ジャック、料理人と出会う
ジャックside
部屋で目が覚めた僕らは赤ずきんさんに連れられて博士と会った。
その後は赤ずきんさんに連れられて基地を案内されている。
〜解放地区 入口〜
赤ずきん「・・・というわけでさ。あっちに見えるのが、解放地区の入口だよ。来た時は落ち着いて案内するような暇、なかったけどね。」
ジャック(・・・あそこを通って、僕らはここに来たんだ。)
??「やあ、『お気に入り』。出撃かな?」
赤ずきん「ううん。今日はこの2人にここを案内してるとこ。・・・っていうか、その『お気に入り』っていうのはやめろって言ったじゃん永遠はー!誰でも彼でも変なあだ名つけてさー!」
永遠「ははっはっはっ!お前こそ、人のことを名前で呼ばないでくれよな?」
赤ずきん「永遠は永遠じゃん!何はずかしがってるのさー。」
2人は仲が良さそうに話している。
ジャック「なんだか・・・仲がいい兄弟みたいですね。」
赤ずきん 永遠「「兄弟っていうな!」」
ジャック「あ・・・ご、ごめん、なさい・・・。」
そう言うと、永遠さんは笑い始めた。
永遠「はははは!恥ずかしいところを見せちゃったね!僕は門脇。ここの門番をやっているものさ。」
ジャック「門脇さん、ですね。」
赤ずきん「ほらほら、ちゃんと下の名前も言わなきゃ。こいつ、自分の名前が可愛いからって、恥ずかしがって言いたがらないんだよねー。」
門脇「だ、だから!」
赤ずきん「へへっ、恥ずかしがってるー!」
ジャック(やっぱり、仲が良さそうだな・・・。)
門脇「え、ええっと、君たちは?」
ジャック「僕はジャックと言います。よろしくお願いします。」
そう言うと門脇さんは思い出したかのように言った。
門脇「・・・ああ、正式にここの新入りになったのか。なにしろこいつに運び込まれてきたから、逃げてきた囚人の1人かと思ってたけど。」
ジャック「・・・」
僕はそれに何も言い返せなかった。
アリス「・・・門脇さん、ジャックは私を助けて倒れたんです。」
門脇「・・・あはははは!悪い悪い。坊主、頑張ったんだな。で、勇ましいお嬢さん、あんたは?」
アリス「アリスです。勇敢なのは、私ではなくジャックです。」
門脇「あっはっはっはっは!威勢のいい子が来たもんだな、『お気に入り』。」
赤ずきん「まぁね、頼もしい仲間だよ。」
赤ずきんさんは僕たちの方を向いた。
赤ずきん「ジャック、アリス。コイツ、こういうやつだけどさ、悪い奴じゃないから仲良くしてやってよ。これでも体を張って、ここの門を守ってるんだからさ。」
門脇「おいおい。『これでも』はひどいな。一応あの人にも定期的に稽古つけてもらってるんだぞ。」
ジャック(あの人?)
門脇「ま、2人とも、よろしく。」
アリス「え、ええ・・・こちらこそ。」
ジャック「よろしくお願いします!」
赤ずきん「それじゃあ次の場所に行こうか。」
門脇「あ、ちょっと待った。『お気に入り』、基地を案内してるってことはあそこも案内するんだよな?」
ジャック(あそこ?)
赤ずきん「食堂のこと?うん、案内するつもりだけど?」
門脇「師匠にまた稽古つけてくれって頼んどいてくれないか?」
赤ずきん「えー?またぁ?」
門脇「頼むよ、ここから基地に行くの面倒なんだよ。」
赤ずきん「もー、仕方ないなぁ。一応聞いとくけど・・・」
門脇「おっしゃ!わかった、それじゃあな!」
そういうと、門脇さんはウキウキさせながら仕事に戻って行った。
〜黎明基地 廊下〜
そのほかにも赤ずきんさんにいろいろなところを案内された。
赤ずきん「・・・最後は食堂を案内するよ。」
ジャック「食堂?」
赤ずきん「料理を食べる場所だよ。ここの料理はすっごく美味しいんだよ!」
アリス「・・・そうなの?」
赤ずきん「うん、早速入ってみようか。」
僕たちは食堂に入った。
〜黎明基地 食堂〜
食堂は少し閑散としていて、壁にはコップが入っている腰の高さくらいのショーケース、小さいウォーターサーバー、奥には厨房があり、そこに1人、背が高い人がいる。
ジャック(・・・誰だろう?)
