マスクド・ライダー・ウォー   作:ハナブサアキラ

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第7話 龍騎士~ドラゴンナイト・ウイングナイト~

~  警視庁・取調室  ~

 

 

一条 薫

「ミラーワールドにミラーモンスターですか…」

 

 

神崎 優依

「はい。すぐには信じられない話しだと思いますが…」

 

 

一条 薫

「いえ…実際に目撃してますし…。何より今までの不可解な現象にも説明がつきます」

 

 

五代 雄介

「ガラスじゃなくて鏡を使って出入りしてたんですね…」

 

 

本郷 猛

「ショッカーの基地に不自然にでかい鏡があったのはこの為だったのか…」

 

 

神崎 優依

「それで、そのミラーモンスターを倒す為に蓮と真司君が持ってるデッキがあるんです」

 

 

一条 薫

「デッキ…ですか」

 

 

神崎 優依

「ええ。デッキは全部で13。それを造ったのが私の兄の…神崎士郎です」

 

 

一条 薫

「城北大学の教授で、現在は行方不明だそうですね?」

 

 

神崎 優依

「…ええ。ただ…」

 

 

秋山 蓮

「…俺は、その神崎士郎からこのデッキを受け取った」

 

 

一条 薫

「君は?」

 

 

秋山 蓮

「………」

 

 

一条 薫

「…?」

 

 

城戸 真司

「え~と、コイツの名前は秋山蓮。今云った通りその神崎士郎って人から急にこのデッキを渡されて、それで妹の優依ちゃんに詳しい事情を聞こうとしてたんですよ」

 

 

秋山 蓮

「………ふん」

 

 

一条 薫

「成る程。それで君は?」

 

 

城戸 真司

「オレ、城戸真司って云います!仕事はOREジャーナルっていう雑誌の見習い編集員で…」

 

 

秋山 蓮

「…廃刊したけどな」

 

 

城戸 真司

「廃刊じゃない、休刊だ!…えっとそれでいつ復刊してもいいように特ダネを探してて、そんな時城北大学の事件を知って教授の身内である優依ちゃんから話しを聞こうと思っていたら…コイツと鉢合わせて…」

 

 

秋山 蓮

「………」

 

 

神崎 優依

「その時に3人まとめてミラーワールドに引きづり込まれて…」

 

 

城戸 真司

「で、ミラーモンスターに襲われてた時に…神崎士郎が現れて…このデッキをオレに渡したんです」

 

 

一条 薫

「そうでしたか…。そうなるとそのデッキはミラーモンスターを倒す対抗手段というわけですね」

 

 

神崎 優依

「それが…そう単純な話しではないんです」

 

 

一条 薫

「と、云いますと?」

 

 

秋山 蓮

「このデッキを渡された時に云われた言葉だ…」

 

 

城戸 真司

「デッキの所有者の目的は2つ。一つはミラーモンスターを倒すこと。もう一つは…所有者同士で最後の一人になるまで戦うこと」

 

 

一条 薫

「それは…なんでそんなことを…?」

 

 

神崎 優依

「わかりません。…真意を聞こうにも兄は私の前には現れてくれないんです。それで、蓮と真司君と3人で兄を探すことになって…」

 

 

城戸 真司

「行きつけのアンティークショップがあるって聞いてそこに行くところだったんですけど…」

 

 

一条 薫

「そこでショッカーの襲撃に遭遇したと…」

 

 

神崎 優依

「…はい」

 

 

一条 薫

「事情はわかりました。それであなた方の今後なのですが…協力をお願いすることは出来ないでしょうか?」

 

 

秋山 蓮

「………」

 

 

神崎 優依

「それは…兄の捜索をしていただけるのならこちらこそお願いしたいです」

 

 

城戸 真司

「オレも全然構わないですよ」

 

 

秋山 蓮

「お前…意味をわかっているのか?」

 

 

城戸 真司

「…え?」

 

 

秋山 蓮

「警察に協力するってことは、ミラーモンスターだけでなくショッカーとも戦わせられるってことだぞ」

 

 

神崎 優依

「それは…」

 

 

