ありふれてないシノビ達 異世界で覚悟を示す 作:なんとなく考えて書いてみました
「逃げるなァァァァ卑怯者ぉぉぉぉ」
「別に逃げてる訳じゃ無い。お前が知覚出来てないだけだ」
音速移動を使い甲冑を足場に空を地面を走り続け光速以上に到達したとこでミレディ・ゴーレムに突撃する。
「擬似
ミレディ・ゴーレムと共に周りの甲冑を巻き込み轟音を響かせ壁に激突するが
「堅ったぁ!?」
城戸の腕が痺れ赤く腫れている、一方壊れたゴーレムは自動的に再生しミレディ・ゴーレムに至っては傷一つ付いておらず、ゆっくりと眼の前に浮かんでくる。
その場から離れる為に足に力を入れた時、足場が上に落下していく。その中で再生した甲冑が赤熱化して自身の足場に引っ張られるように重力に従って落下してくる。
「うおっ」
「捕まえた」
攻撃するのでは無く城戸をこの場に押し留める為の物だが効果は充分、指一つ動かせず顔だけが出ている状態になる。
「んふふ〜、そうなったらもうなにもできないでしょ〜」
「いやまぁ、仕方ないか。元々俺は情報戦が得意で戦闘なんてして来なかったからな。重力かお前が使うのは」
「正解!私が使うのは重力魔法!他の魔法とは一線を画する魔法♪この星に私の意思を伝え応えさせる神代魔法さっ☆」
ギッギッギギ
嫌な音と共に締め付けが強くなっていく。表情は分からないがニヤついているのが分かる。
仕方ない、俺は比良坂機関基本は情報を集める情報戦が主だ。戦いはそこまでそこそこ得意だがシノビの中で最弱と言っていいけど、
「舐められるのはムカつくな」
「おっ♪やる気かぁ〜シュッシュッ」
「結界 闇より現れ闇よに消えよ、んで傀儡の術 根」
懐に入れておいた札が燃え透明の結界が広がる。城戸の眼から黒い蜘蛛の糸が広がり甲冑を包み込んでいく。根、それは例え忠誠を誓っている人でさえ知らず知らずのうちに裏切り者を作り上げる陰謀の魔技。
すると、城戸の周りを囲っていた甲冑が魔法が解けたように地面に落下していく。
ミレディ・ゴーレムは何度も魔力を甲冑に送るがピクリとも動かない。
「えぇ!?うっそぉ!」
「1対1だな」
「コンニャロ、オーくんの作ったゴーレム舐めんな!」
「はぁ!?っ起動!」
ミレディ・ゴーレムの右腕が燃え始める、それは昔三日月と戦った時に喰らった鳳凰と同質の炎。
ぶつかった時に仕掛けておいた爆弾を爆発させ着弾地点をずらすことに成功する。
「避けるなぁ!当たらないだろぉ!」
「もう二度と喰らいたくねぇんだよ!!」
「傀儡の術 操り人形!」
両腕を使い柔道の一本背負いをすると金属が大量に擦れる音と共に動かなくなった甲冑が下から持ち上がりミレディ・ゴーレムにぶつける。
「黒玉!でも効かないのぉ〜」
「この甲冑にもうあんたの神秘は効かねえ」
甲冑の雪崩に巻き込まれ叩きつけ一つ一つ分解してミレディ・ゴーレムを動かないように組み合わせていく
「こんなの直ぐにぶっ壊せるよ!」
右腕を地面に叩きつけ衝撃波で全ての甲冑が燃える。だが城戸から目を逸らした。その一瞬で彼は500メートルの距離を縮める。
「その一瞬が欲しかった 記憶術
朋面、自身にプラスの[感情]を持つ者に親しい友人だと思わせ協力させる忍法。
城戸の場合、記憶術を使い操作させる為に相手を触らないといけないが触ったが最後、記憶を覗かれ都合の良いように書き変えられてしまう。
「・・・・」
「お前の記憶、覗かせてもらう!」
城戸は見た
ミレディ・ライセンという少女の一生。
成り立ち、出会い、恩人、世界の歪さ、神の使徒、仲間、背中を預けれる友達、エヒト、仲間達との別れ、未来への希望、オーくん、何千年の孤独
すべては、人々が自由の意思の下にあらんことを
「はっ!あぶなっ!ぼーっとしてた!さて続きを……ってあっれ?何で泣いてんの?」
同情のつもりもは無い、悲しんでるつもりもない。ただ彼女の姿を見て感動し尊敬し感謝して自然と涙が出ただけ。
