side:影星
歩きながら、この世界のことを色々と教えてもらう事にした。
この世界は、やっぱ私達が元いた世界じゃなくて、全く別の異世界だって事が分かった。
世界の名前は、【
今向かってるのは、『
紅葉達もそこの生徒で、色々と授業を習っている、らしい。
とは言え、私達は完全部外者だから学園に在籍する事はしないんだけど。
仲間達に会わせてあげる、そう紅葉が言ったから、とりあえずそこに向かうしかないよなーってのが現状。
如何にも、治安悪いです〜みたいな街を抜けた先は、背の高い花が咲く丘だった。
…丘?
「…えっと、ここって…さっきの街と続いているの?」
ショゼも丘に咲く花を触りながら誰かに聞く。花の背丈は私達を超えて、外からじゃ人がいるなんて分かんねーだろってレベル。答えたのは、雨飾。
「そうだよ。不思議じゃないでしょ?」
逆に聞き返されて、私とショゼは顔を見合わせる。
「どう思う?これ普通なのか?」
「…う、うん…多分…?違和感は…あるけど…なしじゃないと思うし…」
ショゼがそういうならそうって事にしとくか。
「こっち、学園への近道だから」
花を掻き分けて進む紅葉に、多分ここで変な事したら迷うだろうから大人しく着いてく事にする。
「つか学園って言うけどさぁ、お前らって生徒なんだろ?」
むしろ生徒じゃなかったらなんなんだって話。
「そうだね。一応生徒」
「一応…?」
「…それも後で教えてあげるよ」
生徒ではあるものの、一応ってつく事に違和感しか感じられない。一応とかなくねーか普通。
ま、後で教えてくれるなら今急いで聞く必要もねーな。そういう事にしとく。
しばらく花の中を進むと、今度は煉瓦造りの街に出た。道は広く、車通りも多ければ人通りも多く、更に店まで多い。
「ここが学園がある最大都市。『
入口ゲートを奥に進み、ありとあらゆる店をスルーすること約何分か。時間感覚が曖昧で、朝か昼かのどっちかだって事しか分からない。
「今大体何時くらいなん?」
「…何時…うーん…13時くらいかな?」
なるほど。昼はもうとっくに過ぎたのか。言われてみれば、少し腹が空いてる気もする。
「後でなんか食べに行こーぜ」
「そうだね…」
とりあえず要件を終わらせてから、何か食べに来る事にして後に着いて行く。
やがて、店も無くなった頃。
目の前にバカみたいに大きな建物が現れる。縦も横もどっちも…どちらかと言えば、横長の長方形か。
「ここが学園だよ」
言われてみれば、学校っぽい雰囲気がある。校門らしいところは見てなかったけど、奥の方にはグラウンドがあるのも見えるし、別の場所で恐らく体育館と思われる建物。
だけでなく、更にその奥には、別の建物があるのが見えた。
「…さて」
入口手前、唐突に後ろを振り向く紅葉。何が何だか分からない。何がさて、だ。
と、思ったら。
「…改めまして。この世界を統べる、
─どうぞ宜しく、衆人」
これクトゥルフと異世界どっちメインなの?個人的には若干魔王の方がメインな気もする様な…