ありふれてないシノビ達 異世界で覚悟を示す 作:なんとなく考えて書いてみました
動かなかった清水の腕が動いたゆっくりと足先から指先から心臓に向かい血液が動き出し周りに聞こえて来る鼓動の音。
「そんなバカな…!」
「マジかよ」
「よかっ」
眼を開けた清水が1番にとった行動は側にいた大和の顔面を全力でぶん殴る事。
大和の体は数メートル吹っ飛び受け身を取らず地面を転がる。
「大和さん!?清水君何をしてるんです!あなたを助けてくれたのに!」
「怪鳥潰せ!」
それは、皆が忘れていた魔族と一緒に来た鳥の魔物肥大化し人の何倍もある体全てを使い清水を潰す。
「え?」
あたり一面を血の匂いが漂う数秒後、怪鳥の体が爆散するがそこには、無傷の清水がいて影から骸が出て来る。
「やっぱり無理か」
「しみず」
「…大和すまないあの時のやつと…間違えた。ほんとごめん。骸、魔族の国に行くぞ。先に裏切ったのは向こうだ。シノビの書以外もいろいろと貰う」
「りゃぁ」
『了解』
「待って下さい!清水く」
愛子の言葉を無視して、地面が揺れると清水の姿は消え彼がいた場所にはクレーターができていた。
「清水違うの私、私が…」
「大和、そこまでだ終わりにしろ、これからどうするか考えろ」
「……そう…だね」
「お前が心配なのは知ってるが骸を憑けたんだろ、何かあればすぐ連絡するよう言ってある、今清水を追ったところで魔族の領土には上忍のシノビが3人いる。俺は衣装をお前は選別を使った。これから何をすべきか分かるよな」
「……回復に努めるべき」
「そうだ、行くぞ」
「待ってください!2人とも!」
周りを無視して移動しかけた2人を愛子が声出し2人の前に立ち止まる。
「あなたたちは何者ですか。清水君は確かに死んでました。藤原君のその腕に大和さんが槍で清水君を斬ったのに生き返ったあなた達は一体何者なんですか?先生に、教えて下さい」
その眼に宿っているのは強い意志、話すまでここを退か無い決意、そして、先生としての知らなくてはいけない覚悟。
たとえ、殺気を当てたとしても震えず気絶せず歯を食い縛り耐えるだろう。
「先生、そうだね。何が何やらわからないよね」
「だな、確かに情報を渡して先生にも知って貰うのがいいかもしれない」
「なら、「「けど」」
凄い覚悟だ。
だが
「「教えることは何一つとして無い」」
それは、明確な拒絶の意志。一縷の望みも無い拒絶。
誰かの息を吸う音が聞こえた、唾を飲む音が聞こえた。
周りの空気が変わった、彼等が放つ存在感が変わった。
「先生の覚悟は凄いよ、思わず話した場合の事を考えてしまった。本来なら誰にも言っては行けないのにも関わらず」
「なら!」
「だからこそダメなんだよ、覚悟もある、俺達の先生として知る権利もある、後悔しないと言う決意もある。
けど、資格が無い」
「資格…」
「そう、権利も覚悟も確かに大事、普通に生きるにはそれらはとても大切、けど私達の話には資格がいる。何故なら普通の人が手術出来ないように、放射線を使えないように。この話には必要な地位と立場がいる」
彼等の言葉に惹き込まれる、彼等の存在感に脳が酔いはじめる、眼が離せなくなり立つことが難しくなるが悪い感じはしない、むしろ、このままこの気持ちに酔いしれても。
ズドン!
