「どけい! アルゼンチンペンギン! そ奴らはお前を狙っているんだぞ!」
「僕の名前は騎士アルゼンチンペンギン!! 殺しはダメだ!!」
金属烈音!!
勇者武器アスケールとアンジェラの聖剣がぶつかる音が鳴り響く!
「なんで俺らは守られてるんだ?」
「あいつもしかして悪い奴じゃないのか?」
衛兵たちがなんかザワザワうるさい! これでも食らえ!
「うわっ! なんか投げてきたぞあいつ!」
それはマヨネーズ! 数多の人間を堕落の渦に引き込んだ劇物だ!
「ああ……米が食べたい……米が食べたいよおおおおおお!!」
「しっかりしろ! 何言ってるんだ!」
「吸いたい……吸いたいんだ……」
「おい! 落ち着け!」
衛兵達はマヨネーズに夢中でこちらには気付いてない! 今のうちに説得だ! アンジェラさん! 殺しはダメだ! やめるんだ!
「ふんっ、邪魔をしないならいいさ」
よかった……村長! 衛兵達のことは任せます! アンジェラさん! 王様に会いに行こう!
「バカ! 私は嘆き村の住人だぞ! なんで現体制のトップに会いに行かないといけないんだ!」
「うるせえ! 行こう!」
「こいつ私の二十番を……!?」
「マヨネーズから得た莫大なカロリーを使えばアンジェラさんを持ったまま飛んでいける! 行くぞおおおお!!」
今の僕はアルゼンチンペンギンでは無い! ジェットペンギンだ!
大量のカロリーにより生み出されるエネルギーで体が赤熱している!
速さは当社比3べえだああああああああああ!!
「ぶわああああああああああ!!」
なんだその顔! ははっ! おもしれー女!
城まで一っ飛びだ! アマゾン仮面にまた少し近づけた!
着陸体制整えろ! アンジェラさん!
「ぶ、ぶつか──」
「10倍だあ────ーっ!!」
圧倒的羽ばたきが生み出される風圧によって城の一部は粉末と化し、アンジェラさんを優しく包み込んだ!
黄金聖水の流れる場所と化した玉座の間には王様と近衛兵とアルゼンチンペンギンとアンジェラさん(気絶中)だ!
「お、お前は地下牢から逃げ出した異世界からの召喚者!」
「再度名乗ろう! 僕の名は勇者アルゼンチンペンギン! 邪悪なる者達を打ち滅ぼすものだ! そして彼女は聖騎士アンジェラ! 僕の仲間だ! 手出し無用!」
「手出し無用というか気絶しとるんだが……召し物を変えてやりなさい」
「これが王の大器! 感服いたしました! アンジェラのファンやめます!」
「……それで、何の用だ? 捕えられた復讐にでも来たか?」
人を信じる心、それはとっても大事な人生のスパイス! 裏切られても、期待通りでも!! ギャンブルを味わえる!!
みんなの心に足りないものを解放してあげよう!
食らえ! マヨネーズ!
「あ、ああ……なんだか分からないけど吸いたい……吸いたいよお……」
「お母さん……お米炊いて?」
「サラダだ……煮浸しにかけるんだ……」
「王様! 捕まった事は良いです! ポテトチップスがあるから! 邪悪なる者を倒す方法ってなんですか!!?」
教えて欲しくない!?