ありふれてないシノビ達 異世界で覚悟を示す 作:なんとなく考えて書いてみました
動き始めたのはガハルドから光速で接近し剣を振るう煌めくこと三閃光の斬撃対する大和は左手一本で全て受けきり剣を掴む。
「壊せないなんて良い剣使ってるね」
「傷ひとつついてないってアンザンチウムかよ」
「常に最悪を想定しろ。敵はその倍強いと思え」
「なるほどな!勉強になる!」
剣に雷が走り大和はたまらず手を離す、剣を形取った雷と雷を纏った剣による同時波状攻撃、大和は右手に持っていた槍を横に一振りそれだけで竜巻が出来た。
「なっ!?」
耐える為に雷の形を変えアンカーにして地面に突き刺し固定する。
「それは、悪手だ脳の思考回路を変えろシノビは後手に回った瞬間死ぬぞ」
「あぁ?」
「馬鹿になるな常に考えて頭をハジけさせろ。こんなふうに!」
眼の前には、地面に足首まで入れ込みこの嵐の中槍を振りかぶっている。
「ねっ!」
「は?」
槍と剣がぶつかり合い竜巻に巻き込まれ空に飛ばされる。
(追撃はなっ!あのやろ!手ェ振っ!?)
ガハルドの視線に気付き両手で手を振っているその腰には三連装砲が装着され全装砲がこちらを向いている。
「砲術 常に先手を取る事が大事だよ」
「ここは聖域なりて 神敵を通さず 〝聖絶〟!!」
光のドームに無数の砲弾が当たりヒビが入っていく。砲弾は止まる気配が無いが、ひと呼吸を入れる時間が出来た。
「落ち着け、先手は取られている此処からどう動こうと俺は後手に回ることになる一度戦場をリセットする必要がある。その為には……ふーよし、ハジけるか…ククッ確かにその通りだな。空を火の海にしな 百燐」
ジャンプしてドームの天井に足をつけ大砲の嵐の中に全力で真下に向かって落ちる右手に創り上げた火の粉を空に投げると大砲は火の海を通り燃え溶けていく僅か0.01秒後クレーターを作り地面に激突する。
距離は互いの武器の間合い、槍を振り上げる剣の柄を持ち引き抜く互いに時間差無し、踏み込み地面にクレーターが作られ最高の一撃への一歩は出来た。
場面はリセットされた問われるのは互いの勝利への執念
「帝国剣術 改悪
「鞍馬神流 槍術
腰からの居合い、上段からの振り下ろし。
音を置き去りにした2つの斬撃がぶつかった瞬間、地面が揺れ鍔迫り合いの空間が歪む。
時間にして1、2秒経った時、ガハルドの剣が折れ大和の槍が縦に入る
「…怪物が」
「キミもまだまだ強くなる。けど」
ガハルドと折れた剣が地面に落ちる。大和が槍を回し背中に納め体を二回転し右手を空に向ける勝利のポーズを取る決着となった。
「勝ったのは、私だ!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
時間を遡るか城戸からの定期連絡がなくなる前のこと。
「あとは、ハルツィナ樹海とこれから行くライセン大峡谷だけか」
アンカジ公国、グリューエン大砂漠、海上の町エリセン、シュネー雪原、魔族領、詰まるところ常人なら数年はかかる世界旅行を数日で終わらせ情報を集めたという事だろう
「樹海にも開放者が居るんだろうが。ライセンね王国の処刑貴族、ある日一夜で滅んだ一族確か最後の当主の娘がミレディ・ライセン当然彼女も死んだと記録されている。しかし、反逆者の隠れ家で見つけた日誌に書かれていたミレディと言う少女コレは偶然かそれとも運命か。確かめる価値は有る」
そう言い怪文で王国に居る自身の分身に連絡をした後、目の前でジャングルの様になっている森に歩き始める。