鼓膜をつんざく音を少しでも防ぐ為に耳を塞ぎ顔を下に向けしゃがむ、愛子や生徒、騎士達は目は虚となり突っ立っている。この中で唯一それが出来る武器を持っているハジメは戦闘態勢に入っている。
「動くな」
「…ハジメお前にも資格は無い」
「その周りにいる人もそうだね」
銃を無視して2人は動く使っていた手術キットを直し始めた。
「動かないでって聞こえなかったんですか」
「どうでもいい」
「同じく」
「破断」
「くらえ」
銃弾と水のレーザーが2人に襲いかかる、が近くの小石を蹴り上げて迫る弾をはじき、人体を貫通する水でメスや手についてる血を洗っていく。
「うそ」
「マジかよ」
「血だらけで戻したくなかったからありがと」
「うぉぉぉりゃぁぁぁ」
シアがハジメが作り上げたハンマー×散弾銃、通称ドリュッケンを上空から振り下ろす。
重力魔法で自身の体重を増やし落ちるスピードを上げる魔力を使い身体能力を上げ銃弾より速く落ちてくる。
誰かが言った
『重力×スピード×パワー=破壊力と』
まともに喰らえば死は免れない、だが、相手はシノビだ。
光速で動く彼等にとってシアの落ちるさまは、亀の歩みと同じ、左腕を上げタイミングを合わせぶつかった瞬間膝を折り力をバネのように縮ませる右手をシアの腹に当て力を集め弾けさせる。力を受け流し合気のように相手の力にほんの少し自分の力を乗せて返す。
「えっ?」
疑問の声と共に肋骨が折れ吹き飛ばされ地面を転がり動かなくなる。
「いい攻撃だったけど、技術面を磨いたらもっと良くなる。ただ振り下ろすんじゃなく回転を加えたり、自身の重さを変化出来るなら他にも使えるか試してみよう。他にもあるけど」
「要りませんし、うるさいです!」
手元に持っていた神水を飲み立ち上がる。ハジメは銃を構え警戒したまま話しかける。
「あと2人はどこに行ったんだ」
「?」
「迷宮で出会った仮面をつけた3人組」
「あぁ、そうだな。それは間違いなく俺達だな」
「そこの女はアイツほどの狂気を宿してない。だから違うあと2人はどこで何をしている」
「さあな、仲間じゃ無いからなどうでもいい。ただ俺としては、クラスメイトを殺しても何とも思わなかったお前に聞かなきゃいけない事がある。お前の殺しには大義があるのか?」
「大義とか知るか、俺はただ日本に帰りたいだけだ」
「本心だね、、、なんか少し違うけど昔の自分を見てる気持ちになって恥ずかしい」
「あぁ分かる、俺はいや俺達はお前が何をしようが別にどうでもいい、けど人を殺した以上少しでもいいから黙祷をしろ、目を瞑り頭を空にして殺した奴のことを考えろ。そうすれば他の奴には俺達から伝えておく」
「それをして何の得がある」
2人が放つ重く苦しい雰囲気が無くなり、武器を下ろすようジェスチャーをする。しぶしぶながらもハジメ達は武器を下ろす。
「俺達は何百人もの人を殺して何千人の人を見殺しにした。それを俺達は殆ど飲み込んだけど飲み込まずにまだそいつらの魂を全部背負ってる奴らがいる」
「死に関してアホみたいに敏感で、まぁ私らはそんな彼等の生き方が…好、、うん、まぁ凄いなって思う。だから仮にクラスメイトが殺しをしてもなにも思わない奴になったって知るとメンタルケアとかが面倒なんだよね」
「それで」
「1人目はお前と話をしようとするだろう」
「2人目は君を説得しようとするかもね」
「「けど、3人目は第一級脅威として殺しにくる」」
「は?」
「はぁ〜?」
「…」
突然の言葉に疑問符をだすユエとシアそして妙に納得しているハジメ。
まぁ単純に彼1人で銃から戦車挙げ句の果てには今の現代科学では作ることの出来ない宇宙からのレーザーも作れる。
たった1人にそれ程までの力があり何かの為の大義は無く自分自身のために使う。子どもが癇癪起こして指を引けば大量の人が簡単に死ぬ、そんな物をたった1人で大量生産できる。
アイツなら「そんな一般人はいない、シノビの保護下に置く拒否なら殺す」間違いなくそう言うだろう。
「実力は」
その返答は後ろから聞こえた
「正々堂々じゃないなら私の知る中で5本指に入る。じゃね」
「!?」
背後を向けばそこには誰も居ない。目の前にいた2人が消え背後を取られそのまま夜にきえた。
その後、愛子たちが眼を覚まし彼等がいなくなったと聞きショックしていたが「それでも私は先生です」と気持ちをあらわにして奮起していた。
その声をみんなと聞きながら今まであったことを彼等に話す
「なるほど、使っちゃったか」
「ザッ…ザッザザ」
「悪りぃな、てか何人か通信状況災厄なんだが」
