いよいよ、最後のワールドに突入です
前回のあらすじ
霊夢と対峙したエレンはなんとか勝利するも、ボロボロになりながらホロウバスティオンを去る。
その時、精神世界で機関員と戦闘するエレンだが、その正体が自分に似る少女出会う。
その後、トワイライトタウンでノーバディに襲われたハイネ達を見つけたエレンだが、そこでもう一つのトワイライトタウンにミカサがいるのではないかという情報を聞き屋敷に入ろうとしたときにリヴァイと再会する。
もう一つのトワイライトタウンへ進撃したエレンはそこで元ⅩⅢ機関員であるクロードと合流するも、ノーバディの襲撃によりクロードが犠牲になり、ⅩⅢ機関の世界への続く回廊へ進んでいくのであった。
ホロウバスティオンの紅魔館。
病室のベッドで霊夢が目を覚ます。
魔理沙「気がついたか?」
霊夢「魔理沙………っ!」
霊夢が上半身を起こそうとするが、体に力が入らずに魔理沙にもたれかかってしまう。
魔理沙「おいバカ、無茶するな」
霊夢「エレンは?アイツはどうしたの?」
魔理沙「行っちまったよ…」
霊夢「そう……やっぱり私は負けたのね……」
魔理沙「いいや、お前はベストな選択をしたぜ?」
霊夢「全く、私が憎まれ役になるなんてね…エレンにも嫌われちゃったかしら?」
魔理沙「いや、むしろ逆だぜ」
霊夢「え?」
魔理沙「エレンは去り際、私達に悲しい目を向けていた。後悔し続けてんだよ今も……」
霊夢「……そっか……でももう顔を合わせられるような立場じゃないわ……」
と、そこへ病室に咲夜が入ってきた。
咲夜「あら?起きたのね?」
霊夢「ええ……どんな様だったの私」
咲夜「ボロボロになって帰ってきたわ。しかもそのまま意識を失うから驚いた。エレンは女の子に手加減を知らないのね」
霊夢「本当よ。あの大馬鹿者…」
咲夜「……それで、あなた達はこのまま何もしないでいるつもりなの?」
霊夢「どういう意味かしら?」
咲夜「そのままの意味よ?とぼけるつもり?」
魔理沙「……何のことだか……」
と、魔理沙はそっぽを向くが、霊夢だけは真剣な表情で咲夜を見ている。
回廊を抜けたエレンとリヴァイはビルが立ち上る城下町に出る。
空を見上げると夜のような暗い空だった。
ここは存在しなかった世界。エレンにとって二度目の最終決戦の地である。
リヴァイ「ここが奴等の本拠地の世界か…」
エレン「それでリヴァイさん、この先どうするのですか?」
リヴァイ「エルヴィンと合流し、ⅩⅢ機関の本拠地に乗り込む」
エレン「分かりました。それでは早速向かいましょう」
リヴァイ「いや……その前に行かなければならない場所がある……」
エレン「……え?」
リヴァイ「いいかエレン……この先何が起ころうとも……何があろうと立ち止まることは許されん、絶対にな」
リヴァイはそう言い残して去っていった。
残されたエレンはしばし呆然とした後、呟く。
エレン「……やっぱりあの人の考えていることは分からないな……」
そして彼もリヴァイの後を追う。
月のハート型キングダムハーツの光を浴びる一人の人物がいた。
言峰「ⅩⅢ機関…彼等も間もなく動き出すか…」
言峰の背後から闇の回廊が開き、中からフリーザと死柄木が現れる。
言峰「何をしに来たフリーザ、死柄木?」
フリーザ「フッ、そろそろ奴等が戦う頃合いかと思いましてね?」
言峰「いや、まだだ。だが、彼によるとそろそろらしい」
死柄木「それは良かった……ここで奴等を始末できれば俺達の計画にも一歩前進するかもしれないからな」
フリーザ「……しかしあの連中、本当にあんな月で完全体になれるのでしょうか?」
言峰「あれは正真正銘のキングダムハーツだ。我々にとってあの月がどれだけ重要かはフリーザもよく知っているはずだ」
フリーザ「それはそうですが……」
死柄木「で、俺達はどうすればいい?このまま奴の計画がしくじることを願うのか?」
