黎明の転移お兄ちゃん   作:しがなくない

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(少し遅れましたが)あけましておめでとうございます。
今年も「黎明の転移お兄ちゃん」と「ペルソナ使いがホロライブラバーズの世界を救うようです」をよろしくお願いします。

※最後は3人称視点になります。


食堂での一幕
赤ずきんin食堂


〜この話はジャックとアリスが加入する少し前になります〜

 

side 赤ずきん

 

こんにちは!私は赤ずきん!

黎明が出来立ての頃からいるみんなのお姉ちゃん!

今あたしは食堂のお兄ちゃんのところに向かってるよ!

 

〜黎明基地 食堂〜 

 

ギーーッ

 

赤ずきん「お兄ちゃんおはよーーっ!」

 

あたしが食堂に入って大声で挨拶すると、厨房にいるお兄ちゃんがこっちを向いた。

 

ミナモ「赤ずきんか、おはよう。今日も早いな。」

赤ずきん「まーね!イッチバン最初にお兄ちゃんの料理食べたいから!」

ミナモ「嬉しい事言ってくれるな。」

 

そう言ってお兄ちゃんはあたしの頭をわしゃわしゃしてくれた。

 

赤ずきん「うきゃーっ!」

 

お兄ちゃんは少しの間あたしの頭をわしゃわしゃした後、手を離して厨房に向かっていった。

 

ミナモ「・・・それで、今日は何にする?」

赤ずきん「もちろんいつもので!」

ミナモ「ちゃんと言わないとお兄ちゃんはわからないぞ?」

赤ずきん「わかってるくせにー。A定食で!」

ミナモ「はいよ、ちょっと待ってろ。」

 

そう言ってお兄ちゃんは私に背を向けて調理を始めた。

 

赤ずきん「ふんふーん、お兄ちゃんの料理楽しみだなー。」

ミナモ「作っている俺が言うのもなんだが、飽きないのか?」

赤ずきん「もちろん!お兄ちゃんが作る料理はなんでもおいしいからね!あ、デザートもよろしく!」

ミナモ「はいはい、デザートね。スコーンでいいか?」

赤ずきん「うん!」

 

背を向けながら調理をしてたお兄ちゃんは仕上げにかかっていた。

 

赤ずきん「・・・んん〜、いい匂い〜!お兄ちゃん、まだ〜?」

ミナモ「もうすぐできるぞ・・・ほら。」

赤ずきん「来たっ!」

 

厨房からA定食が出てきた。

パン2枚とサラダ、コーンスープにウインナー2本、そして目玉焼きがそれぞれの皿に盛り付けられいた。

 

赤ずきん「そー、これこれ!それじゃあまずは・・・」

ミナモ「『いただきます』は?」

赤ずきん「あっ・・・いただきます!」

赤ずきん(あぶないあぶない、またお兄ちゃんに怒られるとこだったよ・・・。)

 

あたしはそう思いながら朝ごはんを食べ始めた。

 

赤ずきん「うん!今日もおいしー!」

ミナモ「そりゃよかった。」

 

お兄ちゃんが厨房からこっちに来た。

 

赤ずきん「厨房はいいの?」

ミナモ「この時間帯に来るのはお前くらいだしな。スコーンももうできてるぞ。」

赤ずきん「やった!」

ミナモ「頃合いを見てジャムと一緒に持ってくる。」

赤ずきん「うん、お願い!」

 

そう言って私は朝ごはんを食べすすめた。

 

ミナモ「・・・そろそろかな。スコーンとってくる。」

赤ずきん「はーい。」

 

さすがお兄ちゃん、あたしがあとどれくらいで食べ終わるかよくわかってる!

そう思いながらあたしは食べ続けた。

 

・・・

 

赤ずきん「・・・お兄ちゃーん?」

ミナモ「今行くー。」

 

食べ終わったあたしはお兄ちゃんのデザートを待っていた。

あたしが厨房に向かって呼びかけると、お兄ちゃんは厨房からデザートのスコーンと苺のジャムを持ってきた。

 

ミナモ「すまない、少し遅れた。」

赤ずきん「全然待ってないよ。それよりほら、早く早く!」

ミナモ「待ってるじゃないか・・・ほら、スコーンと苺ジャム。」

赤ずきん「ありがとう!それじゃあ早速・・・」

 

あたしはスコーンにジャムを塗って、一口食べた。

 

赤ずきん「ん〜!サクサクの食感に苺ジャムの甘酸っぱさ!美味しい!」

ミナモ「そりゃどうも。」

 

