織姫ちゃんが来て、夜一さんの怪我を治した
「これで……大丈夫なはずだけど…りりかちゃん」
『う”ん”!!ありがどう”』
夜一さんのそばで大泣きしてる私
石田くんも茶渡くんも駆けつけてくれて
「りりかさんは、案外泣き虫なんだね。」
なんて石田くんに笑われてしまった
「いててて……おいコンもうちょっとどうにかなんなかったのかよ」
同じく怪我をしていた黒崎くんの身体も、痛むが治ったらしい。
岩が直撃してなんともないなんて丈夫だ。
夜一さんの傷はなくなり一命は取り留めたものの、目は覚めてない。
あれからみんなは帰って、真っ暗な部屋の中。私と夜一さんだけ
『おきて……夜一さん……』
夜一さんは……どうして私なんかを守ってくれたんだ。
一歩間違えたら心臓に刺さってたかもしれない。
一命は取り留めたって言っても。こうして夜一さんは目が覚めない。
出血多量で……なんて急変して死ぬことだって……あると思う。
『どうして……魔法に回復魔法なんてものがないの』
なんのための魔法よ。
こうして無力で足を引っ張る私にイライラする
こんなによくしてくれた恩人を死の危険に晒すなんて。
「りりかサン。」
『浦原さん』
「もう夜遅い、りりかサン休んでないでしょう?ボクと鉄斎もついてますんで。」
『はい』
夜一さんの手を布団に入れて立ち上がった
私の部屋に上がる
私が毎日かきとめてる日記。
涙が零れて字が滲む。
もっと責めて欲しいあんたのせいで夜一さんが!なんて否定してくれたらどれだけ楽だったのだろうか。
このまま覚めなかったら……?またあの敵が現れたら?
嫌だよ……怖いよ。次は本当にしんでしまうんでは……?
私は一番下に挟んでおいた紙を取り出す。
お世話になりましたって書いたかみ。
本当は出ていくつもりだったんだ
夜一さんから貰ったいつか着る様のお出かけ用の服。
夜一さんからもらったカバンに日記をしまう
貰ってばっかりだ。
なんてまた涙がこぼれた
『よし』
「よし。じゃないっスよ」
その声に恐る恐る襖の方をむくと
不機嫌そうな浦原さんが立っていた
『え……っと……』
スタスタと中に入った浦原さんは机に置いた置き手紙を
破った
パラパラと紙くずになる置き手紙
なんでこうタイミングが悪いんだ。と正座して俯く形になってしまう
「命の危険に晒されたから逃げるんスか?」
『え?』
その言葉に顔を上げると浦原さんも座っていて
「みんなに危険が及ぶから〜なんて考えてないッスよね」
『……』
図星で目を背ける
っとグイッと両手で頬を掴まれた
「アタシらはアタシらで、覚悟があって貴女を守るた、あの敵と戦うと決めて自分から向かったんだ」
その灰色の瞳はまっすぐ私を見ていて
「誰が怪我しようと責任は自分。あなたのせいじゃないんスよ。例え貴方が居なくなろうとそれは変わらないきっと戦いながら貴方を探し続けるでしょうね」
『うっ……』
厳しい事を言ってるようで妙に優しく語りかけるように言うから。
「ほんっっと、泣き虫ッスね。夜一さんも同じこと言うでしょうよ」
っと掴まれた頬のその親指の腹で涙を拭われる
『ごめんなさ”い”。逃げようと”して……みんなの傷つく姿みたぐながった”私のせいで死んだら……嫌……』
「大丈夫。誰も死にません」
なんて、冗談じゃなくて本気の目をしていて
強い意志を感じた
「ほらほら、可愛いお顔が腫れちゃいますよ」
『うわぁーーん』
「えっ!なんで大泣きするんスか!!」
アワアワとした浦原さん夜一さんがいたら、
何泣かせとんじゃーっていって飛び蹴りかますだろうなぁ。
「大丈夫、夜一さんは死んでも死なない人ッスから」
『ふふ、そうですね』
「それにしても……その格好。少々露出高すぎではしません?」