一条 薫

「…そちらに関しては強制するつもりはありません」

 

 

秋山 蓮

「…どうだか」

 

 

城戸 真司

「…オレは別にかまわないですよ」

 

 

一条 薫

「…え?」

 

 

城戸 真司

「いや、だってミラーモンスターもそうですけどショッカーだって放っておくわけにはいかないじゃないですか」

 

 

神崎 優依

「そうだけど…」

 

 

城戸 真司

「少なくとも、デッキ持ってる者同士で戦うなんてことよりよっぽど有意義だと思うな」

 

 

秋山 蓮

「お人好しが…」

 

 

城戸 真司

「それに、さっきの戦闘見ただろ?ショッカーがミラーモンスターを操ってたみたいだし、ミラーワールドにも行き来してた」

 

 

秋山 蓮

「連中と神崎士郎が繋がってるって云いたいのか?」

 

 

城戸 真司

「それはわかんないけど…どっちにしろオレ達だけでやるよりよっぽどいいんじゃないか?」

 

 

秋山 蓮

「………」

 

 

神崎 優依

「…蓮」

 

 

秋山 蓮

「…確かにこのままじゃ遅かれ早かれ手詰まりになるだろうな」

 

 

城戸 真司

「それじゃ…」

 

 

秋山 蓮

「協力はする。だが、あくまで一時的だ」

 

 

一条 薫

「ええ、勿論それで構いません」

 

 

城戸 真司

「素直じゃないなあ…」

 

 

一条 薫

「それで、改めて相談があるのですが…」

 

 

~  喫茶アミーゴ  ~

 

 

風見 雪子

「へえ、じゃあ2人とも優依さんの家に居候してるんですか?」

 

 

城戸 真司

「うん、まあ正確には優依ちゃんの叔母さんの家なんだけどね」

 

 

秋山 蓮

「…無職だからな」

 

 

城戸 真司

「だ・か・ら!無職じゃねえよ!雑誌だって今、復刊する為に先輩達が動いてるんだから!」

 

 

秋山 蓮

「…いつになることやら」

 

 

風見 史郎

「もういっそここでバイトしたらどうです?」

 

 

城戸 真司

「いや、そういうわけには…」

 

 

秋山 蓮

「…それにしても、優依の奴いつまで時間がかかってるんだ?」

 

 

城戸 真司

「…やっぱり神崎士郎のことで色々聞かれてるのかな」

 

 

風見 史郎

「それにしても意味がわからないですよね。ミラーモンスターでしたっけ?を倒すのが目的ってならわかりますけど…なんでデッキ持ってる人同士で戦わないといけないんですかね?」

 

 

城戸 真司

「でしょ?そんなことしてないで協力すればいいんだけどね…」

 

 

本郷 猛

「………」

 

 

本郷 猛

(…確かにそうだ普通に考えて不自然すぎる…。恐らくこの話しにはまだ何かある。そして…)

 

 

秋山 蓮

「………」

 

 

本郷 猛

(彼はその何かを知っている…)

 

 

カランコロン…。

 

 

須藤 雅史

「こんにちは。こちらに城戸真司さんと秋山蓮さんいらっしゃいませんか?」

 

 

城戸 真司

「あ、オレです。で、秋山蓮はこっちです」

 

 

秋山 蓮

「………」

 

 

須藤 雅史

「実は一条警視から云われて来まして、お2人にまたお話しが聞きたいということでこちらに来てほしいとお迎えにあがりました」

 

 

城戸 真司

「そうなんですか?わかりました…それじゃ行こうぜ蓮」

 

 

本郷 猛

(………)

 

 

秋山 蓮

「…俺は、ごめんだな…そんな何度も行ってたまるか」

 

 

城戸 真司

「おいおい…」

 

 

秋山 蓮

「行くなら一人で行ってこい」

 

 

城戸 真司

「お前なあ…またそうやって…」

 

 

須藤 雅史

「あ、いいですいいです!城戸さんお一人でも全然大丈夫ですよ!」

 

 

城戸 真司

「え…そうですか?」

 

 

須藤 雅史

「それよりも早く行きましょう!」

 

 

城戸 真司

「はあ…」

 

