ありふれてないシノビ達 異世界で覚悟を示す   作:なんとなく考えて書いてみました

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彼らについて…!!

 

 

 アーチ状の天井、壁に付けられているバスケットゴール、校長が長々と話す壇上、床に貼られているテープ、紛うことなき学校の体育館。

 

 だがその床にはおよそ体育館とは思えない足の踏み場もない刀、槍、弓、お札、何かの資料、古い書の数々、見たことの無い機械、制服などの服、アクセサリー類、動物などの毛皮、ドラマなどでよく見る劇薬、ただその景色の中、急いで作り上げたポツンとしたスペースに彼らはいた。

 

「さて、聞きたい事は色々あるだろうが、天之川から順々でいいか?」

 

「えっと私はそれでいいけど、リリィは」

 

「私は最後で大丈夫です。元々お二人が貰う報酬を私が横入りしたようなものです。むしろ私が入って良かったのか」

 

「いやいや、むしろ俺達が居てくれってお願いしたい、俺や雫はシノビになった訳じゃないから、そっちの目線での意見が聞けるかもだし、な」

 

「えぇ、彼等が正直に答えてくれるかもわからないし、言葉巧みにはぐらかすかもしれない。だから、王女としリリィが居てくれたら何かあった時にアドバイスしてくれると嬉しい、かな、、」

 

 

 

「なら、王女としてそして友人として雫たちのそばにいます。安心して話し合ってください」

 

「…ありがとう」

 

「ふふ、友人として当然の事です。…それでなんですかその眼は」

 

「いや別に」

 

「そうですか」

 

「リリアーナがいる理由もわかったし、それじゃ

              

      何を知りたい(・・・・・・)?」

 

 これは私たちのイメージだ、彼らは殺意も敵意も悪意も害を与えようとも考えていない、いない筈なのに、死神の鎌が首に突きつけられている。

 

 当たり前だ、今までは生徒として教えてもらう立場にいた、厳しく生死のギリギリを見極めながら何かあればすぐに助けれるようにそのおかげで爆発的な成長ができた。

 

 けど今は違うこれは、これは戦いだ卓上の闘い殴る蹴る敵が自分が倒れて決着がつく眼に見えて分かりやすいものではなく、言葉で、話し合って、どれだけ有用な情報を貰うか眼に見えない闘い。

 

「どんな時でも俺はお前達に試練を与える、

 

       何が知りたい(・・・・・・)

 

 

 

 簡単な質疑応答で終わると気を抜いていた2人は彼の城戸の圧に呑まれる。

 

  口を動かそうにも口の中の水分が乾いていくのが分かる。

 

 声を出そうと口を開くが音は鳴らず空気だけが吐き出される。

 

「「…っ」」

 

((声が…出ない!))

 

「無いのであれば話は終わりだが?」

 

 さらに圧が増える重力が増えた訳でも無いのに体が重い足が震える。

 

((っ、、「あ」『パリン!』

 

「「え?」」

 

 背後から鳴り響いた割れる音その音を出した張本人であるリリアーナ王女はにこやかに笑い話しだす。

 

「ごめんない、カップを戻そうとしたのですけど不良品だったみたいですね。新しいのをお願いできますかね?」

 

「どうぞ。服は汚れてない?」

 

「えぇ、飲み終わっていたので服は汚れていません。なのでご心配なく」

 

「…話の途中だったな、最後だ聞きたい事はないんだな」

 

「はーい、シノビガミって何なんですかー?」

 

 元気よく手を上げにこやかにけれど少し棒読みで先ほど貰った紅茶を飲みながらリリアーナが話しかける。

 

「…()()?」

 

「「……っ」」

 

「お二人とも、こう言ってはあれですが。私達は彼らに対して何も知りません。なので私の答えとしては、怖くても恐ろしくても前を見て言葉を使い知る事です。

 

 相手の好きな事を、好きな食べ物を、好きな動物を、得意な事を、暇な時は何するのか、どんな信念を持って戦うのか、長所を短所を、

 

 そうする事でようやく私達は彼らの友達になるのだと思います。

 

 まぁ私は彼らと友人関係になるのはちょっと嫌なので仕事仲間の関係で十分ですが」

 

「「……」」

 

「まぁ何が言いたいかと言うと闘いとか考えず、もっと気楽に行きましょう。負けたら死ぬ訳じゃ無いんですから」

 

 重圧は変わらずのしかかっているが、手の震えも止まっていないけど、ほんの少し呼吸が楽になった。

 

