進撃の王国心1.5+2.5   作:いすゞ

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第15話 無限の剣製

 

 

 

前回のあらすじ

 

1年ぶりに遠坂達のいる世界冬木市に訪れたエレン達はギルガメッシュが一人の少女イリヤスフィールと対峙しているところに出くわす。

 

しかし、そこでのギルガメッシュはまるで他人の様な素振りを見せ混乱するエレン達。

 

そんな中、1年ぶりに遠坂、衛宮の二人と再会する。

 

そして、ランサーと共にキャスター陣営にいるセイバーの救出に出向く。アーチャーの正体が未来の衛宮士郎という事が皆に知れ渡り、説明を求めるエレン達。

 

そして、衛宮士郎の未来をかけた戦いが、今始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エレン「俺は今までずっと考えてきた。アーチャーが…エミヤがなぜ衛宮を殺そうとしてたのかを…。それは、エミヤの理想とはかけ離れていたのではないか?と」

 

 

セイバー「シロウの理想が……」

 

 

エレン「ああ、俺はその答えを見つけた。アーチャーは遠坂と契約している。だからこそ障壁になる契約を断ち切り、そして、衛宮士郎を殺す事で、英雄としてのエミヤをなかったことにしようとしたんだ」

 

 

セイバー「シロウが自分自身を殺そうと言うのですか!?」

 

 

エレン「ああ、少なくとも俺の知っているアーチャーはそんな奴ではなかった。俺の知るあいつはもっとまっすぐで、皮肉屋で、剣と弓の腕は俺よりも上で、誰よりも優しく仲間思いで……。それに正義の味方になりたかった」

 

 

エレン「……本当に後悔しているのか?お前はサーヴァントとして多くの人を救ってきたんじゃないのか?」

 

 

 

アーチャー「くく、ははははははは!そんな事はどうでもよかった、初めから感謝してほしかった訳じゃない。俺はただ、誰もが幸福だという結果だけが欲しかっただけだ。だが、それが叶えられた事はない。生前も、その死後も」

 

 

 

高笑いするアーチャーは笑顔で話すが、エレン達からは彼から漏れる言葉には、もう憎しみしか含まれていない様に見えた。

 

 

 

セイバー「アーチャー、貴方はずっとそんな事を…」

 

 

エレン「ただ、人を救いたいと願っていた筈の男が意味のない殺戮、意味のない平等、意味のない幸福さえも…アーチャーは拒むこともできず、人間の意思によって英霊として呼び出され、罪の後始末をさせられるだけの存在になってしまった…。確かに、笑えない話だ」

 

 

1年前の俺はアーチャーの気持ちに恐らく気付けなかった。けれど、今ならわかる気がする…。

 

 

エレン「だが、俺は知っている。1年前に俺と出会った時も、ハートレスと戦ったお前はそんな奴じゃなかった筈だ?それがどうして……いつから変わってしまったんだ?」

 

 

アーチャー「そうだ、それは違う。俺が望んだモノはそんなことではなかった。俺がそんなモノの為に、守護者になどなったのではないっ!!」

 

 

 

こみ上げる怒声は、恐らくアーチャー自分自身に対してだろう。

 

 

 

アーチャー「俺は人間の後始末などまっぴらだ。だが、守護者となった以上、この輪から抜け出す術はない。そう、ダダ一つの"例外"を除いて…」

 

 

セイバー「例外……」

 

 

 

冷めた瞳に、揺るぎない殺気を感じ取る。

 

 

しかし、アーチャーの目にエレンとセイバーはいない。

 

 

ただ一人の少年に対してだ。

 

 

 

エレン「だが、過去の自分を消して…果たしてそれが実現するとは限らないぞ?」

 

 

アーチャー「確かにな。だが俺はその機会だけを待ち続けた。果てしなくゼロに近い確率だ。そして、それに賭けた。そう思わなければ自身を許容できなかった。ただ、その時だけを希望にして、俺は守護者などというものを続けてきた」

 

 

セイバー「それは無駄です。貴方は既に守護者として存在しているのでしょう。ならもう遅い。今になって英雄となる前のエミヤシロウを消滅させたところで、貴方自身は消えはしない」

 

 

アーチャー「そうかもしれん。だが、可能性のない話ではあるまい。過去の改竄だけでは通じないだろうが、それが自身によるものなら矛盾は大きくなる。それに今更結果など求めていない。これはただの八つ当たりだ。衛宮士郎という小僧へのな」

 

 

 

そうして、アーチャーは広間に降り立つと、今まで黙っていた衛宮が口を開く。

 

 

 

衛宮「やっぱり俺達は別人だ」

 

 

アーチャー「なに?」

 

 