 

須藤 雅史

(まさか勘づかれたか...?いやもともとこいつは非協力なだけか…。それに…)

 

 

城戸 真司

「………」

 

 

須藤 雅史

(こいつ一人のほうが都合がいいか…)

 

 

 

城戸 真司

「………」

 

 

須藤 雅史

(こいつだけならボルキャンサーに簡単に始末させれそうだ。そのままあの神崎の妹とかいう女を拉致すれば…)

 

 

城戸 真司

「あの~行かないんですか?」

 

 

須藤 雅史

「えっ!?…あっはい。そうですねすみません」

 

 

須藤 雅史

(落ち着け…俺のことはまだ怪しまれてないとはいえ、警察内部に内通者がいる可能性はもう出てきてもおかしくない…早いところショッカーに行かないとまずい…)

 

 

カラン、コロン…。

 

 

須藤 雅史

(その為にもこいつを確実に始末してあの女を拉致して手土産を作らな…)

 

 

ガチャリ…。

 

 

須藤 雅史

「…っ!?」

 

 

泊 進ノ介

「…動かないでください」

 

 

大門 凛子

「…ゆっくりと両手を上げてください」

 

 

須藤 雅史

「…なっ。ちょっと待ってくださいこれは一体どういうことですか?」

 

 

一条 薫

「…それはこちらが聞きたいです」

 

 

須藤 雅史

「一条警視!?何でここに…!?」

 

 

一条 薫

「不思議ですか?警視庁にいるはずの私がここにいるのが」

 

 

須藤 雅史

「い、いや…」

 

 

一条 薫

「それよりも何故貴方がここにいるんです?城戸さん達を呼び戻すなんて指示は貴方にも他の刑事にも出してはいないはずですが…?」

 

 

須藤 雅史

「そ、それは…はっ!?」

 

 

クウガ

「………」

 

 

仮面ライダー

「………」

 

 

騎士

「………」

 

 

龍騎

「………」

 

 

須藤 雅史

「ま、まさか最初から私を疑って…」

 

 

一条 薫

「最初から貴方を疑ってたわけではありません。疑っていたのは警察内部に内通者がいる可能性です」

 

 

仮面ライダー

「………」

 

 

一条 薫

「城戸さん達の件でその内通者が何らかの動きを見せる可能性がある為、わざと泊君達に外してもらい様子を見ることにしたんです」

 

 

須藤 雅史

(くそっタイミングがよすぎるとは思ったが迂闊だった…!)

 

 

騎士

「まんまと引っかかったわけだ」

 

 

龍騎

「でも、なんでこんなこと…?貴方は刑事なんでしょうっ!?」

 

 

須藤 雅史

「なんで…?そんなこと決まっている…!」

 

 

龍騎

「え…?」

 

 

須藤 雅史

「金だよ!金に決まっているだろ…!」

 

 

一条 薫

「………」

 

 

須藤 雅史

「警察の情報てのはな、売れるんだよ!どんな内容でも!どんな値段でも!欲しがる奴はいくらでもいる!」

 

 

泊 進ノ助

「あんた本当に刑事か…?良心とか正義感とかないのか?」

 

 

大門凛子

「最低…」

 

 

須藤 雅史

「なんとでも云え!そんなチンケもん手に入る金額に比べればどうでもよくなる!」

 

 

 

一条 薫

「…話しはわかりました。貴方には聞きたいことがたくさんあります。ここから先は署で詳しい話しを聞きます。五代、本郷さんお願いします。くれぐれも彼にデッキを取り出させないようにしてください」

 

 

クウガ

「わかりました」

 

 

仮面ライダー

「…ああ」

 

 

仮面ライダー

(これでデッキ所有者のことや神崎士郎のことがわかればいいんだが…)

 

 

須藤 雅史

(くそっ!まずい、まずいぞ!今、捕まったらあのことまで確実にバレる!そうなったら確実に終わりだ!せめてデッキを取りだせれば…!)