「ウグッブーン!! ゴノ、ゴノ世のブッヒィフエエエーーーーンン!! ヒィェーーッフウンン!! ウゥ……ウゥ……。ア゛ーーーーーア゛ッア゛ーー!!!! ゴノ! 世の! 中ガッハッハアン!! ア゛ーー世の中を! ゥ変エダイ! その一心でええ!! ィヒーフーッハゥ」
無様に泣きじゃくる。
「いや!本当に大丈夫!えっ?どうしたの本当に怖いんだけどねぇ大丈夫!えぇなんでぇ?」
全然違ったあの軽薄でウザいのは演技では無い彼女の本質だ。それも本質なんだ。けどそれだけじゃ無い、神に対する怒り、常に笑顔で周りを笑顔に、素直に全身で愛を伝え、いろんな人たちを惹きつける、絶対に諦めない、絶望を知ってそれでもなお落ちる事のない希望。陽は必ず昇るように彼女は解放者達にとって太陽なんだ。
彼女は誰1人見捨てる事はしなかった。
「デーーヒィッフウ!! ア゛ーハーア゛ァッハアァーー! ッグ、ッグ、ア゛ーア゛ァアァアァ! ア゛ーア゛ーッハア゛ーーン!」
「ぇぇ、ど、どうしよう。さ流石に今攻撃するのはちょっとダメでしょえぇ〜どうしたら。ちょっと一回落ち着いてぇ!」
「ふぅ」
「うわぁ急に落ち着くなぁ!」
「もう大丈夫です。もう大丈夫です」
城戸は涙を拭い鼻水をとる目元が赤くなってるが先程よりマシになり。再びミレディ・ゴーレムを真正面から見る。
「ほんと?ならよかったそれじゃあ再…開してもいいかな?」
懐から最後の一枚を取り出す
「結界 闇より昏き漆黒を」
「!?」
札が燃え始め黒い結界が広がるミレディ・ゴーレムは攻撃に備えるが何も起きない
「いや、違う何だ分からないけど、何かが変わった」
「あぁ、安心して下さい。今の俺が本気でやる為に必要な結界です。本来なら1枚で丸一日持つんですが、コレ使うと時間は約1分その間にミレディ・ライセンあなたをぶっ潰す」
「急にどうしたの?もしかして大泣きした時に何か心境の変化でもあったの?」
「そうですね、あります物凄くあります。ミレディ・ライセン俺は、あなたとの戦いを全力を持って臨みます。そして、証明します。俺が俺たちシノビがエヒトのクソ野郎をぶっ殺すことを、今ここに」
「……君が何を覚悟したのかは知らないけど、うん、なら証明して見せてこの私に、解放者ミレディ・ライセンに」
「比良坂機関 公安隠密局
札がついに燃えきり炭となり地面にゆっくりと落ちていき地面についた瞬間、数十個を超える重力を持つ黒い玉がミレディ・ゴーレムの周りに出現し高速移動を始め燃え盛る右腕を叩きつける。
「召喚術 戦衣装」
城戸の足元から黒い渦が出現し炎を防ぎ直ぐに消失する、先程とは違う服を着た城戸があらわれた。
黒を基調としたスーツ首元には同じく黒色のネクタイ、手元には銀色のアタッシュケースその姿に人はみな、死を連想させる。
「残り60秒」
先に動いたのは城戸だ、アタッシュケースからワイヤーを取り出しミレディ・ゴーレムに引っ掛け急接近、超近距離戦に持ち込む。
「重力が効かないの!?そのワイヤー!」
「以前重力使いとやり合った時に学習してな」
「けどこの距離なら私の方が有利でしょ」
燃える右腕の攻撃巨大化したアタッシュケースで受け流しその遠心力を加えて回転しながら横薙ぎの攻撃で吹き飛ばす。
「残り50秒」
「いや〜〜捕まえた!」
左腕の関節が増えてアンカーをちぎりトグロを巻き締め付ける骨の折れる音が聞こえ城戸を捕まえる。
「残り40秒
殉教。神のために放つ一撃。
アタッシュケースを開けるとその中から獣の牙、槍、剣、ハンマー、矢、無数の武器が出現柄を持つとそれらが一つに纏まり一本の武器となる。
横に一振り放たれる光の奔流による一撃。
拘束を解きミレディに攻撃を仕掛ける。
足場を甲冑を全て薙ぎ払いながら奔流は進む。
「何のこれしきぃ!絶禍!」
「残り30秒」
重力場を作り自身に関わる光を捻じ曲げ受け止め吸収する。余波で少しずつヒビが入って来ている。
「お返しだぁ、いっけぇ!!」
溜め込んだ重力場の解放、光の奔流が今度は城戸を襲いかかる。
「残り20秒」
