進撃の王国心1.5+2.5   作:いすゞ

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実は当初無限列車編の映画を見ましたが無知なのに泣いてしまい鬼滅の刃を知ったという経緯になります。

煉獄さんに会えて本当に良かったと思っています。





第13話 心を燃やせ

 

 

 

 

 

 

 

前回のあらすじ

 

 

アルミンとミカサを探すために旅を続けるエレン、霊夢、魔理沙。

 

そんな時にグミシップの横を通り過ぎる謎の機関車。

 

急いで後を追いかけ、列車の中に侵入するとそこには深い眠りにつく炭治郎と煉 獄の姿を見つける。

 

炭治郎を目覚めさせることができたエレンは眠りの術を使う鬼魘夢と対峙し倒すことに成功する。

 

しかし、すでに魘夢は列車と融合しており、何百人の人間を人質に取られ苦戦を強いられることになる。

 

すると、目を覚ました煉 獄によってエレンと炭治郎は先頭車両へ向かうことを命じられ走るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

列車の上を走るエレンと炭治郎。

 

 

 

エレン「なぁ、炭治郎!本当に先頭に鬼の気配があるのか?」

 

 

炭治郎「うん、鬼の匂いが強くなってきた!」

 

 

 

先頭車両に着いた2人。

 

 

しかし、そこには誰もおらず無人だった。

 

 

 

エレン「誰もいないぞ?」

 

 

炭治郎「っ!!上だ!」

 

 

 

頭上から手の形をした物が降ってくることを察知し飛び上がる2人。

 

 

 

エレン「ちっ!これもヤツの攻撃か!?」

 

 

 

飛び上がった2人は車両の上で着地する。

 

 

その真上には魘夢と思われる人物の顔があった。

 

 

 

魘夢「勘がいいなぁ」

 

 

炭治郎「恐らく奴の後ろに鬼の中心となるものが…」

 

 

 

すると、列車から大きな腕が生えてきた。

 

 

 

エレン「なっ!」

 

 

 

大きな腕がエレンと炭治郎を捕まえようと伸びてくる。

 

 

2人は間一髪で避けることができ、腕は機関車の中に引っ込んでしまった。 

 

 

すると、機関車の周りに空を飛ぶハートレスも現れる。

 

 

 

エレン「くそっ!新手か!?」

 

 

 

キーブレードで周りを薙ぎ払い、ハートレスを蹴散らす。

 

 

 

炭治郎「あの怪物…あいつと同じ匂いがする…!!」

 

 

魘夢「このハートレス達は俺の身体の一部でもあるんだ。俺の分身たちを倒せるかな?」

 

 

 

すると、ハートレス達はエレンと炭治郎に向かって突撃するが2人はとっさに避ける。

 

それを避け続ける2人だが次第に追い詰められる。

 

 

 

エレン「くそっ!このままじゃ……なら…!!これしかない!」

 

 

 

エレンはキーブレードを横に構えると、キーブレードの刀身が赤く輝き始める。

 

 

 

エレン「炎よ!!」

 

 

 

キーブレードを振った瞬間、炎がハートレス達を包み込み焼き尽くし全滅する。

 

 

 

魘夢「さすがは世界を救う勇者様といったところか……でもまだまだだよ?」

 

 

 

すると、機関車の煙突から岩のようなものが現れ、エレン達に投石する。

 

 

 

炭治郎「させないっ!!」

 

 

 

炭治郎が飛び出すと、彼は自身の日輪刀に水を纏わせ岩を斬り刻んだ。

 

 

炭治郎は魘夢の目の前に飛び上がる。

 

 

 

魘夢「っ!?」

 

 

炭治郎「水の呼吸、壱ノ型……水面斬り!!」

 

 

 

水を纏った刀身が魘夢の頸を捉える。

 

 

しかし、斬ったのはまたしても彼の頸ではなく汽車の一部だった。

 

 

だが、一瞬ではあるが汽車の動きが止まる。

 

 

 

エレン「炭治郎の読み通りだ!その近くに奴の急所がある!」

 

 

炭治郎「俺がその部分を攻撃するから、エレンさんは援護を頼みます!!」

 

