異世界の権力者   作:IQ114の類似6

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(8)4族長、悪魔に食われる

「ライト様、どういうことですか!」

 

ヘリが問う。

 

「言葉の通りだ。わたしのために死んでくれ」

 

「何を言っているのですか!

 我々を率いて聖騎士国を

 滅ぼすのではないのですか!」

 

「その通りだ。聖騎士国を滅ぼすために

 まずはウァイトに死んでもらう。

 そのためにお前たちの命が必要なんだ」

 

ライトは何か口遊む。

 

すると、大地が揺れ、大気が歪む。

 

その歪みから黒く恐ろしい造形の魔物が現れる。

 

「呼び出したのはおまえか。

 わたしを呼び出すだけの供物はあるのだろうな。

 なければ呼び出したおまえを殺す」

 

上位悪魔召喚により最上位悪魔ニケを呼び起こす。

 

「この4体の供物ならどれだけの役に立てる?」

 

ライトはニケに問いかける。

 

「誰でも1人殺してやろう」

 

「それ以上にわたしを使役するならば、

 おまえ以上の力のある者の供物か

 わたしの力を超える者のみだ」

 

「では、この族長4人と引き換えに

 明日1人殺してもらおう」

 

(いつか必ずおまえを使役してみせる)

 

ライトは心の中でそうつぶやく。

 

同時にニケは族長4人を黒い闇で覆う。

 

力のある族長ですら何もできずに

闇に飲み込まれていく。

 

抗おうと全身に力を入れ、悶えるがなにも起こせない。

 

「久しぶりに美味しい食事をいただけた」

 

「それでは明日までは

 この現世を楽しませてもらうよ」

 

そういうとニケは大気の中に消えていった。

 

「はははっ!は〜ははっ!は〜はっはっ!」

 

最上位悪魔召喚に成功したライトは

笑いが止まらない。

 

「これでようやくウァイトを殺すことができる。

 あと少しで聖騎士国も滅ぼすことができる。

 我が国の長年の夢が叶うぞ!」

 

ライトは聖騎士団長を殺すにあたり

聖騎士副団長の強さが

最大のネックになると思っていた。

 

聖騎士副団長は団長の盾であり、

世界最強の守りとうたわれていた。

 

副団長に守れぬものは存在しないと。

 

総合力では聖騎士団長の方が上であろう。

聖霊召喚やスキルや魔法などを含めると

聖騎士団長の方が副団長よりも強い。

 

どちらかを殺すなら聖騎士団長の方がよい。

 

過去の聖騎士国と中央帝国との大戦では

聖騎士副団長が聖騎士団長を身を挺して

守ってきたらしい。

 

あと一歩のところで副団長に阻まれてきた

歴史がある。

 

だからライトは慎重に計画を練ったのである。

 

鬼人族の従属化について情報封鎖をし、

勝てないと分かりながらも侵略を開始し、

鬼人族の海軍でアストロフィライトに攻め入る

形を取った。

 

すべてはウィークスを戦場から離脱させるために。

 

ウァイトの従者がジュピターでは役不足。

 

これでウァイトの命運も尽きた。

 

そう思うとライトは笑いを堪えることが

できなかった。

 

 

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