アタッシュケースの口が開いて光が中に入っていく。が漏れ出た一部が城戸の肉体を焼く。
全て入りきると互いに眼が合う。
両手を城戸に向けて
アタッシュケースの中から先程とは違う日本刀を取り出し
「「残り10秒」」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
時間を巻き戻す事大和とガハルドの決着がついて数時間後、
ホワイトボードの前にはガハルド、遠藤、リリィの順で座りシノビ達の話に耳を傾けている。
「ここが、遠藤の挑戦でガハルドの失敗でもあるね」
「狙ったのは俺の首じゃなく俺の剣か。やるじゃねぇか!おい!」
「はは、そ、そこしかチャンスが無かったので、けどもしかしたら他にもっといい方法があったかも」
「でも、そのチャンスを見つけて掴んだのは浩介の実力です!今は喜ぶべきですよ」
「そうだぜ、反省するのはいい事だが喜ぶとこは喜ばねぇと戦うことが楽しく無くなるからな」
ガハルドは遠藤の背中を叩き豪快に笑う。
リリィは笑って遠藤を褒める。
先程まで殺し合っていた仲とは思えないくらい馴染んでいる。
「うんうん、2人共もここまで成長してくれて嬉しいなぁ~♡」
遠藤とリリィの2人は背筋が寒くなり周りを警戒し始める。
「おいこらやめろ
「イタッ」
藤原が大和の頭を叩く。
折れた木や晒された地表を直し終えた草薙、三日月、八雲が戻ってくる。
「整地終わりました〜」
「前よりずっと綺麗にしてみた。もう少し時間があれば日本庭園が出来たんだが」
「はいはい、わかったわかった。そこまでで、ねぇ大和そろそろあれ教えてもいいんじゃないかしら」
「ん〜そっか。たしかに良いかもね。いや〜いい、うん最高じゃん」
「ん?あの話ってなんだ?」
「さあ?知ってる?リリィさん」
「リリィです。うーんなんでしょう」
シノビ達は一枚ずつ札を取り出し空に向かって投げる。
「「「「「結界
「「「!!??」」」
3人は直ぐにその場から離れたやばいというのを感じ取った。
一瞬で太陽の日差しは無くなり、心地よい風は消え、肌触りの良い芝は消え去る。
空を覆い時折り光っている巨大雲、干からびた大地、グツグツと煮えたぎる溶岩、息を吸い込むだけで気分が悪く、ただ立つだけでも体が重たく感じる。
形容する地獄にいる。
「安心しろ。これは俺達を外界から閉ざすための結界だこれから、お前らと戦うためじゃ無い」
「いや、こんなところで何を話すんですか」
「まぁ怖いよねここ、私も初めて来た時足がガタガタだったし」
「ええ、私も同じです。だからこそ、ここでなら安全に教えることが出来ます」
「何なんだ。こんなところに寄越して教えてくれるのは?」
「今まで教えていた器の使い方や忍法は自身の肉体の可能性を知り、名前を付け技に昇華する事で現象を知る。それら全ては奥義に至るためにあります」
基礎の光速で移動して忍法を使って可能性を知り
技の名前による現象を知って
舞のように踊り、その姿が変わる
「召喚術 戦衣装」
風が草薙を取り込み縦の一振りで風は消失すると服が変わった草薙がいた。
白を基調として、金ボタンや差し色に群青を取り入れた制服を纏い上から地面に着きそうな長さのロングコートを羽織っている。
刀を鞘に収め、引き抜く時
「範囲攻撃 奥義…………」
声は聞こえなかった、
何も見えなかった何も感じなかった何もわからなかった。だから自分達の眼に映る今この惨状を理解することが出来ない。
分かるのは草薙が居合いをしたと言うこと。
それによって雲が大地が消し飛び空が晴れ地面が真っ平らになっていること。
それは、分かる範囲で数キロ先まで続いていること。
「相手が弱っていたら確実にトドメを打てる、ピンチな時に使えば一発逆転を狙える。それがこれから教える奥義だ」
「それがあればもっと…」
「ククッおもしれぇ」
「次こそは」
「もちろん、覚えるかどうかは
「教えろ!」「教えてください!」「教えて!」
「よし、これからお前らに奥義を教えてやる」