 

 

コブラ男・A

 

「ヴヴヴ…!」

 

 

刑事

「う、うわっ!いつの間に!」

 

 

コブラ男・B

「ヴヴヴ…!」

 

 

一条 薫

「ショッカーの怪人か!?」

 

 

須藤 雅史

「…っ!?今だっ!」

 

 

パサッ…。

 

 

須藤 雅史

「変身!」

 

 

クウガ

「っ!?しまった!」

 

 

シザース

「………」

 

 

騎士

「ちぃっ!」

 

 

ダークバイザー

「ソードベント・ウイングランサー」

 

 

シザース

「遅い!」

 

 

シザースバイザー

「アドベント・ボルキャンサー」

 

 

ボルキャンサー

「ガニィィィッ!」

 

 

騎士

「くっ!?」

 

 

龍騎

「危ねえっ!」

 

 

ドラグバイザー

「ガードベント・ドラグシールド」

 

 

ドオオオンッ!

 

 

騎士

「っ!?」

 

 

龍騎

「大丈夫か、蓮!」

 

 

騎士

「…余計なことを」

 

 

綾小路 律子

「…なかなかやるじゃないか」

 

 

仮面ライダー

「っ!?綾小路律子か!?」

 

 

一条 薫

「彼女が….!?」

 

 

綾小路 律子

「久しぶりだな本郷。随分とその身体に馴染んできたようじゃないか」

 

 

仮面ライダー

「………」

 

 

シザース

「た、助かった…!」

 

 

綾小路 律子

「………」

 

 

シザース

「た、助かった!は、早くここから逃げましょう!」

 

 

綾小路 律子

「…勘違いするな。お前を助けにきたわけではない」

 

 

シザース

「…え?」

 

 

騎士

「…口封じか」

 

 

シザース

「なっ!?」

 

 

綾小路 律子

「少し違うな。確かにお前を始末するようにあの連中からは指示はあった」

 

 

龍騎

「…?」

 

 

綾小路 律子

「だが、お父様は寛大でな。お前がこの状況を自力で切り抜けることができればお前を歓迎すると仰っている」

 

 

シザース

「なっ!?」

 

 

綾小路 律子

「特別サービスでコブラ男を置いていってやる。ありがたく思うんだな」

 

 

シザース

「そ、そんな…!」

 

 

綾小路 律子

「ああ、そうそう…戦いもせず逃げようとは思うなよ?…その場合は問答無用で抹殺する」

 

 

シザース

「ま、待ってくれ…!」

 

 

綾小路 律子

「…それではな」

 

 

仮面ライダー

「待て、綾小路律子!…このままお前を逃がすと思うか!」

 

 

綾小路 律子

「…思うさ」

 

 

???

「必殺…!」

 

 

クウガ

「本郷さん、危ないっ!」

 

 

仮面ライダー

「…っ!?」

 

 

???

「破壊シュウトォォォッ!」

 

 

ドオオオオオン!

 

 

仮面ライダー

「くっ!」

 

 

トカゲロン

「ウォー!見たか俺様の破壊シュート!感謝しろよ律子!」

 

 

綾小路 律子

「用事は終わった。…帰るぞ」

 

 

トカゲロン

「あ、待て、こら!礼ぐらい云えねえのか!」

 

 

クウガ

「本郷さん、大丈夫ですか?!」

 

 

仮面ライダー

「…ああ。直撃は避けれたから問題はない…。だが…」

 

 

クウガ

「…今ので逃げられちゃいましたね」

 

 

仮面ライダー

「ああ。連中が鏡の中に行けるのは間違いないようだな」

 

 

クウガ

「城戸君達に追いかけてもらうわけにはいかないですかね?」

 

 

仮面ライダー

「止めておいたほうがいい。向こう側で待ち伏せされてる可能性が高い」

 

 

クウガ

「そうか。確かにそうですね…なら…」

 

 

仮面ライダー

「…ああ」

 

 

コブラ男・A

「ヴヴヴ…ッ!」

 

 

コブラ男・B

「ヴヴヴッ…!」

 

 

クウガ

「まずはこっちからですね!」

 

 

~  ※  ※  ※  ~

 

 

仮面ライダー

「ライダァッ…!」

 

 

ダンッ!

