進撃の王国心1.5+2.5   作:いすゞ

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※諸事情により早めの投稿になります。



そして、ストーリー終盤に入りました。

恐らく今年中に最終回迎えるかと思いますのでよろしくお願い致します。









第19話 紅蓮の弓矢

 

 

 

 

前回のあらすじ

 

アルミンを探すべく新たな世界にやって来たエレン達。

 

そこは宇宙人と共存する江戸の町。

 

そんな時、万事屋の坂田銀時から妖刀紅桜を探すことを依頼されたエレン達は辻斬り岡田と一戦を交えるが重傷を負わされる事態になる。

 

再び岡田と戦い勝利するエレン達だが、フリーザが襲来しピンチに陥る。

 

しかし、銀時がエレン達を庇う形で逃げることに成功するが、その直後レミリアからの招集の連絡があり、ホロウバスティオンへ向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3度目のホロウバスティオンに降り立ったエレン、霊夢、魔理沙の3人は辺りを見渡す。

 

 

 

たった数日前に行われたハートレスとノーバディとの全面戦争の名残があちこちに残っているものの、その傷跡はすっかり修復されつつあった。

 

 

 

魔理沙「さてと、今のところハートレスやノーバディの連中の気配は無さそうだな」

 

 

霊夢「そうね……とりあえずレミリアの方に行ってみましょうか」

 

 

エレン「ああ…」

 

 

 

霊夢の提案で3人は紅魔館へ歩き出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

住宅街へ進んでいくとそこでとある人物に出会う。

 

 

 

エレン「っ!妖夢!?」

 

 

 

1年前、魔理沙が重傷を負った際に代理でエレン達と一時的に旅をした剣士、魂魄妖夢が食料を積まれた籠を持ちながら立っていた。

 

 

 

妖夢「あ、エレン達じゃないですか。久しぶりね」

 

 

 

そんな妖夢は呑気に挨拶する。

 

 

 

霊夢「……なんでアンタがこの世界に?」

 

 

妖夢「レミリアに頼まれて来たんです。この通り、戦いの後処理を」

 

 

魔理沙「そうか…」

 

 

霊夢「それはご苦労ね…」

 

 

妖夢「それより、エレン。元気なら連絡してくださいよ」 

 

 

エレン「悪い、ゼファーのこともあったし、その後謎に1年くらいずっと寝てたから……」 

 

 

妖夢「寝てた?もう、霊夢じゃないんだから……」

 

 

霊夢「ちょっとそれどういう意味?」

 

 

魔理沙「まぁ、実際そうだろ?ぐうたら巫女さんよ」

 

 

霊夢「ぐぬぬ……ところでアリスとか幽々子とか元気にしているの?」

 

 

妖夢「まぁ、幽々子様は相変わらずだよ?アリスは時々異変解決のために居ない時があるけど」

 

 

エレン「そういや、最近アリスや上海とかに会ってないな」

 

 

魔理沙「そうだな、たまには幻想郷に顔を出さないと紫にも怒られそうだしな」

 

 

霊夢「はぁ、面倒ね…」

 

 

そんな何気ない会話をしながら妖夢と別れ紅魔館を目指して歩き始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅魔館の門に辿り着くとそこに咲夜が立っていた。

 

 

 

エレン「咲夜、来たぞ?」

 

 

咲夜「エレンに霊夢、それに魔理沙。よく戻りましたね」

 

 

魔理沙「それはいいが、復興は大丈夫なのか?」

 

 

咲夜「以前の戦いから色々とあったけどなんとかなってるわ。それよりも今はお嬢様に会いに行きなさい。こちらよ」

 

 

 

 

 

 

咲夜に連れられ、レミリアのいる客間に案内される。

 

 

客間ではレミリアがいつも通りに椅子に座っていたが、もう一人意外な人物が座っていた。

 

 

 

 

レミリア「あら、よく戻ってきたわね」

 

 

エレン「それよりも、何故あなたがここに…エルヴィン団長…」

 

 

 

そう、エレン達が目覚めて間もないときに出会った人物。 

 

 

キーブレード使いが集う調査兵団をまとめるエルヴィン・スミスがレミリアと向かい合う様に座っていた。

 

 

 