『え?そうで……すか?』
普通の半袖のはずだけど浦原さんは胸をガン見
ガシッと頬を抓る
『どこ見てるんですか』
「いひゃい、いひゃいですよ」
あいたた、っと頬をさする浦原さん
「それでみんなで出掛けるの楽しみッスね。」
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「ん?りりか起きたのか」
もぐもぐっと朝からカツ丼を食べている……
『夜一さーーん!!!!!!!』
「うわっ!!なんじゃ!!」
夜一さんに飛びつくように抱きつくと体幹がよすぎるのか倒れずに受け止めてくれた
『夜一さん!夜一さんー!!』
「心配させたなりりかよ、儂はこのとおり大丈夫じゃ!」
『よかった…夜一さん』
「そこ和気あいあいしてる所申し訳ないんスけど…お客様ッスよ」
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私の隣に猫型になった夜一さんが座る
私の前には白髪の子供…?と、おっぱい美人さん
そして黒崎くんも呼ばれて来てくれたらしい。
「きゃー可愛い♡魔女だなんて言うからおばあさん想像してたけど、あまり人間と変わりないのねぇ」
「松本!」
怒った様子の白髪くん
『えっと…りりかです。』
「日番谷冬獅郎だ、こっちは」
「松本乱菊でーす、乱菊でいいわよ」
『冬獅郎くん、乱菊さん』
少し怒った様子の冬獅郎くんは
まぁまぁっと乱菊さんになだめられていた。
「んで、尸魂界が動いたんスね」
っとお茶を啜る浦原さん
『尸魂界…』
教えてもらった話はたしか、あの世の名前で。
死神が隊を編成しているとかって話だよね
「あぁ、どうやら奴らの目的は現世と尸魂界にそれぞれ魔女の石を使い。高エネルギー高霊圧の魔力というもので大爆発を起こし破壊するのが目的。」
「そんなに高エネルギーのものなのか?」
っと夜一さんが私に問いかける
『えぇ、まぁ…言うなれば魔力の塊ですしね。
魔力が発散させると爆発…というかは分かりませんが世界の理が乱れるんです。
無重力になったり無酸素状態になったり、いきなり燃えだしたりと。色々事故の報告を聞いた事があります。そして、魔女狩りをされる原因。
その石を使えば一時的に人間でも魔法が使えるようになります。
一朝一夕で使えるようなものでは無いですけど。他にも危険な使い方も』
「ほう…相当危険なものじゃな」
「で、それを2つ。あと1つを欲してりりかを狙ってるんだ」
「その件だが、りりかと言ったな。お前を尸魂界で拘束させてもらう事になった」
『こう…そく?捕まるってことですか?』
「拘束と言っても、保護だ。ことが収まるまで尸魂界で身柄を保護すると言った方がいいな」
『…』
「りりかはどうしたいんだ」
っと黒崎くんが問う
『尸魂界に…行ったことないからわからないけど…。うーん…』
「尸魂界に行けば死神沢山いるし守ってくれるわよ!」
『そう…ですか』
「まぁ命令だし拒否権は無い。拒否した場合は無理やりにでも連れてこいと言われている」
「んな無理やりって!」
『分かりました。いきます』
「いいのかりりか」
『うん、大丈夫。』
「お前がそう言うならいいけどよ…」
っと黒崎くんは渋々納得した様子
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「異質の魔女、りりかお前を拘束する」
『っ…』
門をくぐり。開けた場所に出た。
すると、数人の黒ずくめの人に囲まれ
私の肩を強い力で乱菊さんに掴まれた
「…ごめんなさいね。大丈夫」
っと言われる
保護。って言われたけどこれはもう投獄では?
