげで、俺は右手が腱鞘炎になりかけたので、こっそり自分の手に
その後、皆からたこ焼きの中に入っているこの弾力のある具材は何だと聞かれたから、俺は皆が海に捨てていたドムと言う名の食材だというと、一様に驚いていた。
ある者は、「なんで俺は今までドムを捨てていたんだ」と嘆き、ある者はまた「今からでも船に残っているかもしれん」と船に走って行った。
ちなみに、何人かから、「何故ドム焼きではなく、たこ焼きなんだ」と聞かれたから俺は、「たまらん旨さの『た』、こころ奪われる旨さの『こ』」と、適当な事を言ったら納得していた。
……ふん、ドム焼きなどという名称は絶対に認めんからな。
次の日、予定ではリンガイア国に向かう予定だったが、ひょんな事から待ったがかかった。町長が、町民を代表してたこ焼きの作り方をレクチャーして欲しいと言ってきたのだ。
まあ、俺としてもたこ焼きの普及は望むところだったので、アバン先生に承諾して貰い、出発を遅らせて希望者にレクチャーすることになった。
当然その希望者の中にはロンテさんも含まれていた。
アバン先生は、どうして内地出身の俺が海産物を使った料理のレシピを知っていたのか不思議そうにしていたが、適当に村に来た旅人に教わったと話しておいた。
そうして、たこ焼き信者を増やすことに成功した俺は満足して、いよいよこれからリンガイア国に向かうという日の早朝、思わぬ客がランツェの港にあった。
「勇者アバン殿が、この町に来ているとお聞きしてまいりました。どうか、我が国オーザムにお立ち寄り願えないでしょうか。我が主君、ライオネルが是非お会いしたいとのことです」
アバン先生は目をぱちくりして、ゴンゾさんに連れられてやってきたオーザムからの使者を見つめていた。
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後年、ランツェの町はたこ焼き発祥の聖地として広く世界に知られることとなる。この町より発信されたたこ焼き文化は、北はマルノーラ大陸、南はホルキア大陸まで広まり、一時ドムの資源枯渇まで危惧されたほどであった。
その後ドム捕獲の統一世界ルールが、当時の新生パプニカ王国初代女王レオナにより提起され定まったことで、その懸念は払しょくされた。
このドムに対する世界ルールは、後の海産資源保護を目的とした世界統一ルールの最初の事例としても知られている。
そして、大魔王戦役から150年が過ぎた現在においても、ここランツェの町はいまだに次々と新しいたこ焼き文化を発出し続けている。
当時より存在する中央広場では、たこ焼き料理の発案者と言われているポップ・マーカストンとドムが肩を組んでいる彫像が飾られており、この町の観光名所となっている。
当時、ポップ・マーカストンが製作したたこ焼き器のレプリカがこの町のたこ焼き記念館に飾られており、実際の製品はベンガーナの町の一角にあるポップ発明記念館に、彼の最初の発明品として展示されている。
また、ポップ・マーカストンとアバン・デ・ジニュアール3世がこの地で行った魔物討伐については、現在でも子供向けの絵本にその模様が描かれているほど広く浸透しており、大魔王戦役前の彼らの冒険奇譚の一つとして、『嘆きの峡谷の死闘』と同じく彼らのファンには特に人気が高いエピソードとなっている。