エルヴィン「久しぶりだね。エレン、霊夢、魔理沙」

 

 

レミリア「聞きたいことはたくさんあるでしょう。まずは椅子に座りなさい」

 

 

霊夢「ええ、そうね。遠慮なく聞かせてもらうわ……」

 

 

 

エレン達は客間のソファに腰をかけると、魔理沙が尋ねる。

 

 

 

魔理沙「それで?なんで団長様がここに来てんだ?」

 

 

エルヴィン「この世界がハートレスとノーバディに襲撃されたと聞いてね。どのような状況か見たいが為に来たんだ」

 

 

霊夢「それは誰に聞いたの?」

 

 

エレン「いや、概ね予想はいく。マス…リヴァイさんですね」

 

 

エルヴィン「ほう?すでにマスターではないと気づいていたのかい?」

 

 

魔理沙「気付くも何も、本人に聞いたんだよ」

 

 

エルヴィン「そうか……。アイツももうそこまで追い込まれているのか」

 

 

エレン「追い込まれている?」

 

 

エルヴィン「いや、こちらの話だ。それより、君達をレミリアさんに呼んでもらうように頼んだのは紛れもなくこの私だ」

 

 

エレン「それで、何のご用で…」

 

 

エルヴィン「君達が追いかけている組織ⅩⅢ機関…その本拠地を見つけ出した」

 

 

エレン「!?」

 

 

霊夢「本拠地が分かったの!?」

 

 

エルヴィン「ああ。そのことを君達にも伝えようと思ってね」

 

 

霊夢「なるほどね、確かにそれは重大な報告だわ。流石は調査兵団の情報網といったところかしら」

 

 

エレン「よし、ならすぐに行きましょうエルヴィン団長!」

 

 

魔理沙「久しぶりに暴れてやるぜ!」

 

 

 

しかし、レミリアは三人を止める

 

 

 

レミリア「待ちなさい、話はここからよ」

 

 

 

レミリアはエレン達3人に静かに話し出す。

 

 

 

エルヴィン「君たちに伝えることは"本拠地を見つけただけ"ということだけだ。すまないが、場所までは教えることはできない」

 

 

魔理沙「はぁ?!なんでだよ!」

 

 

エレン「そうです!奴等のところに俺の大事な人が!!」

 

 

エルヴィン「知っている。ミカサ・アッカーマン。彼女がⅩⅢ機関に捕らわれていることも把握してある」

 

 

エレン「なら教えてください!本来、俺達がアイツを助けに行かないといけないんです!」

 

 

エルヴィン「それなら尚更君達を連れていけない。相手はノーバディであり話の通じる相手ではない。それに、エレン。君の身も危なくなる」

 

 

エレン「?どういう意味ですか」

 

 

エルヴィン「奴等は異様に君を狙っている。しかし、目的は不明。だからこそ君の身を案じているのだ」

 

 

エレン「ですが!!俺はもう立派なキーブレード・マスターです!!奴等にだって負けない!」

 

 

レミリア「落ち着きなさいエレン。私だって、あなたを送り出したい。けど、今回は私も止めるわ」

 

 

エレン「レミリアまで!」

 

 

魔理沙「それなら、私と霊夢で行く!エレンがだめなら私達でミカサを救う!」

 

 

レミリア「駄目よ、魔理沙。あなたはエレンと共にアルミンの捜索に戻りなさい」

 

 

魔理沙「な!霊夢!!お前からもなにか言って…!!」

 

 

霊夢「魔理沙、残念だけど、この二人を説得した所で奴等の居場所を教えてくれるようには到底思えないわ」

 

 

エレン「霊夢まで!お前もミカサを助けたいと思わないのか!?」

 

 

霊夢「助けたいからこそ、我慢するのよ!!」

 

 

 

突如、霊夢はエレンの胸ぐらを掴み叱責する。

 

 

 

霊夢「エレン!相手が機関員の一人ならまだしも奴らの本拠地よ?きっと複数相手に戦いを挑んでくる!仮に戦いに挑んだとしてもアンタが消えたら、ミカサはどう思うの!?」

 

 

エレン「っ!そ、それは……」

 

 

霊夢「もう一度言うわ。レミリアと団長が奴等の元へ貴方を行かせることはできないと言うのなら、私達も行くことはできない」

 

 

魔理沙「くっ…霊夢の言う通りだ…けど、悔しいな…」

 

 

 

悔しい…魔理沙の言う通りだ…。

 

 

1年前から眠りの影響で確かに大幅な能力は下がってしまっている…。

 

 

けど!ならどうすりゃいいんだよ!!