 

エレン「了解した!」

 

 

 

炭治郎と魘夢の攻撃が火花を散らしながら激しくぶつかる。

 

 

その横ではエレンのキーブレードから放たれた炎がハートレス達を焼き払う。

 

 

そんな2人を見て魘夢は不敵に笑う。

 

 

 

魘夢「なかなかやるね!でも君達じゃ勝てないよ?」

 

 

 

炭治郎が上段の構えを取る。

 

 

 

炭治郎「水の呼吸、拾ノ型……」

 

 

エレン「ファイアレイド!!」

 

 

 

回転するキーブレードの炎でハートレス達を一掃する。

 

しかし、それは罠だった。

 

 

 

エレン「なっ!?」

 

 

 

その瞬間、機関車の中から大きな腕が飛び出すとエレンを捕らえてしまう。

 

 

 

魘夢「だから言ったじゃないか……勝てないって!」

 

 

エレン「ふッ!掛かったな!!」

 

 

魘夢「え?」

 

 

 

すると、エレンの背後から回転するキーブレードが魘夢の生成された腕を全て切り刻み消滅させる。

 

 

 

魘夢「そんな……!!」

 

 

炭治郎「俺はお前を絶対に許さないっ!!」

 

 

 

跳躍した炭治郎は日輪刀を大きく振りかぶると日輪刀から炎が現れ刀の色が赤へと変わってゆく。 

 

 

 

炭治郎「うぉぉぉぉぉお!!」

 

 

魘夢「っ!?」

 

 

炭治郎「ヒノカミ神楽……碧羅の天!!!」

 

 

魘夢「ぐわぁあ!?」

 

 

 

その一撃が魘夢の頸を捉え、機関車との融合を完全に断ち切る。

 

 

その影響か機関車が爆発を起こし、辺りに煙が舞い上がる。

 

 

 

炭治郎「や、やった!」

 

 

 

その時、機関車の破片が炭治郎の横腹に刺さる。

 

 

 

炭治郎「っ!!」

 

 

エレン「炭治郎!!」

 

 

 

そして、機関車は横に横転し、動かなくなることはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊夢「アンタ達大丈夫?!」

 

 

魔理沙「早く避難しろ!」

 

 

 

その後、魘夢の術が解けた乗客達は霊夢達によって救助されていた。

 

 

 

魔理沙「それにしても、エレンと炭治郎の二人ド派手にやりやがったな」

 

 

霊夢「まさか本当に二人で鬼を倒すなんてね……」

 

 

魔理沙「そういえば、煉 獄さんは?」

 

 

霊夢「二人を探しているわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エレン「おい炭治郎!しっかりしろ!!」

 

 

炭治郎「うぅ……」

 

 

 

先程に刺さってしまった破片のせいで負傷してしまった炭治郎にエレンは応急処置を始める。

 

 

 

エレン「回復魔法は……ダメか……とにかく止血と安静にさせないと……」

 

 

炭治郎「エレン…さ…ん……早く…人の……救助…を…」

 

 

エレン「バカ野郎、お前が一番重傷だ。お前は自分の怪我を治すことに専念しろ!」

 

 

炭治郎「で、でも……」

 

 

エレン「お前が死んだら……誰が妹を助けるんだ?」

 

 

 

その言葉に炭治郎は何も言い返せなくなってしまう。

 

 

 

エレン「よし!止血はこれでいいな…俺も他の奴等の手当をしに行く!」

 

 

 

エレンは応急処置を終えると、負傷者の救助に向かう。

 

 

炭治郎も立ち上がろうとするが、痛みで足に力が入らずその場に寝込んでしまう。

 

 

そんな炭治郎の前に煉 獄が姿を現す。

 

 

 

煉 獄「無理をするな。傷がまだ深い」

 

 

炭治郎「煉 獄さん……」

 

 

煉 獄「全集中の常駐ができているようだな!関心関心!」

 

 

炭治郎「……貴方も無事で良かったです」

 

 

煉 獄「うむ!君達のおかげで俺も任務を果たすことができた!」

 

 