赤ずきん「おーい!お兄ちゃーん!お客さんだよー!」
アリス「・・・お兄、ちゃん?」
赤ずきんさんがそう叫ぶと、厨房にいた人が気づいたようにこっちを見た。
??「・・・ああ、赤ずきんか。それと・・・っ!」
厨房から男の人が現れた。
男の人が僕たちの方を見ると、目を見開いて、何やらとても驚いているようだ。
赤ずきん「・・・お兄ちゃん?どうしたの?」
??「・・・いや、なんでもない。赤ずきん、そっちの2人は?少なくても最近まではいなかったよな?」
赤ずきん「ああ、今日から正式にここに新しく入った、ジャックとアリスだよ!」
ジャック「は、初めまして、ジャックです。」
アリス「・・・アリスです。」
??「ジャックとアリスだな。俺はミナモ、ここで料理人をしている。ミナモだったり料理人さんだったり・・・好きに呼んでくれ。」
ジャック「は、はぁ・・・。」
アリス「・・・あの、赤ずきんさん、なんでミナモさんのことを『お兄ちゃん』と?」
赤ずきん「えっ!?そ、それは・・・。」
赤ずきんさんは顔を曇らせた。
ミナモ「・・・まぁ、色々あったんだ。あまり深くは入らないでやってくれ。」
アリス「そ、そうですか。わかりました・・・。」
赤ずきん「・・・あ、そうだ。お兄ちゃん、永遠がまた稽古つけてくれってさ。」
ミナモ「またか・・・。もう俺が教えることはもうないんだが?」
赤ずきん「お兄ちゃんと訓練すると、自分が成長してるっていうのがより感じられるんだよね。というわけで、やるんだったらついでに私もいい?」
ミナモ「はぁ・・・好きにしろ。門脇には俺から伝えとく。」
赤ずきん「いやったー!」
ジャック(門脇さんが言ってたあの人って、ミナモさんのことだったのか!でも・・・)
アリス「・・・あの、ミナモさん。すごく失礼な事を聞くのだけれど・・・。」
ミナモ「なんだ?言ってみろ。」
アリス「・・・あの、あまり強そうには見えないんです。ミナモさんのこと。」
ジャック(ちょっ、アリス!?)
ミナモ「・・・まぁ、服装もそうだし、料理人だもんな。そう思われるのも仕方がないか。」
そう言うと、ミナモさんは厨房に戻って行った。
ジャック「アリス!?そう言うのは目の前で言っちゃダメでしょ!?」
アリス「・・・お、怒らせちゃったかしら?」
赤ずきん「いやー、大丈夫だと思うよ?」
ジャック「赤ずきんさん・・・!」
赤ずきん「私もアリスと同じ事をしちゃったことがあるんだけどさ、お兄ちゃんは気にも留めなかったんだよね。私もあの時は焦ったなぁ・・・。」
ジャック「そ、そうなんですか・・・。」
赤ずきん「あ、そうそうそれと、さっきのアリスの疑問についてなんだけど。お兄ちゃん、私よりも強いよ。」
ジャック「えっ・・・。」
僕は呆気に取られた。口には出さなかったけど、アリスと同じ事を考えてたからだ。
赤ずきん「なんせある時期は解放地区の守護神って呼ばれてたからね。私も永遠もあの人から戦い方を教わってたぐらいだから。」
アリス「・・・嘘・・・。」
ジャック(あの人、そんなに強いんだ・・・!?)
赤ずきん「まぁ、強くなりたいんだったら時間見つけてお兄ちゃんに相談すればいいんじゃない?そうすればお兄ちゃん時間作ってくれるから。」
※ 本文の門脇永遠との会話は、原作をほんのちょっとだけ変えています。