衛宮「俺は後悔なんてしないぞ。どんなことになったって後悔だけはしない。だから、絶対に、お前のことも認めない。お前が俺の理想だっていうんなら、その間違った理想は、俺自身の手でたたき出す」

 

 

エレン「衛宮…負けるなよ…」

 

 

衛宮「ああ、そのつもりだ…」

 

 

そして、衛宮は歩きだす。

 

 

 

アーチャー「それはつまり、その前にここで俺に殺されるという事か!」

 

 

 

アーチャーの両手に双剣が握られる。

 

 

 

衛宮「………投影、開始っ!!」

 

 

 

対する衛宮の両手から干将と莫耶が握られる。

 

 

 

セイバー「シロウ……」 

 

 

アーチャー「そう、それでいい。衛宮士郎」 

 

 

 

そして、互いに向かい合う二人。

 

 

次の瞬間、対峙した剣が奔る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、遠坂救助に向かったランサー、霊夢、魔理沙は無事に遠坂を発見する。

 

 

椅子に縛られ、身動きが取れない状態だった。

 

 

 

魔理沙「無事で良かったぜ」

 

 

遠坂「ありがとう助けに来てくれて」 

 

 

ランサー「下がってな。今手枷を切ってやる。その後は好きにしろ。広間にいるバカどもの喧嘩を止めるなり……」

 

 

 

ゲイボルグで遠坂の縛られた縄を切ろうとしたときだった。

 

 

 

遠坂「っ!後ろ!!」

 

 

 

遠坂の警告に皆が振り返るとそこにいたのは言峰綺礼だった。

 

 

 

魔理沙「げっ!!言峰!?」

 

 

ランサー「何しに来た、マスター……」

 

 

霊夢「ってか、アンタ言峰のサーヴァントだったの…!?」

 

 

言峰「命令違反だぞランサー。アーチャーとエレン・イェーガーの始末を命じた筈だが?」

 

 

魔理沙「え…?」

 

 

ランサー「ふん、前々から俺はお前が気に食わなかったんでな?そろそろ潮時だと思ってよ?」

 

 

言峰「マスターの命令に背くという事か……?」

 

 

ランサー「だったらどうした?アンタもあのキーブレードを持ったガキを始末しに来たんじゃないのか?なら、どっちが先にやろうと変わりはしない……そうだろ?」

 

 

霊夢「しぶとく生きてるばかりか、裏でコソコソ手を回していたなんてね」

 

 

ランサー「んで?お前はここに来て何を企んでやがる?教え子を助けたい、と言ったお前の言葉は嘘だったのか?」

 

 

 

ランサーは言峰を睨む。

 

 

 

言峰「嘘なものか。彼女にそう簡単にリタイアされてはつまらん。故に、お前には彼女の警護を任せたのだ」

 

 

霊夢「……どういうことよ?」

 

 

言峰「彼女には、ここで聖杯になって貰わねばなないからな?」 

 

 

言峰が指すのは遠坂。

 

 

 

 

ランサー「なに……!?」

 

 

霊夢「遠坂を聖杯にするつもりなの!?」

 

 

言峰「始末しろランサー。邪魔者と器に心臓はいらん」

 

 

霊夢「そんなことさせない!」

 

 

魔理沙「っ!」

 

 

 

遠坂を守る様に霊夢と魔理沙が武器を構えて立ちはだかる。

 

 

 

言峰「いいだろう。ならば貴様らからここで始末してくれる」 

 

 

ランサー「……」

 

 

遠坂「ランサー?」

 

 

 

しかし、ランサーは一ミリも動く気配がない。

 

 

 

言峰「どうしたランサー?相手は少女だ、貫くのは容易かろう」

 

 

ランサー「お断りだ。今回のは従えねぇ。俺にやらせたかったら、令呪でも使うんだな」

 

 

言峰「なに?」

 

 

ランサー「広間にいるバカどももお前自身で片付けてこい」

 

 

言峰「……ふん、仕方あるまい」

 

 

 

左腕を掲げ、言峰は令呪を発動させる。

 

 

 

言峰「では命じよう。自害しろランサー」

 

 

 

すると、ランサーは自分の手に持っていた槍を胸に刺した

 

 

 

ランサー「ぐっ!!!貴様………」

 

 

 

そして、ランサーは地に倒れた。

 

 

 

霊夢「この外道がっ!」

 

 

魔理沙「許さないぜ言峰!!」

 

 

言峰「さて、君たちにも消えてもらおう」

 

 

 

言峰がゆっくりと霊夢達にも近づく。

 

 

 

霊夢「っ……」

 

 

 

言峰「ぐっ!?」

 

 

 

突如、言峰の胸から突き出したのはランサーの槍だった。

 

 

 

魔理沙「ら、ランサー!?」

 

 

