ありふれてないシノビ達 異世界で覚悟を示す   作:なんとなく考えて書いてみました

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セッション開始  異世界トータス 

 

 

 光が収まり辺りを見回すと巨大な壁画がありそこに描かれていたのは、後光を背負い長い金髪を靡かせうっすらと微笑む中性的な顔立ちの人物が描かれていた。周りには他のクラスメイト達もこのような事態に驚いているようだ、すると

 

 「ようこそトータスへ。勇者様、そしてご同胞の皆様。歓迎致しますぞ。私は、この聖教教会にて教皇の地位に就いておりますイシュタル・ランゴバルドと申す者。以後、宜しくお願い致しますぞ」

 

 と、豪華できらびやかな服を着た教皇が、微笑と共に話しかけてきた。

 

 現在、場所を移動して10メートルの机がいくつもある大広間に通される。それぞれが席に座ると美女・美少女のメイドがカートを押しながらやってきて飲み物を1人ずつ配ってきた。すこしすると、甲高い音をあげてガラスが割れた音がした。

 

 「あっ、すっすいません、グラスを落としてしまって。」

 「いえ、大丈夫ですよ。すぐに代わりのグラスをお持ちしなさい」

 「ありがとうございます」

 

 城戸は新しくメイドからグラスをもらっているのをみてから、改めてイシュタルが話し始めた。その話は、校長先生の話のように長く先ほど眠気がやばいと、言っていた藤原が夢の世界に旅立とうとするくらいだ。

 

 簡単にまとめるのなら魔族マジでやばい、どうしよう、神様エヒト神からの神託だ!増援くるぞ勇者様がきた!!それが自分達と言う事らしい。すると、

 

「ふざけないで下さい! 結局、この子達に戦争させようってことでしょ! そんなの許しません! ええ、先生は絶対に許しませんよ! 私達を早く帰して下さい! きっと、ご家族も心配しているはずです! あなた達のしていることはただの誘拐ですよ!」

 

 そんな中、ぷりぷりと効果音が付きそうな怒りを表したのは畑山先生。彼女は転移する前、教室にいた中で唯一の大人である。彼女はその庇護欲をそそる容姿から『愛ちゃん』という愛称で呼ばれているが、シノビである6人は感謝と尊敬を込めて畑山先生と呼んでいる。

 

 だがイシュタルからの返答はある意味予測できたものだった。

 

 「お気持ちはお察しします。しかし……あなた方の帰還は現状では不可能です」

 

 場に静寂が満ちる。瞬時に八雲、藤原、草薙、三日月、大和が城戸の方に目を向けると瞬きを一回する。嘘はついていない。次の瞬間、

 

「うそだろ? 帰れないってなんだよ!」

「いやよ! なんでもいいから帰してよ!」

「戦争なんて冗談じゃねぇ! ふざけんなよ!」

「なんで、なんで、なんで……」

 

 パニックになる生徒達。

 

それと同時に6人が感じたのは、イシュタルからの侮蔑の感情とどこか覚えがある狂気、光輝が立ち上がりテーブルをバンッと叩いた。その音にビクッとなり注目する生徒達。光輝は全員の注目が集まったのを確認するとおもむろに話し始めた。

 

「皆、ここでイシュタルさんに文句を言っても意味がない。彼にだってどうしようもないんだ。……俺は、俺は戦おうと思う。この世界の人達が滅亡の危機にあるのは事実なんだ。それを知って、放っておくなんて俺にはできない。それに、人間を救うために召喚されたのなら、救済さえ終われば帰してくれるかもしれない。……イシュタルさん? どうですか?」

「そうですな。エヒト様も救世主の願いを無下にはしますまい」

「俺達には大きな力があるんですよね? ここに来てから妙に力が漲っている感じがします」

「ええ、そうです。ざっと、この世界の者と比べると数倍から数十倍の力を持っていると考えていいでしょうな。それに我々の世界の精鋭があなた方を鍛えてもらう予定です」

「うん、なら大丈夫。俺は戦う。人々を救い、皆が家に帰れるように。俺が世界も皆も救ってみせる!!」

 

 その瞬間、彼のカリスマが遺憾なく発揮され。絶望していた生徒達に活気に包まれそれと同時に席を立つものが現れる

 

 「へっ、お前ならそう言うと思ったぜ。お前一人じゃ心配だからな。……俺もやるぜ?」

「龍太郎……」

「今のところ、それしかないわよね。……気に食わないけど……私もやるわ」

「雫……」

「え、えっと、雫ちゃんがやるなら私も頑張るよ!」

「香織……」

 

 いつものメンバーが賛同する。愛子先生は「ダメです」と言っているが光輝の作り出した流れの前では無力だった。

 

 このままでは、クラスメイトが戦争に行き大勢の魔族を殺し殺されるだが、そのことを考える人は少ない、誰かの考えの流れに乗るのはとても楽で簡単だから。一種の現実逃避とも言えるだろう。

 

 だからこそ、戦争を知ってるからこそ、この流れを止める義務がある。

 

 「すみません、2つお願いしてもいいですか?」

 「もちろん、是非申してください」

 「戦争への参加を志願制にしていただき、その決定を訓練が終わってからに下さい」

 「なっ!?草薙さんは、この世界の人たちがどうなっても良いってゆうのか!」

 「私が、聞いているのはイシュタルさんで天之河くんではありません。少し静かにしてて下さい」

 「分かりました。では、期限は、一ヶ月です。それまでに参加するかを選んでいただきたい」

 

 「ええ、ありがとうございます。一ヶ月もあればきっとこの世界について考える事ができます」

 

 一ヶ月その時間があればこの世界について私たちシノビが、そして彼らクラスメイトが、どうのように動くのか判断する事ができる。





次の話は少し文字数が増えるかも。
少しずつオリジナル要素が増えていくはず。
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