たゆまぬ経験と優れた知識による知略と本能とその強さゆえの暴力が合わされば無敵!
そうは思いませんか?
そして今回はあの
それではどうぞ
【1998年9月28日20:18】
『|ラクーンシティ』は完全に夜となり闇に包まれた。存在する明かりは所々で燃える炎だけとなり、本来ならば夜でも活気があり騒がしい街だが今では静まり返り、かろうじて聞こえてくるのは不気味な唸り声、生肉を食らう咀嚼音、時たまに聞こえてくる悲鳴と銃声のみとなっている。そんな地獄と化した町もタイムリミットが迫り、生きる者達の選択が迫られていく
UMP45&ハルカsaid
UMP9とホムラ、G11とマモルが任務を終えて合流地点を向かう中でUMP45とハルカはNESTにて証拠となる物を探していた。NESTも地上に負けず劣らずの地獄と化しており、感染者はもちろんのこと、電力供給が絶たれたことで『B.O.W.』の管理システムが停止して多くの休眠状態だった『B.O.W.』が覚醒して周囲を徘徊してしまっている。普通の人間や民間人が入れば瞬く間に餌となり得るほど状況は芳しくなかったが二人は焦ることなく行動していた。そんな時邪魔が入りにくいルートを淡々と歩いていたハルカがふと自分たちがどこに向けっているのかが気になり、先導するUMP45に問を投げた
「45、今俺たちはどこに向かってるの?」
「この施設の司令室よ。 あそこは開発経過のデータや資料が保管されているわ。 あとは居住区画をしらみつぶしにめぼしい物を探しだす感じかしら」
「わかった。・・・でも先に潰さないといけないのが来たよ」
ハルカの質問にUMP45は最初の目的地は司令室であると告げる。『NEST』ではほぼ年中無休で研究と開発が行われており、即座にその時得た結果や成果を紙や口頭やデータにまとめて司令室へと報告している。『アンブレラ』にとって成果を出せなければ冷遇され、無能と判断されれば被検体や実験台にされるため皆この工程を欠かさず行っているため破棄されたとしても必ず痕跡は残る。その膨大なデータを証拠として確保するのが二人の任務だが、ハルカが前方に向けて警戒の言葉を挙げると同時に大量の感染者が現れる
「「「アアアアアアァァァ・・・!」」」
「あら、たった二人に対してこの数何て私達大人気ね。 それじゃあゴミ掃除といきましょうハルカ?」
「うん、邪魔するなら潰すだけだ」
現れた感染者を前にUMP45は冗談を言いながらもその目は鋭く冷たい物であり、ぶらぶらとさせていたサブマシンガン『H&K UMP.45』を目にもとまらぬ速さで構えると即座に射撃を開始して的確に感染者の頭部を破壊していく。その間にハルカは腰に黒く鳥の顔を模したベルト『アマゾンズドライバー』をこしに当てるとベルトと装着者の身体データとダメージ状況を把握する管理装置『コネクティンガー』が腰に巻きつく。そしてベルトの左側にある『アクセラ―グリップ』をひねり回す
『アクセラ―グリップ』を回すことで機械音が流れると同時に目に当たる部分が赤く輝くとドライバー内のコアユニット『コンドラーコア』を作動し、ハルカの体内にある『アマゾン細胞』を『コンドラーコア』が発する特殊パルスによって刺激される。体内で激しく活性化する細胞を感じながらハルトは自身を獣へと変わる言葉を放つ
「アマゾンッ!」
ハルカの叫びと同時にマモルとホムラよりも強力で爆発と錯覚するほどの蒸気と熱波が吹き荒れる。その熱波と蒸気によって押し寄せていた感染者たちは吹き飛び、UMP45はその熱波と蒸気を身を低くすることで衝撃を低減していた。そしてその中心ではハルカは緑色の炎に包まれ、その中で肉体を劇的に変化していく
ドライバーから"進化"を意味する言葉が響くと徐々に緑色の炎が晴れていき、ハルカの姿があらわになる。その姿は緑色の体色と赤いラインのような模様をしており、頭部には釣り目の赤い複眼と角のようなアンテナがあり、口元や腕や足と言った各部の機械的だが生物由来のプロテクターが装着され、スタイリッシュで一見怪物ではなくスーツと仮面をかぶった戦闘員にも見える外見をしていた。これこそがハルカが『アマゾンズドライバー』を使用して最大限細胞を活性化させて変身した姿・・・『アマゾンオメガ』だ