言峰「いや、その必要はない。あとは私に任せろ……まあ、最後まで見届けることぐらいはしてやるがな」
死柄木「……分かった……」
フリーザ「さてと、面白くなってきましたね」
言峰「フリーザ、君には別の件で頼みがある。いいかな?」
フリーザ「ククク、この私を使うとはいいでしょう。何です?」
エルヴィンはⅩⅢ機関の本拠地であろう城を見つめる。
ハンジ「エルヴィン、いよいよだね」
エルヴィン「ああ、リヴァイと合流次第作戦を開始する」
ハンジ「ところでミケはどうしたの?」
エルヴィン「キングダムハーツの様子が気になると言って先に行った」
ハンジ「ふーん……まあ、それはそれでいいとして……エルヴィンでアンタは大丈夫なの?」
エルヴィン「ああ、問題無い。ちゃんと手配も終えたし装備も整えた……あとはリヴァイを……」
その時、二人の前にリヴァイが空から勢いよく降ってきた。
ハンジ「うおっ!?」
エルヴィン「随分と時間が掛かったなリヴァイ?」
リヴァイ「……ちょっと客人がいてな?」
そして二人は驚愕する。
ハンジ「なっ!?君は……!?」
エルヴィン「エレン…何故君がここに…?」
エレン「……エルヴィン団長すいません」
エルヴィン「今からでも遅くない、レミリアのいる世界に戻るんだ」
エレン「……いいえ、今更引き返すつもりはありません」
リヴァイ「おいエルヴィン、コイツを連れて来たのは俺だ。つまりエレンは俺に協力している。責任は俺にあるということだ?」
エレン「リヴァイさん……」
ハンジ「……何が起こるか分からないんだぞ?今からでも遅くない……引き返すんだ」
エレン「ご忠告ありがとうございます。ですが、俺はもう決めました」
エルヴィン「……そうか……なら、君にはリヴァイと……」
と、そこへ空から兵士が一人降ってきた。
調査兵「エルヴィン団長!!全兵士の準備が整いました!!」
エルヴィン「仕方あるまい…ここまで来たらやるしかない」
ハンジ「ああ……」
調査兵団が集まった場所にたどり着いたエルヴィンは叫ぶ。
エルヴィン「これより、ⅩⅢ機関殲滅作戦を開始する!!我々の目的はノーバディの殲滅とキングダムハーツの完成を阻止することだ!!」
調査兵「はっ!!」
エルヴィン「我々のすべきことはここにいるキーブレード使いのリヴァイとハンジ。そして、エレンの3人をあの城に侵入するためのサポートをすることだ!いいな!?」
エレンは城を見つめて呟く。
エレン「まさか、この世界で奴等と戦うことになるとはな……」
ハンジ「何か言った?」
エレン「いえ、何も……それより急ぎましょう」
リヴァイ「ああ、そうだな」
その時だった。
エレンの背後から闇の回廊が開き中からキーブレードを大振りに振るうライナーが姿を現す。
ライナー「はああああっ!!」
エレン「ライナー!?」
ライナーのキーブレードがエレンに触れる寸前、リヴァイが割り込みキーブレードで受け止める。
ライナー「くっ……!!」
リヴァイ「っ!!」
相手のキーブレードを弾き、懐に飛び込みライナーの首にキーブレードの突きをかます。
ライナー「がはっ!!」
一撃を決めたかと思ったリヴァイだが、ライナーの体がピクリと動くの感じ取り、距離を取る
リヴァイ「っ!?」
エレン「リヴァイさん!?」
リヴァイ「くそ、あと一歩…完全に倒すことができなかった…」
すると、ライナーが何かを合図するかの様にキーブレードを掲げる。
エルヴィン「っ!各位周囲に注意せよ!」
エルヴィンの叫び声と共に周りに大量のノーバディが現れると一斉に調査兵達に襲いかかる。
その時、頭上から大きな岩が落ちてくる。
エルヴィン「っ!総員、後方へ退却せよ!」
調査兵団は一斉に後退する。
目の前に巨大な岩が出現し、ノーバディ達を押し潰す。
そして、その岩の上から一つの影が現れる。
「全く、ノーバディの奴らどこをほっつき歩いているんだ?」
現れた男は金髪で目元にゴーグルを付けている機関のメンバー、ジークだった。