 

 

 

レミリア「確かに私達はあなたに酷なことを言っている自覚はあるわ。でも、今は耐えなさい」

 

 

エルヴィン「エレン。行かせたいのは私もそうだ。だが、安心してくれ必ず彼女は我々調査兵団が救う。信じてくれ」

 

 

 

そう言い残すとエルヴィンは客間を後に部屋を出る。

 

 

 

エレン「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜になったホロウバスティオン、紅魔館の時計台の上に座り夜空を眺めていた。

 

 

 

エレン「アルミン…お前は本当にどこにいるんだ…」

 

 

 

エレンはキーブレードを握りしめ、親友の名前を口にする。

 

 

 

エレン「俺にもっと力があれば……いや、そんな簡単に……」

 

 

 

 

 

 

その時、キーブレードが光が放つ。

 

 

 

エレン「え…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

光の中をエレンは歩いていた。

 

 

 

エレン「ここは…どこなんだ…?」

 

 

 

しばらく、歩くと光が収まり、見覚えのある場所へたどり着く。

 

 

 

エレン「ここは……!?」

 

 

 

そこはとある屋敷の中庭。

 

 

 

エレン「この世界…炭治郎の世界……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「厳密にはここは君の知る世界ではない」

 

 

 

 

 

 

 

 

聞き覚えのある声にエレンは振り返るとそこにいたのは

 

 

 

エレン「煉獄さん!?」

 

 

煉獄「元気そうだな鍵の少年っ!」

 

 

エレン「元気そうって、あなたはもう死んだ筈じゃ…!」

 

 

煉獄「ああ!だが、今君の前にいる私は心だけの存在だ」

 

 

エレン「心…?っ!あの時キーブレードに入り込んだあの光は…!」

 

 

煉獄「察しの通り。私が君の鍵の中に入り込んだ」

 

 

エレン「でも、どうして……!?」

 

 

煉獄「私…いや、"私達"には見届ける義務がある。君の旅路をな」

 

 

エレン「私達?……見届ける…?それはどういう…」

 

 

煉獄「鍵の少年、今後君一人では立ち向かえない敵を相手にすることになる。その時に頼れるのは鍵の力だけでないことを忘れるな」

 

 

エレン「何を言ってるんですか?俺にはキーブレードがあれば、みんなとともに戦える。どんな敵も怖くはない」

 

 

煉獄「いや、それだけでは足りないんだ。つながる心を……共に鍛えていくことが大切なのだ」

 

 

エレン「心を鍛練……?」

 

 

煉獄「そうだ。心と身体は一心同体だ。心が乱れているうちは決して力を発揮することができない」

 

 

エレン「……けど、どうすれば…」

 

 

 

すると、煉獄はエレンの胸に手を当て、精神を集中させる。

 

 

 

煉獄「心を燃やせ!」

 

 

エレン「!?」

 

 

 

すると、エレンは煉獄の手を通して何かが入ってくる感触を覚える。

 

 

それはまるで心と心が繋がる様な感覚だった。

 

 

 

煉獄「……これでいいだろう。君の力が増したのを感じる筈だ」

 

 

エレン「……なんか暖かいものが入ってくるみたいです…」

 

 

煉獄「この力は心を強くすればするほど力が強くなる。そして君は誰よりもその力を発揮できるだろう」

 

 

エレン「心の……力」

 

 

煉獄「君は決して1人ではない。守りたい仲間、そして君を支える心があることを忘れてはいけない!」

 

 

エレン「……ええ、分かりました」

 

 

煉獄「もう時間だ……君の親友や大切な人もは必ず救うことができるだろう」

 

 

エレン「ありがとう……決して忘れません煉獄さん」

 

 

 

煉獄は満足そうに笑うとその姿が薄れていく。

 

 

 

煉獄「また会おう……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると、エレンは眠りから覚める様に起き上がる。