「なら俺からもオルクス迷宮でシノビガミを確実に殺せたなんで止めたか知りたい」

 

「私は、あなた達について知りたい」

 

その瞳は、、、

 

「分かった」

 

「流れに沿っていくとして、まずシノビガミからか」

 

「うん、その方がわかりやすい。

 

 これから話す事は遥か昔、それこそまだ人と神が同じ世界で過ごしていた神話時代に遡る。

 

 シノビガミとは忍者たちに伝わる伝説的存在、
すべての忍者たちの祖であり、日の本に伝わっている、あらゆる武術や魔術の源流となった者と言われている。また、比良坂機関や隠忍の血統の伝承によれば、このシノビガミこそ、日本最古の歴史書『古事記』に語られる建速須佐之男命(たけはやすさのおみこと)と同一の存在と考えられてる」

「びっ」

 

「びっ?」

 

椅子から勢いよく立ち上がり天之川は腕を机に叩きつけ声が出る

 

「ビッグネームじゃねぇか!?」

 

「えっとたしか、八岐大蛇を倒して三種の神器の一つ草薙剣を手に入れた神様よね」

 

「なんだ知ってたのか。神話ってのは中々に複雑だからな、そこ分かってくれてるとだいぶありがたいな」

 

「まぁ、色々とあってね、そう言う文化に触れる事が多くて」

 

「待て待て待て!そもそも神様なんていないだろ!普通に考えても!」

 

「いるよ、正確に言うなら自然現象を信仰対象とした『元からあったものが神となったもの』と、初めはただの人だったけど、いろんな要因で人から逸脱して、信仰対象となり『神として生まれ変わったもの』いろんな説があるけどシノビガミは多分後者の方」

 

「嫌だからって理解「いい」え?」

 

「理解しなくて良い、ただそう言う存在がいたって分かればいい。もう全部無くなってるから」

 

「無くなってるって、でも」

 

「でもも何もない、天之川難しく考える必要はない。お前の腕と脚は何でできてる。隣の人は昨日雷を操ってた。俺達は軽く音速を超えて動ける」

 

「あ」

 

 俺が持って動かしている腕と脚、重力を操り空を飛んでいた幼馴染、虚数領域なんて訳の分からない空間、そこにいたバケモノ達、なにより異世界転生なんて言う異常に遭遇している。

 

「よかったな、普通が広がったぞ」

 

「…はい」

 

「さて、次はシノビガミを殺せたのにそうしなかったのかについてだな」

 

「んまぁこれについてだが、リリアーナはともかくお前達に言ってなかったが、シノビの心臓は一つじゃ無い」

 

「「??」」

 

「俺たちシノビは、片腕が吹き飛ばされてもケガで済ませれるし、心臓が取られてもしばらく生きていける、なんなら死んでも蘇ることができる奴もいる」

 

「ふ…不死身ってこと?」

 

「いや、あくまで例外としてそう言った奴がいるだけでちゃんと心臓取られたら死ぬさ。けどシノビガミは例外中の例外だ。

 シノビガミは自らの死を悟り自身を3つに分けた、肉体、魂、器、これらに分けることによってどれか1つが殺されても残り2つがある限り死ぬ事はない。本物の不死身だな」

 

「つまりあの場面で俺が倒しても、残り2つが生きてるから倒せない訳か」

 

「そーゆーこと」

 

「だからこそあの時、お前の攻撃を止めた。分かったか?」

 

「あぁ、大体は」

 

「なら最後に俺たちについてか、、、いざ説明するとどう言ったらいいか。

 そう…だな、シノビについてとかじゃ無いんだよな」

 

「言いたく無い事は言わなくてもいい、話したくなったら話してくれれば良い、ただ、私はあなた達と本当の意味での友達になりたい」

 

自分たちに向ける眼は真剣に

 

「でどうするの情報担当」

 

「どうするも、何も、答えるしか無いだろ、、これは俺たちから彼女達への報酬な訳だし」

 

「話すことが多いね」

 

「それに愚痴も多い」

 

「それを言い合えてこそ友達になれる、と私は思うわ」

 

「じゃあ最初は、、、」

 

「ここには居ない2人からで」

 

「「「賛成」」」

 

「俺たちが知る中で草薙、三日月の両名は

 

  「「「「超がつくほどのイカれた怪物」」」」

 

           

それたが俺たちの総意だ」





遅くなりすみません。

コロナや国試などで登校が遅れてしまい、一旦落ち着いたのでこれからはペースを上げ投稿をしていきます。
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