 

 

コブラ男・A

「っ!?」

 

 

仮面ライダー

「キィィィィィック!」

 

 

ドオオオオオン!

 

 

コブラ男・A

「ヴギャアアアアアッ!」

 

 

 

ドカアアアアアン!

 

 

クウガ

「マイティライダーキック!」

 

 

ドオオオオオン!

 

 

コブラ男・B

「ヴギャアアアアアッ!」

 

 

ドカアアアアアン!

 

 

~  ※  ※  ※  ~

 

 

シザース

「なっ!?何が置いていってやるだ!何の役にも立ってないじゃないか!」

 

 

龍騎

「もう諦めろ!まだ間に合う!ショッカーだって一条さん達がなんとかしてくれる!」

 

 

シザース

「う、うるさい!」

 

 

シザースバイザー

「ストライクベント・シザースペンチ」

 

 

ドオオオン!

 

 

龍騎

「うわっ!」

 

 

シザース

(間に合うわけないだろうが…!俺がしてきたことがバレればどれだけよくても無期は確実だ…情報と引き換えだとしてもあの連中がそれを許すはずがない…!だが….!だが…!)

 

 

シザース

「まだ…!まだだ…!お前達を倒せさえすれば…!」

 

 

龍騎

「まだそんなことを…」

 

 

騎士

「…どけ、俺がやる」

 

 

龍騎

「…あ、おい蓮!」

 

 

騎士

「哀れだな…」

 

 

シザース

「う、うるさい!こんなところで終わってたまるか…!」

 

 

騎士

「…ふん」

 

 

ダークバイザー

「トリックベント・ダークイリュージョン」

 

 

騎士・分身体

「………」

 

 

シザース

「なっ!?分身しただとっ!?」

 

 

騎士・分身体

「………」

 

 

ザンッ!

 

 

シザース

「ぐっ!くそっ、シザースベンチ!」

 

 

騎士・分身体

「………」

 

 

スカ…。

 

 

シザース

「なっ!?」

 

 

騎士

「残念だったな…本物はこっちだ。ウイングランサー!」

 

 

ザンッ!

 

 

シザース

「ぐっ!くそが…!まだだ…!まだ終われない!終わってたまるか!」

 

 

騎士

「いいや、これでお前は終わりだ」

 

 

ダークバイザー

「ファイナルベント…」

 

 

龍騎

「お、おい蓮!そこまでする必要は…!」

 

 

騎士

「………」

 

 

ダンッ!

 

 

ダークバイザー

「…飛翔斬」

 

 

騎士

「ハアアアアアッ!」

 

 

シザース

「くそがっ!俺を跳ね上げろ、ボルキャンサー!」

 

 

ボルキャンサー

「ガニィィィッ!」

 

 

シザースバイザー

「ファイナルベント・シザースアタック」

 

 

シザース

「ウオオオオオオッ!」

 

 

ドオオオオオン!

 

 

騎士

「…くっ!?」

 

 

龍騎

「蓮!?おいっ大丈夫か?」

 

 

騎士

「今のを押し返しただと…」

 

 

シザース

「は…はは…なんだたいしたことないじゃないか…」

 

 

パラ…。

 

 

騎士

「お前…何体…いや何人そいつに食わせた…?」

 

 

龍騎

「…え?」

 

 

シザース

「は…はは…。そうだボルキャンサー。お前にはあれだけのエサを与えたんだ…これぐらいやってもらわなければ困る」

 

 

パラパラ…。

 

 

シザース

「いいぞボルキャンサー!俺とお前がいればこんな状況でもなんとかなる!まずはこいつらを全員始末するぞ!その後は俺のことを見限ったショッカーの連中だ!そして…」

 

 

パラパラパラパラ…。

 

 

シザース

「…へ?」

 

 

騎士

「………」

 

 

龍騎

「デッキが…壊れた?」

 

 

須藤 雅史

「変身も解けた…?な、なんで…?ま、まさかさっきの騎士の攻撃で傷がついて…?」

 

 

龍騎

「この場合…どうなるんだ?」

 

 

騎士

「さあな。…ただ契約が解除されるんだ。あのミラーモンスターからしたら目の前にいるのは…」

 