ランサー「生憎だったな?この程度でくたばる英雄なんじゃないんだよ俺は…!」

 

 

 

そして、槍は引き抜かれ、言峰は倒れた。

 

 

 

ランサー「たく、結局こうなったか…」

 

 

 

大きく息を吐いたランサーは今度こそ遠坂の縛られた縄を切断する。

 

 

 

遠坂「ランサー……ありがとう」

 

 

ランサー「悪いが俺はここで脱落だ。あとは自分達で何とかしろ」

 

 

遠坂「うん、分かってる……」

 

 

霊夢「言峰は……」

 

 

 

ランサーは背中からも壁にもたれかかり、残った魔力で火を放つ。

 

 

 

ランサー「奴は俺が連れて行く。さぁ、行け」

 

 

霊夢「急いでエレン達と合流するわよ!」

 

 

魔理沙「遠坂、早く!」

 

 

 

遠坂は立ち上がり、ランサーに背を向ける。

 

 

 

遠坂「さよならランサー、短い間だったけど、貴方みたいな人は好きよ」

 

 

 

そして、3人はエレン達のいる広間へ駆けていく

 

 

 

ランサー「小娘が…もちっと歳とって出直してこい…」

 

 

 

 

ニヤリとしたランサーは英霊となり世界から消滅した。

 

 

それと同時に倒れていた言峰の亡骸が姿を変え一体の人形にすり替わる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーチャーによる速い攻撃に苦戦する衛宮。

 

 

 

衛宮「ぐっ!!」

 

 

 

何とか避けるが、足や腕から血が出ている投影が間に合わず、回復もままならない状態だ。

 

 

 

衛宮「くそ……!!」

 

 

アーチャー「ふん!」

 

 

 

衛宮目掛けてアーチャーの短剣が投げらるが、直前で剣で弾く。

 

 

だが、その隙をつきアーチャーは弓を投影し、矢を放つ。

 

 

剣で防ぐも、その威力に吹き飛ばされる。

 

 

 

アーチャー「お前は本当に正義の味方になりたいと思っているのか?」

 

 

衛宮「俺はなりたいんじゃない!絶対になるんだよ!!」

 

 

アーチャー「なぜそうまでして英雄になりたがる?世界を救いたいから?仲間を救いたいから?皆の幸せを守り抜きたいから?」

 

 

衛宮「うるせぇ!お前と俺は違う!!」

 

 

アーチャー「投影魔術などまがい物だ!本来あるべきじゃない借り物の宝具でお前はどこまで戦える!?それがお前の望む理想なのか!?そんなモノがお前の望んだ世界なのか!?」

 

 

衛宮「違う、そんなんじゃない!俺はっ!」

 

 

 

すると、衛宮は立ち上がり干将莫耶を捨てる。

 

 

 

アーチャー「何の真似だ」

 

 

衛宮「この力は借り物なんかじゃない。借り物なんかじゃないんだ……」

 

 

アーチャー「……なに?」

 

 

 

すると、衛宮の傷がみるみる塞がり回復する。

 

 

 

アーチャー「そうか、彼女の鞘…!契約が切れたところで、その守護は続いている…!」

 

 

 

そして、衛宮は剣を構える。

 

 

 

衛宮「お前には負けない。誰かに負けるのはいい。けど、自分には負けられない…!!」

 

 

 

そして、再び剣と剣がぶつかり合い、金属音が響く。

 

 

だが、アーチャーは後ろへ下がる。

 

 

 

アーチャー「なるほど、良いだろう」

 

 

 

すると、アーチャーは両手に双剣を持って構える。

 

 

 

衛宮「っ!」 

 

 

 

しかし、さっきまでの衛宮の動きとは格段に速さが上がっていた。

 

 

アーチャーはそれに動揺し、手をこまねく。

 

 

 

衛宮「はああぁぁぁぁ!!」

 

 

 

アーチャーの双剣を弾き飛ばし、胸かけて剣が突き刺さる。

 

 

 

アーチャー「くっ……ここまでか」

 

 

衛宮「俺の勝ちだアーチャー」

 

 

アーチャー「ああ、そして、私の敗北だ…」

 

 

衛宮「はぁ……はぁ……ぐっ……!」

 

 

 

魔力切れか、衛宮はその場に倒れてしまう。

 

 

 

セイバー「シロウ……!」

 

 

 

今まで傍観していたエレン、セイバーは衛宮へ駆け寄る。

 

 

エレン「その体で無茶をするからだ」

 

 

 

そして、エレンも倒れた衛宮を支えるように手を添える。

 

 

 

セイバー「とりあえずこの場を離れましょう」

 

 

 

と、その時だった。

 

 

頭上から無数の剣が降り注ぐ。

 

 

 

 

エレン「っ!まず……!」

 