鉄筋…なような柵と、硬いコンクリート壁窓すらなくて。トイレが端に隠れるようにしてあるだけ。
布団は無い。
私の足や手には鎖が付いていて
トラウマが蘇る
『っ…』
「大丈夫。騒動が終わったらきっと出してあげるから」
乱菊さんは最後までそう言って、牢から離れていった
これはまるで罪人。逃げないように…なのかな…怖い。怖くて…怖くて仕方ない。そしてなにか嫌な予感する。
その嫌な予感は直ぐに当たることになった
「君かネ?異質の魔女というのは、ふむ、見た目は人間のようだが」
真っ白なお化粧…?をした変な男性。
ぎょろぎょろと目が動いて怖い
『ちょ、なにするの!離して!』
ぐいっと鎖を引っ張られる
「動かないでくれヨ、調べていいと言われてるんだ」
『し、調べる?』
いきなり手を離されて足も鎖に繋がれて動かないせいでそのまま地面に倒れてしまう。痛い。
「そうだヨ、最初は薬、そして臓器、バラバラにして調べてあげよう」
ニヤリと笑ったこの人はワキワキと手を動かす
『ひっ…』
「その魔法石だったかナ、それを使ってみるのもいい」
『魔女の涙です…』
「んなもん名前なんてどうでもいいんだヨ!私が調べ私が新たなものを開発し名をつけるんだからネ!!さぁ来るんだ、ネム」
ネムと言われた後ろにじっと控えてた女性が私の鎖を掴み立ち上がらせる
『嫌だ!!やめて!!!やだ!死にたくない!』
「それは心配要らないヨ、君は貴重な実験材料だ、バラバラになっても死なない薬を投与してやろう、自分の頭が切り落とされても生きてられるヨ」
『ひっ…』
それでこそ地獄では無いのか?
『やめて!!やめて!!やだ!』
暴れても、女の人に軽々と抑えられてしまう
「うるさい女だヨ。」
なんてスタスタ歩き出す
いやだ。嫌だよ。嘘つき、嘘つき。保護って言ったのに。終わったら出してくれるって言ったのに。
涙がこぼれてしまう、嫌だ。
怖い。怖いよ、助けてよ
『浦原さん!!!』
「はぁーい♪」
なんて聞こえなはずの声が聞こえた
「なっ、お前は!!なんでこんな所にいるんだネ!」
「そりゃぁ王子様はお姫様を迎えに行くのが役目ですし?」
なんて一緒に見たテレビのセリフが聞こえて。
やっぱり夢ではなく
『うらはら…さん』
フリフリっと手を振っている浦原さん。
「いやぁ、そういえば涅サンが目を着けそうな人材だなぁって思ってぇ、案の定ッスね〜」
「なにをするんだ!珍しく尸魂界側から許可を得ているんだヨ!こんな勝手な真似をして…!!」
「勝手な真似はどっちスか。保護という名目でりりかサンをどうこうされちゃ困るんスよね」
っとネムさんから私の鎖をひったくると
『わっ…』
「じっとしててくださいな」
なんて軽々とお姫様抱っこされる
「こんなことして!尸魂界を敵に回すつもりかネ!!!」
「…夜一サンも鉄斎もアタシも、りりかサンになにかするつもりなら敵になりますよ」
「なっ」
絶句した涅さん?の横を通り過ぎる
『あ、あの浦原さん敵になるって…』
「いいんスよ、気にしなくて。あちらさんはアタシらを敵にするかどうかの天秤は決まりきっているはず」
きっと敵に回らないと分かっている…のかな?
