「あ〜あ、怒っちゃった。猫が暴れなかったらいいけど」
私は今、ピンチを迎えています。ついさっきまで猫さんかっこいいとか考えてた自分に『逃げろ』と伝えたい。
今は、紫さんと猫さんが喧嘩→私を巻き込んだ結界が作られる→その中で二人が目にも見えない戦いを繰り広げている、という状態です。
猫さんが私の周りに結界を張ってくれているので流れ弾は当たっていませんが、もし猫さんが負けたらどうなってしまのだろうか?
まあ猫さんが負けるわけないよね!!
―――式神『八雲藍』
紫さんがそう宣言すると、何処からともなく出てきたぐるぐる廻る美人の九尾さんが弾を打ち出しながら猫さんに迫っていく。
猫さんがそれを避けていく。きれいだなぁ
九尾さんはそのまま進んでいって突如開いた裂け目に吸い込まれていった。
あの裂け目は私が幻想郷に来るときに通った裂け目だからきっと猫さんのものだろう。
さっき吸い込まれた九尾さんは紫さんにとって大切な存在だったのかもしれない、急に紫さんが猫さんに謝って攻撃をやめている。どうやら猫さんの勝ちのようだ
「霊殿、 怪我はないか?」
「あ、はい。大丈夫です。猫さんこそ大丈夫ですか?」
「大丈夫だ、力を込めたらすぐ治るからな」
「猫。そろそろ藍を出してほしいのだけれど」
「ああ、そうだったな紫殿」
そう言って猫さんが空中に裂け目を出した。中からは藍...と呼ばれているさっきの九尾さんが出てきて
「紫様、罠にかかってしまいました。すみません」
「いいのよ、藍」
猫さんを睨みながら紫さんの方へ行った。やっぱ藍って名前なんだ
「それにしても貴方。裂け目を作れるの?貴方の能力は『妖力を操る程度の能力』だったはずなだけれど」
「ああ、それはご主人様の能力を使わせてもらったんだよ。ああ、ご主人からの頼みで『そこで私の名前を出すな』だから。分かるね?紫」
「あの人に仕える貴方は大変ねぇ」
「お前に仕える藍も大変だと思うな」
猫さんにはご主人様がいるらしいね。それにしても『妖力を操る程度の能力』かぁ、なんかすごそうだね
「それで、紫殿はいったい何故霊殿のことを式神にしようとしたのかな?」
「そんなの決まっているじゃない。霊ちゃんの『修復する程度の能力』は結界を管理している私達にとって必要な能力だからよ」
今あっさり言ってましたけど私そんな能力を持っているんですか?
「あら、持っているわよ。しかも貴方は漂う力を霊力に近いモノに変えることもできているわ」
「初めてご主人様に聞いたときは私も驚いたよ」
「...」
初めて知ったんだけど、自分の体を見ても特に力があるようには見えないし
「まあ修行をしているわけでもないから人である貴方が気付けるとは思わないけどね。人でありながらここまでの力を持っているのはさすが妖怪の血を引き継ぐ一族といったところかしら」
「今のままだと弱い妖怪にも負けそうだがな」
「そう、だから猫。少しずつでもいいから霊ちゃんに私のところで修行をさせてもらいたいのだけど」
「まあ霊殿のためになるならいいかな。霊殿、この胡散臭い妖怪の元で修行するか?」
修行するか?そんなの答えは決まってるでしょ!!
「はい!!よろしくお願いします!!」
「げ、元気だな...」
「ふふ、若くていいじゃない」
こうして私は時々修行をすることになったのだった。すると
「猫〜犯人は分かったの〜?」
声と共に霊夢さんが来た
「って、紫!なんでここにいるのよ」
「霊ちゃんとちょっと話があってね。あ、そうそう。その事件の犯人は私よ?」
―――ボコッ
紫さんが頭をお祓い棒で叩かれた。ちょっと涙目になってるのは見なかったことにしよう
わかりましたね、能力
次の話をお楽しみに!!