ギャル系幼馴染みに甘えられてきます   作:小説家やっさん

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リサとハルキ

「はいハルキ、あーんして?」

リサから差し出されただし巻き玉子、少し気恥ずかしいがあーんしてだし巻き玉子を食べる。

いつも通りの味だ。

目の前にいる俺の彼女、今井リサは普段はロックバンドRoseliaのベースとして、バンドのまとめ役としてしっかり者の彼女だが幼馴染みである俺と一緒にいる時だけは俺にべったりで困った女の子だ。

俺とリサが付き合うことになったのは今から遡ること1年前のことだ。

朝、俺....佐川春樹の1日は目覚ましの音に起こされることから始まる。

ベッドから起き上がり、日の光を浴びようとカーテンを開けるとそこには幼稚園からの幼馴染みで今まさに制服に着替えようとしていて下着姿のリサの姿が。

こちらに気がつき、赤面した様子のリサに向かって「ありがとうございました」と合唱ポーズをしたところで俺は何も見なかったことにし、カーテンをそっ閉じした。

なにやら窓から悲鳴のようなリサの声が聞こえるが多分気のせいだろう。

 

朝食を済ませ、玄関から出ると目の前にはなにやら怒った様子のリサが。まぁ何で怒っているのか検討つくけど。

 

「もー!信じられない!ハルキにあんな恥ずかしいところ見られるなんて!」

 

「悪かったってそんな怒るなよ」

「だってハルキにあんな姿を見られたんだもん!うわーん!」

「わかったわかった俺が悪かった。今度ス○バの新作奢るから....な?」

「もう....約束だからね?」

他愛もない話をしながらたどり着いたのは今日から俺達2人が通う高校、羽丘学園高校だ。俺達が入学する1年ほど前までは女子校だったのだか、今年から共学化し、2人で通うことになった。

校庭のど真ん中にはクラス分けの紙が貼られており、そこには俺達と同じ1年生が集まり、自分のクラスを確認していた。

 

「えーと俺のクラスは....あったあった1-Aか。おっ、見ろよリサ。俺達同じだ」

 

「えっ!ほんと!?よかった~ハルキと一緒なら安心したよ」

「それはこっちもだ1年間よろしくな」

 

入学式が終わり、各クラスに別れて明日以降の予定の連絡を伝えられた後、1人づつ自己紹介をすることになった。

 

「えーと、今井リサでーす☆趣味はショッピングとお菓子づくり、後昔ベースやってました☆よろしく☆」

 

さすがリサ、THE陽キャらしい自己紹介だ。皆の心をバッチリ掴んでやがる。

 

順番回って俺の自己紹介のターンとなった。リサの自己紹介の後、皆趣味言うもののだから名前と趣味を言うことが流れとなってしまった。あんまり言いたくない趣味なのだがそうは言ってられない。

「えーと...佐川春樹です。趣味はライブハウスでインディーズバンドのライブを見ることです。後はそこの今井さんのように色々楽器触ったことがあります。どうぞよろしく」

反応はまあまあという感じだ。後は普通の自己紹介だったが、一部るんっ♪ってすることが好きだという子だとか演劇部に入ってたとかいうイケメン女子がいたこと以外特に目立った人はいなかった。

その後は担任の先生から連絡事項を伝えられて初日は終わりということになった。

先生が出ていった後はクラス内でそれぞれ連絡先を交換したり他愛もない話で盛り上がっていた。

リサは早速人気者になったようで男女関係なく次々に人が集まっていた。

2人で帰ろうかと思ったが邪魔するのも悪いと思って先に帰ろうとしたら出ていこうとした俺に気がつき、慌てて荷物をまとめてこちらに寄ってくる。

「ごめん!あたし帰るね!じゃ!いこハルキ」

「え~リサってば急すぎない?これから皆でス○バ行こ~って話してたじゃん」

「ほんとごめん!また誘って!」

とさっきまで話してた女子達に謝りながら教室を後にすることになった。

 

「俺が帰ろうかとしたからって友達と話してたのを切り上げなくてもよかったんじゃないのか?」

 

「だって登下校はハルキと一緒じゃなきゃやだもん....」

 

