ありふれてないシノビ達 異世界で覚悟を示す   作:なんとなく考えて書いてみました

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帰還命令…!!

 

 

「数分ぶりですね。ミレディ・ライセンさん魔法の譲渡ですか?」

「ブーブー」

 

 ニコちゃんマークのお面が不服を示す様に、顔を歪ませる。

 

「どんな反応を期待してたのか知りませんが早くください結構時間を喰ってしまって焦ってるので」

「ブー…ま〜あぁ!敬語使ってミレディちゃんを敬ってるの分かったからいいですけどぉ〜」

 

 ミニ・ミレディが魔法陣を起動すると、直接脳に神代魔法の知識と使用方法が刻まれていく。

 

「…確かに頂きました」

「うん、いいね!ミレディちゃんほどじゃ無いけどそこそこ才能あるよ!それじゃあこの攻略の証も上げてあとは〜」

「もう大丈夫です。別空間に入れておく技術はもう持ってますから」

「あーそれもそうだね。それじゃあそこにに立ってて」

 

 ミニ・ミレディは慣れた手つきで、天井からぶら下がっていた紐を掴みグイっと下に引っ張っる。

 

 すると、魔力壁が展開され地面の魔法陣に風が集まっていき天井が少しずつ開き始める。

 

「そうゆう感じかぁ」

「ふふ、そうゆう感じだぁ」

 

 動くことが出来ず顔を上げ空を仰ぐ。

 

 城戸が覚悟を決めた時

 

 ミニ・ミレディが話し出す

 

「君が何をしたのか私は知らない何を間違ってしまったのかも私は知らない

 

 けど私の記憶を見て私と話をして"納得"は出来たかな」

 

 返答は無いだが、城戸の眼はミニ・ミレディをみている。

 

 

「うん、いい眼になったね」

 

 

 地面が揺れると同時に空に飛ばされ空の旅に連れて行かれる。

 

 下を見ればライセン大渓谷を通り次の目的である樹海を通りさらに進み町が見えてくるとその手前にある湖そばに落ちて行く。

 

 スピードが落ち障壁が砕け城戸は投げ出されるが空中で止まる。

 

 恐らく実践で重力魔法を使ってみろ!と言うミレディの激励の様なものだろう。

 

 城戸はゆっくりと地面に着地し、

 

「ゴホッゴホッゲッホガハッ!」

 

 せきを切ったように口から血が流れ出す、

 

「どれく…らい、削れゲッホ、はぁはぁ」

 

 ボタボタボタ!

 

 体中が激痛に襲われ指一つ動かせなくなり地面に倒れる。

 

 体が燃えるように熱く大量の汗が出て視界がボヤけてくる。

 

「これ…はマズい…な」

 

「だ、大丈夫ですか!?」

「まずいわね。このままだと失血死してしまうわ。貴方達急いで彼を町の医者にみせるわよ!」

 

 音を聞きつけたのか出てくる十五歳くらい女の子と巨漢の男性その声からして倒れている城戸を助けようとしている。

 

 

 城戸は彼らを見て、ゆっくりと眼を閉じる。

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 解放者オスカー・オルクスの住処の3階そこに南雲ハジメとユエの2人の影があった。

 

 三階の魔法陣を起動させながら、ハジメはユエに静かな声で告げる。

 

「ユエアイツらは死んだと思うか?」

「ん…多分」

「だよな、あのヒュドラのところであの仮面があって大量の血が流れてた、けど」

「簡単に死ぬとは思えない?」

「あぁ、正直言ってヒュドラよりあの時アイツらと会った時に戦った爪のやつの方が強い気がした」

「うん」

「…チッ、わからねぇけど。次は絶対に負けねぇ、俺がユエを、ユエが俺を守る。それで俺達は最強だ。全部なぎ倒して、世界を越えよう」

 

 ハジメの言葉を、ユエはまるで抱きしめるように、両手を胸の前でギュッと握り締めた。そして、無表情を崩し花が咲くような笑みを浮かべた。返事はいつもの通り、

 

「んっ!」

 

 魔法陣の光に満たされ奈落の化け物達は地上に出て来る。

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

 城戸が眼を開けるとそこで見たのは身の毛もよだつ凄惨な光景、腐った匂いがする20を超える首と胴が離れた死体耳元にはハエの煩わしい羽音が聞こえる。

 

