ありふれてないシノビ達 異世界で覚悟を示す   作:なんとなく考えて書いてみました

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 週2〜3投稿を心がけたい


オルクス大迷宮

 

 迷宮の入口付近の広場にはら露店なども所狭しと並び建っており、それぞれの店の店主がしのぎを削っている。まるでお祭り騒ぎだ。

 

 周りはキョロキョロとしながらメルド団長につい行っているが、シノビ達は好き勝手に動き露店から焼き鳥に似た物、虹色の煙、ジュース、どこで使うかわからない鳥の形をした笛などを買ってこのお祭り騒ぎを楽しんでいる。

 

「焼き鳥みたいなの塩味効いてて美味し!」

「あっま。舌で溶ける。この感覚面白いな」

「コレ何に使うんだろ?」

「私も、何でこの笛買ったんでしょ?」

「思いっきり楽しんでますね」

「こんな風に楽しむ機会が少なかったからな、ハメ外したくもなる」

「そうなんだ」

「怖いか」

「いや、確かに少し怖いけどそれ以上にワクワクしてる」

 

 遠藤の手は少し震えてるが、武者震いの類いと言い何度も自分の武器とリリアーナから貸してもらった仮面を触っている。

 

「本番で100%をいきなり出せる奴は、プロでもいない失敗しても、尻拭いはしてやるから思いっきりやってみろ」

 

「はい!」

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 迷宮の中は、7、8メートルくらいあり通路に明かりは無いが薄ぼんやりと発光している。

 

 三日月は、この光景に驚き物珍しげに土や岩を回収している。

 

 その時、壁の隙間という隙間から灰色の毛玉が湧き出てきた。

 

「よし、光輝達が前に出ろ。他は下がれ! 交代で前に出てもらうからな、準備しておけ! あれはラットマンという魔物だ。すばしっこいが、たいした敵じゃない。冷静に行け!」

 

「ふむ。なら何匹がもらうか」

 

 八雲が鳥の笛を鳴らすとクラスメイトと、シノビで分断され7匹のラットマンが襲ってきた。

 

「ふー、落ち着いて、1匹ずつ確実に」

 

 仮面をつけクナイを取り出す、遠藤に迫ってくるラットマンは3匹の波状攻撃を仕掛けるが、シノビとスピード勝負で勝てる筈がなく音速で移動し最後尾のラットマンの背後からクナイを刺し踏み台にしてジャンプ、先頭にいたラットマンの頭を踏み潰す、真ん中のラットマンが仲間を倒された怒りから激昂し突進してくるそれを待ってたと、しゃがみ自身を障害としてラットマンを転ばし三日月から貸してもらった機械を起動する

 

機忍(きにん)獣化(じゅうか)

 

 懐から出てきた赤い一つ目の球体が液体状になり遠藤の腕周りに取り憑き狼の爪を作り上げ、転んだラットマンに振り下ろす。一瞬の攻防だが実際は、遠藤のスピードにラットマンらついてこれずただただ蹂躙されただけだった。

 

「ふ〜。皆さんはあー、はい。知ってました」

「ん。よかったよ普通に硬くならず力任せにならず100とはいかないけど、半分以上は出せてたよからね」

 

 そこには、実力差を感じ取ったのか腹を見せて命乞いをしているラットマンがいた。それを、シノビ達は素通りして高評に入った。

 

「機忍は上手く扱えてるようでなにより」

「落ち着いて判断出来てるし、ヨシ!」

「揺らしも併用してたしなリリアーナとの話し合いで教えてもらったのか」

「充分合格点に達してる」

「上出来です!」

 

 想像以上の高評価で嬉しいのか「シャシャ」とガッツポーズを取っている。

 

 

 

 その後も問題なく迷宮を進み目標の二十一階層に続く階段に近づくと、嫌な予感がし遠藤は足を止めた

 

「良い判断だね」

「終盤でも気を抜いてないこれは、評価に値します」

 

 八雲が笛を鳴らし結界を張る、すると。

 

 前方でせり出していた壁が突如変色しながら起き上がった。壁と同化していた体は、今は褐色となり、二本足で立ち上がる。そして胸を叩きドラミングを始めた。どうやらカメレオンのような擬態能力を持ったゴリラの魔物だ。

 

「私は、クラスメイトの方に行きます。頑張ってください。遠藤」

「はい!」

 

 ゴリラの魔物は後ろに下がり仰け反りながら大きく息を吸った。

 

 直後、

 

「グゥガガガァァァァアアアアーーーー!!」

 

 部屋全体を震動させるような強烈な咆哮が発せられた。ダメージを与える為ではなく。魔力を乗せた咆哮で相手を動けなくする固有魔法だが、シノビの彼等には一切効かず。絶好のチャンスを与える結果となった。

 

 足を開き腰を下ろし器から溢れる水をクナイに集め槍の形を作り上げる。

 

「鞍馬神流 神槍(しんそう)

