布団叩き片手に。   作:田中滅

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原作読んだり、アニメ見たりでバンビエッタ可愛いなぁ……と思って、書きたくなった!故に暖め続けた新たなギャグ作品を投下しまーす!


第一章 死神代行編
プロローグ おやすみからの爆撃


「くぁ〜…………眠いな、二度寝するか」

 

「朝だぞっ〜!おっきろ〜!隊長!」

 

此処は護廷十三隊十番隊隊舎。二度寝しようとする銀髪の青年が布団を出ようとした瞬間、襖が開き、小柄な少年の甲高い声が響き渡る

 

「なんだ、食いしん坊。俺は今から寝るんだ」

 

「駄目だぞっ!今日はジジイに呼び出しされてる日だろ!寝るのは後にしろ!なっ!副隊長!」

 

「そっすね。流石に総隊長からの呼び出しには応えないと、また七番隊の隊長さんに叱られるっすよ」

 

「それは良くないな………」

 

この三人が十番隊のスリートップにして、最強と呼ばれる三人組。隊長と呼ばれた青年の名は真宮(しんぐう)(まくら)、寝る事が趣味の怠惰を体現した男である

 

「取り敢えず………二度寝していい?」

 

「良いわけあるか。布団から出てこい、ものぐさ隊長このヤロー」

 

次に辛辣な態度で枕に突っ込みを放つ青年、彼の名は猿世里(さより)楢丸(ならまる)。十番隊副隊長を務める枕の腹心である

 

「平子よりも前に行こう!あの長髪を俺は引き抜きたい!」

 

「いや、お前は連れていかんよ?」

 

「……………えぇーーーーーっ!!!」

 

叫び声を挙げた少年の名は御飯処(おはんしょ)匙乃介(さじのすけ)。十番隊のNo.3にして、小柄な見た目とは裏腹に第三席の座を任されている逸材である

 

「さてと………行くか。そーいや今日の議題ってなんだ?新しい布団屋のセールの報せか?」

 

「新しい隊長就任の御披露目っすよ。十二番隊の」

 

「十二番隊ね………あー、はいはい。そいじゃあ行くか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んあ…………随分と懐かしい夢だな。110年…………いやぁ気が遠くなるくらいの年月だ。愉快なおバカどもは元気かな、特に食いしん坊小僧は食い逃げとかしてそうだ…いや?流石にしてないか?いやぁしてるだろうなぁ……アイツ、食べる事に関しては意地汚いところあるし……」

 

朝陽が差し込み、目を覚ました枕は布団から出ると同時に無造作に頭を掻き乱す。此処は護廷十三隊が存在する世界とは別の世界、生きる生物が生活する現世と呼ばれる場所だ

ある出来事を理由に護廷十三隊を追われた枕は現世で生活している

 

「アニキ!起きたのねっ!今日は朝からごちそうよっ!名付けて『バンビエッタライス』!」

 

勢いよく寝室の扉を開き、黒髪の少女が元気のある声で黒い物体が乗った皿を枕に差し出す。朝食と呼ぶには値しない物体を前に枕はジト目を向け、少女に呼び掛ける

 

「………………炊飯器で飯を炊いたのに、何故に消し炭なのかね?バンビちゃん」

 

バンビ、そう呼ばれた少女の正式名称(フルネーム)はバンビエッタ・バスターバイン。ある理由で枕と同居する居候である

 

「すいはんき……?普通にあたしの爆撃で焼いたわよ?キッチンが消し飛んだけど、些細な問題よね!」

 

「なんだ、キッチンが消し飛んだだけかぁ…………はい?ちょいとバンビちゃん?今なんと?」

 

「うん?だからキッチンが消し飛んだのよ」

 

「えっ?本当の出来事?夢じゃなくて?」

 

「本当よ?ほら」

 

バンビエッタの指差す方向に、枕が視線を向けると其処にはキッチンと呼ばれる料理を作る為の空間は存在していなかった。というか寝室以外の部屋が跡形もなく姿を消していた

 

「悪夢だぁぁぁぁ!!!」

 

「あっ!唐辛子がないっ!帰りに買わないとっ!」

 

「辛さの暴力っ!!!」

 

これはかつて、護廷十三隊最強と呼ばれた死神の真宮枕と《見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)》の逃亡者であるバンビエッタ・バスターバインが送る爆撃日常喜劇の様子を綴った物語である




家が消し飛んだ枕とバンビエッタ、二人は新しい新居を求めて、ある男を訪ねる

NEXTヒント 変態医師親父
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