「見つからねぇ!!!数日探し回ったけど全然見つからねえ!!!なんで伝承は有るのに場所が見つかってんのがオルクスとグリューエン、氷雪洞窟だ…け…あれ?何で開放者の迷宮なんてつけてんだ。そもそもここは一神教わざわざそいつらの名前じゃ無くエヒトが寄越したものにすればいいのにそしたらさらに信仰されるはず目的は信仰じゃ無い………クッソ情報が足りない六花断章も一つは魔族に持って行かれてる間違い無く迷宮にある筈なんだ」
懐から八雲、草薙から貰った3枚の札を取り出すもしもの時が来たら使えと、1枚だけでおよそ縦横50mの四角形の結界を張ってくれる優れもの。
「使うか、魔族が1冊持っている。これ以上遅れる訳には行かない。結界 闇より現れ闇よに消えよ」
空に投げた1枚が反応し燃え始め周囲に透明の結界を張っていく。張り終わるのを見てからクナイで自身の手首を斬る。
「苦手なんだよなこれ、頼むぜ 占術」
滴る血が地面に落ちると線を引くかのように広がり円を作っていく。
「当たるかどうか半々だからなぁ」
やがてその線は右に向かって進み始める。
「みっけ」
其処には、壁を直接削って作ったのであろう見事な装飾の長方形型の看板があり、それに反して妙に女の子らしい丸っこい字でこう掘られていた。
〝おいでませ! ミレディ・ライセンのドキワク大迷宮へ♪〟
壁に触って行くと一部の壁が回転するように作られている。
「ふむなるほどね。…知性の知の字も感じないが間違い無いここが解放者リーダーの名前と一致する。どうする後日他のメンバーを引き連れるか、今ここで挑戦するか…メリットを考えろ」
碑文の前で眼を瞑り1分経過して目を開ける
「先人の話の内容だと。ここでしか手に入れられないものがある。俺だけがそれを持っていたら他の連中に差を付けれる、コレはメリットとして最高だな」
壁に手をかけるすると扉の仕掛けが作用して、扉の向こう側へと送る。中は真っ暗だった。扉がグルリと回転し元の位置にピタリと止まる。と、その瞬間、
無数の風切り音が響いたかと思うと暗闇の中をこちらに目掛けて何かが飛来した。
「喝っ!」
風圧により飛来して来たナニカは、勢いが無くなり地面に落下する。
それと同時に光が灯り、そして部屋の中央には石版があり、看板と同じ丸っこい女の子文字でとある言葉が掘られていた。
〝ビビった? ねぇ、ビビっちゃった? チビってたりして、ニヤニヤ〟
〝それとも怪我した? もしかして誰か死んじゃった? ……ぶふっ〟
「……コレって…まさか」
看板を抜けて通路を進むと広大な空間に出た、そこには建物の構造を無視した規則性の無いごちゃごちゃな空間が出来ていた。
「まずは、罠術…ヨシ全部罠があるな。一個ずつ道を潰していくしか無いか」
沢山ある道に罠の無い正解の道があるのでは無く、全部が罠の道これは、
「性格悪いな」
そう言い手前の道に入り、頭でマッピングをしながら奥に進んでいく。死なない様にいつ何が起きても対処出来るように眼を起動させて。
罠の類はバカほどあったがどれもリカバリーが効く。中には強制的に入口に戻される罠もあった、全てが無になる経験はしてるので問題無し大した絶望にはならない。
「……案外拍子抜けだったけど遠藤の修行場としては良いかもな」
罠の避け方、解除の仕方、スピードの調整、制限されているからこそ出来る修行は沢山ある。
そんな事を考えていたら、眼の前には奥行きのある部屋に壁の窪みに組み込まれている騎士の甲冑の像が並べられている。
中央まで歩くと
ガコン!
