異世界探索記   作:紅色の落ち葉

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本当はショゼの方書こうと思ってたんだけどね


世界探索 陸-弌

 side:影星

 

 本を持って元の鳥居を潜れば、そこは私が最初に見た場所だった。

 無事に帰って来れたらしい。この世界のやつに負ける気なんてねーけど、まさかあんな所があるとはな。

 祭り会場から出る人に混ざって、こっそりと道を戻っていく。ブレスレットから無意識に補給されていたマジック・ポイント(MP)を吸い取られたからか、気持ち悪い。しかも、それは悪化する一方で、良くなる気配が少しも感じられない。

 もしかして、この世界に来た時にMPを大幅に削られたのか。

 

 人の波に流されないようにしながら、出口まで辿り着く。とっくに不快感は限界を迎えていて、出口の横で本を抱えながら座り込んでしまった。

 

「大丈夫?」

 

 聞いた声に顔を上げれば、私にブレスレットを渡してきた奴が、じっとこっちを見下ろしていた。

 

「そー…見えんのか、お前…」

「全く。魔力を補給するから、動かないで」

 

 そう言って、私の手を握る。何だか手が温かくなって、気分の悪さは少しずつ引いていった。

 

「一応出来るみたいだね。立てる?」

 

 パッパッと服を払い立ち上がるそいつ。

 

「ん…ありがとな…あ、名前は?」

 

 壁に手をついて立ち上がりながら、ついでに名前も聞いてみる。

 流石に名前位覚えときたいしな。

 

「ヘヴィー・プラネットホーム。虵とかヘヴィーとか好きに呼んで」

 

 あとこれ。

 そう言われて、渡されたものは新たな本。しかも2冊も。

 『人体強化モジュール 』それから『星達の不純物』という本。

 

「今読んで」

「は?なんでだよ」

「…3冊も持って歩くのが大変だから」

 

 私がさっきあそこで拾った本を言ってるのか。こいつ。なら、どっかで見てたのか、私の事…

 

「見てない。ただ、予想が出来たから。あ、これも」

 

 追加で渡されたバッグに、最早どうすればいいのか分からなかった。

 

「…読んでみればいいんだろ?」

「うん」

 

 言われた通りに読んでみる。まずは『人体強化モジュール』からだ。

 

=====

〈人体強化モジュール〉

 

生体記録版(名前性別身長体重血液型が記録されたiPadみたいな形をしたもの。相手をカメラにかざすとかざされた人の記録になる)と人体強化チップを生成することが出来る。

人体強化チップは整体記録版に取り付けることでかざされた人のステータスが上昇したり能力が付与されたりする。種類は

・移動速度上昇

・跳躍力上昇

・防御力上昇

・体力上昇

・攻撃力上昇

・無呼吸可能時間倍加

・暗視効果付与

・飛行能力付与

・体力自動回復付与

があり、100〜1000秒使用することで制作できる。100秒毎にチップのレベルが上がっていき、レベル8からは能力者も顔負けの性能になる。

〈能力デメリット〉

チップを嵌めれるのは3つまでで何らかの方法で4つ以上嵌めた場合内側から爆散して死に至る。また、飛行能力以外のレベル1〜5までの効果量は雀の涙ほどで、6以上から使い物になる、暗視効果はレベル10になると壁越しに敵が見えるようになる。

=====

 

 最後まで目を通した途端、本が塵のように消えた。

 

「……は?」

「これでいいんだよ。これを読んで、君はそれを作ってバッグに入れておくだけ。もう1冊も、読んでみて」

 

 ヘヴィーに促され、もう1冊の本を開いた。

 

=====

〈星達の不純物〉

 

この能力には2つのモードがあり、バフモードとデバフモードがある。

バフモードの時は全てのステータスが250%になり、1回行動毎にHPが最大値の1%回復する。

デバフモードでは戦闘中の相手に攻撃を当てる度に全ステータスを10%ずつ下げていき、自動回復力を0.1%ずつ下げる(下限-100%、自動回復秒間-1%)

〈能力デメリット〉

同時に使う事は出来ない。

=====

 

 …これもだ。デメリットを読んだ瞬間、手から消えた。

 

「おめでとう、影星」

 

 感情を一欠片も載せない声が鼓膜を揺さぶる。

 

「君も、この世界の仲間入りだ」

 

 その言葉と共に、私の視界は真っ黒に染まった。




やっと能力まで出せたりした
これめちゃくちゃ前に貰ってたやつなのにな…
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