「あぁ私達ね、城戸がご先祖のことだから他にもなんか隠してるはずって今王宮内をしらみ潰しに探してるから」
「こっちは単純に砂煙ですね。地図が正しければソロソロ国が見えるはずなのでそこで休憩するつもりです」
「それで俺らはこれからどうしたらいいと思う」
「私の個人的には魔族領を見ておきたいけど」
「却下だ、理由は二つ調べてみると王宮内に魔族に寝返った裏切り者がいる可能性があるのと、南雲ハジメは準一級脅威に該当する。その動向になるべく注意を向けてほしい。何か他に言いたいことある奴、はい、草薙反論か?」
「いえ、私も気になっていたのでそこは置いておきます。気になったのは2人にずっと任せるんですか?流石に休息を入れておかないとぶっ倒れますよ」
「あー」
「なら、リレーにしたらどうだ、王宮近くまで来たら神代魔法を集めてる私達にバトン交代、ハジメの目標は神代魔法なんだろ。多分鉢合うから丁度いいはずだ」
「なるほどな」
「大和、清水に関しては魔族置いてある俺の分身や人形を近くに置かせておく。悪いが今はそれで我慢してくれ」
「いや大丈夫、ありがとう妾の下らないわがままを聞いてくれて済まないなほんとにこんなゴミみたいなのに本当にごめんわたしのちでよければ」
「おい!バカっ!」
突然クナイを持ったかと思えば画面が赤く染まり「離せ!」「い゛ゃ!」等の声が聞こえて来る。
「悪い!切る!」
「…たしか自己喪失だったっけ」
「そうです。ん、はい、はい
はい、分かりました。攻略の目処が決まったので明日迷宮に潜ります」
「ああ、神代魔法の回収頼んだ」
「任せて下さい。そちらも遠藤の事頼みましたよ」
プツンと音を立て連絡用の札が燃え始める。
足で燃えカスを潰して壁に手をつけ内部構造を把握しようする八雲の方に向かう。
「どんな感じ?」
「大体は掌握はちょっと待って」
「分かった、リリアーナの方はどうだ?」
「まだですけど?まだ全然ですけど!なんではやいんですか!なんではなすよゆうがあるんです!?」
八雲の隣、動きやすいジャージを着て座禅をしているリリアーナは汗だくで煙が出ている。
「才能と努力」
「まぁ結界を使う奴にとって空間把握能力は必須だからなむしろまだ張り合えてることを誇っても良いぞ」
「張り合えてませんよ!やさしく諭されながら教えられてます!結界の速度で私が勝ってるのに!」
確かにリリアーナの結界の速度は速い光速で組み手している時でも一瞬で出せる以上0.1秒より速いが、相手が悪い。
「そりゃ八雲は常に結界を遠藤に張り続けてるからな。百キロの重りを両手につけて生活してるって考えろ」
「……はぁあ?」
「誰がシノビガミが出ないようにてると思ってるの、なんで九尾が出た時自動的に結界が貼られたと思ってるの、その他諸々合わせると私が使える能力の8割近くを遠藤の結界に当ててる」
「えぇぇ、あなたの方がよっぽど化け物ですよ」
「シノビガミは私より強いよ」
「……まじですか」
「「大マジ」」
「うわぁマジか〜」
余りにも高い壁それを超える存在の確認、口調が崩れ本音が口からこぼれる、服がぴったりとくっつき気分が悪く頭も痛くなるが、けど今まで以上に頭が冴えてくる。
「ふふ、私たちはね、リリアーナに遠藤の鍵になって欲しいそう思ってるから私達の現状を教えてるの」
「かぎ、、ですか」
「そう、多分どこかで遠藤がシノビガミに負けて表に出て来る時が何度もある。その度にリリアーナが遠藤を連れ戻す鍵になってくれたら嬉しいね」
「こればっかりは、お前の意志が重要になってくるからな。答えは自分にだけ、聞かせておけ」
「私はまだ教えてもらいたい事が色々とありますからね」
「リリアーナ」
その眼は慈愛に満ち幼な子に向ける愛らしさそして愛おしさそれは、男女に起きる恋愛では無く師匠が弟子に向ける
「師匠ヅラするのやめてくれません?」
「えぇぇぇぇ!?今の流れは「城戸師匠」って言う流れじゃん!頑張って流れ作ったのに!一回くらいいいじゃん!」
「アホらし」
「今、ものすっごっくキツいんですよ。1週間の徹夜よりキツいんですよ。終わったら1週間くらい寝れるくらいダルいんですよ。こんな下らない茶番に使う体力が勿体無いんですよ。わかります?」
「いいのか!こうなったら俺はマジでなりふり構わず行動するぞ!見たいか!そろそろ10代後半の男性の地団駄を!」
「マジで殺意湧くんでするんでやめてもらえますか!?」
「なんだかんだよく出来てるようで良かったよ」
「これ見てマジで言ってます!?」
「ふふはっは、いや昔の私見てる気分よし、掌握完了そっちも出来たね」