 

龍騎

「…まさか」

 

 

騎士

「…ただのエサだ」

 

 

ボルキャンサー

「………」

 

 

須藤 雅史

「…ボルキャンサー?」

 

 

ボルキャンサー

「ガニィィィッ!」

 

 

須藤 雅史

「ひいいいっ!や、やめろっ!」

 

 

バリボリ…。

 

 

龍騎

「っ!」

 

 

騎士

「………」

 

 

ボルキャンサー

「………」

 

 

バリボリ…。

 

 

須藤 雅史

「ひいいいいい!」

 

 

バリボリバリボリ…。

 

 

ボルキャンサー

「………」

 

 

龍騎

「おい、なんだよこれ…なんなんだよ…」

 

 

騎士

「ぼやくのはあとにしろ…」

 

 

龍騎

「…え?」

 

 

ボルキャンサー

「………」

 

 

騎士

「…まだ喰いたりないらしいな」

 

 

龍騎

「………」

 

 

騎士

「どうした?」

 

 

龍騎

「…なぁ。密室から人がいなくなった事件ってこいつらがげんいなんだよな?」

 

 

騎士

「…だろうな」

 

 

龍騎

「なら、居なくなった人達って…」

 

 

騎士

「…アイツらのエサになったんだろうな…」

 

 

龍騎

「………」

 

 

騎士

「…今更、怖くなったか?」

 

 

龍騎

「…怖ええよ。怖ええに決まってるだろ…。けどよ…」

 

 

ドラグバイザー

「ストライクベント・ドラグクロウファイア」

 

 

ドオオオオン!

 

 

ボルキャンサー

「ガニィッ!?」

 

 

龍騎

「…だからってあんなのを野放しにするわけにはいかないだろ」

 

 

ドラグバイザー

「ファイナルベント・ドラゴンライダーキック」

 

 

龍騎

「オリァアアアアアッ!」

 

 

ドオオオオオン!

 

 

 

ボルキャンサー

「ガギャアアアアアッ!」

 

 

 

ドカアアアアアン!

 

 

龍騎

「はぁ…はぁ…」

 

 

騎士

「………」

 

 

龍騎

「…決めたよ」

 

 

騎士

「…何をだ?」

 

 

龍騎

「…俺は難しいことはわかんねぇ…なんで優衣ちゃんのお兄さんが俺にデッキを渡したのかも、デッキの所有者同士で争わなきゃいけないかも…全然わかんねぇ…」

 

 

騎士

「………」

 

 

龍騎

「でもよ…。こんなこと続けちゃいけない。俺はこんな戦い終わらせたい…その為に戦うよ」

 

 

騎士

「…そうか。…それがお前の望みか」

 

 

龍騎

「…え?」

 

 

騎士

「………」

 

 

~  高見沢グループ・社長室  ~

 

 

芝浦 淳

「…て、感じで脱落したのはシザースだけです」

 

 

高見沢 逸郎

「そうか…。悪くはないが良くもないな」

 

 

佐野 満

「え?そうなんですか?一人は脱落してるんですから結構いいと思うんですけど…」

 

 

芝浦 淳

「わかってないなぁ佐野ちゃんは…。あの刑事は元々始末する予定だったんだよ。で、せっかく龍騎と騎士の二人と潰し合わせる状況にしたんだから、せめてどっちかは道連れにしてくんなきゃ」

 

 

佐野 満

「あ、なるほど…」

 

 

鎌田

「………」

 

 

高見沢 逸郎

「とはいえ下手に逃げだされたり、投降して無駄に情報を話されなかっただけよしとしよう」

 

 

芝浦 淳

「そういえば、龍騎と騎士は結局あのまま警察に協力するみたいですけどほっといていいんですか?」

 

 

高見沢 逸郎

「構わん。ライアやゾルダみたいに独自に動かれるよりも把握がしやすいからな」

 

 

芝浦 淳

「ショッカーとやり合って勝手に脱落してくれれば儲けものですしね」

 

 

佐野 満

「え~と、これで情報がないのは王蛇、ファム、タイガ、それと…」

 

 

