ありふれてないシノビ達 異世界で覚悟を示す 作:なんとなく考えて書いてみました
「狙っているのは生きている全て、シノビガミの命令を忠実に実行しているのか」
隠忍の血統
口笛によって、古の盟約で結ばれた妖精の友人たちを呼び出す。
現れた6枚羽の黒い蝶。黒羽が戦場の様子を随時伝達術で教えてくれる。本来なら直ぐに行き加勢したいが、
「よそ見とは余裕だな」
迫り来る、血や肉が剣となり襲い掛かる、
「今のは血旋渦…」
自分の血や肉体の一部を変化させ、それで攻撃を行う。隠忍の血統の忍法…
今私がするべきことは、足止めとしているコイツを瞬殺し城門に行く、
もしくは
彼を使う。
「考え事か、ギヒッ 奥義
「は?」
防御に回した剣が盾が腕が敵の拳に触れた途端凍りつき、砕け散った。
「あっぁぁあぁぁぁぁぁ」
油断した、油断した、油断した!!
彼を呼ぶ
「隠忍の血統 呼び声」
「させるかよぉ!奥義 吹雪砕氷」
背後からの奇襲、当たれば死ぬ。
けどさ
あまり、私を舐めるなよ
「吹雪砕氷 奥義破り 第六感」
奥義とは究極の技、敵にも味方にも簡単には明かせない自身の極致。
だからこそ、一度眼にした奥義は破られる可能性を考えなくてはいけない、カトレアは、事実シノビガミに自身の奥義を破られている。
第六感
感覚器官に頼らない知覚能力、莫大な戦闘経験から来る予知に近しい力。
触った所は凍りつき時間経過で砕け散る防御不可のクリティカルヒット
だがその範囲は、
「片腕だけだろ」
前方に倒れ込みながら左に回転しながら潜り込み遠心力を利用して右脚を顔面に叩きつけ、地面にはたき落とす。
「がっ!」
「奥義破り成功」
「うるさいうるさいうるさいうるさい!!!ぶっ飛ばしてやる!奥義 吹雪砕氷!!!」
直ぐに立ち上がりまた同じ攻撃を仕掛ける。
「隠忍の血統 相克」
奥義と奥義をぶつけ合い、相殺する。
「…奥義 教会の死戦場
改め 奥義 くらませ ◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️」
絶対零度の奥義とカトレアが放つ奥義が互いを相殺し合う。
「もういち「遅い 隠忍の血統 血旋渦」あ…」
至近距離で砕かれた腕を口に入れ込み血を浴びせる、そして、妖魔の体の内部から百を超える武器が出現し肉体を斬り刻んだ。
「……代償か」
相克で使う予定だったのは『貫き 存在を崩す者』だったが使えなかった。回数制限がついてる。何かを強くした分弱くなったところもあるという感じ、
1日に2回が限界か。
「行こう」
先行した残り9人が奥義を使えるとなると、
「黒羽来て、頼むよ間に合ってくれ」
一気に駆け出す。
同時刻
「どうなっている!」
長年の経験による勘、姿は見えないが殺気を持ち襲い掛かる存在を感じ取り攻撃をいなし続けるが出来るのは人類最強だけ周りはそうはいかない。
そんな足手纏いを背負ったままでは当然、
「メルド団長!あぶない!」
「しまっ」
腕が変化し剣となりメルド団長の首に吸い込まれ
「そうなるわな」
魔物を殲滅しきり、魔族と対面し硬直状態の時に現れた、9つの影それは、魔族も人間も見境無く襲い掛かる。
被害が出てなかったのは、横槍してきた9つの影は魔族にいるシノビを警戒しているのと王国最強の頑張りによるもの。
それは、薄い氷の上を渡っているのと同じ割れたらそこから崩れ始める。
だからこそ
「確かに今の俺の実力を測るにぴったりだ」
鉄と鉄がぶつかり火花が散り魔物の首と身体が分かれ命の動きが止まった。
「お、お前は勇者一行の」
「ハグレモノ 彷徨」
神出鬼没の超技。実はそこにいた。
その場いる残り8体は突如として出現した存在に最大の警戒を放ち始め、全員で襲い掛かる。
「清水幸利。シノビ見習いで」
8体の妖魔がそれぞれ剣、槍、ナイフを持ち8方向から攻めかかり
「妖魔の成り立てだ」
清水の皮膚から生えた剣により全て防がれる。
その次は、
「奥義 屍結び!」
「奥義 邪術斬波!」
「奥義 外法天屍!」