ジークはリヴァイの姿を見て不敵な笑みを浮かべる。
ジーク「久しぶりだな、リヴァイ」
エルヴィン「……あれが機関のNo.2…ジーク…」
そして、ジークの周りに再びノーバディの群れが現れ調査兵団を睨む。
エルヴィン「我々は互いに望んでいる。ここで決着をつけようと!調査兵団とXIII機関。どちらが生き残り!どちらかが消えるか!」
ジーク「……お前達!!奴らを始末しろ!!」
そして、ノーバディ達が一斉に襲いかかる。
ジークは岩の上に立ち、高みの見物をする。
エルヴィン「かかれえ!!」
エルヴィンの叫びと共に調査兵達は次々とノーバディ達を倒していくが数が多すぎるため劣勢を強いられる。
エレン「ライナー…!!」
ライナー「エレン、お前をこのまま進ませるわけにはいかない…!」
リヴァイ「エレン、ここは俺達に任せてお前は先に行け」
エレン「……しかし……!!」
ハンジ「あのねー、アンタが行かないとエレンは苦戦を強いられるでしょうが!ここは私に任せなさい」
リヴァイ「っ!すまねぇな、ハンジ。行くぞエレン」
エレン「っ!は、はい!」
エレンとリヴァイは城へと走っていく。
ライナー「行かせるか!!」
ライナーがエレンを追うとするがハンジに遮られる。
ハンジ「ここは行かせないよ?」
ライナー「どけえぇぇっ!!」
ライナーが高速で動き、ハンジに迫る。
ハンジはキーブレードを出現させ、軽やかにライナーの攻撃をかわす。
ライナー「はあっ!!」
ハンジ(やはりただの人間ではない!動きが速い……攻撃の瞬間が見えない…けど、私はやる!)
ライナーの動きについていけないハンジだが、それでもギリギリのところで攻撃をかわしている。
ライナー「何!?」
ハンジ「悪いね!私、これでも調査兵団の実力者だからさ!!」
そしてハンジはキーブレードを振り下ろす。
ハンジ「ていっ!!」
ライナーは咄嗟にキーブレードで防ぎ、二人の間で火花が散る。
ハンジ「さぁ、私をもっと楽しませてよ!!」
城の最上階、No.1がキングダムハーツの光を浴びながら戦いの様子を見ていた。
すると、背後からポルコが現れる。
ポルコ「キングダムハーツの様子は?」
No.1「問題ない……むしろ調子が良い」
ポルコ「そうか、ならいい。では、エレンは?」
No.1「……用済みだ……始末せよ」
ポルコ「その言葉待っていた」
城への入口を探すべく、周辺を探索しているリヴァイとエレン。
リヴァイ「おい、エレン」
エレン「はい?」
リヴァイ「いつもいたあの二人はどうした?」
霊夢と魔理沙について質問されたエレンは俯き、顔を暗くする。
エレン「……あの二人とは……もう……」
リヴァイ「いや、すまない。変なことを聞いたな」
エレン「……いえ」
と、その時。
エレンとリヴァイの背後からハンマーを持ったノーバディが現れる。
リヴァイ「っ!?」
ノーバディの一撃をリヴァイが防ぐ。
リヴァイ「……邪魔だ!」
エレン「っ!囲まれたみたいです」
リヴァイ「ちっ、ここで足止め食らってる場合じゃねぇのによ」
すると、エレンとリヴァイの頭上から複数人が降り立つと、ノーバディを一掃する。
エレン「っ!ジャン!?それにコニーにサシャ…!?」
ジャン「よう、死に急ぎ野郎」
コニー「助けに来たぜ!」
エレン「お前達、どうやって…」
コニー「それよりもミカサ捕まってるんだろ?早く助けに行けよ」
エレン「……分かった、ありがとう!!」
そしてエレンとリヴァイは城へと走っていった。
ジャン「さてと……さっさとこいつらを片づけて俺達も後を追うぞ!」
コニー「おう!」
サシャ「はい!」
城内の牢獄では、ミカサは外の騒音に気が付く。
ミカサ「外が騒がしい……」
その時、背後から闇の回廊が開き、ミカサは身構える。
しかし、姿を現したのは黒髪の少女フリーダだった。
フリーダ「早くこっちに!」
ミカサ「っ!あなたは…?」