 

 

そこにアーチャーが立ちふさがり庇う

 

 

 

エレン「アーチャー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー衛宮士郎と共に奴を倒せ。お前達なら勝てるー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、アーチャーに再び剣が降り注ぎ、その姿が見えなくなる。

 

 

 

衛宮「アーチャー!」

 

 

エレン「くっ、この攻撃は…まさか!!」

 

 

 

剣の出現先を見たエレン、そこに現れたのはギルガメッシュだった。

 

 

 

ギルガメッシュ「思い知ったか贋作者よ。それが本物の重みという物よ」

 

 

 

高笑いする中、魔術による攻撃が炸裂するがいとも容易く交わす。

 

 

 

 

遠坂「ギルガメッシュっ!!よくも私のアーチャーを!!」

 

 

 

遠坂はギルガメッシュに再び魔術で応戦する。

 

 

しかし、その攻撃は全て何かの結界で防がれる。   

 

 

 

 

ギルガメッシュ「ふん、そんなものか?小娘」

 

 

遠坂「っ!」

 

 

ギルガメッシュ「ククク、もうじき聖杯は完成する。貴様たちと相手する暇はない」

 

 

エレン「っ!逃がすか!!」

 

 

ギルガメッシュ「おっと、まだ動くか」

 

 

ギルガメッシュは宝物庫から複数の剣を取り出し、それを放つ。

 

 

エレンはキーブレードで、全てを弾こうとするが、一つ打ち漏らしてしまう。

 

 

 

エレン「ぐっ!」

 

 

ギルガメッシュ「ではな雑種」

 

 

 

そして、ギルガメッシュは消えてしまった。

 

 

 

霊夢「くっ!……もうじき聖杯が完成って……どういうこと?」

 

 

セイバー「とにかく、一度退却です!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして、衛宮邸に避難したエレン達は作戦会議を立てていた。

 

 

 

遠坂「ギルガメッシュは柳洞寺で聖杯を完成させようとしているわ」

 

 

霊夢「けど、アイツは必ず邪魔をしにくる筈よ」

 

 

セイバー「確かに、私が英雄王を引きつけることが出来れば、その間に皆さんで聖杯を破壊できる……」

 

 

衛宮「いや、セイバーが奴と戦うのは不利だ」

 

 

セイバー「どうしてですか?」

 

 

エレン「ギルガメッシュに対抗するには同じ力を持つやつだけ…か…」

 

 

魔理沙「で、でもセイバーじゃなきゃ、誰が相手を…」

 

 

エレン「そんなの決まってるだろ?」

 

 

魔理沙「……っ!!」

 

 

衛宮「俺が相手をする!」

 

 

セイバー「しかし!」

 

 

霊夢「そうよ、いくら何でも無茶よ」

 

 

衛宮「いや、さっきの戦いで分かったんだ。俺の力なら奴を倒せる!だから俺がやらなきゃいけないんだ」

 

 

霊夢「……でも……」

 

 

 

衛宮は立ち上がり、拳を握る。

 

 

 

衛宮「頼む皆!俺に任せてくれ!」

 

 

エレン「……」

 

 

遠坂「……分かったわ。ここは士郎に任せ…」

 

 

エレン「待て、衛宮。俺にも手伝わさせくれ」

 

 

霊夢「エレン!?」

 

 

エレン「俺も奴には戦わないといけない因縁がある。そんな気がするんだ…」

 

 

遠坂「エレン……。わかったわ、それじゃ士郎をよろしくね」

 

 

エレン「ああ、任せろ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柳洞寺にやってきたエレン達。

 

 

 

衛宮「なんだこれは…」

 

 

 

そこには肉塊が轟いていた。

 

 

黒い噴水みたいな腐液を吐き出し、少しずつ広がっていた。

 

 

 

霊夢「これが聖杯の正体…?」

 

 

衛宮「こんな物の為に……」

 

 

遠坂「気を付けて、これに触れると身体に何が起こるか分からないわ」

 

 

 

すると、目の前にギルガメッシュが現れる。

 

 

 

ギルガメッシュ「まさかここまで辿り着くとはな?」

 

 

エレン「ギルガメッシュ!!」

 

 

ギルガメッシュ「ふん、何かと思えばあの時の雑種か……」

 

 

エレン「お前、やっぱり本物のギルガメッシュじゃないな?」

 

 

霊夢「え…?」

 

 

エレン「普段のアイツなら俺や霊夢達のことをしっかりと名前で呼んでくれた。けど、今は"雑種"呼ばわりだ。普段のアイツがそんなこと言うかよ」

 

 

ギルガメッシュ「ほう、よく見破ったな。確かに我は真の英雄王ではない」

 

 

霊夢「偽物……?」

 

 

