〜ジャックside〜
博士からホオノキの葉をとってくるように言われた僕らは、元街道沿いエリアの、僕とアリスが捕まってた牢屋の近くに来ていた。
赤ずきん「・・・結構深くまで来たね。2人とも、大丈夫?」
アリス「ええ・・・ジャック、大丈夫?」
ジャック「うん、僕もまだまだ平気だよ。二人もあまり無理はしないで・・・。」
赤ずきん「しっかし、ここまで来ても見つからないとは・・・そんなに大事な草なら、目印でもつけておくんだった。」
ジャック「結局、僕等がいた牢屋のあたりまで行くしかなさそうだね・・・。」
アリス「まだ、残ってるといいのだけれど・・・。」
赤ずきん「そうだね、確かに残っていればいいけど・・・あれが無くちゃ、薬が不足しちゃうんだよね。それに視子さんもこわいし、お兄ちゃんに怒られたくないし・・・私はもう満足してるんだけどねー。」
僕は少し疑問に思った。
ジャック「え、えっと・・・満足って?」
赤ずきん「アリスの実戦慣れのこと。」
ジャック(・・・ああ、出発前にそんなこと言ってたっけ。)
赤ずきん「どう、アリス?少しはなれた?」
赤ずきんさんがそう聞くと、アリスは顔を曇らせた。
アリス「・・・あまりいい気分はしないけど・・・。」
赤ずきん「まあ、誰だって最初はいい気分はしないもんだよ。私だってそうだったしね。」
ジャック「えっ?赤ずきんさんでも?」
僕は思わず口に出してしまった。
赤ずきん「・・・ジャック?いったいどういう意味よ、失礼だなー。」
ジャック「ご、ごめんなさい!気持ちよさそうに戦ってたから、つい・・・。」
赤ずきん「・・・まぁ、この辺りまでならお兄ちゃんたちと何度か来てるし・・・要するに慣れだよ、慣れ!そんなことより・・・」
赤ずきんさんはアリスの両手をつかんだ。
赤ずきん「アリス、あんたやっぱすごいよ!順応性も高いし才能あるよ!予想以上!」
アリス「・・・そう、かしら・・・。」
赤ずきん「これなら安心して背中をまかせることができるよ!」
アリス「そう、よかった・・・。」
アリスは表情が和らいだ。
赤ずきん「正直勢いで引っ張ってきちゃったけど、ジャックがいるからかえった安心して戦えているみたいだしね・・・。」
ジャック「やっぱり勢いだったんだ・・・。」
赤ずきん「あはは・・・最初の作戦行動は誰だって不安なもんだからさ、一つでも頼りになるものがあったほうがいいよ。私だったら、お兄ちゃんだったりね。」
アリス「赤ずきんさん・・・。」
ジャック「赤ずきんさんも、やっぱり最初は不安だったの?」
赤ずきん「まあ最初はねー。でもお兄ちゃんと一緒に出撃するにつれて、だんだん慣れていったんだよ。」
ジャック「赤ずきんさんって、お兄さんとずっと一緒にいたんですね。」
僕がそう言うと、赤ずきんさんは満面の笑みになった。
赤ずきん「うん!昔は一緒にお風呂に入ったりもしたんだ!」
ジャック「お、お風呂!?」
アリス「そ、それは・・・どうなのかしら。」
赤ずきん「だけど最近は一緒に入ってくれなくなったんだよねー。最近は一人で入ってるから寂しいったらありゃしないよ。」
アリス「い、今でも一緒に入ってたら・・・その、大丈夫だったのかしら?」
ジャック(ミナモさん、気が気じゃなかっただろうなぁ・・・)
赤ずきん「あはは・・・それじゃあそろそろ行こうか。さっさと取って帰ってお兄ちゃんが作ってくれたご飯食べよう!」
そう言って赤ずきんさんは走り出した。
ジャック「ちょっ、赤ずきんさん!?」
アリス「急ぎましょう、ジャック!」
ジャック「う、うん!」
そういって、僕らは赤ずきんさんを追いかけた。