「奥義 迅雷鳳凰!」
「奥義 口寄せ・虎菩薩!」
「奥義 螺旋魔弾!」
「奥義 影流・赤銅霊道!」
「奥義 残火猛獣脚!」
一撃でも喰らえば即死、シノビでさえ避ける事ができない致命傷の初見殺しを8回同時多重発動。
1人の人間にかけるには余りにも過剰であり異常
死体が、かまいたちが、巨大な屍が、雷を纏った鳥が、大仏が、黒い螺旋が、赫く赫い一本の剣が、燻る列脚が
空間を揺らし巨大な音と共に爆発雲をあげる。
が
「もしここに居たのがカトレアならお前らの勝ちだったかもな」
煙が晴れ、そこに立っているのは無傷の清水、傷が無ければ汚れてすらいない、現れた時と同じ綺麗な服。
「「「「「「「「!?、」」」」」」」」
動揺、確実に当てた、避ける事はできない初見殺しを8回だが傷ひとつついていない。
初見の奥義を防ぐ方法は一つ絶対防御による、奥義で守ること、だが、目を逸らさず見ていた清水は一歩も動かず我らの奥義を防いでみせたのだ。
「有り得ない。そんな事「私はそもそもそんな事になる前にけりつけてる」!?」
気づいた時にはすでに遅く妖魔8体のうち1体の頭が地面に落ちた。
残り7体
「遅かったな」
「ありがと、来てくれて」
「別にいい、俺は俺の目的の為に動くだけ、今回だって同じだ」
「清水、彼女らはいったい?」
メルド団長からの疑問、それは当たり前のことだろう、なぜ魔族と一緒にいる、仲間とは、奴らは一体、それは此処にいる人の総意なのだろう。
胡散臭い笑顔を浮かべ、声を上げペラペラと饒舌に捲し立てる。
「彼女らは俺が魔族に潜入し集めた同士です!彼らはブルックの町に入る前に魔族に囚われ拷問を受けていた俺を助けてくれたんです!今の現状を変えたい!と魔王に叛逆しているんです!それに感銘を受け仲間を集め次の旅へ!いつもいつでもうまくいくなんて保証はどこにも無いけど〜あぁ、まぁ、とにかく彼らは仲間だ、
清水の声は大きく騎士団全体に響き渡り、それを聞いた彼らは納得した、『
「あぁ、分かった。協力して奴らを倒すぞ!」
「「「「おぉ!!!」」」」
騎士団は、迷宮の攻略、魔族との戦争、勇者一行に任せっきりそれは、つまるところ支配される事を受け入れている。
「よし!」
「清水」
「分かってる、終わったらちゃんと戻しておくさ」
妖魔忍法 彼方よりの声
動物や誰かの支配を受け入れた人物に対して、強い影響力を持つように改造された声
最も清水に関しては、自らの手で改造した訳だが。
「妖魔忍法 生体銃 骨刃」
生体銃
自身の肉体の一部から、妖魔の骨や牙を打ち出すことができる。
骨刃
妖魔の角や牙、骨でできた刃を人体の中に格納したもの。あらゆるものを切り裂く鋭い刃を自分の意思で出し入れできる。
「奥義 螺旋魔弾!」
放たれる魔弾は空間を螺旋のように削りながら突き進み回避を防御を許さない。だが
「奥義破り」
右腕に生み出した生体銃から骨、牙を撃ち放ち螺旋を削っていき、左腕に幾つも生やした骨刃を射出し音の壁を突き破り魔弾を切り裂く、
「な!?」
「奥義破り成功〜」
シノビに見られた奥義は破られる、だからこそ奥義とは自身の命がかかった生き死にが別れる時にしか使わない、
こんなふうに馬鹿みたいに使うものでは無い。もし使うとするなら。
「んな!?」
「隠忍の血統 血旋渦」
油断した隙をカトレアに狙われ頭を掴まれ内部から壊した
残り6体
「一気に行こう」
怯えている、今までの全能感が無くなっているのか、当たり前か、奥義なんて強力な物を与えられたら嫌でも調子に乗ってしまう。けど、こうも簡単に防がれ反撃され何体も殺されたら怯えもするか。
「悪いが、先に手ェ出してきたのはお前らだ。
奥義
左腕をかざし一本の骨刃が地面に沈み波紋のように影を満たし空を星を覆い尽くす。
「影を呑め」
逃げきれなかった3体の前に姿、形が同じ存在が現れ腕を上げ
「奥義 外法天屍!」
「奥義 迅雷鳳凰!」
「奥義 口寄せ・虎菩薩!」
「奥義 外法天屍!」
「奥義 迅雷鳳凰!」
「奥義 口寄せ・虎菩薩!」