 

 

 

エレン「夢…?」

 

 

 

周りを見渡すと紅魔館の時計台の上。

 

 

 

エレン「なんか悪くない夢なのかもな」

 

 

 

と、その時だった水の衝撃波がエレンに襲い掛かる。

 

 

 

エレン「!?この技は……!!」

 

 

 

咄嗟にキーブレードを防御に回す。

 

 

次の瞬間、衝撃波がエレンを吹き飛ばした。

 

 

 

エレン「ぐっ!!」

 

 

 

なんとか着地し、顔を上げるとそこには

 

 

 

ベルトルト「また会えたね。エレン」

 

 

エレン「っ!ベルトルト!!」

 

 

 

ⅩⅢ機関のメンバー、ベルトルトがキーブレードを構えて立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レミリア「何?さっきの音は!?」

 

 

咲夜「敵襲です!恐らく機関員かと!」

 

 

 

その時、レミリア達の前にノーバディが現れる。

 

 

 

レミリア「全く、この館セキュリティガバガバじゃないの?咲夜」

 

 

咲夜「申し訳ありません、お嬢様。これ以上に大変な状況なので」

 

 

レミリア「そう、まぁいいわ。さっさと片付けましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔理沙「霊夢!ノーバディが現れた!!」

 

 

霊夢「ええ、知ってるわ。エレンはどこ?」

 

 

魔理沙「さっきまで部屋にいたけど……」

 

 

霊夢「っ!エレンの奴、また1人でぶらついて!!」

 

 

魔理沙「お、おい待てって!」

 

 

 

2人はすぐさま外へと走り出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エレン「ベルトルト!機関は俺が目的なんだってな?」

 

 

ベルトルト「そうだよエレン。君の力とキーブレードが我々の目的だ」

 

 

エレン「俺の力……?XIII機関は一体何を企んでる?」

 

 

ベルトルト「何を……か。キングダムハーツさ」

 

 

エレン「……確か、ライナーも同じことを言ってたなキングダムハーツを手に入れるとかなんとか…な?」

 

 

ベルトルト「君なら知ってるだろ?キングダムハーツを」

 

 

エレン「知ってるも何も……あれは1年前に俺とアルミンが!!」 

 

 

ベルトルト「確かに1年前君達はあの扉を閉じた。でも、今回のキングダムハーツはハートレスの心を集めた集合体で作られているんだよ。それを完成させることで我々機関は完全な存在になる!」

 

 

エレン「完全な存在……それがお前らの目的なのか……?」 

 

 

ベルトルト「そうさ。そして、そのキングダムハーツを完成させることができるのが君なんだよ」

 

 

エレン「俺が……?俺はただの人間だ……お前等とは違う……!」

 

 

ベルトルト「……はあ。君には失望したよ……」

 

 

エレン「……どういう意味だ?」

 

 

ベルトルト「君はもうすでにイレギュラーな存在だ。君のキーブレードでハートレスから開放した心が欲しかった。けれど、君は僕達の邪魔でしかならないっ!」

 

 

 

そう言うと、再びベルトルトは衝撃波を放ちエレンに攻撃を与える。

 

 

 

エレン「っ!!」

 

 

 

エレンは咄嗟に横へ回避し、氷は魔法を放つ。

 

 

 

ベルトルト「無駄だよ!」

 

 

 

ベルトルトは魔法の氷を薙ぎ払い、再びエレンに衝撃波を放つ。

 

 

エレン「ちっ!!」

 

 

今度はキーブレードで防ぎ、蹴りで反撃するがベルトルトは受け止める。

 

 

 

ベルトルト「今度はこちらからいくよ!!」

 

 

 

次の瞬間、ベルトルト特有の重い一撃がエレンを襲う。

 

 

 

エレン「……っ!?」

 

 

 

咄嗟のガードも虚しく吹き飛ばされる。

 

 

 

ベルトルト「キミの力はそんなものだよ!」

 

 

エレン「くそっ!訓練兵の時、手を抜いてやがったのか!明らかな力の差があるな?」

 

 

ベルトルト「違うよ。あの時の君も十分に強かった。だけど、君の心が乱れている今は僕らの方が強い」

 

