次の章の名前は未定
side:みのり
突然だが、俺は学園に友達がいない。そもそも学園に行くのが稀なため、他のやつからすれば多分「誰こいつ」状態だと思う。
そんな俺が、パーティを誰かと過ごす訳もなく、でもヘヴィーが折角予定空けてくれたんだし行かないのもな…
と、いうことでここに来たのだが。
まさか星辰がいるとは思わなかった。
おかげで一人にならずに済んだ。今日の俺は運がいいな。…昼間星辰に殺されかけたけど。
「ん、ショゼから返信来たな」
「でも、もうパーティ終わるよ?」
スマホの画面に手を滑らせる星辰。その上に、カプセル9つが落ちてきた。
「あれもうそんなに時間経ってたんか?」
「空くの?」
試しに星辰がカプセルの1つを取ろうとする…が。
何故か弾かれた。
「んーってことはまだなんか?」
カプセルを全て退かし、改めて返事を送るところをぼんやりと見ながら、俺は考える。
友達になれる保証0じゃんね?
「なーみのり」
「ふぁ!?」
「ショゼには素で話せよ、じゃないとあいつむしろ心開いてくれねーから」
「え、うんわかった」
ほんとか?こんな見た目女がこんな男っぽい話し方でいいのか?やばい緊張して全部戻しそう。
「パーティ終わったらどこで話す?って来たけどどこで話したい?」
「んー…」
この時間、学園と寮の行き来は自由だが敷地の外には出られない。
というか、俺は寮に行く必要が無い。
「じゃあ…わかりやすいところがいいよな…寮の入口はどう?」
「OK、あとお前混ざってんぞ」
「マジ?」
無意識だった。危な…半年経ったとはいってもまだ慣れないな。
「ショゼット!かーえろ!」
遠くで聞こえる声…美麗さん、か?
「そっか、わかった!また今度ね!」
全然会話聞こえなかった。とりあえず時間は貰えるらしい。
人は疎らになっていて、パーティの終わりを感じる。
主催者…紅葉さんの事な。紅葉さんがいないから流れ解散になったみたいだ。
「じゃ、私らも行こーぜ」
星辰は、バッグにiPadらしきものとカプセル9個をしまうと、本をどこかに飛ばした。
正確に言えば…消した、のか?
「…今何した?」
「今いらねーからとりあえずどっかにしまった」
本が自由に呼び出せたり戻せたりするらしい。よくわかんねえけど凄いな。
俺達が寮の入口に着くと、既に1人待っていた。
ピンクピンクしいカラーの…この人が星辰と一緒に来た人か。
「待たせたか?」
「だ、だいじょうぶ…えっと、この人…?」
俺の方を最初は伺うように見ていたが、見た目が女だからか割と直ぐに近付いてくる。
「…ショゼット…って、よんで」
「わか、った」
ショゼットは俺に手を差し出してくる。
ここからが正念場だ。
如何に自然に挨拶出来るか。そして距離を縮めるか。
「俺…は、雨宮みのり、みのりって呼んでくれ。タメでいい…ぞ?」
差し出された手を握る。
よし、自然だろ!ちょっと声震えてたけど!
「…うん、よろしく…みのり…」
「よろしくな、ショゼット」
危ねー何とかなった!ナイス女神!初めて感謝した。
「なあお前ら、明日3人で遊び行かね?」
急展開だな。そんないきなり遊び行くもんか?知らんけど。俺の学生時代どうだったかなー…友達いなかったなー……ははは………
「俺は別にいいけど…ショゼットは?」
「いいよ…」
「んじゃ決まりやな、明日朝9時頃にしよーぜ」
遊びに行く…か…
…服、考えないとな…