フリーダ「話は後!さあ早く!」
ミカサ「分かった…」
フリーダはミカサの手を取ると光が放つ。
エレンは城の一部から光が放つ瞬間を目撃する。
エレン「何だあの光…」
リヴァイ「恐らく、あそこにお前の大事な人が捕らえられているんだろ?」
エレン「っ!急がないと……!!」
リヴァイ「よし、場所が分かったならあそこを目指すぞ」
エレン「はいっ!」
二人は城の入口へと走っていった。
ノーバディを一掃させたジャン達。
ジャン「これで全部か…」
コニー「よし、ならエレンの後を…」
その時、ジャン達の前に闇の回廊が開き、中からライナーが現れる。
ジャン「よう、ライナー。会いたかったぞ」
憎しみの目をしたジャンはライナーにキーブレードを向ける。
ライナー「今度はお前達か……俺の邪魔をするなら倒す」
ライナーもキーブレードを構え、ジャンに襲いかかる。
コニー「ジャン!」
だが、それをサシャが止める。
サシャ「私達を甘く見ないでくださいよ!!」
ライナー「ちっ!」
サシャ「はあっ!!」
そして、ライナーに蹴りを入れ距離を取る。
サシャ「……この程度ですか?!」
コニー「俺も忘れるなよ!」
コニーがキーブレードを振り下ろすと、ライナーはそれを受け止める。
ライナー「腕を上げたな?コニー」
コニー「そりゃどうも!」
ジャン「退くんだ!!コニー!!」
コニー「っ!?分かった」
ジャンの合図でコニーはライナーから離れ、ジャンがライナーに重い一撃を与える。
ライナー「がっ!?」
そして、ジャンは大きく振りかぶりライナーの脳天に強烈な一撃を浴びせる。
ライナー「っ!」
ジャンの渾身の一撃を受けたライナーは、倒れ込む。
コニー「……や、やったのか?」
ジャン「いや、まだだ!」
すると、ライナーがジャンに斬りかかる。
ジャン「くっ!」
ライナー「まだ終わってねえぞ!!」
城内に侵入したエレンとリヴァイは辺りを見渡す。
エレン「ミカサ!!どこにいる!?」
すると、リヴァイはエレンの声を遮る。
リヴァイ「行動は慎重にしろ。周りにはノーバディ共がうようよいやがるかもしれん」
エレン「……それならここで時間を食っているわけには行きませんね、早くミカサを助けましょう!」
リヴァイ「慌てるな。とにかく探すぞ」
そして、リヴァイは駆け出し城奥深くへと進撃する。
エレンも後を追いかけるように走り出す。
一方、ミカサとフリーダはノーバディの監視網をくぐり抜け走る。
すると、目の前に機関員ポルコと配下のノーバディが現れる。
ポルコ「フリーダ、探したぞ?」
フリーダ「……」
ポルコ「……そうか、脱走の手助けはまさかお前だったとはな?」
ポルコはフリーダを睨むと共にミカサに手を伸ばす。
ポルコ「ミカサ、お前の大事なエレンに会わせてやる。こっちにこい」
ミカサ「っ!」
ポルコの誘いを拒否する様にミカサは身構える。
ポルコ「……会いたくないのか?」
ミカサ「ええ、会いたいわ。けど、それは貴方のいないところでね!」
ポルコ「ククク、俺に心があれば大笑いしているところだな?」
その時、ポルコの背後から配下のノーバディが消滅する。
それと共に黒いコートを着た人物がキーブレードを手にした姿で現れる。
ポルコ「貴様は!?エレナに倒されたはず…!」
フリーダ「あとはお願い!"アルミン"!」
ミカサ「え…?アルミン?」
アルミンはポルコにキーブレードを向け、攻撃を仕掛ける。
ポルコ「くっ!貴様っ!!」
アルミン「っ!!」
アルミンはキーブレードを捨て、ポルコに体当たりを喰らわす。
ポルコ「っ!」
そして、ポルコは壁に打ち付けられるが、逃げるかのように闇の回廊を開き、姿を消す。
アルミンも後を追いかけようと進み出すがミカサに止められる。
ミカサ「待って!アルミン!」
アルミン「……」
ミカサ「アルミン、会いたかった…」
ミカサの手がアルミンのフードを取ると、現れたのはかつて1年前にエレンに倒された男ゼファーの顔だった。