ギルガメッシュ「だが、貴様の言う通り贋作でもないぞ?」

 

 

エレン「なんだと……?」

 

 

 

そう言ってギルガメッシュ背後からハートレスを召喚する

 

 

 

ギルガメッシュ「コレが本物の我だ」

 

 

霊夢「……は?」

 

 

エレン「やっぱり、お前はハートレスなんだな!!」

 

 

ギルガメッシュ「いかにも!くく……はーっはっは!」

 

 

エレン「ハートレスなら俺が相手をするべき存在だ…!!」

 

 

 

エレンはキーブレードを構えると、横に衛宮が立つ。

 

 

 

衛宮「エレン、俺も戦う」

 

 

エレン「衛宮…いや、士郎!……やつを倒すぞ…!」

 

 

衛宮「ああ、俺もコイツを倒さなきゃいけない相手なんだ!だから、一緒に戦わせてくれ!」

 

 

エレン「……分かった。だが無茶はするなよ!」

 

 

衛宮「セイバー!遠坂達を頼む!」

 

 

セイバー「ええ、リンは必ず守り抜きます!」

 

 

ギルガメッシュ「雑種どもが何をしようと無駄だというのに……まぁいい、始末しろハートレス達よ」

 

 

 

ハートレスは剣を抜き構える。

 

 

霊夢と魔理沙がその隙に弾幕を放つ。

 

 

 

霊夢「雑魚のハートレスなら私達が倒すわ!二人共!必ずあの最悪な王をコテンパンにしちゃいなさい!」

 

 

エレン「ああ、任せろ!」

 

 

衛宮「行くぞ、エレン!!」

 

 

 

すると、ギルガメッシュが高笑う。

 

 

 

ギルガメッシュ「ククク、正気か貴様ら。セイバーを使わず自分を捨て石にするとは…所詮、偽物は本物に勝てないという事か」

 

 

エレン「テメェ…!」

 

 

衛宮「贋作、偽善者か。確かに俺は偽物だからな?勘違いしていた、俺の剣製っていうのは、剣を作る事じゃないだ。そもそも俺にはそんな器用な真似なんてできっこない」

 

 

 

すると、衛宮の手から光が溢れ出す。

 

 

 

衛宮「そうだ。俺にできることは唯一つ。自分の心を、形にする事だけだった」

 

 

 

ゆらり、と前に伸ばした右腕を左手で握りしめ衛宮はギルガメッシュを凝視する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー体は剣で出来ているー

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、衛宮が呪文を口にするとギルガメッシュは宝具を向ける。

 

 

 

ギルガメッシュ「世迷い言はそこまでだ」

 

 

 

放たれる無数の宝具。

 

 

しかし、それを弾く者がいた。

 

 

 

エレン「士郎の邪魔はさせないぞっ!!」

 

 

 

エレンはキーブレードを奮い、衛宮を守る。

 

 

ギルガメッシュは再び無数の宝具を放つが、それを再び弾く。

 

 

 

ギルガメッシュ「ちっ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー血潮は鉄で心は硝子ー

 

 

 

 

 

 

 

ー幾たびの戦場を越えて不敗ー

 

 

 

 

 

 

 

ーただ一度の敗走もなく、ー

 

 

 

 

 

 

 

ーただ一度の勝利もなしー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギルガメッシュ「くっ!小賢しい奴だ!!」

 

 

エレン「くっ!!」

 

 

 

しかし、エレンはギルガメッシュの放つ宝具が腕に刺さり膝をつく。

 

 

そして、血を流す腕を押さえながら呟く。

 

 

 

エレン「まだ……だ……!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー担い手はここに独り。ー

 

 

 

 

 

 

 

 

ー剣の丘で鉄を鍛つー

 

 

 

 

 

 

 

 

ーならば、我が生涯に 意味は不要ずー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーこの体は、無限の剣で出来ていたー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

炎が走る。

 

 

燃え盛る火は壁となって境界を造り、世界が一変した。

 

 

その光景はエレンにも身に覚えがある。

 

 

荒野、そして周りの地面に刺さる無数の剣。

 

 

 

 

衛宮「そうだ。剣を作るんじゃない。俺は、無限に剣を内包した世界を作る。それだけが、衛宮士郎に許された魔術だった」

 

 

ギルガメッシュ「固有結界か…それで?次どうする気だ?」

 

 

衛宮「驚くことはない。これは全て偽物だ」

 

 

エレン「だが、偽物が本物に敵わない、なんて道理はない!」

 

 

衛宮「お前が本物だというなら、悉く凌駕して、その存在を叩き堕とそう」  

 

 

 

そして、エレンはキーブレードを衛宮は両手に剣を持つ。

 

 

エレンと衛宮はギルガメッシュを見据える。

 

