ありふれてないシノビ達 異世界で覚悟を示す 作:なんとなく考えて書いてみました
「1人500体倒せば行けるかな?」
「ならどっちが多く狩ったか勝負するか」
「良いねそれ、負けた方は勝った方に夕食を渡す事どう?」
「乗った!」
「量と質は変化するものとして考える事!」
「了解!」
バケモノ達が作る波に飛び込み数秒後
「斥力10倍」
100を超えるバケモノが地面から弾き飛ばされる。
「お」
それを地面から全方位に生えてきた黒い棘により弾かれたバケモノ達を貫き、自分たちの後ろに通さない壁と、自分たちの守りの壁と2つの役割をつくる。
「あ!私の獲物!」
「早い者勝ち」
細かなルールは決めていない、天之川を睨みつつ眼を使い外の様子を確認する。
突き刺されたバケモノは20匹程度それ以外は、直前で避けたり、棘を壊している。
傷がついたバケモノもいるが他のバケモノを喰べることで傷を癒やし自己の強化をしている。
今はまだ私たちが上だが、ここにいるバケモノを喰べ尽くす奴がいたら間違いなく強くなる。
「ふー 斥力5倍!」
「!?」
「い、引力2倍ィ」
八重樫が地面から弾かれ上空に跳び横に落ちていく
「真ん中から押しつぶす気か」
眼を閉じ集中する、作った壁にヒビが入るが集中を切らさず。
遂に壁を壊しバケモノが傾れ込むがそこにあるのは趣味の悪い猿人形、バケモノ達が呆気に取られた瞬間、人形を貫き爆発的に広がる棘により壁の中に入ってきた40匹が犠牲となる。
「いくぞ」
その声が聞こえたのは1番高い棘の先端
左足一本で立ち戦場を見渡し飛び降りる。
「「「 」」」
飛び降りた天之川に向かってバケモノの触手が手らしき何かが槍のように鋭い舌が一つの塊となり迫る。
アレを殺す為にと、バケモノが息巻ている
もし、ここに居るのが以前の天之川だったら勝算なく挑みボロボロになっても「まだ負けて無い、みんながいる限り俺は負けない!」と、現実を語らず自分が考えた理想を語る、そして負けるのだろう、惨めに無様に負け犬の如く。
だが今ここに居るのは、
昔に勇敢に勇猛に勇気を持ち義勇にかられ蛮勇に語らい武勇を歌う勇ましい者
正真正銘の勇者
伸ばされた塊は焼かれ粉砕され消えていき彼の着地に何十体ものバケモノが巻き込まれクレーターができる。
ドッドットッドッドッ
光の逆光となり見えなかった彼の姿の全貌が明らかとなる。
腹の芯を揺さぶる音が
六つの気筒が光を反射する
「いま、俺が出せる最速。乗り遅れるなよ、飛ばすぞ!」
特別な事などない、拳で殴るわけでも足で蹴るわけでも、ただ最高速度でぶつかるそれだけで
鎧袖一触
触れるバケモノすべてを薙ぎ払いひたすらに進み続ける。
音が鳴るたびに仲間がやれる。防御しても砕かれ死ぬ、避けようとしても反応出来ず死ぬ、逃げようとしても気付いたら潰される、
立ち止まりただただ自分の番を待つことしかできない。
まさしく鏖殺であった。
その鏖殺を空から眺める人がいた。
「バイク、、か。そう言えば18になったらすぐに取りたいって言ってたわね」
空に地面はない当たり前のことだが
昔の人たちは空には雲という地面がありそこには天使や神様がいるのだと考えられた。
結局その考えは間違っていた訳だが、八重樫がその知識を知ってさえいれば、虚数領域に訴えかける事で雲は地面となる。
「ここなら、落ち着いて撃てる」
いままでの攻撃は全て十分にこの眼を使えたとは言いずらい、
だから今ここで下にいるバケモノたちに魔眼の全てを使い
一撃 落とす
「集めるべきなのは、、力」
宇宙を構成しているという四つの力
重力、強い力、電磁力、小さい力
今のところこの四つ全部を一斉には使えない
が
一つだけに絞るなら初めに放った重力のように使えはする、しかし、出力はブレブレ、範囲も絞れない、下手すれば仲間を巻き込む可能性が高い。
だから、今この場で制御できるようにしたい、
一つの力を完璧に扱うそれが私自身に課したこの戦いの目的
「電磁力」
右腕を空に掲げ虚数領域に訴え掛ける