 

 思いっきり振りかぶり咆哮を終えてこちらに殴りかかる魔物に向けて投げつけるそれは、皮膚を貫き、肉を抉り、心臓に突き刺さり一瞬にして絶命した。

 

「よし!一撃!」

 

 

「おほぉ〜、鞍馬の神槍あんな風に使うのか」

「いつの間に教えたんだ」

「精神の保護ができたら。次は、実力だからね〜」

 

 そのまま、先程の魔物の高評をしていると地面が光出し、それに気付き解除を試み用とするがそれより早く光が部屋を覆い尽くした。

 

 

 少し遡る事、草薙が勇者達のとこにいくと、勇者達は、咆哮をモロに喰らい動けなくなり、その隙をついて近くにあった岩を投げつけた。それは、前衛の頭を通り越し後衛組の香織達へと迫るが、次の瞬間、香織達の前に草薙が現れた

 

「草薙さん!危ない!」

 

 

 岩は、3メートル近くあり魔術も間に合わない

 

「刀術」

 

 目をつむって痛みに備えるが一向にやってこない、恐る恐る目を開けると。岩に擬態していた魔物ごと真っ二つたつに斬られた跡が残ってた。

 

「私は、平気です。白崎さんたちも、大丈夫ですか?」

 

 振り返り香織達の心配をする草薙は、とても大きく見えた。

 

「この、よくも香織達を、許さん!」

 

 香織たちの顔はいまだに青いままだ。それを見た天之川は死の恐怖によるものだと勘違いし、怒りと共に聖剣を輝かせた。

 

「万翔羽ばたき、天へと至れ――〝天翔閃〟!」

「は?なにしてんの?!」

「なっ!?馬鹿者!」

 

 メルド団長と天之川の行動に驚いた草薙の声を無視して、天之川は大上段に振りかぶった聖剣を一気に振り下ろした。

 

 その瞬間、詠唱により強烈な光を纏っていた聖剣から、その光自体が斬撃となって放たれた。逃げ場などない。曲線を描く極太の輝く斬撃が僅かな抵抗も許さずロックマウントを縦に両断し、更に奥の壁を破壊し尽くしてようやく止まった。

 こうしてもう大丈夫だと言わんばかりに笑みを浮かべ香織たちに声をかけようとした。天之川には香織たちの礼ではなくメルド団長の拳骨と説教が待っていた。

 

「へぶぅ!?」

「この馬鹿者が。気持ちはわかるがこんな狭いところで使う技じゃないだろうが!崩落でもしたらどうすんだ!」

「うっ...すみません...」

 

 その言葉に天之川は顔を顰め、声を詰まらせた。そして謝罪を入れていると香織たちが寄ってきて苦笑いしながら慰めていた。

 

 その時、ふと香織が崩れた壁の方に視線を向けた。

 

「あれ何かな? キラキラしてるけど...」

 

 その言葉に、全員が香織の指差す方へ目を向けた。

 

 そこには青白く発光する鉱物が花咲くように壁から生えていた。まるでインディコライトが内包された水晶のようである。香織を含め女子達は夢見るように、その美しい姿に目を奪われていた。

 

「ほぉ、あれはグランツ鉱石だな。大きさも中々だ。珍しい」

 

 グランツ鉱石は宝石の原石だったはずだ。その美しさから貴族から人気が高くこれを加工した指輪は求婚の際に選ばれる宝石として有名だ。

 

「素敵...」

 

 メルドの説明を聞いた香織は頬に手を置きながらうっとりとした表情を浮かべた。そして誰にも気づかれない程度にハジメに視線を向けている。もっともシノビには、バレているが。

 

「だったら俺らで回収しようぜ!」

 

 そう言って唐突に動き出したのは檜山だった。グランツ鉱石に向けて軽快に崩れた壁を登っていく。それに慌てたのはメルド団長だ。

 

「おい!勝手なことをするな!安全確認もまだなんだぞ!」

 

 しかし、檜山は聞こえないふりをして、とうとう鉱石の場所に辿り着いてしまった。

 

 メルド団長は、止めようと檜山を追いかける。同時にサポーターの一人がフェアスコープという罠を見つける道具で鉱石の辺りを確認する。そして、一気に青褪めた。

 

「団長! トラップです!」

「ッ!?」

 

 しかし、メルド団長も、サポーターの警告も一歩遅かった。

 

 檜山が鉱石に触れた瞬間、鉱石を中心に魔法陣が広がってゆく。そして魔法陣は瞬く間に部屋全体に広がり、輝きを増していった。

 

「くっ、撤退だ! 早くこの部屋から出ろ!」

 

 メルド団長の言葉にクラスメイト達が急いで部屋の外に向かうが間に合わなかった。

 

「間に合わいませんね。ならせめて結界を」

 

 まるで転移したあの日の再来のように感じた。

 





 こっから少しずつ戦闘を増やしていきます
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