「やだもんって....俺達もう高校生だからそろそろお互い距離とらないとどんな噂流れるか分からないんだぞ?」

「あたしとハルキが付き合ってるとか?」

「そうそう。そういう噂が流れたらリサも嫌だろ?だからお互いの為に学校ではなるべく距離をとるべきだと思うんだ」

「ハルキとなら付き合ってるって噂されてもいいんだけどな...」

「なんか言ったか?」

「えっ!?いや、なんでもないよ!」

なんでもないね....あのリサの顔はなんか隠してる顔だった。ま、気にしても仕方ないか。

 

 

入学式から数日経ったある日のことだった。帰り仕度をしていたところにリサとよく話している女子達の1人に話しかけられた。

「ねぇ、佐川くんってリサと毎日登下校してるってホント?」

....まじかー付き合ってる噂以上にヤバい絡まれ方されたよこれ。と、とりあえず平常心平常心。

「あ、あぁそれはお互い家の方向が同じだから一緒に帰っているだけなんだけど...」

「うっそだぁ。ただ一緒の方向にしてはめちゃくちゃ仲良さそうじゃん。入学式とか佐川くん帰ろうとした時に慌ててついてこうとしてるから2人が付き合ってるんじゃないかってクラスの中じゃあ噂になってるよ?」

「噂になってようがなかろうが俺は今井とは付き合ってない。断じてな。」

「なーんだ。つまんない」

思っていたこととは違う答えでつまらなかったのはさっさと友達のところに戻り帰ってしまった。

 

「...っていうことがあってさ。迷惑な話だよな。俺とリサが付き合っているって噂されるなんて。リサもそう思うだろ?」

 

帰り道、リサにさっきの出来事について話をする。

 

「あたしはそうは思わないかな~」

「迷惑だと思わないのか?」

「だってハルキとだったら付き合っているって思われても全然嫌じゃないし。それに...」

 

 

「それに?」

 

「い、いややっぱり何でもない!あ、あたし買い物頼まれてたから先行くね!」

 

行ってしまった。なんか噂が出始めてからリサの様子がおかしいんだよな...

 

その日の夜、リサの部屋。

 

「あーもー!あたしのバカバカ!何でこういう時に限って『好き』って言えないんだろ!これじゃあハルキに彼女作られちゃうよ....よし決めた!明日こそハルキに告白する!そうと決まればハルキにショッピングに誘っちゃえ!」

 

ピロリン。俺のスマホにリサからLINEが届く。えーとなになに?ショッピングに付き合って欲しい?あ、そういうこと。ただの友達だということを証明するためにやるわけか。リサも考えたな。さーて着ていく服決めなければ。なんかいい服あったかなー。

 

次の土曜日。俺は待ち合わせ場所の噴水広場にやって来た。

待っていると目の前からリサがやって来た。服は前にリサに見せてもらった雑誌に載ってた春コーデのようだ。

 

「お待たせ~⭐️待った?」

 

「いや、俺もさっき来たばっかだから。じゃあ行くか」

 

服屋や流行りのスイーツショップを巡り、時にはゲームセンターで遊びながらショッピングは続き、日も暮れ俺達は帰路についていた。

「いや~久しぶりに色々買っちゃった買っちゃった。荷物持ちありがとね⭐️ハルキ」

 

「別に大丈夫だ。で、これで俺とお前がただの幼馴染みだって証拠作れたか?」

 

「え?どういうこと?」

 

「え?今日のは噂を晴らすためにやったことじゃなかったのか?」

 

「全然違う!もー!ハルキのバカ!あたしはそういうつもりじゃなかったのに!」

「じゃあどういうつもりだったんだよ」

 

「今日のはハルキとのデートのつもりだったの!」

 

「デートのつもり?....ってまさかリサお前」

 

「やっと気づいてくれんだね。あたしがハルキのこと幼馴染みじゃなくて異性として好きだったこと」

 

「あの噂を話したときまんざらでも無さそうな様子だったのを見ててまさかとは思ってたけどあまり信じたくなくてなお前の気持ちにも俺の気持ちにも。」

 

「じゃあハルキも....?」

 

「あぁ好きだリサ。」

 

「ハルキ~!」

 

嬉しさのあまり抱きついてきたリサ。俺はよろけそうになりながらもリサを抱く。

これで晴れて俺とリサは噂ではなく本当の恋人になったわけだ。

 

 

あれから数週間後のこと。俺とリサは恋人として幸せな日々を送っている。まぁ恨まれることも多々あるけど。

でもまだまだ始まったばかりだ。俺とリサの甘々な生活は。

 

某日、羽田空港にて。

 

「日本に戻ってくるのは久しぶりね。リサとハルキは元気かしら」

 




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