「ガアァッ!」
変身した直後ハルカことアマゾンオメガは感染者の群れに駆け出し、拳から前腕部にかけて装着された『シェルカットグローブ』とそのグローブに付けられたほとんどの物質を切断できる『アームカッター』を
そしてそのままバラバラになって落ちた腕や足を殴打の武器として振り回して感染者を薙ぎ払っていき、極めつけは豹のような低姿勢からの四足歩行で素早く動き回っては感染者どころか常人でも目で追いきれない程のスピードで背後や正面や足元から『アームカッター』や格闘で瞬時に切り裂き、頭を掴んでそのまま地面へとたたきつけて頭部を破壊しては、死体を相手に投げて倒れ込んだ所を死体事踏みつぶす等野蛮で理性を感じさせない無軌道な戦法でUMP45からの的確な援護も合わせて40体もいた感染者の群れは瞬く間に全滅して見せた
「フー・・! これで全部か、45怪我無い?」
「フフッ、かすり傷一つもないわ。 でもまだゴミ掃除は終わってないみたいね?」
「?・・・ああ、そうみたいだ」
UMP45の言葉に最初は頭をかしげる
「シャアアアァァァァ・・・!」
「グオオォォン!」
それらの姿は一言で表すならグロテスクだった。姿はまるで人間から皮を丸ごとはぎ取ったかのように筋肉と言った内部の肉がむき出しになっており、その歩行もまるでカエルのような四足歩行をしている。何よりも特徴的なのは両手に存在する大きく鋭い爪、目玉が存在しない顔、鋭い歯を備えた口から長く伸びる舌、むき出しとなった脳髄だった
この怪物もとい『B.O.W.』の名は『リッカー』。『T-ウィルス』によって
だが二人の前にリッカーは偶発的に発生した通常個体ではなく通常のリッカーと異なって、濃い緑色の体色をしていて前脚部の爪が大型化している。本来リッカーは突然変異により生まれるが『アンブレラ』はNESTにて、リッカーの戦闘力の高さに着目して本格的な兵器への転用を図って造り出されたリッカーの亜種である『リッカー改』だ
この個体たちは電力の低下によってシステムに誤差動が生じて培養カプセルに保管されていた所を休眠から目覚めて施設内を徘徊していたのだろう。そしてそのうちの4体がいま二人の前に現れて唸り声を上げながら襲い掛かる
「ガアァッ!」
「私たちは急いでいるのよ。 だから邪魔をしないで虫けらが!」
そんな中防御と回避に徹していた彼も次第にリッカー改の動きを見切り始め、天井を伝って後方から横なぎに爪を振う一体が迫るも散々『アマゾン・アイ』によってリッカーの動きや行動パターンを見せられたことでその攻撃を完全に見切り、足の袋萩に付けられた一蹴で厚さ90ⅿの岩盤を砕くことのできる『シェルカットブーツ』と袋萩部分に備えられた『フットカッター』を合わせた後ろ回し蹴りによって悲鳴を上げることなく首と胴を切り分けられて絶命する
「シャアァッ!」
そこに残った1体が彼が回し蹴りした直後の不安定な姿勢をしている所を狙って、
「その動きもう慣れたよ」
「グオオオォォ!」
一体のリッカー改が雄たけびを上げながら爪を振うも、UMP45はそれを冷静に紙一重かつ正確に避けていく。そして何度目かのリッカー改の攻撃の際に天井からの爪による刺突をバックステップで避けると同時に、空中で爪を振った際に無防備となった所に脳髄めがけて踵落としを繰り出してそのまま床へとたたきつけ、完全適合者としての強烈な蹴りで強烈な衝撃を受けて動けない所を彼女はゼロ距離からの掃射をたたきこむ。ゼロ距離からの射撃となればリッカー改の耐久性は無に等しく脳髄を穴だらけとなって絶命する