 何も言わない首からは、彼等の怨嗟の声が聞こえる。

 

「何故我々を裏切った!」

「私達は、仲間でしょ!!」

「何で!?何で!?」

「死にたく無い!まだ死にたく無い!」

「何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故」

 

「何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故何故」

 

「私が何をしたの?」

 

 

 虫の息の彼女その前に立つ少年に投げつける死にかけの体を動かして。

 

 少年は剣を振り上げ答える

  

「しらねぇよ。興味ねぇし。運が悪かったそう考えとけば?」

 

 躊躇うことなく振り下ろす、心臓をひとつき痙攣をしたのち少女は動かなくなる。

 

「終わったか?」

「あ゛ーはい、終わりました。生き残りはゼロです」

「よーし、よくやったぞー城戸」

 

 ドアが開き部屋の中に入ってくる場違いな白を基調としたスーツと銀色のアタッシュケースを持った30代ぐらいの男性が手をひらひらとさせ少年の頭を雑に撫でる。

 

「うわっ!痛い痛い」

「わっはっは!ラーメン食い行くか奢りだぞー」

「あんたが奢ってくれるのか珍しいな」

「行かないのか?」

「行く!」

 

 少年と男性は、腐った部屋から抜け出し笑顔でラーメンを食べに行くのだろう。けど

 

「ちがう、俺は行かなかった。行かなかったんだ、バカみたいな夢だ。まだ期待してるのか俺は」

 

 

 地面から人の手だけが伸び城戸の体を捕まえて地面に引き摺り込む。

 

 怨嗟をうねらせ地獄へと

 

「「「お前も縺励ロ繧ァ繧ァ繧ァ繧ァ!!!」」」

 

 

 

 

「あ゛〜最悪な寝起きだ」

 

 城戸はそう言って体を起こす口から血は止まり熱も下がっている側に置いてある机には果物の類が置かれている。

 

「ひゃあ!起きたんですね!よかったです!お医者さんに見せたんですけど特に怪我は無いって言ってけど熱がすごくて!あー!まだ横になっててください!ご飯持ってきますので!」

 

 ものすごい早口で説明し部屋から出て行った女の子

 

「ん?あーいや必要ない…んだけどなぁ、行っちゃったよ」

 

(恐らくあの時見た子…だよな、礼を言わないとあともう1人いたし取り敢えず行こう。そんで早く国の為に動かないと)

 

 ベッドから降り少女の後ろをゆっくりと歩いて行く。

 

「何で動いてるんですかー!待っていて下さいって言いましたよね!」

「あ…平気平気、熱も下がったし痛みも無いしね。お腹もそれほど減ってないから。連れてきてくれてありがとう助かったよ。手持ちがお金しか無いからどのくらい払えばいいかな?」

 

 城戸はしゃがみ少女の眼を見て話す。

 

「いえ!必要ありません!困っている人を助けるのは人として当然のこと!そんな事で、お金をもらったりしたらお母さんから怒られます!感謝の気持ちだけで充分です!」

「うん、ありがとう助かったよ」

「はい!」

 

 少女は胸を張り太陽の様に眩しい笑顔で返事をする心がジーンとなった。

 

「そうかいい母さんだね。ならそうだな10日間泊まりたいから、その分のお金を支払わせてくれないかな」

「はい!そうゆう事なら!…って大丈夫ですか!?涙眼ですけどやっぱしどこか痛いんじゃ」

「大丈夫、純真さに感動して自分の愚かさに絶望してるだけだから」

「そ、そうなんですか?大丈夫ならよかったです。お母さーん!お客さんが来たよー」

 

 

 その後、お金を払いボロボロの服を新しくするためと通りかかったもう1人に礼を言う為お店を探すため町の地図を売っているギルドに行くことになる。

 

 ギルドに入ると、冒険者達が当然のように注目してくる。最初こそ、見慣れない人ということでささやかな注意を引いたが、その後城戸の姿を見てみな疑問を浮かべている。

 

 城戸の服はミレディとの戦いでボロボロになっており、それを着て外を歩けば間違いなく衛兵に捕まる為少女の父に服を借りたのだが、サイズが違う為ブカブカで裾が太ももの辺りまで降りて、袖は萌え袖の様になっており髪も男性にしては長く女性にしては短いと言う髪型で日本人特有の童顔の為どちらか分からないからである。