『そう…ですか。よかった。』
バレされない事も浦原さん達のことも
「浦原さん…私強くなりたいです。守られる人じゃなくて。守る人…になんて臭いですかね。せめて自分の身は自分で守れるようになりたい。』
「本気…ッスね…あんまり戦場には立たせたくはないんスけど。教えれることは教えましょう。」
『ありがとうございます…』
あれからギャーギャー言われてたけど、のらりくらりとかわした浦原さん
あっという間の尸魂界生活だったけど、戻ってこれた
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「んじゃまぁ、自分の身を守れるぐらいになりたいということで、修行をつけましょ」
なんて笑う浦原さん
前みたあの地下で浦原と夜一さんと向き合う
「お主、魔法を使えるんじゃろう、伸ばせるものは伸ばす、元素魔法というものか苦手と言ったな、使えるものは使おう。どれ、わしらに力を見せてみよ」
っと私に箒を渡してくる
『ほうき!!!私の箒ちゃん!!どこに…』
「初日に夜一サンが拾ってきたんス。」
『よかった、ありがとうございます!い、行きます!』
魔女や魔法使いは魔法の耐性がある。
だから魔法で出した炎や雷は痛くない。自然現象は痛いけどね
『うわ、あわ、』
バチッと制御出来ずに地面に流れてしまう雷。
風は得意だけど、雷は難しい…
『って…うわ!!!』
夜一さんが高速で向かってきたと思ったら足を振りかざしてきた
「大丈夫じゃ、加減はする」
『だ、大丈夫じゃないですって!魔女と言っても、物理耐久力は人間と一緒…ひゃ!』
切っ先が私の喉元にあって
「はい、これであなたは死んじゃいました。ほらほら、本気でやんなきゃ」
なんて笑う浦原さん
『も、もう一度!』
箒なら得意なんだ
「ほぉ、やはり早いの」
なんて言いながら着いてくる夜一さん。
飛び上がって箒を掴んだかと思うと思いっきり振り落とされた
しばらくしてボロボロの私が地面に寝っ転がる
『はぁ…むり…もう…魔法使えま…せん』
「仕方ないっすねー休憩しましょ」
なんて、もう体力が残ってないし疲労困憊。
あれから、苦手だからと全く使ってなかった魔法も使わされて、
雷や水、炎、そして空間魔法で防御するという方法を学んだ。
攻撃が当たりそうになる瞬間に目の前に空間魔法を使って。
生物を弾くという性質を使って跳ね返す。
『うぅ、』
「おや」
なんて隣に座った浦原が呟く
『あぁ、これ、私限界まで疲れてしまうと、その…制御も疲れて出来なくなっちゃって自然に漏れ出ちゃうんですよね』
隣にはふよふよと魔法のせいで浮き上がる石や岩の破片。
つんつんっとする浦原さん。
『うぅ、』
疲れて動けない私をいいことに何故か浦原さんの膝の上で寝ている
髪をいじられてどこからか取り出したヘヤゴムで前髪をちょんまげみたいに結ばれた
それを弾く力すらのこっていない
「体力の無さも問題ッスね〜体力つけないと」
『はし…りこみとか?』
「うーんそれもいいんスけど、夜の運どゲフッ!」
っと浦原さんが吹っ飛んだかと思えば私の体はふっくらした胸に預けられた
「ったく喜助のやつ、大丈夫かりりか」
『夜一さん』
「にしてもりりか、魔女というのは杖を使うんじゃないんじゃな」
『つえ…杖!!』
疲れも吹き飛び起き上がる
「まさかお主わすれ…」
『わすれて…ない…ですよ?』
「わすれてたんスね」
っと現れる浦原さん
『鼻血出てますよ…』
鼻血垂れ流し
少し休憩して復活した私は岩に座る
『えー…杖ってのはあるんですけど、ってかそもそも杖の使う理由っていうのが』
身体から直接放出する魔法は拡散してしまい範囲は広いがその分威力が落ちてしまう。
杖を使えばそれを補え、特定の場所に魔法を飛ばしたり、威力の高い高等な魔法をつかえる…
つかえるけど
『その…無くしてしまって…』
「無くしたじゃと?そこら辺の木の枝じゃだめなのか」
『いやそれは流石に…』
「必要な木…その他の素材があるんスか?この世界で作れますかね」
材料を話すと真剣な顔になった浦原さん
「ふむ、まぁ無いことは無いんスけど」
「宛はあるのか」
「まぁ任せてくださいな」
っと笑う。今のとこは任せるしかない