進撃の王国心   作:いすゞ

15 / 27
次回の11話は24日に投稿予定でしたが、大変申し訳ないですが家庭の事情のためしばらくお休みとなります

その代わりとなりますが短編の番外編1話を送りします

また事情が落ち着きましたら再度投稿しますのでお待ち下さい


進撃の王国心 番外編
1話 狂戦士の英霊


再び、遠坂達の世界へ降り立ったエレン達。

 

そこは言峰の協会近く…

 

しかし、何か雰囲気が違う…

 

 

 

魔理沙「なぁ?なんか嫌な感じしねぇか?」

 

霊夢「そう?別に何も……」

 

エレン「いや、魔理沙の言う通りだ。遠坂やアーチャーのいる気配もしない…」

 

 

 

ガシャンッ!!

 

 

 

と、その時エレンと霊夢達の間に門が閉じられ分断される。

 

 

エレン「なにっ!?」

 

 

周りから深い霧が現れ、霊夢、魔理沙の姿が見えなくなる

 

 

霊夢「どうしたの!?大丈夫!?」 

 

 

エレン「あぁ、問題ない!」

 

 

魔理沙「待ってろよ!すぐに門を開けるからな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんばんわ~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エレン「え…?」

 

 

エレンは後ろを振り返るとそこには銀髪と赤い瞳が特徴的な小柄な少女が立っていた

 

 

エレン「君は…?」

 

「私はイリヤスフィール。あなたはエレン・イェーガーよね?」

 

エレン「あぁ、そうだが……」

 

 

イリヤスフィールと名乗る少女に警戒するエレン。

 

すると突然イリヤスフィールが笑い出す

 

 

イリヤ「フフッ♪じゃあ殺すね?やっちゃえ、バーサーカー !!」

 

 

イリヤの言葉と共に背後から気配を感じ取る

 

振り返るとそこには赤い目をした大男が立っていた

 

 

エレン「なっ!」

 

 

 

ドカアアアアアァンッ!!

 

 

 

 

次の瞬間にはバーサーカーによって地面に叩きつけられていた。

 

イリヤスフィールはエレンを見下しながら話しかける

 

 

 

イリヤ「あらら〜もう終わりなの?」

 

エレン「よくもやったな!!」

 

 

 

エレンはキーブレードを握りバーサーカーに攻撃する

 

だが、バーサーカーの攻撃で吹き飛ばされてしまう

 

 

 

イリヤ「アハハッ♪そんな武器でバーサーカーに勝てると思ってるの?」

 

 

 

イリヤは倒れているエレンの元へ近づき耳元で囁く

 

 

 

イリヤ「早くしないと死んじゃうよ?」

 

エレン「っ!!」

 

 

 

エレンは起き上がりバーサーカーの攻撃をかわす

 

 

 

イリヤ「まだ立てるんだ……しぶといわね〜」

 

エレン「なんでこんなことをするんだよ!」

 

イリヤ「だって貴方はこの聖杯戦争には不必要な存在…だったら先に殺しておかないと♪」

 

エレン「それは違う!俺が戦うのは聖杯を手に入れるためじゃない!ハートレスを倒すために…!!」

 

イリヤ「だから何なの?」

 

エレン「え……?」

 

イリヤ「私には関係ないことよ。私の邪魔をする貴方も要らない!!」

 

エレン「お前……」

 

イリヤ「さて、バーサーカー。今度こそあいつを殺っちゃえー!」

 

 

 

バーサーカー「グオオオオオォ!!!」

 

 

イリヤの命令によりバーサーカーは再度攻撃を仕掛けてくる

 

 

イリヤ「バイバ〜イ♪」

 

 

しかし、バーサーカーの攻撃が届くことはなかった

 

エレンは辛うじてキーブレードで防いだからだ。

 

 

バーサーカー「っ!!」

 

エレン「くっ!ここで殺られるわけには!!」

 

 

イリヤ「へぇ〜やるじゃん。でもいつまで持つかな〜?」

 

 

 

その後も何度も攻撃を受けるがなんとか持ち堪える

 

 

 

イリヤ「しつこい男は嫌われるわよ?バーサーカー!苦しい思いをさせてあげなさい!」

 

 

 

バーサーカーによる猛攻がエレンに襲いかかる

 

 

 

エレン「ぐっ!!(このままではジリ貧だ……)」

 

 

イリヤ「ほらほらどうしたの?諦めたなら楽にしてあげるよ?」

 

 

エレン「俺は諦めない!どんなに絶望的な状況だろうと最後まで抗い続ける!」

 

 

イリヤ「無駄なことね…」

 

 

エレン「それでも!!俺はお前を倒す」

 

 

イリヤ「黙らせなさい!バーサーカー!」

 

 

 

イリヤの声と同時にバーサーカーは再び動き出す

 

しかし、エレンは冷静に攻撃をかわしていく

 

 

 

イリヤ「どうして!?」

 

エレン「見えたぞ!隙が!!」

 

イリヤ「まさか!」

 

エレン「これで決める!喰らえ!〈ソニックレイヴ〉!!!」

 

 

キーブレードから放たれたのは複数の光の閃光。

 

光の速さで振りかざされたキーブレードはバーサーカーを斬り裂き、バーサーカーは倒れた。

 

 

 

 

 

 

イリヤ「嘘……私のバーサーカーが……」

 

エレン「はぁ…はぁ…勝ったのか?」

 

 

 

倒れたバーサーカーを見るエレン

 

その時、バーサーカーが突如立ち上がる

 

 

 

エレン「何っ!倒したはずじゃ…」

 

イリヤ「残念ね、バーサーカーは宝具のおかげで復活できるのよ。でも……」

 

 

 

イリヤはどこか悲しげな表情でエレンを見る

 

 

 

エレン「?」

 

イリヤ「もういい。精々抗うがいいことね」

 

 

 

そう言い残すとイリヤとバーサーカーは霧の中へと消えた

 

すると、霊夢達と分断されていた門が開き、二人と合流することができた。

 

 

 

 

魔理沙「大丈夫か?エレン」

 

エレン「あぁ、問題ない。それより何だったんだあいつら…」

 

霊夢「あいつらって?」

 

エレン「だからさっきまで銀髪の少女とか大男と闘ってただろ?」

 

魔理沙「悪いが門が閉まってたとき霧が濃すぎて何も見えなかったぜ…」

 

エレン「え…」

 

霊夢「それに戦ってたって言うけどそんな音聞こえなかったよ」

 

エレン「けどさ………もういい」

 

 

イリヤ達のことについて話そうとしたが思いとどまり魔理沙達に背を向ける

 

 

エレン(結局…あいつらは誰なんだ…)

 

 

そして、エレンは夜空を見上げる

 

 

 

エレン「イリヤスフィール……」

 

 

 

 

そして、エレン達は再び別の世界へ旅立った

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。