炭治郎「他の皆…は?」

 

 

煉 獄「皆、無事だ!怪我人は大勢だが命に別状はない!」

 

 

エレン「あ、煉 獄さん!」

 

 

煉 獄「うむ!鍵の少年も無事か!」

 

 

と、その時だった。

 

 

エレン達の目の前に強大な気配が現れる。

 

 

その人物は死人の様な肌の色に紅梅色の短髪、細身ながらも筋肉質な体格の若者といった外見であり、顔を含めた全身に藍色の線状の文様が入っている。

 

 

 

エレン「誰だ…アイツ…」

 

 

 

突如、エレンの目の前に拳が放たれる。

 

 

 

煉 獄「炎の呼吸、弐ノ型……昇り炎天!!」

 

 

 

煉 獄の技によって放たれた斬撃は若者の拳とぶつかり合う。

 

 

 

煉 獄「なぜ丸腰の者から狙うのか理解できない」

 

 

「話の邪魔になるかと思った。俺とお前の」

 

 

煉 獄「君と俺が何の話をする?初対面だが、俺はすでに君のことが嫌いだ」

 

 

「そうか、俺も弱い人間が大嫌いだ。弱者を見ると虫酸が走る……」

 

 

煉獄「俺と君とでは物事の価値基準が違うようだ」

 

 

「そうか、では素晴らしい提案をしよう。お前も鬼にならないか?」

 

 

煉獄「ならない」

 

 

「見れば解るお前の強さ!柱だな?その闘気!!至高の領域に近い」

 

 

 

煉窩獄の拳から凄まじい突風が巻き起こる。

 

 

 

煉獄「俺は炎柱、煉獄杏寿郎だ」

 

 

煉窩獄「俺は猗窩座。杏寿郎、なぜお前が至高の領域に踏み入れないのか教えてやろう。人間だからだ、老いるからだ、死ぬからだ。鬼になろう、杏寿郎!そうすれば百年でも二百年でも鍛練し続けられる、強くなれる!!」

 

 

煉獄「老いることも死ぬことも人間という儚い生き物の美しさだ。俺は如何なる理由があろうとも鬼にならない」

 

 

煉窩獄「そうか……お前も鬼にならないなら殺す」

 

 

煉獄「術式展開!破壊殺・羅針!!」

 

 

 

煉窩獄に構えると足元に雪の結晶を模した様な陣が展開される。

 

 

 

エレン「っ!煉獄さん!!」

 

 

煉獄「炎の呼吸、壱ノ型……不知火!!」

 

 

 

一瞬にして煉獄は猗窩座との距離を詰める。

 

 

そしてそのまま一撃を食らわせる……はずだった。

 

 

しかし、彼の刀が切り裂いたのは何もなかった。

 

 

エレン「消えたっ!?」

 

 

 

すると、突如上空から猗窩座が現れ拳を繰り出す。

 

 

 

煉窩獄「破壊殺・乱式!!」

 

 

煉獄「炎の呼吸、肆ノ型……盛炎のうねり!!」

 

 

ぶつかり合う両者。

 

 

その衝撃波と轟音は遠く離れた場所にいたエレン達にまで伝わる程だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな戦いを遠くから見つめていた3人の姿があった。

 

 

 

言峰「素晴らしい戦いだな無惨よ」

 

 

無惨「お前の目は節穴なのか?私の血を分けた猗窩座ですら、奴を葬ることができなかったのだぞ?」

 

 

フリーザ「まぁまぁ、良いではないですか。私も見てみたいのですよ、貴方が推す部下とやらをね」

 

 

無惨「フンッ!私はお前とは違う。無駄なことはしない。ただ、鬼狩り、エレン・イェーガー共を全滅させるのみだ!」

 

 

言峰「まぁ、それも良かろう。この戦い見る価値がある」

 

 

フリーザ「貴方の言うことにも一理ありますからねぇ」

 

 

 

そんな会話をする中、戦いは続いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

猗窩座の拳と煉獄の刀がぶつかり合う度に激しい火花が散る。

 

 

そんな光景をエレンはただ呆然と立ち尽くしていた。

 

 

 