高見沢 逸郎

「…オーディンだな」

 

 

芝浦 淳

「王蛇に関してはそれらしいのがいるんで確認中ですね」

 

 

高見沢 逸郎

「問題はその中に神崎士郎がいるかどうかだな…」

 

 

高見沢 逸郎

(…あの男が何を企んでいようが関係ない。私はそれを利用して更に上りつめるだけだ)

 

 

~  警視庁・会議室  ~

 

 

神崎 優衣 

「…アンティークショップの店長の遺体が発見されたんですか!?」

 

 

一条 薫

「いえ、正確には店内で争った痕跡ですが…恐らくもう…」

 

 

神崎 優衣

「まさか、兄が…」

 

 

一条 薫

「それが関係があったのはむしろ須藤刑事のほうでして…どうも彼の悪事の手伝いを以前からしていた疑いがあるんです」

 

 

秋山 蓮

「…ふん。大方、金の取り分で揉めて仲間割れでもしたんだろう」

 

 

一条 薫

「…恐らくは」

 

 

神崎 優衣

「…そう…ですか」

 

 

神崎 優衣

(…でも、そんな人にお兄ちゃんはデッキを渡している…一体どういうつもりなの…?)

 

 

城戸 真司

「あの、それで警察は神崎士郎…優依ちゃんのお兄さんを探してくれるんですよね?」

 

 

一条 薫

「勿論です。彼の存在は一連の事件においてかなり重要な存在である可能性が高いですから」

 

 

神崎 優依

「………」

 

 

一条 薫

「ただ一つ問題が…その、お恥ずかしい話しですが今回は警察内部の事情でした。そして須藤刑事のような存在が他にもいる可能性は否定できません」

 

 

秋山 蓮

「…ふん。確かにな」

 

 

城戸 真司

「おい、やめろって…」

 

 

一条 薫

「いえ、仰る通りです。そして須藤刑事のような存在がいた場合、神崎士郎さんの捜索に対しても何らかの妨害がある可能性があるんです」

 

 

神崎 優依

「情報を隠されたり偽の内容を渡されるかもってことですよね…」

 

 

一条 薫

「ええ。神崎さんの捜索は勿論行いますが…少し時間がかかるかもしれません」

 

 

城戸 真司

「…う~ん…て、ことは警察とは別に捜索手段があったほうがいいですよね?」

 

 

秋山 蓮

「…アテがあるのか?」

 

 

城戸 真司

「…まぁ、アテはあるっちゃあるけど…」

 

 

一条 薫

「それは…」

 

 

プルルル….。

 

 

城戸 真司

「あれ、誰だこんな時に…っ?!あ、すみません。ちょっと外します!」

 

 

~  ※  ※  ※  ~

 

 

城戸 真司

「もしもし大久保先…」

 

 

大久保 大介

「俺が悪かった真司!」

 

 

城戸 真司

「っ!?…どうしたんです?」

 

 

大久保 大介

「知らなかったんだ…まさかお前がそこまで追い詰められてたなんて…許してくれ真司!」

 

 

城戸 真司

「いや…だから何の話しです?」

 

 

大久保 大介

「え?…だってお前警察に捕まったって…」

 

 

城戸 真司

「違いますよ!いや…まぁ確かに今、警察にはいますけど…捕まるようなことはしてません!」

 

 

大久保 大介

「そうなのか…?俺はてっきり事務所畳むことになったせいで住むところをなくしたお前が自暴自棄になってついに…」

 

 

城戸 真司

「いや…まぁ確かにあの後結構大変でしたけど…住むところもなんとかなりましたんでとりあえずは大丈夫ですよ…それより先輩。復刊のメドはたったんですか?」

 

 

大久保 大介

「…すまん」

 

 

城戸 真司

「…そうですか」

 

 

大久保 大介

「色々かけずりまわってはいるんだが…やっぱりでかいネタがないとな…ただそんな都合のいい話しそうそう転がってるわけが…」

 

 

城戸 真司

「ありますよ」

 

 

大久保 大介

「…え?」

 

 

城戸 真司

「先輩…俺と一緒に世界を救ってみませんか?」

 

 

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