ミカサ「何があったの?」
アルミンは俯く。
その時、フリーダが二人の前から姿を消していた。
リヴァイは城の先へと進む。
ノーバディやハートレスを蹴散らしていくと、ノーバディに襲われている人物がいた。
リヴァイ「おい、大丈夫か?」
そこにいたのは赤い包帯を巻いた人物ディズだった。
ディズは赤い包帯を取ると、そこに現した顔は、黒い短髪に眼鏡を掛けた穏やかな顔をした人物だった。
リヴァイ「テメェか?クロードやアルミンと裏を取っていた人物は?」
「ああ、初めましてかな?私はトム・クサヴァー…元ⅩⅢ機関員だよ」
クサヴァーと名乗る人物は空に浮かぶキングダムハーツを見つめる。
リヴァイ「ここで何をしている?」
クサヴァー「私は復讐に取り憑かれここに来てしまった」
リヴァイ「復讐だと?」
クサヴァー「私の研究を奪った全ての元凶…ⅩⅢ機関への復讐だ…」
リヴァイ「……なるほどな、お前の目的は分かった。それで?お前は知ってるのか?アルミンがなぜあんな姿になったのを…」
クサヴァー「私のせいだな…私がアルミンと共に行動していた時、アルミンにⅩⅢ機関員であるエレナを連れてくるように命じた」
リヴァイ「エレナ…聞いたことない名前だな…」
クサヴァー「眠るエレンの為だと行ったら何も言わず命令通りエレナを連れてきたが、その時アルミンは既にあの姿になった…」
リヴァイ「まさか…アイツは闇を受け入れたというのか?」
クサヴァー「ああ、恐らくな。彼は一度エレナに負けた…だからこそ、開放したのだろう…」
リヴァイ「……つまり、お前はアルミンの責任のために……ということか?」
クサヴァー「それは否定しない。だからこそ、ここでⅩⅢ機関の野望を止めるべく動くのさ」
リヴァイ「なら、終わらそう。この戦いを」
クサヴァー「ああ……少年達を開放させないと…」
クサヴァーとリヴァイは最上階への階段を登る。
リヴァイと逸れたエレンはキーブレードを担ぎながら走る。
エレン「待ってろよ……ミカサ!!」
広間を出ると、声が響く。
「エレン、元気そうだな?」
頭上を上げると、そこにはポルコが立っていた。
エレン「ミカサは何処だ!?」
ポルコ「さぁな?今頃、闇の住人の友達と仲良くやってんじゃねぇかな?」
エレン「どういう意味だっ!」
ポルコ「もうⅩⅢ機関はお前を必要としていない。お前が倒してくれたハートレスの心を集めたキングダムハーツが完成する」
エレン「だからなんだ?俺には関係ねぇだろうが!!」
ポルコ「ハートレスの闇の心……そして、俺の怒り。それが全て揃った時、俺はキングダムハーツを手にする」
エレン「何?」
すると、ポルコの腕から鉤爪の武器が装着される。
ポルコ「エレンよ……今お前はここで消える!!」
そして、跳躍しエレンの前に降り立つ。
エレン「っ!」
ポルコ「おらっ!」
振り下ろされた鉤爪の刃をエレンはキーブレードで防ぐがあまりの衝撃に後ずさる。
エレン「くっ!はあ!!」
更に追い打ちをかけるポルコの一撃を躱し、跳び越える。
しかし、その隙にポルコは鉤爪でエレンに斬りかかるがキーブレードを防ぐも衝撃の強さで吹き飛ばされる。
エレン「ぐはっ!」
壁まで吹き飛ばされたエレンはキーブレードを地面に突き刺しながら立ち上がる。
ポルコ「あの野郎には手間を取らされたが、お前ならすぐに終わりそうだな」
エレン「くそ……俺じゃ力不足なのかよ……」
ポルコ「これで終わりだ」
エレン「くっ!炎の呼吸……壱ノ型!!」
キーブレードに炎を纏わせたエレンは駆け出す。
ポルコ「ちっ、まだやるのか!?」
エレン「不知火!!」
そして、二人の戦いは激しさを増す。
ジーク率いるノーバディの軍団を確実に消していく調査兵団。
エルヴィンはビルの上で戦いの様子を見守る。
エルヴィン「このまま行けば…勝てる…」
しかし、その時エルヴィンの真横から何かの破片が飛んでくる。