 

エレン「これは…本当に…次元が違いすぎる……」

 

 

 

彼の額には冷や汗が滴る。

 

 

その時、煉窩獄が拳を構えたまま固まるその一瞬だった。

 

 

煉獄の技によって腕が切り落とされる。

 

 

しかしその隙を突くかのように猗窩座は煉獄の腹に拳を叩き込む。

 

 

 

煉獄「ぐっ!!」

 

 

猗窩座「破壊殺・終式……青銀乱残光!」

 

 

 

次の瞬間、高速で打ち出された拳が一瞬にして煉獄を貫くと、煉獄は吐血した。

 

 

その一撃によって煉獄の臓器と骨が破裂したのだ。

 

 

 

エレン「っ!?煉……煉獄さん!!」

 

 

猗窩座「弱者に構うな杏寿郎!全力を出せ!お互いまだ死んでいない、そうだろう!?」

 

 

煉獄「俺は俺の責務を全うする!!ここにいる者は誰も死なせない!!」 

 

 

その言葉と共に煉窩獄の拳を弾き飛ばすと、再び激しい打ち合いが始まる。

 

 

両者の気迫がぶつかり合い辺りに突風が吹き荒れる。

 

 

そんな時だった、猗窩座の背後から黒い無数の手のようなものが現れ、煉獄に襲いかかる。

 

 

その攻撃をすんでのところで避けるも、煉獄の左目に直撃する。

 

 

 

猗窩座「これは……あの方の血鬼術か?いや、違う…?」

 

 

エレン「な、なんだ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無惨「あれは…闇の力…」

 

 

フリーザ「なんでしょうねぇ…私には…何か闇の力を感じますが…」

 

 

フリーザは興味津々の様子である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エレン「今の…手は…」

 

 

 

その方向を見ると、闇を纏った魘夢が立っていた。

 

 

 

エレン「っ!アイツ生きてたのかっ!?」

 

 

魘夢「……」

 

 

煉窩獄「……」

 

 

 

突然現れた魘夢に2人の間に動揺が走る。

 

 

が、すぐに猗窩座は構える。 

 

 

 

猗窩座「こんな小物、杏寿郎の邪魔になるだけだ」

 

 

 

しかし、次の瞬間には……

 

 

 

猗窩座「っ!?消えたっ!?」

 

 

 

一瞬の隙を突いて魘夢の姿は消えており、辺りを見渡すも彼の姿は無かった。

 

 

 

 

魘夢「僕はまだ死ねないっ!!」

 

 

 

頭上から煉獄に攻撃を仕掛ける。

 

 

 

エレン「邪魔はさせないっ!!」

 

 

 

煉獄「炎の呼吸、肆ノ型……盛炎のうねり!!」

 

 

 

 

それに対し、2人はそれぞれの技で応戦する。

 

 

激しいぶつかり合いに再び衝撃波が辺りを包み込む。

 

 

その衝撃で瓦礫や木片が舞い上がる中、煉窩獄は腕を押さえると空を見上げた。

 

 

 

煉窩獄「夜明けが近い……」

 

 

煉獄「っ!?」

 

 

 

2人の視線の先には傾き始めた太陽が昇ろうとしていた。

 

 

 

猗窩座「そろそろ決着を着けかねばっ!!」

 

 

煉獄「はぁ…はぁ…」

 

 

エレン「煉獄さん、奴は俺が…必ず勝って下さい…」

 

 

煉獄「あぁ……必ずな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言うと、エレンは魘夢を睨む。

 

 

 

エレン「往生際が悪い奴だなお前!」

 

 

魘夢「うるさいっ!死ねぇっ!!」

 

 

エレン「お前なんかに……お前にっ!煉獄さんの邪魔はさせないっ!!炎よ」

 

 

 

両者の技がぶつかり合い辺りに突風が吹き荒れ、2人の技の衝撃で地面が抉れていく。

 

 

 

エレン「うぉぉぉお!!」

 

 

魘夢「はぁぁぁぁあ!!」

 

 

エレン「お前はもう勝てないっ!!」

 

 

 

キーブレードが炎を包み、魘夢を押す。

 