 

エレン「ぐ!」

 

 

 

吹き飛ばされたエレンはなんとか立ち上がる。

 

 

 

ベルトルト「さて、そろそろ本気でいくよ」

 

 

 

そう言い、ベルトルトはキーブレードを頭上に掲げる。すると闇の玉がキーブレードに集り出す。

 

 

 

エレン「くそ…あんなの喰らったら……っ!!」

 

 

 

その時、エレンの目に世界が崩壊する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

体も意識も無感動に崩れていく…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんのためにここにいるのか。

 

 

 

なんのためにこうなったのか。

 

 

 

なんのなまにたたかうのか。

 

 

 

前へ、それでも前へ。

 

 

あの向こう側に。

 

 

この風を越えて前へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エレンは砂煙の中を走り続ける。

 

 

周りに見える景色は共に戦った仲間達の姿。

 

 

一年前に共に戦った炭治郎や衛宮、リムル達。

 

 

そして、今回の旅で新たに戦ったカズマや上条、緑谷たちも…。

 

 

 

その先に彼が立っている。赤い服をはためかせ、銅の風に圧されれる事なく。

 

 

あまりの風にエレンは目を閉じる。

 

 

 

エレン「…あ……」

 

 

 

赤い騎士はわずかに振り向き、鋭い目でこちらに問う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"………ついて来れるか?"

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蔑むように、信じるようにアーチャーは俺の到達を待っていた。

 

 

 

そして、エレンは意を決し目を大きく開け、問に答える。

 

 

 

エレン「ついて来れるか。じゃない!!」

 

 

 

 

何も感じなかった体に熱が入り、風を切ると共に…。

 

 

 

 

エレン「俺と一緒についてきやがれ!!!」

 

 

 

 

渾身の力でアーチャーを追い越したエレンは彼とのつながりを感じ取る。

 

 

 

 

 

そして、アーチャーは笑みを浮かべエレンの背中を見送った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベルトルト「これでトドメだ!!」  

 

 

 

ベルトルトの放つ闇の力がエレンに放たれ大爆発を起こす。

 

 

 

ベルトルト「……」 

 

 

 

エレンは消えた。そう、確信した。 

 

 

その時だった。

 

 

エレンが無傷のまま立っており、手から複数枚の光の盾が花弁のように展開していた。

 

 

 

 

ベルトルト「何っ!?」

 

 

エレン「"熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)"っ!!」

 

 

ベルトルト「な、なんなんだその能力は!?」

 

 

エレン「投影………開始っ(トレース・オン)!!」

 

 

再び、エレンが手をかざすと無数の剣が現れ、ベルトルトに切っ先を向ける。

 

 

 

ベルトルト「今度は何をする気だ……!?」

 

 

エレン「全投影連続層写!!」

 

 

 

無数に重なった剣の雨がベルトルトを襲い、吹き飛ばす。

 

 

 

ベルトルト「ぐっ!はあああ!!」

 

 

 

その攻撃をなんとかキーブレードで防ぎきるが、膝をついた。

 

 

 

エレンは全ての剣を虚空へと消し、ベルトルトを見つめ再びキーブレードを構える。

 

 

 

エレン「アーチャー、お前の力借りるぞ」

 

 

 

すると、エレンは詠唱を唱える。

 

 

 

エレン「I am the bone of my sword.」

 

 

すると、エレンの魔力が高まっていく。

 

 

ベルトルト「一体なんだ!?その力は……!?」

 

 

エレン「unlimited blade works!!」

 

 

 

そして、炎が走り景色が荒野に変わる。   

 

 

 

ベルトルト「これは……!?」

 

 

 

エレン「さぁ、ベルトルト覚悟しろ。今度はこっちのターンだ」

 

 

 

エレンがキーブレードをベルトルトに向けると一斉に剣が射出される。

 

 

 

ベルトルトはその攻撃を避け、走りながら再び闇の力を収束させる。

 

 

 

 

ベルトルト「そ、想定外だ!!そんな力今まで見たことないぞ!!」

 

 

 

 

エレン「煉獄さん、力を借ります…!」

 

 

 

そして、エレンはキーブレードを構え全身に力を入れると、キーブレードに炎が走る。

 