その直後、最後の1体が伸びる舌を鞭のようにしならせて背後からUMP45を攻撃する。しかしUMP45はまるで分っていたかのようにリッカー改に無理向いて視線を向けずとも、自身へと・・・正確には自身の相棒ともいえる『H&K UMP.45』へと向けられた舌を左手でつかみ取っていた
「習性って時に自分自身を死に追いやるのよ。 まぁあなたみたいに生ゴミに行っても無駄だろうけど」
リッカー改は聴覚が優れ、敵が出す呼吸音や小さな足音に壁越しから聞こえる音でさえも的確に察知して敵の位置を知る事ができる。だがそれもまた弱点になり得てしまい、視覚が無い上に察知した音がどんな音で何が発しているのかさえ判断できる知能すらないためにどんな音でも聞こえた瞬間、音が発する場所に敵がいるとしか認識せずにただ襲い掛かる
逆に言えばこの習性ともいえる特性は音を出す罠や物で簡単に誘い込むことが容易であるという致命的な点点だとも言え、UMP45は体を動かく事によって立つ音を立てないように最小限に動きながら呼吸の回数を減らすことで極力無音で行動することでリッカー改にとってUMP45の存在を認識しずらく、リッカー改が認識できるのは
UMP45は右手の『H&K UMP.45』を腰に携行してナイフに持ち帰ると、『Tーウィルス』の完全適応者特有の腕力を活かしてリッカー改の舌を自身の元へと引っ張る。リッカー改は強烈な力によって踏ん張ることができずなすがままUMP45の元へと天井から放り出され、半ば空中で無防備となった胴体めがけて彼女の携えたナイフが胴体にある心臓へと深く突き立てられる。そのままUMP45が上に向けて一文字にナイフを振いながら切り裂き、リッカー改は急所を大きく損傷したことで痙攣をおこしながら絶命する。そしてその後互いに邪魔者を仕留めたオメガと合流を果たし、再び司令室へと歩を進める
~数十分後~
その後二人は司令室にいく過程で研究者の資質や研究区画に立ち寄り、日記や手記に作成途中の資料や遺書など証拠となりうる物を回収しながら司令室へとたどり着く。ここからがUMP45の電子戦の腕が鳴り、素早い動きで司令室の端末を操作して情報を引き出していく。消去されたデータも痕跡からリストーンして復元するなどをしてアンブレラが人体実験や兵器を開発していたという証拠を十分に引き出すことに成功した
「これで吸い出せるデータは全部そろったわね・・・これくらいあれば証拠として十分でしょうね」
「45はすごいな。 戦う事しかできない俺とは違うね」
「ありがとうね。 けどそんな自分を卑下するいい方はしないの。 ハルカは私たち家族を、私を守ってくれているじゃない。 それに貴方は私にとって欠けてはならない支えになってるのよ」
UMP45は吸い出したデータの量は十分に回収したと判断してデータ抽出に使っていたUSBメモリを端末から抜き取って収穫の成果に微笑む。そんな電子戦も戦闘もこなすUMP45に対して素直かつ客観的な自身の価値を交えた賞賛を送る
「そうなんだ。 教えてくれてありがとう45、もっとみんなと45のために頑張るよ」
「どういたしまして、ならその第一歩としてNESTから出た後に膝枕してね~?」
「うん、それが45が望むならどんなことでもやってあげる」
「フフッ、本当にかわいいわねハルカ♪」
45の言葉に
そんな彼の姿にUMP45は彼のまるで中堅の様な従順で純粋な所に途方もないかわいさを感じて首に腕を回して数分間抱き着きながら頭をなでまくるのだった
しばらく二人で場違いなほど甘い空間を作っていたが、時間が迫っているのでいささか渋々ながら行動を再開して用済みとなったNESTへと脱出を図る。途中途中で
「45止まって、何かが来る・・・!」
「あともう少しだったのに、そうそう事を運ばせてくれないのね」
「シェエエエエリィィィ・・・!!」
反響する事でどこから発せられてるかもわからないが、微かに聞こえるその声はまるでひどく何かを渇望しているようにも聞こえた。
するとその瞬間二人の横の壁が何の前触れもなく一瞬でひび割れながら破壊され、破壊されたことで二人に瓦礫や風圧が殺到するもUMP45は素早いバックステップと共に向かってくる瓦礫を銃撃する事で軌道をずらして回避し、