 

 

エレン「いくぞ英雄王に化けたハートレス?」

 

 

衛宮「武器の貯蔵は十分か?」

 

 

 

エレンと衛宮の共闘が始まった。

 

 

 

ギルガメッシュ「はっ!思い上がったな、雑種共!!」

 

 

 

そして、3人は荒野を駆け刃が交差する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、ギルガメッシュの召喚したハートレス達を殲滅させ、遠坂達と合流した霊夢達は肉塊の周りを走っていた。

 

 

魔理沙は箒に乗り、上から様子を伺っていた。

 

 

 

霊夢「くっ!これじゃキリがないわ!!」

 

 

セイバー「このままではアレがどんどん広がっていく一方です!」

 

 

魔理沙「ん?!おい、あそこに人がいないか!?」

 

 

 

 

魔理沙が指した方向を見ると人間らしき人が肉塊に埋もれていた。

 

 

 

遠坂「あれは…まさかアイツ!?」

 

 

霊夢「知り合いなの?」

 

 

遠坂「くっ!仕方ない!助けに行くわ!」

 

 

魔理沙「待て!池の中に入ると危険だ。私の箒に乗れ!」

 

 

遠坂「分かったわ!」

 

 

 

 

 

 

魔理沙と遠坂が乗せた箒は肉塊の中心部に降り立つ。

 

 

 

 

魔理沙「よし、なんとか引き出せたな!」

 

 

遠坂「けれど、これじゃ脱出できないわ」

 

 

 

二人を囲むように肉塊は壁を作り、黒い液体を噴射していた。

 

 

 

魔理沙「くっ!流石にこれに触れたら何が起きるか分からないな…」

 

 

遠坂「けど、このまま聖杯を野放しにはできないわ」

 

 

魔理沙「どうするんだ?」

 

 

遠坂「私達が脱出した後にセイバーにここを宝具でぶった斬るように伝えているけど…」

 

 

魔理沙「なら、私のマスタースパークで…」

 

 

 

と、その時に二人の脳裏に声が響く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いいから走れ。そのような泣き言、聞く耳もたん。

 

 

 

 

 

 

 

 

上空より降り注ぐ無数の剣。

 

 

それにより遠坂達の行く手を阻む全ての物が粉砕された。

 

 

 

遠坂「今よ!」

 

 

魔理沙「ああ!走れ!!」

 

 

 

二人は気絶した青年を抱えたまま、全力で走り抜け、池に飛び込んだ。

 

 

そして、遠坂は叫ぶ。

 

 

 

遠坂「令呪を持って命ずる!セイバー、お願い……!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セイバー「っ!!」

 

 

霊夢「行くわよセイバー!」 

 

 

 

振り上げられた黄金の剣と特別なオーラを放つお祓い棒はその圧倒的な火力で目前の全てを薙ぎ払う。

 

 

 

セイバー「エクスカリバー!!!」

 

 

霊夢「夢想封印!!」

 

 

 

 

そして、攻撃は聖杯へと直撃する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊夢「やったわ…っ!セイバー!?」

 

 

 

霊夢はセイバーの姿を見て驚愕する。

 

 

セイバーの体から光の粒子が放たれ、今にも消えそうな姿だった。

 

 

 

セイバー「これで終わり。私の戦いは、ここまでです」

 

 

 

そして、セイバーは笑顔で言う。

 

 

 

セイバー「あなた達の健闘を祈る。士郎、凛。そして、キーブレードの勇者…」

 

 

 

こうして、一人の仲間はまた消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エレン達はひたすらギルガメッシュに攻め続けた。

 

 

 

ギルガメッシュ「おのれ!!調子に乗るなというのだ小僧共!!」

 

 

 

無数の宝具が飛び交う中、衛宮は次の武器を投影させ、エレンはキーブレードを更に速く振り続け宝具を叩き落とす。 

 

 

 

 

ギルガメッシュ「何故だ…!何故この我が押されるというのだ!?雑種の分際で!!」

 

 

エレン「ギルガメッシュ……。お前は言ったな?贋作は本物に勝てないと……」

 

 

衛宮「だが、それはお前の驕りだ」

 

 

エレン「俺達は偽物じゃない!」

 

 

 

二人は叫び、剣と鍵を握り直しギルガメッシュを見据える。

 

 

 

 

ギルガメッシュ「おのれ……おのれおのれおのれおのれ…!!貴様ら風情に、よもや我の剣を使うことになろうとは…!」

 

 

 

ギルガメッシュの腕が動く。

 

 

唯一つこの世界に存在しない魔剣を

 

 

 

エレン「させるかっ!!」

 

 

ギルガメッシュ「がっ!!」

 

 

 

エレンがキーブレードでギルガメッシュの腕を切り落とす。

 