 

 その視線を城戸は無視してカウンターに向かう、そこには笑顔を浮かべたオバチャンがいた。

 

「急ぐのはいい事だけど、人生は長いからねもう少しゆっくりしないと疲れるわよ」

 

(生き急いでいるってことか?…)

 

「そう…ですね。肝に銘じておきます。この町の地図を売ってるて聞きました。いくらで売ってますか?」

「…あらやだ、年取るとつい説教臭くなっちゃってねぇ、初対面なのにゴメンね?地図だっけ趣味で書いてるやつだからタダでいいよ持って行きな」

「ありがとうございます。それじゃあこれで失礼します」

 

 直ぐに踵を返し出口に向かう、入ってきた時の騒々しさは無く城戸の不可解さに冒険者達は静かに見ている。

 

 出口に手をかける、

 

 無意識に口から零れ落ちた。

 

「生き急いでも足りない死に急がないと」

 

 それは、その場でいた幾つもの死線を潜り抜けてきた冒険者達に死を連想(イメージ)してしまうくらい強烈な覚悟だった。

 

「…何か分からないけどやばいことだけは分かるわね」

 

 

 城戸は町中を歩き目的地に向かっていた宿の少女に聞いておいた名前と店名をギルドのオバチャンから貰った地図に照らし合わせて向かっている。そこで会ったのは

 

「あら~ん、いらっしゃい♥可愛い子ちゃん。来てくれて、おねぇさん嬉しいぃわぁ~、た~ぷりサービスしちゃうわよぉ~ん♥」

 

 身長二メートル強、全身に筋肉という天然の鎧を纏い、濃ゆい顔、禿頭の天辺にはチョコンと一房の長い髪が生えており三つ編みに結われて先端をピンクのリボンで纏めている。動く度に全身の筋肉がピクピクと動きギシミシと音を立て、服装はゴン太の腕と足、そして腹筋が丸見えの服装。あの時に見たもう1人で間違いない。

 

「てっ、あっら〜んあの時のお嬢ちゃんじゃない大丈夫だったの?私も看病したかったんだけど仕事があってねぇ〜」

 

「あの時の礼を言いにきました。ありがとうございます。おかげで助かりました。あと俺は、お嬢ちゃんじゃありません」

 

「あら〜!ごめんなさいね。けどあなた私すらも欺くなんてなかなかの漢女ね」

 

「いや、そんな事無いですよ。確かにたまに可愛い服着たくなりますけど。けどそれなら貴方も可愛い服着てますよね。魅せたい自分の魅力的な部分をオシャレに出してて私は自信が無くてあまり着れ無いんですよね」

 

「あら!勿体無いわ!そんなに素材が良いのに自信が無いなんていいわ!こうなったら私が貴方に合うとっておきの服、用意しちゃうわ〜!」

 

「なら男物の服も幾つか見繕って下さい」

 

「まっかせてぇ〜ん」

 

 そう言って店主クリスタベルは上下合わせて10着ほど持ってきてくれた。その内の6着を選びいつかご飯を食べに行く約束をして店を出る。

 

 

 町の中は、既に喧騒に包まれていた。露店の店主が元気に呼び込みをし、主婦や冒険者らしき人々と激しく交渉をしていた。が、城戸が歩いていると次第に人が少なくなり。

 

 ついに、人っこ1人居なくなり眼の前から煙が次第に人の形を作っていく。

 

「わざわざ彷徨使ってくるなんて何かあった?八雲」

「お前の定期連絡が来なくなって1週間以上経ってるんだぞ!ふー、こっちもいくつか気になることが起きてね。一度集まって情報をまとめる事になった、早く行くぞ」

 

 

「そんなに経っていたのか…」

「…?お前…!……次から遠藤の修行に回れ」

「何故?まだ調べれてない事が」

「い い か ら!!早く行くぞ!!」

「情報のまとめ以外にも何か起きたな」

「フンッ!ハグレモノ 彷徨(ほうこう) 草薙」

 

 彷徨、ハグレモノが使える神出鬼没の超技。

 

 視界が霧に包まれ数秒後霧が晴れ空中に投げ出される。

 

 2人の下には草薙が刀を振り抜いている途中、腕が足が絡まる

 

「「は?」」

「え?!」

「「「へ!?」」」

 

