黎明の転移お兄ちゃん   作:しがなくない

5 / 12
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。


元街道沿いエリア(1)

〜ジャックside〜

 

博士からホオノキの葉をとってくるように言われた僕らは、元街道沿いエリアの、僕とアリスが捕まってた牢屋の近くに来ていた。

 

赤ずきん「・・・結構深くまで来たね。2人とも、大丈夫?」

アリス「ええ・・・ジャック、大丈夫?」

ジャック「うん、僕もまだまだ平気だよ。二人もあまり無理はしないで・・・。」

赤ずきん「しっかし、ここまで来ても見つからないとは・・・そんなに大事な草なら、目印でもつけておくんだった。」

ジャック「結局、僕等がいた牢屋のあたりまで行くしかなさそうだね・・・。」

アリス「まだ、残ってるといいのだけれど・・・。」

赤ずきん「そうだね、確かに残っていればいいけど・・・あれが無くちゃ、薬が不足しちゃうんだよね。それに視子さんもこわいし、お兄ちゃんに怒られたくないし・・・私はもう満足してるんだけどねー。」

 

僕は少し疑問に思った。

 

ジャック「え、えっと・・・満足って?」

赤ずきん「アリスの実戦慣れのこと。」

ジャック(・・・ああ、出発前にそんなこと言ってたっけ。)

赤ずきん「どう、アリス?少しはなれた?」

 

赤ずきんさんがそう聞くと、アリスは顔を曇らせた。

 

アリス「・・・あまりいい気分はしないけど・・・。」

赤ずきん「まあ、誰だって最初はいい気分はしないもんだよ。私だってそうだったしね。」

ジャック「えっ?赤ずきんさんでも?」

 

僕は思わず口に出してしまった。

 

赤ずきん「・・・ジャック?いったいどういう意味よ、失礼だなー。」

ジャック「ご、ごめんなさい!気持ちよさそうに戦ってたから、つい・・・。」

赤ずきん「・・・まぁ、この辺りまでならお兄ちゃんたちと何度か来てるし・・・要するに慣れだよ、慣れ!そんなことより・・・」

 

赤ずきんさんはアリスの両手をつかんだ。

 

赤ずきん「アリス、あんたやっぱすごいよ!順応性も高いし才能あるよ!予想以上!」

アリス「・・・そう、かしら・・・。」

赤ずきん「これなら安心して背中をまかせることができるよ!」

アリス「そう、よかった・・・。」

 

アリスは表情が和らいだ。

 

赤ずきん「正直勢いで引っ張ってきちゃったけど、ジャックがいるからかえった安心して戦えているみたいだしね・・・。」

ジャック「やっぱり勢いだったんだ・・・。」

赤ずきん「あはは・・・最初の作戦行動は誰だって不安なもんだからさ、一つでも頼りになるものがあったほうがいいよ。私だったら、お兄ちゃんだったりね。」

アリス「赤ずきんさん・・・。」

ジャック「赤ずきんさんも、やっぱり最初は不安だったの?」

赤ずきん「まあ最初はねー。でもお兄ちゃんと一緒に出撃するにつれて、だんだん慣れていったんだよ。」

ジャック「赤ずきんさんって、お兄さんとずっと一緒にいたんですね。」

 

僕がそう言うと、赤ずきんさんは満面の笑みになった。

 

赤ずきん「うん!昔は一緒にお風呂に入ったりもしたんだ!」

ジャック「お、お風呂!?」

アリス「そ、それは・・・どうなのかしら。」

赤ずきん「だけど最近は一緒に入ってくれなくなったんだよねー。最近は一人で入ってるから寂しいったらありゃしないよ。」

アリス「い、今でも一緒に入ってたら・・・その、大丈夫だったのかしら?」

ジャック(ミナモさん、気が気じゃなかっただろうなぁ・・・)

赤ずきん「あはは・・・それじゃあそろそろ行こうか。さっさと取って帰ってお兄ちゃんが作ってくれたご飯食べよう!」

 

そう言って赤ずきんさんは走り出した。

 

ジャック「ちょっ、赤ずきんさん!?」

アリス「急ぎましょう、ジャック!」

ジャック「う、うん!」

 

そういって、僕らは赤ずきんさんを追いかけた。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。