転生
トントントントン・・・
かつて、日本最大の繁華街と呼ばれた場所に、突如異変が起きた。大地を腐らせ、周囲の建物を呑み込んで、深い穴へと化していったのだった。穴の中に取り残された人々は、そこに住まう異形の化け物「メルヒェン」に怯えながら生きる羽目となった。人々はその牢獄のような世界を「ジェイル」と呼ぶようになった。
グツグツグツグツ・・・
黎明
ここではジェイルの生態を研究しメルヒェンの退治や監獄塔による脱出計画の遂行を主目的としている他、囚われた人間の解放なども試みている。
カチャカチャ・・・
その調理場で、今、1人の男が調理をしていた。
ガチャッ
「ただいまー!」
今日も誰かの空腹を満たすために、この男は腕を振るう。
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「・・・うぐっ、ここは・・・?」
目が覚めると、見知らぬ場所にいた。
四方八方白い壁に覆われており、出口も見当たらなかった。
「・・・俺は、確か。事故にあって・・・」
??「目覚めたか。」
「っ!?」
声がした方を向くと、白い服を着た歳をとった男性が立っていた。
「・・・誰だ。」
??「神じゃよ。」
「神?冗談はよしてくれないか。」
神「冗談じゃないわい、水面君。」
水面「・・・なぜ俺の名前を?」
神「言ったじゃろう、神だからじゃよ。」
水面「・・・それじゃあ、俺がなぜここにいるのかも?」
神「当たり前じゃ。居眠り運転に巻き込まれるとは、災難じゃったな。」
水面「・・・ああ、死んだのか、俺は。」
神「・・・ああ。だから、お主の希望を聞こうと思ってのう。」
水面「希望?」
神「そうじゃ。このまま裁判所に行くか、転生するか。どっちか選んでくれ。」
水面「・・・転生って、何かあるのか?」
神「そうじゃな、記憶は引き継ぐとして・・・好きな能力を3つ。言ってくれればある程度は叶えるぞい。どこに転生するかはガチャじゃ。」
水面「・・・少し、考える時間をくれないか?」
神「・・・わかった。しかし、あまり待てんぞ。」
水面「かまわない。」
・・・
水面「・・・決めたぞ。」
神「決めたか。それでは言ってみよ。」
水面「じゃあまず一つ目・・・FGOって知ってるか?それの英霊の装備を使いたいんだが・・・」
神「わかった、ただし修行して技術をつけてからじゃないと死ぬから気をつけるんじゃぞ。」
水面「二つ目は、料理の才能が欲しい。」
神「ほう、料理とな。わかった。よいぞ。」
水面「三つ目は・・・正直思いつかなかった。だから3つ目は無しでいい。」
神「・・・いいのか?せっかくなんでも叶えられるというのに。」
水面「それじゃあ、どこに行くかを見てからでいいか?そのあとじゃ遅いなら3つ目は無しでいい。」
神「・・・わかった、それじゃあ先にガチャだ!」
神がそう言うと、どこからか大きいガチャガチャが落ちてきた。
水面「・・・なんか、バカでかいな。」
神「まぁな、それじゃあ回すぞ。はあっ!」
ゴゴゴゴゴゴ・・・
神が力を入れると、ガチャのつまみが回りだした。
神「さぁ、何が出るか・・・」
水面「・・・」
・・・ゴトン!
・・・つまみの回転が止まり、ガチャポンが出てきた。
水面「来たか。」
神は出てきたガシャポンに近づいた。
神「・・・それじゃあ、開けるぞい。」
神がガシャポンに触れると、中から目が開けられないくらいの光が溢れ出した。
水面「くっ!」
少しすると光が収まり始め、光が完全に収まった後にはガシャポンが影も形もなくなった。
ガシャポンがあった跡には、一枚の紙が落ちていた。
神はそこに近づき、落ちていた紙を拾い上げた。
神「・・・『神獄塔メアリスケルター』。これがお主が転生する世界じゃ。」
水面「神獄塔、メアリスケルター・・・!?」
神「さぁ、最後の願いを言え。もう時間が無い。」
水面「・・・転生じゃなくて、転移にできないか!?」
神「よかろう!」
そう神が言ったら、水面の足元が光った。
水面「っ!これは!?」
神「ギリギリ間に合ったようじゃな。」
神が戻ってきた。
神「水面よ!これからお主にはたくさんの困難が立ちはだかるだろう!しかし、それを乗り越えれば必ずお主に幸せが待っている!お主が幸せを掴むのを信じておるぞー!」
神が言い終わると、足元の光が強まり、水面の視界が真っ白になった。