 まともに受けみを取ることができず地面に落下する。

 

「「いったぁぁぁ!?」」

「痛い」

「コントしてんじゃねーぞ!」

「おぉ、あ〜けど胸がもうちょっとあったらなぁ」

「何してるんですか!?浩介を早くどうにかしないと!!」

 

 

【縺舌≠縺√=縺√=縺√=縺√=!!!】

 

 

 眼の前には、20メートルを超える巨大なキツネ、

 5つの尻尾で地獄の山を大地を削り取りシノビ達を喰い殺そうと縫い止められた体を無理やり動かす。

 

「やっぱり何かあったじゃ無いか」

「うるさい!」

「封印の準備は出来てます!城戸貴方に封印の要をお願いします!」

 

「了解、魔眼起動、配置について」

 

「草薙いつでも良いです」

「八雲、完了」

「早くつけこのホモ王、リリィ着きました」

「え?あいつって男?ガハルド配置についた」

「三日月到着」

 

 九尾を中心とした六芒星、城戸を除く全員が地面に手を置き目を瞑る。

 

「儀式忍法 封印の法」

 

 黒い粒が城戸の周りを渦巻き九尾に集まり巨大な球体が作られる。

 

 それは次第に小さくなり人1人入る大きさになると崩れだし中から遠藤が出てくる。

 

 景色は変わっていき王宮の庭に戻った。

 

「ふーおおかた分かるが一応言っておく奥義で暴走したのか」

「おそらく、他の人は奥義の足掛かりが出来てるけど自分だけできていなかったなら焦ったんだと思います」

「私達の封印の綻びを突かれシノビガミが飼い慣らしてた九尾を放ったんでしょうね」

「完全に私達のミスだが。遠藤はそうは思わないだろうな」

 

「おい大丈夫か!」

「浩介!浩介!」

 

 リリィとガハルドが遠藤を抱きかかえ揺さぶる。

 

「九尾の封印で失った体力を戻す為に城戸は少し休みなさい。情報交換は起きてからでも出来るわ」

「了解した、少し休むとする」

 

 城戸はそう言い部屋に戻っていく。

 

「…戦衣装を使ったぽいな」

「記憶の混濁があったわ」

「…もって数回ですね」 

「それは私たちにも言えることだがな」

 

 数秒の沈黙、直ぐに切り替えて今後の事について話し出す。

 

「城戸が起きたら情報について教えて貰って」

「戦衣装はあの2人にも伝えておくか」

「三日月、城戸の精密検査お願いします」

「分かってる」

(檜山)のバックはどうする?」

「城戸に任せます。私達が下手につつくよりうまく立ち回りますから」

 

「遠藤についてはしばらく様子見で」

 

「恐らくあれ、九尾だよね。尾が5本しか無かったけど」

「多分な。藤原に見せたら一発なんだろうが」

「リリィとガハルドに関しては、もう教える事は無いです」

「だな、奥義は自分で生み出すものだし。あとは実戦経験のみだからな」

 

「確実に死に備えて全てはシノビガミ討伐の為」

 

 

「「了解」」

 





「意気揚々と出したら瞬殺された狐くん」
【思ったより上手くいってワクワク】

【「シノビコソコソばなし〜」】


「封印されちゃいましたねと、私です」
【いや、想像より上手くいったぞ、私だ】
「まさかここに本体が来るとは思っても見ませんでした」
【まぁここは奴の思念の中だからな来るさ、まぁ主に負の感情で一杯になったらだがな】
「負の感情?」
【ありたいていに言えば憤怒、恐怖とか1番わかりやすいのは絶望だな】
「なんで本体がいかなかったんです?」
【器が発展途上だからな一回力の末端を遠藤に流したが想像以上に使えなくてな。まぁ私の力が強すぎ】
「成程、器がそこまで育ってないのと封印があるから力が全然渡せなかったんですね。だから今回は別の力を渡したらどうなるか確かめた訳ですね」
【うんまぁそう】
「では5尾になったのはよかったんですか?」
【想定は2か3だったからな】
「ふーん」
【まぁ他に思いついたら言えば良い基本答えるから】
「思いついたらで」

【行方不明の清水を探しに出発した大和、藤原そこで会った再会は】
「城戸から教えられた情報により動き出すシノビ達、自身の力について思い悩む遠藤」

【「次回 力とは…!!」】
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