それと共に下にいた調査兵のメンバー達の悲鳴が上がる。
そして、その破片が飛んできた方を見るとそこにはジークがいた。
エルヴィン「な、何だ!?」
ジーク「さてと、目指すはパーフェクトゲームかな?」
ジークは近くにある建物に触れると建物は崩壊し瓦礫の山と化す。
ジーク「はぁ、やっぱり不完全だと駄目だな」
すると、瓦礫が浮かび上がりそれを調査兵団に差し向ける。
瓦礫は調査兵団に再び降り注ぎ、多くの兵士に直撃する。
エルヴィン「くっ…このままだと兵士達が全滅してしまう…」
エルヴィンの横にミケが降り立つ。
ミケ「エルヴィン!ここは俺が防ぐ!お前はリヴァイ達を!」
エルヴィン「いや、私も戦う。あの機関員を倒さなければ我々の勝機はなくなる」
ミケ「しかし、作戦はあるのか?」
エルヴィン「ああ、だがそれにはミケ、お前の力が必要だ」
ミケ「……分かった。教えてくれ」
ポルコの猛撃により、ボロボロになるエレン。
エレン「はぁ…はぁ…」
ポルコ「その程度か?あのベルトルトを圧倒した能力を受けた割に響かなかったな?」
エレン「くそ…!」
ポルコ「そろそろお終いにしてやる」
右腕の鉤爪を天に掲げるとエネルギーが溜まっていく。
エレン「くっ!こんなところで……っ!!」
その時、エレンの頭上からレーザーと御札が横切りポルコに襲い掛かる。
ポルコ「何っ!?」
エレン「あの技…まさか!!」
後ろを振り返るとそこにいたのは…
魔理沙「にっ!持たせたなエレン!!」
霊夢「まったくアンタは世話が焼けるんだから」
エレン「っ!霊夢!魔理沙!」
ポルコ「チッ、また邪魔者が増えたのか?」
エレン「二人共…助けに……来てくれたのか?」
霊夢「当たり前でしょ?あんな喧嘩ぐらいで私達の仲は歪むわけ無いでしょ?」
魔理沙「そうだぜ?あんな喧嘩で縁が切れるほど浅い仲じゃねぇよな?」
エレン「っ!ああ、ありがとう……」
ポルコ「ったく、次から次へと……鬱陶しい奴らだ!何人いようが俺には勝てない」
霊夢「それはやってみなくちゃ分からないわよ?」
魔理沙「ああ、ここでやらなきゃ女が廃るぜ?」
三人は武器を構え戦闘態勢に入る。
エレン「行くぞ!」
正面から攻撃を仕掛けたエレンはポルコにキーブレードで鉤爪を何度も叩きつける。
ポルコは鉤爪でそれを受け流すと、エレンに蹴りを入れる。
そして、横から霊夢が御札を飛ばす。
ポルコ「雑魚の分際で!!」
魔理沙は箒に乗りながら星型の弾幕を放つ。
ポルコは弾幕を鉤爪で弾きながら霊夢、魔理沙に衝撃波を放つがそれを避けながら弾幕を放ち続ける。
ポルコ「くっ!防ぐのが精一杯だ…!!」
ポルコが跳躍し、体全体を回転させ星型弾幕と相殺する。
魔理沙「あの鉤爪!厄介だぜ」
霊夢「なら……」
すると、霊夢は御札をポルコに貼る。
ポルコ「なっ!」
霊夢「そのクソ武器をぶっ飛ばせばいいのよ!」
霊夢の叫び声と共にポルコが大爆発を起こし、黒煙に包まれる。
魔理沙「やったか!?」
そして、黒煙が晴れるとそこにはフラフラと立つポルコの姿が現れる。
ポルコ「やれやれ、隙を見せちまった…」
エレン「っ!!今度こそトドメだ!!」
エレンが駆け出し、ポルコに最後の一撃を加える。
すると、ポルコの両腕に着けられた鉤爪が落ちる。
ポルコ「くっ…キングダムハーツよ……俺に心を…」
彼の手がキングダムハーツの月に手を伸ばした時、消滅する。
エレン「今度こそ終わったか……」
「エレンっ!!」
突如名前を呼ばれ、声の先を見る。
上の階を見ると、ミカサとゼファーが立っていた。
エレン「っ!ミカサ!それに…ゼファー!?」
魔理沙「な、なんでアイツが!?」
霊夢「とにかく、早くミカサのところに行くわよ!」
エレン「ミカサ!今そっちに行くぞ!」
エレン達はその場を後にし、ミカサの元へ向かう。
to be Continue
次回11/10に投稿お楽しみに