「「「はい!」」」
「まずは、奥義の種類についてね。これは大まかに分けて6つあって。1つ目草薙が使った範囲攻撃、2つ目有りとあらゆる攻撃を防ぐ絶対防御、3つ目奇跡を引き起こす完全成功、4つ目運命を転換させる判定妨害、5つ目死なない不死身、最後6つ目が神をも殺せる一撃クリティカルヒット。さて、どれを覚えるかはあなた達次第、"敬意"を払って行こう」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「黒天窮」
蒼穹のスパークを放つ暗黒の巨星が落下した。
「俺はあなたに"敬意"を払う。
奥義 クリティカルヒット 国に奉還する
それは螺旋を描きながら力を集約させていく。まるで、総てがその螺旋に吸い込まれていくように。凄まじい力が漆黒の刃に込められた。
壁も、大地も、総てを貫き、飲み込み、遙か夜空の彼方へ。
暗黒の巨星との衝突。力の奔流により世界にヒビが入る。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「おっりゃゃゃゃゃゃ!!」
数秒の均衡、ミレディ・ゴーレムの左腕が破壊され制御ができず魔法が崩壊。
螺旋が防壁に突き立ち胸部のアザンチウム装甲は、一瞬でヒビが入り貫き。
「1分経過」
爆ぜる。
動かなくなったのを確認して膝をつく。再び出てきた渦と共に服もアタッシュケースは消える。
「はーはーヒューハー。危なっ…かった」
「クッソォ〜〜惜しかった〜」
その体は動かず眼に宿った光は儚げに明滅を繰り返し。今にも消えてしまいそうだ。
「残り…カスですか?」
「そうだよ。核ごとぶっ壊されたからね残り少ない力で君と話してる何か聞きたい事ある?」
「いや特に無いですね。あなたの記憶を見せてもらった時に知りたかった情報は全部貰いましたし。……あぁどうでした、俺の実力は?」
「え!私の記憶見たの!?変態じゃん!」
「はぁ〜」
「あは…は、うん合格だよ。100点満点、君と君の仲間達とならきっとできるよ。頑張って」
「……さて、時間の……ようだね……君達のこれからが……自由な意志の下に……あらんことを……」
オスカーと同じ言葉をハジメ達に贈り、〝解放者〟の一人、ミレディは淡い光となって天へと消えていった。
呼吸を整え、ゆっくりと歩き始める足場は一つずつ重なり階段のようになり光を放つ。
その先には壁に7つの紋様が描かれ城戸が近づくと、タイミングよく壁が横にスライドし奥へと誘う。浮遊ブロックは止まることなく壁の向こう側へと道を作り続けた。
くぐり抜けた壁の向こうには……
「やっほー、さっきぶり! ミレディちゃんだよ!」
ちっこいミレディ・ゴーレムがいた。
【奥義ってやっぱカッコいいね】
「けど必殺技の方がカッコよく無いですか?」
【うーん確かに】
【「シノビコソコソ話〜」】
「4回連続はダメという事でいつものから今日は上下ジャージでお願いします。私です」
【今日も今日とて右手のみ。私だ】
「いや〜奥義ですかぁ〜」
【クソが全く見れなかった。せっかく情報を手に入れるチャンスだったのに】
「いやあんな場所を写せなんて無理ですからね」
【分かってる。流石にそこまで言わない】
「奥義ってやっぱり強いんで?」
【当たり前だ。初見なら避けることも防ぐことも出来ない】
「やっばぁ」
【だが、一回だけでも見れたなら対策はいくらでも思い付く。分かるか?私の言った情報の重要性】
「んにゃぴ。」
【まぁ出来ないことは仕方ない、情報はなるべく入手出来るように。そしていつでも乗っ取れるように今は、控えておくか】
「はい!」
「ライセン大渓谷に足を踏み入れる二つの影」
【そんな中、ミレディに渡された神代魔法次に目指すのはハルツィナ樹海だが、何やら彼等から帰還のメッセージが?】
【「帰還命令…!!」】
「シノビガミ様!芽がしなしなに!!」
【何故!?水はしっかりやっていたし日光浴もしていたぞ!まさか病気か!?】