 

そして、魔剣は地面に転がり消える。

 

 

 

エレン「今だ士郎!!」

 

 

衛宮「ああ、これで終わりだ!!」

 

 

 

衛宮の持つ剣が神速にギルガメッシュを切り裂いた。

 

 

 

ギルガメッシュ「ぐっ!!ぐぁあああああああ!!」

 

 

 

そして、ギルガメッシュは今にも倒れそうな状態で立っていた。

 

 

 

衛宮「……終わったのか?」

 

 

エレン「分からない。だが……」 

 

 

ギルガメッシュ「我は…まだ消えんっ!貴様らの勝ちだ。だから満足して消えろ!」

 

 

エレン「ちっ、まだ戦えるのかよ!」

 

 

 

と、その時ギルガメッシュの体から黒い穴が開いた。

 

 

 

ギルガメッシュ「何っ!?」

 

 

 

その穴はギルガメッシュを飲み込んだ。

 

 

エレン「あれはなんだ!?」

 

 

衛宮「もしかして、聖杯の穴…?」

 

 

 

すると、一本の鎖が衛宮の腕を拘束する。

 

 

 

衛宮「な、なんだこれ!?」

 

 

 

すると、ギルガメッシュが穴の中から這い上がってきた。

 

 

 

ギルガメッシュ「くっ!あの出来損ないめ、同じサーヴァントでは核に並んとさえ判らぬか!!」

 

 

衛宮「おまえっ!」

 

 

エレン「士郎を道連れにする気かっ!?」

 

 

ギルガメッシュ「たわけ、死ぬつもりなど毛頭ないわ…!踏み留まれ下郎、我がその場に戻るまでな!!」

 

 

エレン「士郎!」

 

 

衛宮「くっ!こんなことで道連れなんてさせてたまるか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……ふん、お前の勝手だが、その前に右に避けろ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衛宮「え?」

 

 

 

その声を聞いた瞬間エレンと衛宮が驚愕する。

 

 

ギルガメッシュの頭に一本の矢が刺さっていた。

 

 

 

ギルガメッシュ「貴様……アー、チャー………」

 

 

 

そして、衛宮の腕から鎖が外れ聖杯の穴は閉じられた。

 

 

 

エレン「今のは…!?」

 

 

 

エレンは声の方向へ走り出す。 

 

 

 

衛宮「アイツ、カッコつけやがって…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遠坂「アーチャー…!!」

 

 

 

呼びかける声に彼は視線を向ける。

 

 

そして、彼女の後ろからエレンもやってくる。

 

 

彼のもとまで走り寄った二人は足元から消え去っていくボロボロになった英霊を目の当たりにする。

 

 

 

アーチャー「残念だったな?そういう訳だ。今回の聖杯は諦めろ凛」

 

 

 

そして、彼はボロボロになった二人の姿を見て、微かに口元に笑みを浮かべる。

 

 

 

遠坂「なによ。こんな時だってのに、笑うことないじゃないっ!」

 

 

エレン「まぁでも実際、俺等、あられもない姿だけどな?」

 

 

アーチャー「いや、失礼。君たちの姿があんまりにもあれなものでね。お互い、よくもここまでボロボロになったと呆れたのだ」

 

 

遠坂「アーチャー、もう一度私と契約して」

 

 

アーチャー「それはできない。私にその権利はないだろう。それに、もう目的がない。私の戦いは、ここで終わりだ」

 

 

 

今のアーチャーの答えに迷いはなく、その意思は潔白だった…

 

 

 

遠坂「けど、それじゃ!アンタは、いつまでたっても…」

 

 

エレン「救われないじゃないか…」

 

 

 

遠坂が言えなかったことをエレンは真っ直ぐに見て代弁する。

 

 

 

アーチャー「……まいったな」

 

 

 

そして、彼は困ったように小さく笑う。

 

 

 

アーチャー「凛、エレン。私を頼む。知っての通り頼りない奴だからな。君達が、支えてやってくれ」

 

 

 

それは、この上ない別れの言葉だった。

 

 

 

エレン「アーチャー…」

 

 

遠坂「うん、わかってる。あたし、頑張るから。アンタみたいに捻くれたやつにならないように頑張るから。きっと、アイツが自分を好きになれるように頑張るから!だから、アンタも…!」

 

 

アーチャー「答えは得た」

 

 

 

すると、エレンは目を見開く。

 

 

そこにいるのはただ一人の少年衛宮士郎の笑顔だった。

 

 

 

アーチャー「大丈夫だよ遠坂。俺も、これから頑張っていくから」

 

 

 

そして、アーチャーは光の粒子となり消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その直後、エレンの手元に一つの光の玉が落ちる。

 

 

 