奥義を放つが互いに相殺する、
「まだ「なら増やそう」は??」
10、20と増えその全てが奥義を放ち。
放った自身の奥義も100を超える自身の奥義に飲み込まれ
彼ら、自分になぶり倒された。
残り3体
「なんだあの奥義は!?」
「わからない!複雑すぎる」
「ハグレモノ 秘中の秘 汎用忍法 揺音」
自身の奥義を隠す技術。
奥義の発動プロセスを複雑化し、相手にその理論を見抜かれにくくする。
「普通の技として使うならここまで複雑化しないとな。」
清水の目的は、自身の家族を殺した人への復讐、少なくとも敵は自身より長くシノビとして闘い戦闘経験も豊富そんな存在と戦うには。
一発逆転の
その為に必要な徹底した奥義の隠蔽
自らの肉体を弄り体内に妖魔を飼い慣らし激痛に涙を流し笑いながら対応して、行きついたその先で自分の姿が化け物になったとしても、、
その信念に一切の揺らぎなく復讐の炎に薪を焚べる。
「残り3体、いや2体か」
「何を」
「妖魔忍法
妖魔の細胞に、血液や髪の毛など、自分の肉体の一部を混ぜ合わせて作り出した人造妖魔。敵対者から本体を守ろうと、半ば自律的に行動する。
それは、清水を守る為に音速を超える6本の腕に殴り潰される。
あと2体
「まっ!」
「また無い」
地面に刺さっていた骨刃をカトレアが引き抜き一閃首が飛び力なく倒れ伏す。
残り1体
「ヒッヒィィわ、悪かった!謝るから!だから助けてくれ!!」
終わった、
その眼に映るのは恐怖、絶望、恐れ、先程までのギラギラと灯していた炎は消えた。
心がポッキリと折れた。
仕方無いと言えば仕方無いが、この妖魔にはシノビガミの力が入っているそれがどの様に今後を左右するかわからない。
分からないなら今この瞬間に倒しておくほうが
「いいぜ、助けるよ」
「清水、なにを」
肩を組まれ小声で話しかけられる。
「シノビガミの力があるんだろ。試してみたいじゃ無いか、どうなるか」
考えるのはコレからのこと魔王様を乗っ取ったシノビガミへの反乱、その為には、、、
「……分かった」
「妖魔忍法 彼方よりの声」
ゆっくりと歩きながら進み地面に伏せている妖魔の肩に手を置く
「本当か!」
その顔には、希望、安堵、嬉しさ、『助けてくれた』と言う事実、それは『貸し』となり生死の権利を清水に預けるという事。
『彼方よりの声』の条件達成
「ああ、もちろんだ。だからコレからは俺の言う事なんでも聞いてくれるよな。
「もちろんだ!…ちが!いやそんなでも!」
「分かった、分かった、そんなに言うなら今から始めるか、やることが出来たんで、先戻るわ」
「彼らもついでにお願い」
「はいはい、それじゃハグレモノ 彷徨」
周囲に濃い霧がたちのぼり輪郭すらも分からなくなり少しずつ人の気配が消えていく。
霧が晴れ月の光がこの場に残っているカトレアと親友であったミハイルの2人が残った。
かつては、婚約者として約束などしていた、けどお互いの考え方から別れ親友としてまた仲良くなりシノビとして隊長に、裏切りに、
「いつ、バレたんだ」
その顔は、諦観と観念ここに残された時点でわかったのだろう。
先程の妖魔と違い死を受け入れた表情
「いろいろとあった。けど強いて言えば親友だったから」
「そっか。ごめんな、ほんとに」
「いいよ。痛みは与えないから」
「うん。実力差は知ってる。お前は奥義を使えるが、俺は奥義なんて使えないし。あとは頼むわ」
言葉はいらないだが、せめて一言だけ、
「うん。さよなら
奥義
地面から現れた鳥居と神社
視界を埋め尽くす首を切られた体だけの石像
道はひとつカトレアとミハイルの一本道
そばには小さな小川が流れだす
手元にあるは水が入った盃ひとつ
ひとつふたつとまわせば揺れていき
「首を切り禊祓たまえ」
ゴトリ
盃の水は赤く染まり
流れる小川は赤く染まり
首の切られた石像から赤い水が流れ落ち
新たにひとつ首が切られた石像の出来上がり
「……急いで戻ろう」
振り返らず、前を向いて自分が信じた道を走りシノビガミの元に戻る為走り始める。