 

 

エレン「炎の呼吸…壱ノ型!」

 

 

ベルトルト「攻撃方法が変わっただと?!」

 

 

 

エレンを遠ざける様にが衝撃波を放つが、エレンの放つ炎の斬撃で相殺する。

 

 

 

ベルトルト「なにっ!?」

 

 

エレン「不知火!!」

 

 

 

エレンは地を駆り、飛び上がると炎と共に斬りかかる。

 

 

 

ベルトルト「ぐっ!!」

 

 

 

エレンの斬撃を受け止めたものの衝撃で後退る。

 

 

そして、再び高く飛ぶと無数の剣が降り注ぐ。

 

 

エレンはキーブレードを構えベルトルトを見据える。

 

 

 

エレン「投影開始っ!」

 

 

 

エレンの手に同じキーブレードが投影されるがそのキーブレードは弓に変形し、もう一本のキーブレードを矢の代わりにつがえる。

 

 

 

エレン「I am the bone of my sword.」

 

 

 

すると、無数の剣が弦へと変わっていき、魔力がキーブレードに収束される。 

 

 

 

ベルトルト「させるか!」

 

 

 

ベルトルトは闇の玉を連続で放ちエレンに攻撃するが全ての矢を打ち落とす。

 

 

 

エレン「これで終わりだ!!」

 

 

 

キーブレードから炎が走り弓の弦をエレンは最大限に引っ張る。

 

 

 

 

エレン「紅蓮の弓矢っ!!」

 

 

 

 

そして、弓矢から放たれる炎の魔力。

 

 

 

 

ベルトルト「こんな……こんなことがっ!」

 

 

 

炎の矢はベルトルトの体を貫通させる。

 

 

 

エレン「……」

 

 

ベルトルト「まさかここまでとはね……」

 

 

 

ベルトルトは膝をつくと共に周りから消えかかっていた。

 

 

 

ベルトルト「エレン、君がここで立ち止まっている限り、機関は止まらないぞ?」

 

 

 

そして、ベルトルトの体は消滅していった。

 

 

 

エレン「分かっている。お前達、ノーバディもⅩⅢ機関もいずれ俺が一匹残らず駆逐する!」

 

 

 

すると、ベルトルトは笑みを浮かべながら……。

 

 

 

ベルトルト「楽しみにしているよ」

 

 

 

と言って消えていった。

 

 

魔理沙達は息を飲んでエレンを見守っていた。

 

 

 

魔理沙「なぁ、今の技…」

 

 

霊夢「ええ、煉獄さんとアーチャーも……いつの間にあんな技を…」

 

 

 

すると、エレンは膝をつく。

 

 

ベルトルトの闇の力を収束した攻撃を防ぎきる為に力を相当消費したせいか、激しい疲れがエレンを襲う。

 

 

 

エレン「くそ……まだだ……」

 

 

霊夢「ったく、やり過ぎなのよアンタ」

 

 

エレン「霊夢……それに魔理沙も……」

 

 

魔理沙「すまねぇ、紅魔館にノーバディが現れて援護に行けなかったぜ」

 

 

エレン「ああ、みたいだな。ありがとな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

円卓の部屋。

 

 

13の椅子に座っているメンバーは半分もいなかった。

 

 

メンバーはジーク、ポルコ、ライナー、そしてNo.1の4人のみ

 

 

ジーク「ベルトルトが消滅しちゃうなんてね」

 

 

ポルコ「ライナー、お前の親友はエレンに倒された。その責任はお前にあるはずだ」

 

 

ライナー「……ベルトルトはただ、機関の意向に従っただけだ」

 

 

ポルコ「は?なに?」

 

 

 

ポルコは怒りの表情でライナーを睨む。

 

 

 

ジーク「まぁまぁ。ここで争っても仕方ないよ。しかし報告によるとエレンは突然覚醒してキーブレード使いにはない力を繰り出したとか。聞いたことないね…」

 

 

 

ライナー「確かに、エレンは訓練時代目立った技はありませんでした。今回の戦いで出た技はすべて初めて見るものばかりです」

 

 

 

ポルコ「じゃあなんだ?アイツ、突然力に目覚めたとでも言いたいのか?」

 

 