頭部と左腕と下半身は常人の形を保っている物の、上半身は内部の肉体密度や質量が増加したのか歪な形で肥大化してアンバランスな姿をしている。そして何より特徴的なのは上半身の右側がさらに肥大化してハンターのように指の先端に鋭い爪を持っている上に巨大な鉄パイプを携えており、さらに方に当たる部分には大きな眼球のような器官が形成されておりギョロギョロと蠢いていた。するとその巨大な眼球が二人に向くと、その異形は二人に気づいて向き直る。その異形の顔を見てUMP45はあることに気づく
「あの顔・・・まさかウィリアム・バーキン?」
「誰、その人?」
「『T-ウィルス』よりもさらに強力な『Gーウィルス』の開発者よ。 お母さんたちのいた『NEST』の中でも屈指の科学者だったらしいわ」
「ふーん、でも何でこんな風になってるの?」
「さ~ね。 お母さんが言うにはかなり自分が作った『G』にご執心だったみたいだから、自分の体でその力を試したかったんじゃない?」
UMP45のとおり、目の前の異形は『T-ウィルス』の開発にも携わり『G-ウィルス』を開発した天才科学者『ウィリアム・バーキン』であり、今の姿はその『G-ウィルス』による成れの果てだ
そもそも『Gーウィルス』は大脳の壊死による知能低下と新陳代謝の異常促進などに由来する回復能力の発達などにその効果の範囲を留める『T-ウィルス』に対して、『G-ウィルス』はさらに遺伝子に変化を起こして宿主に異常な変異と進化をもたらすという効果を持っている。そのため、一度感染した生物は自然変異を際限なくに繰り返し、予測不可能な変貌を遂げていく。つまり『T-ウィルス』以上に感染者を強化する恐ろしい能力を持っていたため、『T』によって生まれる『B.O.W.』を超える生物を生み出すとして期待されていた
これはUMP45達も後に知る事だが、無限の進化と変異をもたらすという『G』の特性は安定した生物兵器を開発するという『アンブレラ』の目的には元々そぐわないものであったため、商品価値が低い上にリスクばかりが高い代物であると判断されていた。そのためバーキンが研究に没頭してしばらくすると『アンブレラ』は『G-ウィルス』研究の停止を求めるようになった
しかし当時のバーキンは『G-ウィルス』の持つ無限の可能性に取り憑かれており、手段は択ばなくなる程の精神状態だった。そこでバーキンはそりが合わなくなった『アンブレラ』を見限り、独自に『Gーウィルス』を妻と完成させるとアメリカ合衆国政府と『G‐ウィルス』を手土産に兵器売買交渉を行おうとしたため『U.S.S.』に襲撃される。その時に抵抗を試みた際に銃撃を食らい致命傷を負うも、バーキンは延命のために『G-ウィルス』を自らの体に注射したのだ
結果今のようなわずかながら自意識を残した『G』生物ともいえる異形となって
「ウオオオォォォォォォ!!」
バーキンもとい『Gバーキン』は鉄パイプを一番近くにいた
「固いな、こいつ・・・」
しかしGバーキンの筋肉密度と耐久性はただの
「グウゥゥゥッ・・・!?」
悲痛な声を挙げるGバーキンだが、サブマシンガンである『H&K UMP.45』程度の火力では筋肉の鎧を貫くことができず、弾は再生に合わせて傷ついた場所からから押し出される形でぽろぽろと落ちていく。すると今度は煩わしい攻撃をしたUMP45に対して突進からの鉄パイプを振り下ろしを繰り出す。UMP45はそれを横に回避すると足、頭、腕、胴体と弱点を探るために部位ごとに狙いを変えながら銃弾を浴びせ始める。するとほとんど銃弾に反応を示さなかった『Gバーキン』だが、右肩にある眼球器官に球が当たった瞬間に大きなうめき声とともに体をのけぞらせる
「あら、痛かった? そのグロテスクな目があなたの弱点なのね」