あたしはスコーンを食べすすめて、全て食べ終わった。

 

赤ずきん「ふー、ごちそうさま!」

ミナモ「お粗末さま、美味しかったか?」

赤ずきん「うん!美味しかった!」

ミナモ「ならよかった。」

赤ずきん「・・・」

ミナモ「赤ずきん?」

 

あたしは前から思ってた事を聞くことにした。

 

赤ずきん「・・・ねぇ、お兄ちゃん。あたし、結構早い時間に朝ごはん食べにくるじゃん?」

ミナモ「そうだな。ここ数年はお前が一番最初に来るな。」

赤ずきん「その、こんなに早くに来て、迷惑かけてないかなって思っちゃって・・・」

ミナモ「迷惑?どうして?」

赤ずきん「・・・その、お兄ちゃんって結構前から早起きじゃん。それって私の分の朝ごはん作ってるからかなって・・・思っちゃって・・・。」

ミナモ「・・・はぁ。」

 

お兄ちゃんはあたしの身長に合わせて体を屈めて両手をあたしの頬に触れて目を合わせてきた。

 

赤ずきん「お、お兄ちゃん!?」

 

あまりにも急なことにあたしは戸惑った。

 

ミナモ「なぁ赤ずきん、俺はお前が毎朝来ることに一度でも文句を言ったことがあるか?」

赤ずきん「えっ・・・ない、けど・・・。」

ミナモ「だろう?それに朝早く起きるのは、誰がいつ来てもいいように下ごしらえするために起きてるんだ。もちろんお前の朝ごはんも作るためにも起きてる。」

赤ずきん「・・・」

ミナモ「それに、俺はお前たちにご飯を作るのがある意味仕事みたいなものだ。だからお前は気にせず、空いてる時だったら好きな時に食いに来い。」

赤ずきん「・・・うん。」

ミナモ「・・・あー、もう。泣くな泣くな!あーあー鼻水も!」

赤ずきん「・・・えっ?」

 

・・・あたしはいつのまにか泣いていたようだ。

自分でも気づかなかった。

 

ミナモ「あーあー鼻水が・・・自分で鼻かめるか?今タオル持ってくるから・・・」

 

お兄ちゃんは慌ててタオルを取りに行った。

・・・とりあえずあたしは、鼻をかむことにした。

 

・・・

 

ミナモ「・・・ふう、やーっと落ち着いたか。」

赤ずきん「・・・ごめん。」

ミナモ「気にすんな。それよりこの後やることあるんだろ?なら準備して行ってきな。」

赤ずきん「そうだった!それじゃあお兄ちゃん、行ってくる!」

ミナモ「ああ、ご飯作って待ってるぞ。」

 

あたしは食堂を飛び出した。

 

〜黎明基地 研究室〜

 

お父さんに呼ばれていたあたしは、研究室に向かった。

 

博士「来たか、赤ずきん。」

赤ずきん「うん、それでどうしたの?お父さん。」

博士「元街道エリアのダンジョンに行っていた調査隊が戻ってきた。報告によると、そこに囚われている人々の中に、血式少女がいるかもしれないということだ」

赤ずきん「本当に!?」

 

あたしは驚いた。かぐや以降新しい血式少女は見られなかったからだ。

 

博士「まだ分からない。だからお前が行って確かめてきてくれるかい?」

赤ずきん「うん!わかった!」

 

お父さんは白衣のポケットから赤い液体が入った細長い入れ物をあたしに渡した。

 

博士「このメルヒェンの血を持って行きなさい。これを振りかけて、目がピンク色に光ればそれが血式少女だ」

赤ずきん「見つけたらどうするの?」

博士「もちろん、連れて帰ってきてくれ」

赤ずきん「分かった!それじゃあ行ってくるね!」

 

あたしは走って元街道エリアに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

博士(これで血式少女は九人・・・そろそろ本格的に動き出していい頃だな。メルヒェンを殺し、核を破壊し、ナイトメアを殺し・・・そして、塔を伸ばして天幕を破る。)

 

博士は高くそびえたつ監獄塔を見上げた。

 

博士(ひた走れ、血式少女たちよ。日の差す場所へ。)

 

博士は天高く腕を掲げ、白い月を握りつぶすように、拳を握った。

 

 




後半の赤ずきんと博士とのやりとり、最後の博士の独り言は「獄中童話前日譚」からとっています。

2023/01/25 01:50
最後の博士の独り言を編集しました。
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