 

 

魘夢「ぐっ!!まだだ……僕は……負けるわけにはっ!!」

 

 

 

魘夢は背中から無数の手を生成し、エレンに襲い掛かる。

 

 

 

炭治郎「っ!!」

 

 

 

その時、炭治郎が起き上がり刀を構えた。

 

 

それは全集中の常駐を応用した力だった。

 

 

 

エレン「炭治郎っ!?」

 

 

魘夢「ま、待てっ!」

 

 

 

しかし、炭治郎は一切聞く耳を持たずそのまま刀を振り抜く。

 

 

 

炭治郎「水の呼吸拾ノ型、生生流転!!」

 

 

 

その刹那、炭治郎の刀が魘夢の首を捉え、魘夢の首は吹き飛び腕は宙を舞う。

 

 

 

魘夢「あぁ…」

 

 

 

体が崩壊し、再生できない状態となった魘夢。

 

 

 

魘夢「負けた…のか?…死ぬのか…?」

 

 

 

負けるのか…死ぬのか…悪夢だ!!

 

 

 

悪夢だ悪夢だ悪夢だ……

 

 

 

無惨様!!お許し下さいっ!! こんな所で死ぬような弱い鬼は貴方様の血肉に相応しくありませんっ!

 

 

 

どうか、どうかこの愚かな鬼をお許し下さいっ!

 

 

 

魘夢「なんという惨めな…悪夢…だ………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、煉獄は猗窩座と対峙するもボロボロとなる状態だった。

 

 

 

猗窩座「杏寿郎、死ぬな」

 

 

煉獄「俺は俺の責務を全うするまでは!!ここにいる者は誰も死なせないっ!!」

 

 

猗窩座「素晴らしい闘気だ!それ程の傷を負いながらその気迫、その精神力。一部の隙もない構え……」

 

 

煉獄「炎の呼吸、壱ノ型……不知火!!」

 

 

猗窩座「破壊殺・乱式!!」

 

 

 

2人の技がぶつかり合い、衝撃と共に突風が巻き起こる。

 

 

 

エレン「煉獄さんっ!」

 

 

煉獄「来るなっ!!…この場から離れろ!」

 

 

エレン「……っ!」

 

 

 

そんな2人の戦いを固唾を飲んで見守る炭治郎とエレン。

 

 

そして、夜明けまであと僅かだった。

 

 

 

煉獄(一瞬で多くの面積を根こぎえぐり斬る!!)

 

 

猗窩座「素晴らしい技だ!破壊殺・空式!!」

 

 

煉獄「炎の呼吸奥義!!玖ノ型・煉獄!!」

 

 

 

 

両者の技が激しくぶつかり合う。

 

 

その瞬間だった。

 

 

 

エレン「っ!あ、あれは!?」

 

 

 

2人の戦いを見守っていたエレンが驚愕の表情を浮かべる。

 

 

砂煙が晴れるとそこには猗窩座の腕に体を貫かれた煉獄の姿だった。

 

 

 

煉獄「ぐ……がはぁっ!!」

 

 

猗窩座「死ぬな杏寿郎!!今すぐにでも鬼になりたいと言えっ!!」

 

 

 

突如、煉獄の日輪刀が猗窩座の頸に突き刺さる。

 

 

 

煉獄「ならないっ!!」

 

 

猗窩座「鬼になると言えっ!!」

 

 

煉獄「絶対にっ!ならないっ!!」

 

 

 

2人の会話の直後、眩い光が2人を包んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フリーザ「おや?太陽が昇り始めましたね」

 

 

無惨「……何だと!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

炭治郎「エレン、動けっ!!煉獄さんのために動けっ!!」

 

 

 

炭治郎の叫び声に我に返ったエレンはキーブレードを構え、猗窩座に攻撃を仕掛ける。

 

 

 

エレン「ソニックレイヴっ!!!」

 

 

炭治郎「水の呼吸……!!」

 

 

 

2人の技が猗窩座に直撃する。

 

 

しかし、その衝撃で猗窩座は煉獄から離れ、深い森の中へ走り去っていった。

 