弱点がわかれば対応の仕方は決まっている。UMP45は狙いを右肩の眼球器官に定め、正確に銃弾を叩き込む。全ての銃弾が弱点である場所に着弾することで発する激痛にGバーキンは体をのけぞらせながら後退していく。しかしそれはただ単に激痛によって後退しているだけで、筋肉に比べて肉質が柔らかく攻撃も効いているが決して致命傷になり得る攻撃でもなければこのまま倒しきれるというわけでもない。実際右肩の眼球器官は
そこにGバーキンの股下を通り過ぎるようにしてスライディングして正面に来ると共にG-バーキンの足首目掛けての足払いで転倒させる。さらに前のめりに倒れたところをもう一度天井ギリギリまで跳躍すると、そのまま踵落としのように『フットカッター』をGバーキンの頭頂部に振り下ろして切り裂き、肉が潰れる音と骨が割れる音と共にそのまま頭部を床のコンクリートにめり込ませる
そのまま追撃はせずUMP45の元まで後退し、Gバーキンが死んだかどうか観察する。普通なら脳髄までその刃先が到達して切り裂かれたばかりか、頭を固いコンクリートにめり込ませるほどの力で叩きつけられては死亡確認せずとも即死したと確信するだろう。だが二人そんな常識と摂理等
「ウオォォ・・・!」
そしてまさにその通りかと言わんばかりにGバーキンは両手を地面につけると力任せに体を起こすことで頭部を地面から強引に引き抜いて見せた。さらにその頭部は切りつけられたことで脳漿と血飛沫が流れながらもみるみると傷口は塞がっていき、衝撃で変形していた顔もゴキゴキと音を鳴らしながら元の形へと戻り、足元をふらつかせて苦痛にも聞こえる声をあげながらも立ち上がって見せた。その様子を見て二人はGバーキンを自分たちと同じこの世の道理に反する怪物であると同時に、今の装備とやり方では簡単には倒せない相手だと確信する
「どうする45? こいつ俺たちだけじゃとてもじゃないけど殺しきれない」
「そうね。 今の火力じゃ良くて足止めが限界、ここはあいつを無視して撤退するのが賢明だわ。ハルカには少しの間だけあいつの足止めをお願いしようかな」
「45の考えならうまくいくし良いよ。でもその後は?」
目の前の敵を倒さずに背中を向ける事は不服だが、今の優先事項は証拠を無事持ち帰ることである。故にGバーキンの対処を殲滅から撤退に切り替え、UMP45はそのためにを
「私が後ろの隔壁ゲートをハックしてあいつをここに閉じ込めるの。あのゲートなら破壊されることはあって私たちが撤退できるまでの時間は稼げるはずよ」
UMP45のやるある事とはずばり"ハッキング"だ。何を隠そうとUMP45はそこらのハッカー所か、ウィザード級の一流ハッカーすらしのぐ程の腕前を持つ超一級のハッカーとしての腕前を持っている。その気になれば自作のウィルスやプログラミングを使用、さらに即座にソースコードやセキュリティを解析や改竄なども行って軍事基地のコンピューターすら数分でジャックできるだろう。その腕前を持つからこそ、ここまで派手に暴れていても事前にこのNESTのコンピューターをハッキングする事で監視カメラなどのシステムをダウンさせて自分たちの存在を気づかせないようにしていた。無論ホムラやマモルにジン達が行く施設もネットワークを通じてハッキングしているため、存在は同様に知られてはいなかった
「わかった。それじゃあ、行ってくる・・・!」
UMP45の考えがわかった
飛び掛かってくる
Gバーキンは体を回転させる等をして振りほどこうとするがアマゾンオメガの手刀は深くまで食い込んでいる上に、『アームカッター』がかえしとなっているせいでそう簡単に抜けはしなかった。背中にいる彼はそのまま『クラッシャー』を展開して牙を露出させるとGバーキンの首・・・正確には頸動脈がある場所へとかぶりつきとその周辺の肉を次々に食いちぎっていく。頸動脈はどの生物にも置いて急所であり、それは元人間であるGバーキンにも共通しているため、食いちぎった個所からは鮮血が噴水の様にあふれ出し、さらには文字通り自信の肉体が喰われていく激痛に絶叫を挙げる