エレン「これは…煉獄さんの時と…同じ…」

 

 

 

光の玉は浮かび上がりエレンのキーブレードの中へと消えていった。

 

 

 

遠坂「ふんだ。結局、文句言い損ねちゃったじゃない…」

 

 

エレン「遠坂、落ち込んでいる暇はないぞ」

 

 

遠坂「え…?」

 

 

 

振り返ると、そこにはボロボロに成り果てた衛宮と、それを支える霊夢と魔理沙の姿だった。

 

 

 

衛宮「帰ろう遠坂?」

 

 

遠坂「ええ!」

 

 

彼女は戦いでボロボロになった仲間達に親指を立て駆け出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして、聖杯戦争は終わり、霊夢達は衛宮邸で休息をとり、眠っていた。

 

 

そんな様子を遠坂は微笑みながら見ていた。

 

 

 

 

エレン「寝なくていいのか?」

 

 

遠坂「!」

 

 

 

と、そこにエレンがやってきた。

 

 

 

遠坂「そういう、あんたは寝ないの?」

 

 

エレン「俺はあまり眠らなくても大丈夫なんだ」

 

 

 

と、少し沈黙する二人……。

 

 

すると、またも先に口を開いたのはエレンだった。

 

 

 

エレン「あー、そういえばさ」

 

 

 

唐突に切り出した彼に彼女は首を傾げる。

 

 

 

遠坂「何よ?急に?」

 

 

エレン「いや……遠坂って、士郎のこと好きなのか?」

 

 

遠坂「……!!……あ、アンタね。言っていい冗談と悪い冗談があるのよ!真面目な顔してなんてこと言うのよっ!!」

 

 

エレン「いや、悪かった。でも、その様子だと図星みたいだな」

 

 

遠坂「ちち、違うわよっ!」

 

 

エレン「遠坂凛は士郎に好意を持っている。そうだな?」

 

 

遠坂「……ええ」

 

 

エレン「いや、急に素直だな…」

 

 

 

彼女は少し俯き答える。

 

 

そして、また沈黙が続く。

 

 

そんな空気を変えようとしたのか今度は彼女が口を開く。

 

 

 

遠坂「そういうアンタは好きな人いないの…?」

 

 

エレン「好きな人……?ああ、いるな」

 

 

遠坂「え!?どんな子どんな子なのよ!?」

 

 

エレン「なんで、そんな目を輝かせながら聞いてくるんだ?」

 

 

遠坂「いいからいいから!」

 

 

エレン「しょうがないな……。その人は、世話焼きで俺より強いくせに俺より泣き虫なんだ」

 

 

遠坂「へえ、そうなんだ?」

 

 

エレン「けど、俺はその人に一度も勝ったことがないんだ。どんなに努力しても埋められない差は存在する。それなのに、その人は俺と一緒にいてくれるんだ」

 

 

遠坂「……エレンはその人のことが大切なのね?」

 

 

エレン「家族であり、大切だから……俺が守らないといけないんだよ……けど、今は遠いところにいる…」

 

 

遠坂「出会えるといいね。あなたの大切な人…」

 

 

エレン「ああ…ありがとうな、"凛"……」

 

 

 

エレンと遠坂が空を見上げると空の星は輝いていた。

 

 

そして、一つの赤い星が彼らの様子を見つめるように輝いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミカサ「うっ……ここは…?」

 

 

 

ミカサは目を覚まし辺りを見渡す。

 

 

そこは牢屋のような場所だった。

 

 

彼女は記憶を辿り自分が捕まったことを思い出す。

 

 

 

 

ミカサ「脱出しないと…」

 

 

 

 

彼女が様子をうかがっていると牢屋の外に足音が聞こえてくる。

 

 

その足音は止まり、代わりに声がかけられる。

 

 

 

ライナー「目が覚めたのかミカサ」

 

 

 

そこには、黒いコートを着たライナーがいた。

 

 

 

ミカサ「ライナー、私をどうする気なの?」

 

 

ライナー「お前はエレンをおびき出すエサだ」

 

 

 

すると、また部屋に入ってくる人物がいた。

 

 

 

ポルコ「ライナーお前も任務につけ、他の奴等は動き出したぞ?」

 

 

ライナー「ああ、わかっている。さてミカサ、俺はいくがお前は大人しくしていろ」

 

 

ミカサ「……私はエレンをおびき出すエサじゃない。私はエレンの家族」

 

 

ライナー「そうか、だがお前に選択権はないんだ」

 

 

 

そして、彼らは牢屋から出ていく。

 

 

ミカサはふと自分の手を見る。

 

 

 

ミカサ「このままだとエレンは私のせいで…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continu

 

 

 

 

 







次回、8/31大海賊時代へのストーリーへ突入します
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