 

 

 

エレン「くそっ!逃げられたか!!」

 

 

炭治郎「っ!!!」

 

 

 

そして、炭治郎は日輪刀を森の中へ一直線に投げる。 

 

 

それはまるで槍投げの様に弧を描くと森の中へと消えていく。

 

 

 

 

炭治郎「逃げるな卑怯者!!逃げるなああああああぁ!!!」

 

 

エレン「炭治郎…」

 

 

炭治郎「いつだって鬼殺隊はお前らの有利な夜の闇の中で戦ってるんだ!!生身の人間がだ!!傷だって簡単には塞がらない!!失った手足が戻ることもない!!」

 

 

 

炭治郎のその言葉にエレンはハッとする。

 

 

エレン(そうだ……その通りだ。炭治郎達に有利なことなんて何一つ無いんだ)

 

 

炭治郎「逃げるなバカ野郎!!馬鹿野郎!!卑怯者!!煉獄さんの方がずっと強いんだっ!うわああぁぁあ!!」

 

 

エレン(また、俺は……自分の無力さに嘆いていたのか……)

 

 

煉獄「もうそんなに叫ぶんじゃない。竈門少年が死んでしまったら俺の負けになってしまうぞ?」

 

 

炭治郎「えっ?」

 

 

 

そんな煉獄は猗窩座が突き立てた腕と貫かれた箇所から大量の血を流していた。

 

 

 

エレン(確かに煉獄さんの勝ちだ……けれど…これはあんまり…じゃないか…)

 

 

そして、空が明るくなり辺りを照らし出した頃、太陽が昇り始めた。

 

 

 

 

煉獄「二人共…こっちにおいで、最後に少し話をしよう」

 

 

炭治郎「れ、煉獄さん?」

 

 

 

煉獄は弱々しく炭治郎に手招きをした。

 

 

それに引き寄せられるように2人は煉獄に近づくと、煉獄はエレンと炭治郎の頭を優しく撫でた。

 

 

そして……

 

 

 

 

煉獄「俺はもうすぐに死ぬ…喋れるうちに喋ってしまうから聞いてくれ」 

 

 

エレン「っ!?な、なにを……」

 

 

煉獄「弟の千寿郎には自分の心のまま正しいと思う道を進むように伝えて欲しい。父には体を大切にして欲しいと」

 

 

エレン「そんな、やめてくださいっ!死んじゃダメです!!」

 

 

煉獄「俺は信じる……君たちを信じる」

 

 

 

そして、煉獄は炭治郎の目を真っ直ぐ見つめる。

 

 

 

煉獄「竈門少年、俺は君の妹を信じる。鬼殺隊の一員として認める」

 

 

炭治郎「えっ?」

 

 

煉獄「汽車の中であの少女が血を流しながら人間を守るのを見た。命をかけて鬼と戦い人を守る者は誰がなんと言おうと鬼殺隊の一員だ。胸を張って生きろ!」

 

 

煉獄「己の弱ささや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと、心を燃やせ。歯を喰いしばって前を向け」

 

 

煉獄「君が足を止めて蹲っても時間の流れは止まってくれない。共に寄り添って悲しんではくれない」

 

 

煉獄「俺がここで死ぬことは気にするな……柱ならば後輩の盾となるのは当然だ……柱ならば誰であっても同じことをする……若い芽は摘ませない……」

 

 

 

その時、煉獄が口から大量の血を吐き苦しみ出す。

 

 

 

エレン「っ!?もう喋らない方が…!」

 

 

煉獄「竈門少年、鍵の少年、博霊少女、霧雨少女…もっともっと成長しろ。そして今度は君達が鬼殺隊を支える柱となるのだ」

 

 

エレン「煉獄さんっ!」

 

 

煉獄「……最後に、これを……」

 

 

 

そう言いながら煉獄は懐から何かを取り出すとエレンに手渡した。

 

 

それは光り輝く光の玉だった。

 

 

 

煉獄「…鍵の少年…心を燃やせ…」

 

 

 

そう言い残し、煉獄は何を見つめていた。

 

 

エレンは振り返るがそこには何もなかった。

 