「グオオォォォォォォッ!!?」
流石に堪らなくなったGバーキンは右手の鉄パイプを放り投げると、右腕を背中へと伸ばして
「グッ! まだだ!」
そこに
両目を切り裂かれたことで両目を両手で覆いながら後退する事で
ベルトからなる電子音とともに『シェルカットブーツ』に備えられた『フットカッター』の刃の部分が肥大化。地面を踏みしめてからの大きく跳躍し、『フットカッター』を飛び後ろ回し蹴りの要領でGバーキンの右肩を眼球ごと大きく切り裂くと同時にGバーキンに刺さったままだった『アマゾンスピア』も回収する。更なる追撃を掛けようとする
「ハルカ! ハッキング完了、撤退よ!」
「わかった、今行く」
ハッキングは完了したとUMP45から呼び戻しの声を聴いて、すぐにUMP45の元へと駆け出すアマゾンオメガ。Gバーキンは当然追おうとしたが、予想以上のダメージに『G』が肉体の再生を優先しているためか動けない。そして
その後、二人はすぐにその場を移動して『NEST』から脱出して定時連絡として全員と連絡を取り任務の進捗状況を確認する。結果全員が証拠となり得る物を手に入れて無事という事がわかり、予定通りに下水道のある地点まで徒歩で移動し、その道中でアマゾンオメガは変身を解除してハルカへと戻っていた
「足止めご苦労様ハルカ。 やっぱり貴方は本当に頼りになるわね」
「言われたことをやっただけだよ。 それに45もやっぱりすごい」
「フフッ♪ 褒めてくれてありがとう。 でも改めてどうしたの?」
アマゾンオメガことハルカの奮闘にUMP45はほめたたえると、やることをやっただけと簡潔に答えつつ改めてUMP45を尊敬の意を示すハルトにUMP45は問いを投げる。するとハルカはさらに言葉を紡いでいく
「ゲートのハッキングもそうだけど、あいつの弱点をすぐに見つけた事だよ。 俺だと弱点も探さずにチマチマとあいつが死ぬまで攻め続けるしかできなかったと思うから、45のおかげで殺せなかったけど頼みはちゃんと果たせた。それじゃあ、みんなが待ってる場所に急ごうか」
ハルカの言う通り彼自身弱点を知らなければGバーキンが動かなくなるまで、切り裂き、食いちぎり、殴り、削り落とすといった手段で攻撃し続ける積りだった。ハルカのようなアマゾンの中で上の上であり、天性の力があればこその手段で倒せたとしても効率が悪い。それに引き換えUMP45は部位ごとに分かれて攻撃することで弱点を最短時間で探り当てた。ハッキングにしても専門の知識や技術が相応にあったとしても『アンブレラ』の特性セキュリティを突破するのは不可能だが、UMP45はそれを短時間で突破してやってのけた
ハルカは戦う事に特化している・・・だがそれは裏を返せば戦闘能力とは別の能力があまりない事であると自覚しているため、戦いだけでなく情報戦もこなして長女として皆を支えるUMP45を慕うのは無理もないからもしれない。ハルカは礼の理由を言い終わると再び合流地点へと歩を進め、UMP45はそんな彼の背中を見ながら彼の事を思う
(私が強いか・・・私を強くしてくれたのは他の誰でもない貴方なのにねハルカ。 まぁ、あの時のあなたはそんな自覚なんてないよね)
UMP45は『戦術人間計画』において長女として生まれ、長女らしく下の妹たちを気にかけながら支えてきた。しかし彼女は他の姉妹たちと比べて射撃の才、即ち戦闘能力が低いという事をコンプレックスにしていた。長女として姉妹と同じでなければという思いと母に落胆させたくないという思いから、皆が寝静まった時間帯で一人で訓練を積んでいた。しかし結果は今一つで、どうすれば克服できるのか、訓練の仕方が間違っているのかと迷っていたところに合ったのがハルカだった