と言う音と共に、
ガシャガシャと金属の擦れ合う音を立てながら窪みから騎士達が抜け出てきた。その数、総勢五十体。
「一対五十ね」
騎士甲冑が動き城戸に襲いかかるが、操り人形の糸が切れたみたいに騎士達は崩れ落ちる。
「弱いものイジメはやめて欲しいな」
歩く速度は変わらず騎士達は誰1人として動かない祭壇を超え辿り着く大きな扉に手をかける。近くにはミレディのいつもの文が書かれているが、何だか少ししょげてるように見える。がそれはそれとしてこれ以上付き合っていると時間が無くなっていく。
数秒の思考のち鍵に手をかける。
「なぁミレディ・ライセン俺は、あなたと話がしたい見つけた日誌に書かれていたのは"自由な意思の下に"。何があったか俺は分からないけど何をしたかは知ることが出来る。解放者達が負けた理由は分かるここまで性格が悪い迷宮はその為かな。
人柄を知った、性格を知った、覚悟を知った、けどまだ納得出来てない。納得出来なければ俺はまたどこかで間違えてしまう。
本来ならコレは入口に戻されるん罠なんだろう。けど俺には時間が無いこれ以上戻されると全てが後手に回ってしまう。俺と話をしようミレディ・ライセン」
鍵を開ける、部屋の中は特に何も無い四角形の部屋だった。
「やっぱ、ズルはダメってか?」
扉がいきよいよく閉まり音が鳴る、部屋の移動に足を地面にめり込み備えるが一向に衝撃は来ない。
ようやく移動し始めると緩やかに上昇していくのが分かる。目的地に着いたのか動きが止まり扉がゆっくりと開く。
そこは超巨大な球状の空間だった。直径二キロメートル以上は有りそうで。周りには騎士達が重力に逆らい上で浮かんでいる。
首を少しだけ曲げると、赤熱化したナニカが紙一重で通り過ぎた。
「熱烈な歓迎だ」
下の方から眼の前に現れたのは、宙に浮く超巨大なゴーレム騎士だった。
「やほ〜みんなだいすきミレディ・ライセンだよぉ〜」
「初めましてミレディ・ライセン。俺の名前は」
「かたい!かたすぎるよ!オーくんみたいだね君!もっと肩の力抜いていこ、ねっわたしとのや・く・そ・くだよっ♪」
「…なるほどこれはウザディだな」
「何それ!?初対面だよね!?私そんな評価下がる事したかなぁ!」
「胸に手を当てて考えたら」
「んーミレディちゃんが超絶可愛いすぎてちょっかいかけたい思春期ちゃんとか?」
「解放者達が遺した手紙に書かれてた。どうしようもなくウザいけど私たちのために命を賭けて戦うリーダー、誰かの為に笑って誰かの為に泣いてしまう目の離せない優しくて危なっかしいウザい人、誰よりも明るく人に弱いとこを見せない頑張り屋さん、他にもあるが…」
顔の変化は分からないゴーレムだからだが、何かを懐かしんでいるように見える。
「うん、うんごめんね〜ちょっと人と話したの久しぶり過ぎて感動してたよ〜。えーとそれで君の目的は私との会話だっけ?けど私として神代魔法を渡しときたいんだけどなぁ〜チラチラ」
「俺別に構わない、貰えるものは病以外なら何でも貰うつもりだ」
「うん、ならこの質問に答えて。目的は何? 何のために神代魔法を求める?」
嘘は許さない。そう感じ取れた。
「普通の人は知らない自分達の世界にも神の様な奴は存在する。そいつが蘇ったら今度こそ日本が終わる。俺達には、時間が足りない最短距離だったとしても全力で走らないと間に合わない。力がいる今度こそ間違えない為に。国の為に」
ただ一言「そっか」とだけ呟いた。と、次の瞬間には、真剣な雰囲気が幻のように霧散し、軽薄な雰囲気が戻る。
「ん~、そっかそっか。なるほどねぇ~、別の世界にもねぇ~。うんうん。それは大変だよねぇ~よし、ならば戦争だ! 見事、この私を打ち破って、神代魔法とミレディちゃんとの会話券を手にするがいい!ミレディちゃんは安い女では無いぞぉ!」
上空にいたナニカが赤熱化して城戸めがけて無数に隕石のよう落ちて来る。
巻き物を拡げると無数の黒い手が飛び出し隕石を一つ残らず吸い込んで行く。
「ありがとうミレディ・ライセン。俺は弱いけどそうゆう方が分かりやすくていい」
【よく来たな、そこに座れよまぁ話でもするか】
「なんの」
【「シノビのためのコソコソ話」】
「なんか壮大そうで無茶苦茶陳腐ですね。今日も今日とて農家服、流石に3回連続はやばいと思って新しいのを作ってます。私です」
【服も何もよく考えたら我ってもしかして全裸では?】
「えー」
【いや一応モヤがあるから全裸では無い…無いよね」
「さぁ?で話す前にノルドさん!お気に入り登録ありがとうございます!」
【サンキュー!ノルドさん!】
「で、改悪って何ですか?」
【帝国流の剣術でもシノビの技が使えるようにする為だろうな。改悪なら才能が少なかろうが恩恵を受けれるだろうな。そのための改悪だ】
「あー改造して悪くするからかな?」
【恐らくな】
「んー城戸の方にカメラがないので何も伝えれないのが残念ですね」
【私が見ていることがわかっているからな比良坂はとことん隠れるだろうな。おっ来たぞー】
「ですね」
「ついに始まったシノビと解放者の戦闘、その中で城戸はある覚悟を」
【その頃師匠達から彼らはシノビの秘奥を教えられる】
【「奥義…!!」】
「芽が!芽が出ました!!」
【おぉ!ほんとか!?】