「え?あれほんとだ出来てるあれ?」
「ふふ」
「見せてやる俺の全力!裏秘奥義 アバラブゥ!」
今だ声を出して弟子への不満を嘆いていた城戸の顔面を蹴り飛ばし見事に美しい3回転を魅せながら八雲が創り上げた穴に落ちる。
「うるさい、リリアーナはどうする?くる?」
「私も行きます。何があるのか確認しておきたいですし」
落ちる落ちる落ちる。
くらい何も無い空間を落ち続ける。下手すれば浩介の助けとして忍びたちと戦う時に作った穴より深いのではと考えていた時、ゴンッ!と言う音と共に「いったぁぁぁぁ!」という声が下から聞こえて来る。
「そろそろかな、結界術 先に行くね」
八雲を中心として紫色の箱が作られスピードを上げ、下に落ちる。
「召喚術 剣」
取り出したのは何の力も乗っていない普通の剣、剣を下に向ける地面と激突した衝撃が全身に伝わるそれを一周させて剣を通し地面に返す、地面が、地下で爆発が起きたかのように盛り上がり、吹き飛ぶ。
「ふぅ」
「すご、大和みたいなことするじゃん」
「見てたので、覚えましたけど、まだまだですね若干腕が痺れます。それよりもコレは、一体」
目の前にあるの地面に突き刺さった剣、周りの景色は蔦や苔が生えているが剣の周りには何も無く鈍色の光を放っている。
「いったぁ!」
「っっぅ!」
青白い光が放たれたと思えば剣に触ろうとした城戸と近くで見ていた八雲が地面に倒れていた。
「何しているんですか?」
「資格あるものしか持てないって書かれてたから触ろうとしたら雷打たれた」
「側で見てたら巻き込まれた、っう」
「次リリアーナね、間違いない」
「賛せ、痛!なんで!?離れてるのに何で!?」
「すー、はー、はー、すー、リリアーナいっきまーす!」
剣に近づく周りにパチパチと電気が弾ける音がする、歩く度に焦げ臭い匂いが鼻をつく、眼がチカチカと光る。
剣の前に辿り着く両手で握るように剣の柄を持ち引き抜く!
何の抵抗もなく抜ける、逆にリリアーナが力よく抜きすぎて勢いを止めれず頭から地面に倒れ込む。
「痛い!」
「なんかすんなり抜けたね」
「どうだ持った感じ」
「何ともない、、ですね。特に普通の剣ぽいです」
魔力を流しても何もなく、シノビの力を使っても変化は無く。全力で振えばかまいたちが出たがシノビの力で出したのであってこの剣の力ではない。
かと言って、八雲や城戸が触ろうとすれば電気が走り痺れる。
「王になる資格を持つ者にしか触れないって書いてあるけど」
「まぁ確かに王女ですけど。力とかは特に何も、あーけど何でしょうコレえーと、こちらを向いて欲しいのにもう夢中になってる人がいるって感じの」
「お前の弟みたいな状態か」
「ですね」
「なんか疲れたね」
「はい。手に入れたのはこの虫の形をした鍔の剣だけ、何もないよりいいですけど、なんか疲れましたね」
ひと段落つきいざ戻ろうと出口がないことに気づき上を見て登り始めると、けたたましい警報音が鳴り響く。
「何ですかコレ!?」
「遠藤に付けてた危険を知らせる装置」
「は?ほんとですか!」
「ほんとだよ、急ぐぞ3人で結界を張って」
ガコン
それは先程まで剣が突き刺さっていた場所、そこからヒビが入り地面を伝い壁まで移動し揺れ始める。
「嘘でしょ」
「やばいやばいやばい」
「守れ!このままじゃ生き埋めッ」
上からは人の何倍ものサイズの岩、それが雪崩のように落ち彼らを押しつぶす。
その夜王国に震度6の大地震がおき、そのせいで城の一部が陥没したと、記録されてある。
「絶体絶命とはこのこと」
【いやまだ出るわけにはいかない】
【「コソコソシノビ話〜」】
「えっとまずは!ユウタさんお気に入りに登録ありがとうございます!」
【ありがとう、感謝する】
「それで、どうします?」
【何もしないここで私が出たところで何も変わらないからな。力を貸せと言われたら貸すが】
「はい、分かりました。けどどうなりますかね」
【この戦いか?】
「ええ」
【まぁ実力なら遠藤が上だ。教えてくれる奴らが高レベルだしなにより私がいるからな。だが】
「だが?」
【コレがシノビとの初の殺し合いという事、殺し合いに絶対は無い、私が格下に殺されたように何が起きるかわからない】
「見逃せません」
【そうだな】
「90層で出会った謎の女性遠藤はすぐに理解したこいつは敵だと」
【自分の全力を出しから勝てるかどうか、勝てたとして果たしてどうする】
【「次回 殺し合い…!!」】
「いつも読んでくれてありがとうございます!」
【感想・意見等々お待ってるぞい!】