その時のハルカはたまたま寝付ける事ができず、訓練室で体を動かそうとしていたところをUMP45と出会う。ハルトは悔しさと涙で顔をゆがませながらも頑張る彼女を見てほっとくことができず訓練に付き添うようになり、彼女のために動く的になったり、アドバイスを言ったり、撃ち方の改善を指摘したり、サブマシンガンの特性を利用したりなどをしてとりあえずは射撃の腕は突出することは無くとも姉妹たちの平均程度にまで克服ができた。しかし姉妹たちも当然力をつけていくので、このままでは追いつくことはできても前に出て姉妹たちを支えることはできない。そうなれば当然近い将来において自身が姉妹たちの足かせとなってしまう可能性が高い事とこれ以上は自身射撃の腕は克服できても伸ばすことはできないと思ったUMP45はどうすればもっと自分は強くなれるのか、どうすればいいのかと焦燥と困惑によってこんがらがった頭で思案する。そんなときにハルカはこう言った
「射撃が上手いからって強いなんてこと無いでしょ。 45は戦闘はあまりうまくないかもしれないけど、みんなと比べて頭を使うのがうまいよ。 だから頭を使った別の何かで足りないところ補えばいいと思うんだ。 それに45は45なんだから、みんなと同じやり方でやるより45のやりたいようになって強くなればいいんじゃないかな?」
ハルカの言葉はまさにUMP45の頭の中に光明が差し込むようだった。今思えば姉妹たちも自分に合った訓練とそれぞれが望む結果を求めているのだ。姉妹たちを参考にして考えた訓練では自身の伸びしろを最大限に伸ばすことは当然できず、ましてやただ強くなりたいという漠然な考えしか持たず自身がどうなりたいかをうやうやにしてしまっていたことにUMP45は気が付いた。そこからはUMP45は考え方を改めて、射撃の訓練をハルカとこなしながら自分なりの強さを模索し始める。そして彼女は戦略や戦術の本を読んで指揮能力と頭脳戦のコツを身に付ける中、自身に眠る電子戦の才能に目覚める。そこからはサラの手も借りながら精進していくうちに『アンブレラ』のセキュリティすら突破するウィザード級ハッカー並みの腕を開花させて見せた。そして現在において合理的かつ理性的な指揮能力と電子線を得意とする隊長として自身と皆を支えられる強さを手に入れることができた。つまるところ所謂UMP45が自分自身を認めるほど強くなれたのはハルカのおかげだった
そんなハルカには感謝してもしきれない感謝と恩を感じる中、ハルカも自身の想像を超えて強くなったUMP45に対して認めるばかりか、皆をまとめ上げるその手腕と単純な力だけではないその強さに尊敬に似た感情を持つようになった。しばらくしてUMP45がハルカと良く行動を共にする中、彼女はハルカと入れる時間をとても心地よく感じ始めていた。そしてもっと彼と触れていたい、彼と一緒にいたい、彼と共に生きていたい、彼をもっと知りたい、彼を自分のものにしたいという思いが強くなっていくのを感じながらそれができた時の事を考えるととても胸が熱くなった。このことを母親であるサラとハルカの母であるチナツに相談するとチナツは笑顔で笑いはじめ、サラは呆然と口を開けるばかりだった。するとしばらくしてチナツは笑いから一転して真面目な表情に変わると、特定の人を過剰に思てしまう上にその人を想うと感情が高ぶるのは来いという感情であるとどこか理論的に説明される。UMP45はその説明でハルカに恋していることを経緯などについていろいろと納得するも、戦闘やそれに準ずる知識では説明ができない感情に戸惑う一方である上にUMP45は今の気軽かつ忠犬のように慕うハルカとの関係が気に入っていた。もしも打ち明けることで拒絶されその関係が崩れると思うとゾッとしてしまい打ち明ける勇気を持てなかったのだった
現在においては母親であるサラを殺した自分に対してハルカなりの言葉で受け入れてくれたことに感謝しつつも、いつかハルカも予想外の事が起きて母と同じ遠いところに行ってしまうのではないかと思うようになりある決意をする
(ハルカ、この町を出てアンブレラを潰してすべてが終ったらあなたにこの気持ちを伝えるわ。 だからその時はきっと、私を受け入れて・・・・あなたの全てを教えてね?)
