黎明の転移お兄ちゃん   作:しがなくない

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元街道沿いエリア(3)

 

〜ジャックside〜

 

ホオノキの葉を探しに、僕たちは元街道沿いエリアの奥に来ていた。

 

ジャック「ちょっと待って・・・!アリス、あそこ・・・。」

アリス「え?・・・あっ、ホオノキの葉だわ!」

 

僕たちはようやく、ホオノキの葉を見つけることができた。

 

ジャック「まだ残ってたんだ!」

アリス「よかった・・・!」

赤ずきん「これで当初の目的も果たせたってわけだね!1人で来なくて正解だったよ。それじゃあ視子さんのために採って帰ろっか。」

ジャック「うん、あまり採りすぎないようにしないと・・・。」

アリス「そうね、株を残しておけば、また植えるかも・・・。」

赤ずきん「あはは、山菜じゃないんだからさー・・・ん?」

 

赤ずきんさんの声に反応して顔を上げると、奥に小さな部屋があった。

 

赤ずきん「ねぇ2人とも、あれって・・・。」

アリス「あんな部屋、あったかしら?ジャックは見覚えがある?」

ジャック「・・・いや?あんなところに部屋なんてあったっけ?」

アリス「そうね・・・。メルヒェンに捕まっていた頃は周囲に気を配る余裕もなかったし・・・。」

ジャック「・・・そうだね。ここに閉じ込められていた頃は、何かに興味を向けることもなかったから・・・。」

赤ずきん「うーん・・・2人とも知らないか。気になるなぁ・・・。」

 

赤ずきんさんは少し考えた後、こう言った。

 

赤ずきん「よし、とりあえず入ってみよう。」

ジャック「ええっ!?いきなり!?」

アリス「その、危険な方は・・・?」

赤ずきん「一応周囲を警戒しながらね、行くよ!」

アリス「・・・ええ!」

ジャック(この人・・・一応リーダーなんだな。でも少し無茶な気もする!)

 

そうして、僕たちは部屋に入った。

 

・・・

 

赤ずきん「・・・これは・・・!」

 

僕たちは警戒しながらも部屋に入った。

その部屋は簡素な作りになっていて、中央部分には花が咲く前の蕾のようなとても赤い『何か』があった。

 

ジャック「こ、これは・・・いったい・・・。」

アリス「こんなに奇妙なものがあったなんて・・・。ジャック、これは・・・?」

赤ずきん「・・・『核』だ。」

アリス「・・・『核』?」

赤ずきん「これがお父さんの言ってた核なんだ!うん!絶対間違いない!」

 

赤ずきんさんはとてもテンションが上がっていた。

 

ジャック「・・・赤ずきんさん?これは、なんなんですか?」

 

僕がこれが何か聞こうとすると、遠くから声がした

 

 

 

 

・・・アアアァァァ・・・

 

 

 

アリス「今の声は・・・!?」

ジャック「あの声は・・・ナイトメア!?見つかったことを気づかれた・・・!?」

赤ずきん「だとしても、もう遅いよ!さっさとこれ壊して逃げ出そう!」

 

赤ずきんさんは核の前に立った。

 

赤ずきん「核の破壊こそ、お父さんの望み!アリス、この核をぶっ壊すよ!」

アリス「・・・わかったわ!」

 

そう言ってアリスと赤ずきんさんが核を壊そうとすると、奥からメルヒェンが現れた。

 

ジャック「・・・赤ずきんさん!メルヒェンだ!」

赤ずきん「やっぱり、いないわけないよね!」

 

奥からクワガタみたいな姿をした人型のメルヒェンが飛んで来た。

 

アリス「今までのメルヒェンとは違うわ・・・!こんなの、見たことがない・・・。」

赤ずきん「おそらく、核の破壊を拒む番人だよ。あいつから先に始末すれば良い!」

 

そう言って僕たちはメルヒェンと戦闘になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・

一方その頃、黎明基地の食堂では。

 

〜3人称視点〜

 

つう「そういえば、赤ずきんはどこだい?帰ってきた時に見かけなかったけど・・・?」

ミナモ「ああ、赤ずきんか?あいつは新入りと一緒にホオノキの葉を採りに行ったよ。」

人魚姫「新入り?」

ミナモ「ああ、お前達がおつかいをしてる時に新しく入ってきたやつが2人いてな、そいつら引き連れて視子さんの頼みで元街道沿いエリアに行ったよ。」

つう「・・・それ、大丈夫かい?僕達も行ったほうが・・・。」

ミナモ「大丈夫だよ。」

人魚姫「どうしてそう言えるんですか?いくら血式少女が3人とはいえ・・・。」

ミナモ「ん?ああ、違う違う。」

つう「違う?」

ミナモ「血式少女は2人だぞ。」

つう、人魚姫「は?」

 

2人は言葉に詰まった。

 

つう「ちょっ、ちょっと待ってくれ!それじゃあ赤ずきんは一般人を連れて行ったのかい!?」

ミナモ「ただの一般人じゃないぞ。博士が言うには『血式少年』って言うらしい。」

人魚姫「『血式少年』・・・?どんな人なんですか?」

ミナモ「お前達って、戦ったりすると『穢れ』がたまるだろう?それを浄化できる血を持つのが血式少年らしいぞ。」

人魚姫「なるほど・・・確かに、その人がいれば安心・・・かな?」

ミナモ(まぁ、今はまだ浄化装置持ってないんだが・・・。)

つう「それで?新しく入ったのはどんな子なんだい?」

ミナモ「気になるのか?」

つう「当たり前じゃないか、仲間になるんだからね。」

人魚姫「名前は?名前は何ですか?」

ミナモ「・・・新しく入った血式少女は『アリス』、血式少年は『ジャック』だ。」

つう「アリスとジャック・・・。」

ミナモ「ま、そのうち帰ってくるだろ。無事なことを願いながら待とう。ところで何か食うか?今から夕飯の下拵えするんだが、ついでに何か作ってやるよ。」

 

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