バチバチと言う音と共に髪の毛が逆立つ
力は濁流の如く溢れる
「まだ行ける、さっきより更に上に」
左腕を支えとして使い力を纏める
まだ1分しか経ってないが
大量の汗が流れ呼吸が激しくなる
「はぁ、、、、はぁ、、」
眼に映る赤、青、黄の原色が色鮮やかに輝く
上げた拳に力を込める
視界が赤く染まり
「落ちろ」
腕を振り下ろす
それは美しい景色だった
空から落ちて来た光は風を山を裂き
龍が如く八重樫の動きに連動し
迎撃しようとしたバケモノを
自身の肉を増やし防御形態に入ったバケモノを
地面に潜ったバケモノを
空を飛び逃げようとしたバケモノを
1匹残さず焼き尽くし雷鳴を轟かせた
が、
突如力が無くなり空から落下して
地面に奈落を創り上げた。
「ナニコレ」
その第一声を言えたは全力で目の前の龍から逃げた天之川、その眼に広がるのは深さは100メートル以上、大きさ1キロメートルはくだらないクレーターその中心には底が見えない大穴。
「これは、、、少なくとも向こうでの使用は禁止かな」
「そうだな、少なくとも二次被害とかで更に広がる可能性が高いからな。
、、、て、うぉ、大丈夫なのか?」
「うんまぁ、あの時よりは平気かな。とは言えかなり痛いけど」
八重樫の眼から絶えず血が流れ例の黒い布を巻きつつ息も絶え絶え
だが口元は勝ち誇ったように笑顔で、
「私の勝ち、だよね」
勝利宣言をするのだった。
が、天之川から帰って来たのは気まずい沈黙
「、、、、、」
「、、、どうしたの?」
「いゃ、、大変心苦しいんだけど。2体生きてるだろ?」
「知ってるけどその程度で」
「えっとな、その、な、生き残りはバケモノ同士の共食いで力を増やした奴らでな、喰った数は見れただけで1体150体程度で2体で合計300を超えるんだよな。で改めて計算すると俺が200で雫が500な訳で〜あいつらの取り分は1体につき150点だから〜」
「つまり私が光輝より先にどちらかを倒せば私の勝ちってこと?」
「そっすね」
「はぁ、、、
(元々の目的は一応は達成してる。考えた罰ゲームも燃えるスパイスになればで勝敗はどうでもいい、仮に勝負を続けたとして足手纏いになるのが眼に見えてる)んー、、、やーめた、私はここでリタイヤするわ」
両手を上げゆっくりと後ろに倒れ込み大の字で寝転がる。
「うん、そこで休んでてすぐ終わらせるから」
「何分かかりそう?」
「はは、何分も掛からない、秒で終わる」
破裂音と共に天之川の姿は消え砂煙だけが残る
「秒殺宣言か、、、1…2…3…」
(実力的には確かにシノビガミや彼らより弱いけど、雷に打たれても皮膚が焼ける程度の硬さ、最後の爆発を避けれるくらいのスピード、パワーはあの巨体だ少なくともクレーターを作るのは簡単そうだ。さて、どう攻略するのかな)
6本の触手が硬質化し地面を削りながら突進するバケモノ、それをサポートするように、咆哮と同時にその巨体から100を超える触手が的確に天之川を狙いつつ逃げ道を確実に一つ一つ潰していく。
「さっきまでの君らに無かった連携だ。生命の危機になって漸く考え始めたのか、、遅すぎる」
世界から色が抜け落ちる、いくら速くてもその速度は光速以下、全てがスローで動く世界では、ただ間抜けヅラを晒すしか無い
左手で右手首を掴むそしてこの言葉と共に剣を抜くように引き抜く。
「
光と共に
右腕に痛みが走り
左腕は全能感に包まれる
(最初に使った銀の剣は何の変哲もない、ただ伸びるだけの剣、だけどこれは違う対シノビ用の必殺技、俺の目的は本気で全力で刀を振るうこと)
色が付き始め100を超える触手とその中心から迫って来るバケモノ
衝突まであと一歩
音は無かった、風も何もかもが消えた、あまりにも静かな静寂がこの場を包んだ。
「ふぅ、、」
太陽の光が左腕を反射する
その手には一本の刀
それは、柄、鍔、刀身に至る全てが白銀の輝きを放つ誰も観たことがない歴史から消えた神代の遺失した物であり異質な物でもあった。
バケモノ達は振り返り構え再び突撃を仕掛ける。