どこか恐ろしく妖艶な表情と絶対に逃がさない捕食者の目で前を行くハルカの背中を見ながら、かならず彼の全てを知れることを祈りながらハルカの後をついていくのだった
UMP45&ハルカsaid out
あとがき
・リッカーの鳴き声はダムネーションをイメージしています
・45が惚れた理由:長女として生まれても指揮能力やハッキングと言った電子戦は得意でも、射撃に関する訓練をしていたら、それを見かねていたハルカがターゲットや仮想敵として訓練に付き合ってはアドバイスる事で上達し、根気よく自身に付き合いながら自身の成長を促してくれたことに感謝を感じながら、長女として不甲斐なさを感じていた彼女をハルトは45には45にしかない物と45しかもたない力と強さがあるはずだとその彼なりの優しさに触れていき、彼に恋心を抱くようになり、どこか独占欲をもつ愛となった。そしていつか時が来たら自身の思いを伝える積りでいる。
・ハルカの45への想い:最初は親が違えど家族であり仲間と思っていた相手で、そんな相手が一人で訓練に明け暮れてもう倒れてもおかしくない様子を見て頬ておくことができずアドバイスや訓練に付き合う形で支えるようになる。最初は率直に頑張っているけど弱いという印象だったが、元々の才能の高さから何でもできる事から強くあり続けるため鍛える事はしても血反吐が出るまでの努力をした事が無い身として、どこまでも傷ついて膝をつこうとも努力を続ける彼女を放って置く事が出来なかった。そして自分がアドバイスしていくうちに見間違えるように自身の単純な力ではない強さと理解すらできないハッキング能力と言ったものを身に付けていった。そんな彼女を凄まじいと感じるようになり、次第に自分にはないどこまでも努力と自身のできる事を模索していく強さを持つ彼女に対して尊敬のような感情を持つようになる。そして彼女と行動することも多くなり、ジンと同じくらい信頼するとともに自身よりも大事な存在になっていく。今では基本的に忠犬のようにUMP45の頼みは絶対に聞くようになり、最近ではUMP45に褒められたり触れられることがとても心地いいらしい
・ハルカの戦闘スタイルは餓えた獣のように直感に従い不規則かつ無軌道な動きで徒手拳を主体とする変幻自在攻撃をする主体とする物です。時には四つ足状態からの低姿勢からの跳びかかりや攻撃、バク宙からの蹴りや『クラッシャー』を多用して首筋や四肢を食いちぎり、『アームカッター』や『フットカッター』、場合によって『アマゾンブレード』を使って相手の攻撃をまったく意味に返さず執拗に狙い、時には腕力に物を言わせて引きちぎるなど予測できなく荒々しく素早い攻撃を繰り出す。遠距離の敵に対しては『アマゾンスピア』等を投擲して対応するなど臨機応変な部分もある。直感が鋭く感覚で相手の状態や正体を見抜き、意識外や突然の攻撃を無為意識に気づいていち早い回避や反撃を行える
分かってたけど・・・UMP45の口調がつかみづらかったですね。違和感がありましたらコミックや動画を見て学び直しますのでよかったら感想をください
次回もお楽しみに
ciao♪