 

再び、煉獄を見るとそこには爽やかな笑顔の煉獄の顔があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

煉獄杏寿郎はこの世界から旅立った…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後エレン達と合流した霊夢と魔理沙。

 

 

その光景に唖然としていた。

 

 

 

魔理沙「汽車が脱線する時に煉獄さんが技をたくさん出してさ。車両の被害を最小限に抑えてくれたんだ」

 

 

エレン「そうか…」

 

 

霊夢「ねぇ…本当に強敵だったの?その鬼は…」

 

 

エレン「ああ、俺もこんな結果になるなんて思いもしなかった…」

 

 

霊夢「そう……。でも、貴方達はよくやったと思うわ」

 

 

炭治郎「悔しいな。なにか一つできるようになってもまたすぐ目の前に分厚い壁があるんだ」

 

 

霊夢「私達には時間が無いの。だから、気持ちを強く持たないとダメ」

 

 

魔理沙「霊夢の言う通りだぜ?」

 

 

エレン「二人共…まだ話を聞け…」

 

 

霊夢「え…?」

 

 

炭治郎「凄い人はもっとずっと先のところで戦っているのに、俺はまだそこに行けない…。こんな所でつまずいているような俺は、俺は…煉獄さんみたいになれるのかなぁ…」

 

 

 

炭治郎の言葉と共に魔理沙は涙を流し、エレンは俯いていた。

 

 

しかし、霊夢が炭治郎の胸ぐらを掴む。

 

 

 

 

 

霊夢「弱気なこと言ってんじゃないわよ!!」

 

 

炭治郎「れ、霊夢さん!?」

 

 

霊夢「なれるかなれないかなんて、くだらない事言ってる場合じゃないでしょ?!煉獄さんが信じると言われたらなら、それに応える事以外、考えるなっ!!」

 

 

 

すると、霊夢の目から涙を流す。

 

 

そう、彼女だって我慢していたのだ煉獄の死の受け入れを…

 

 

 

 

霊夢「私は博霊の巫女をやっているけど、死んだ人間は土に還るだけよ!泣いているだけじゃ、戻って来ないのよ!?悔しくても泣くんじゃないの!!」

 

 

魔理沙「れ、霊夢…」

 

 

エレン「ああ…俺達はどんな惨めでも恥ずかしくても生きてかなきゃならない…」

 

 

霊夢「そして、また強くなるのよ!煉獄さんのようにね!!」

 

 

エレン「そうだ。その日まで俺達は進まないといけないんだ煉獄さん…みんなの為にも…」

 

 

 

エレンの言葉に魔理沙も頷く。

 

 

 

 

霊夢「……そうよ」

 

 

 

 

霊夢は掴んでいた炭治郎の胸ぐらを放すと、煉獄の遺体を見つめる。

 

 

そして、炭治郎は泣き叫び、霊夢、魔理沙も涙を流す。

 

 

エレンは光の玉を見つめる。

 

 

すると、光の玉はキーブレードの中へ入っていった。

 

 

エレン「煉獄さん…俺は強くなります…皆を守るために…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フリーザ「人間という生き物は本当に儚いものですね」

 

 

無惨「く……くそっ!奴等め、またしても計画の邪魔をするのか……!」

 

 

フリーザ「で、次はどうするのです?貴方が作ったハートレスの出番なのですか?」

 

 

言峰「遂に目覚める時が来たみたいだ」

 

 

 

すると、言峰の背後に現れたのはギルガメッシュだった。

 

 

 

フリーザ「っ!?なぜ、彼がここに?!彼は…あの世界から出られないはずじゃ…!」

 

 

言峰「安心しろ。ここにいるギルガメッシュは別物だ」

 

 

フリーザ「擬態?にしては、本人と瓜二つですが」

 

 

言峰「だが、これはいい実験となる。あの計画に必要不可欠な存在となる」

 

 

 

 

ギルガメッシュの体内から闇のオーラが現れ、不敵な笑みを浮かべる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be Continue

 






次回はFate stay night編に突入です。

8/10に前編
8/20に後編

投稿予定です。お楽しみに
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