「そう、、だな、、、」
銀の鎧、銀の刀が姿を保てず液体になり地面に広がる、現れた左腕は大小様々な切り傷が出来ており絶えず血が流れ銀の池を赤く浸食していく。
だが、天之川は振り返らず何か別の事を考えている。
もう倒した気でいる油断か慢心か、それとも敵とすら見られてないのか、先程よりも強く踏み込んだ瞬間、バケモノの体が崩れた。
「、、名前なぁ、、、」
バケモノ達は認識した、もう自分達は死んでいたのだと、或いは認識さえしなければまだ動けたのでは無いかと思うほど繊細で速いその速度はまるで光の
「光速剣、これが1番しっくり来る」
ああそうか、光速なら仕方ないそれなら納得しよう。光と戦って勝てるわけがない。
「ん?」
振り向き消えていくバケモノ達はどこか納得した様な眼をして緩やかに消えていった。
「ん、お疲れ様見てたよ君たちの頑張り」
「なかなかの見ものだったぜ、菓子が進んだ」
「それじゃあ、楽しみの評価タイムと行こうか」
円形の机の上にあるお菓子類が無くなり思い思いにお茶を飲みながらボロボロになっている八重樫と天之川の評価が始まった。
「じゃ最初は八重樫から、俺からは魔眼についてだが、まだ力を完全には扱えてない扱えていたら最後の爆発は起きなかったからな、だが、途中の魔眼を使い空を飛んだりするのは目を見張るものがあったその調子で頑張る様に。
天之川に関しては、まだまだ型にハマり過ぎているとこがある、もっと自由に使い方は無限にある、まぁ、今の天之川なら大丈夫か」
魂を操ることが出来る城戸からは、魔眼の技術や義足義手について、
「私か、、、八重樫は、眼についてはよく知らないけど、近づかれた時の対応として近接もしっかりすることかな。けど雷の龍は凄い良かった私もアレは直撃したくない。
天之川は、、速さとしてはもっと速くできる頑張れただ光速剣はもっと速く無いと私達には追い付かない筋トレと操作性を高める事」
タイマン最強の大和からは、現地点での実力について、
「俺か〜、んー八重樫、魔眼は良かった、操作性が最後は雑になっていたけど途中までは良かった、動物の造形で扱いやすくするのは見張るものがあった、だから崩れた時は崩れた時ように準備する事、そしたらすぐ対応できる限界と思っても思考を止めないように、
天之川は鏖殺っぷりは良かった、鎧袖一触アレがお前の目指す場所なら、今よりも脳と体の誤差を小さくする事そしたらより速くなるしより強くなる」
死を顧みず突き進む藤原からは、強くなるその為の方法と手段を。
それを聞いて2人は、
「「取り敢えず今は寝ても良いですか」」
血だらけで息も絶え絶えまともに眼を開けれず互いに互いを支え合いながら2人は眠る様に倒れ込み寝息を放つ。
「はは、まぁそりゃそうか」
「質問は明日か明後日でいいか」
「だな。天之川連れてくわ」
「私は八重樫を、先に行くから」
2人を担ぎ上げゆっくりと虚数領域からの離脱をする。その表情は穏やかで自信を持ったいい寝顔だった。
「2人ともお疲れ様」
眼を閉じ、目頭を押さえると眼の奥の痛みが引くのを感じる、世界が揺らぎ曖昧になっていく。椅子に背中を預けながら前髪を掻き上げ空を見る。
「さて、今回の修行で2人の成果は眼を見張るものがあった、シノビと戦ってもそれなりにやれるだろう。だがシノビガミと戦うのは早すぎる。最低でも、、、八重樫には俺か草薙か、天之川は、、あの2人のどちらかが気に入ればそれで良いとして、、今は大体2、3、4人、、、あと2人は欲しい
それで?何の様だお姫様」
虚数領域が消え物質世界で机の上に置いてある六花断章を開き優雅に気品を持ち紅茶を嗜んでいるリリアーナ王女がこちらを向く。
「取引がしたくて少し待ってました。」
「内容次第だが」
「ご安心をあなた方が喉から手が出るほど欲しい情報
「、、、俺達が知ってる情報が欲しいのか」
「話が早くて助かります」
「いいぜ、取引成立だ。明日、部屋に来いそこで俺たちが知ってることを話す」
「ふふ、ありがとうございます、楽しみにしてますよ」