 

ジーク「さぁね。エレンは過去に一度闇に消えたことあるし、その影響かもしれないね」

 

 

 

ライナー「……」

 

 

ポルコ「ちっ……確かにあんな力見せられちゃあな……」

 

 

ジーク「……結局残ったのは俺達だけ。それ以外脱落したみたいだね」

 

 

ポルコ「一人忘れている。クロードだ」

 

 

ライナー「だが、奴はお前が消したはずだろ?」

 

 

ポルコ「甘いな、クロードを瀕死に追い込むことで"奴"をあぶり出す為に決まってんだろ?」

 

 

ジーク「奴って?」

 

 

ポルコ「アルミン・アルレルトさ」

 

 

ライナー「まだ生きていたのか?」

 

 

ポルコ「ああ、ベルトルトの配下のノーバディからの最後の報告で生存を確認した。どうやらクロードとアルミンは繋がっているみたいだ」

 

 

ジーク「……でも彼らは完全に闇の力に飲み込まれてる。俺らに歯向かえる力はないはず…」

 

 

ポルコ「ですが、アルミンの野郎をボコボコにすればエレンも黙ってないだろ?」

 

 

ライナー「エレンは俺が連れてきます。どうかチャンスを」

 

 

 

No.1「安心しろ。既に彼は動き出す。何しろ"彼女"は我等の手にあるのだからな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エレン「………」

 

 

 

エレンは部屋で自分の荷物をまとめていた。

 

 

すると、扉をノックする音が聞こえる。

 

 

 

エレン「開いてるぞ?」

 

 

 

エレンがそう答えると魔理沙が入って来た。

 

 

 

魔理沙「何してんだエレン?」

 

 

エレン「何も…ただ、落ち着かなくてな?」

 

 

魔理沙「ああ、その気持ち分かるぜ」

 

 

エレン「そうか?」

 

 

魔理沙「エレン。どうしてもⅩⅢ機関の所に行くのか?」

 

 

エレン「…………ああ、俺は奴等の本拠地に行く…」

 

 

魔理沙「……宛はあるのか?」

 

 

エレン「いや、ない。けど、これ以上魔理沙、霊夢…レミリア達に迷惑はかけられない。それに俺がやらなきゃいけない気がする」

 

 

魔理沙「やらなきゃってなんだ?」

 

 

エレン「それは……言えない」

 

 

魔理沙「……そっか。私は正直言って嫌だぜ?お前がいなくなるのはよ……」

 

 

エレン「……」

 

 

魔理沙「けど、お前は一度言い出したら聞かないってのは誰よりも知っている…」

 

 

エレン「ああ、それはお前が一番知っている」

 

 

魔理沙「……分かった。行ってこいよ」

 

 

エレン「!」

 

 

魔理沙「どうせ止めても行くんだろ?」

 

 

エレン「……悪いな」

 

 

 

魔理沙はため息をついて頭を掻きながら……。

 

 

 

魔理沙「あーあ、やっぱりこうなったか。別に良いさ、お前のやりたい事は私がフォローするし、その代わり約束してくれよ?」

 

 

エレン「……約束?」

 

 

魔理沙「そうだぜ!必ず帰ってくること!これが私との条件だぜ!」

 

 

エレン「……魔理沙、ありがとう…」

 

 

そう言うと、荷物を背負い魔理沙とすれ違い部屋を出る。

 

 

魔理沙「さて…エレン、本番はここからだぜ…?」

 

 

彼女はただ、暗い部屋の中で涙を流していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅魔館の外へ出るとそこに待ち受けていたのは…

 

 

 

 

霊夢「やっぱり、アンタなら一人で行くよね?エレン」

 

 

 

お祓い棒を持った霊夢が仁王立ちで立っていた。

 

 

 

エレン「霊夢……これは……?」

 

 

 

霊夢「聞いたわよ。XIII機関の所に行くんでしょ?」

 

 

 

エレン「……」

 

 

 

霊夢「魔理沙はアンタを止めなかったみたいだけど、私は止めるわよ?」

 

 

 

 

鋭い目でエレンを睨むと霊夢はお祓い棒を構える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be Continue

 

 










次回エレンvs霊夢。

10/12に投稿
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