ヒロインであるミカサ視点。
因みにこの戦闘でキーブレードに取付けられる雷槍を出す予定だったが、ライナーがボコボコにされるだけな為、武器として没となった。
一人の敵を囲むミカサ、ジャン、コニー、サシャ、クリスタ、ユミル。
そして、その敵はかつての仲間でありⅩⅢ機関のメンバー、ライナー・ブラウン。
その場にいる全員がキーブレードを構えて双方睨む。
ライナー(これだけ敵に囲まれるのは想定内だったが…キーブレード如きでこの俺を倒せられるなど!)
ミカサによる先制攻撃がライナーに炸裂する。
ミカサ「!」
ミカサの一撃はライナーに命中、しかし彼は無傷で耐え抜く。
ライナー(甘いな……だが!)
ライナーが反撃しようとするが、クリスタの氷を纏ったキーブレードが彼を襲う。
クリスタ「させない!」
彼の体に当たる寸前防御魔法で防がれ、傷一つ付かない。
ライナー(こちらもだ!)
ミカサの猛撃を防ぐが衝撃波が襲う。
攻撃は確実に効いていたようで、彼の息が荒くなっていた。
ライナー(俺の防御魔法は特化したもの。いくら奴らがキーブレードの力を使ったところで、俺には通用しない!)
ライナーの挑発に乗らず、ジャンとコニーも戦闘を続行する。
ライナー(だが、やはりミカサの一撃はかなり効く。ならば、やはり先にあの女を倒すのみ!)
ライナーがミカサへ攻撃を加えようとする、その時だった。
背後からコニーが魔法を放つ。
コニー「ファイガバーストっ!!」
ライナー(なっ!?)
不意打ちの弾幕にライナーが怯む。
その隙をつき、ミカサがキーブレードで彼を攻撃するも、それでも彼は倒れない。
ライナー(この程度、どうってことない!)
再び反撃しようとするライナーだが、そこにユミルが立ちはだかる。
ユミル「おっと!そうはいかねぇな!」
ライナー「っ!」
ユミルのキーブレードが彼の体に直撃する。
ユミル「ライナーよ?アンタは元々、私らの味方だったろ?」
ライナー(……っ!)
ユミル「だったら、アンタは私らに倒されるべきなんじゃないか?!」
ユミルがライナーに攻撃を続ける。
ライナー(くっ……)
彼の体に傷が入る。だが、やはり致命傷には至らない。
ユミル「どうした?その程度か!!」
ライナー(この程度、どうってことない!だが……なぜだ!?なぜこいつ等は一斉に攻撃せず一人一人攻撃してくる?)
ライナーが疑問に思っていると、クリスタの氷の刃が再び彼を襲う。
ライナー(ちっ……)
彼はそれを防御魔法で防ぐ。
ライナー(何故だ?なぜ一気に攻撃してこない?)
そんな疑問を浮かべながら、彼はユミルの攻撃を避け続けた。
もう何発も攻撃を受けているのに、一向に倒れる気配がないライナー。
体力を消耗し、互いに息が荒れる。
ジャン「くそ…なんてしぶとさだ…」
サシャ「ミカサ、次はどうするのですか?」
ミカサ「……」
ライナー(策はないのか?なら、もう終わらすっ!!)
ライナーはキーブレードを大きく振りかぶり、地面に叩きつけた。
すると、地面から岩の柱が飛び出し、クリスタ達に襲い掛かる。
クリスタ「きゃあ!!」
ユミル「ちぃっ!」
ミカサ「……っ!!」
ライナー(……さて、これでしばらくは動けなくなったか……)
ライナーはすかさずキーブレードから鎖を出し、それを使って全員を拘束した。
クリスタ「……くっ!!離して!」
ユミル「ちっ……油断した…」
ライナー「これでもう動けまい……」
そう確信したときに、ライナーに異変が起こる。
ライナー「ん?なんだ……意識が……」
フラフラと倒れそうになり、キーブレードを杖代わりにする。
ライナー「くっ……」
倒れない様に、必死に意識を保とうとする。
ライナー(な……なん……だ?)
彼が倒れたと同時に、クリスタ達を拘束していた鎖が消える。
ライナー「何をしたお前ら…!?」
ジャン「お前は本性を現した時から守りを徹底にしていた。なら、それを崩すまでだ」
ライナー「守りを崩……しただと?」
ジャン「ああ、そうだ。お前の防御は強力だが、同時に弱点も内包している。お前の魔法は防御に特化し過ぎていて、他への集中は疎かになる。だから、コニーの隠した魔法にも気づけないんだ」
ライナー「コニーの魔法だと…!?」
コニー「そうだ。俺の放ったファイガバーストには毒魔法も仕込んでいた。打ち消したと気が緩んだお前はそれすら気づかなかったんだよ」
ライナー「そんな……!!」
ミカサ「毒で痺れたあなたは格好の的…これで、終わり!」
ライナー「くっ……!!」
コニー「くっ……」
サシャ「ライナー…」
敵とはいえど、相手はかつての仲間。そう思っているコニー、サシャは攻撃を躊躇う。
しかし、ジャンの叫び声が響く。
ジャン「お前らっ!!こうなる覚悟はしてきた筈だ!!」
ミカサ「今よっ!!」
ミカサの合図と共に多数の先端にエネルギーが溜まったキーブレードがライナーに迫る。
ライナー「っ!ま、待ってくれ…!!!」
ミカサ達の放つ爆発魔法でライナーは四方八方から攻撃を浴び、そのまま倒れてしまった。
ライナー「……」
ライナーはそのまま気を失い、動かなくなった。
ジャン「倒したのか?」
コニー「分からねぇ…」
戦いが終わり、一息つく一同。
その時、倒れたライナーが立ち上がる。
サシャ「そ、そんな!高火力の魔法ですよ!?」
ライナー「まだだ……俺は……!!」
ジャン「嘘だろ!?」
ライナーは立ち上がったと同時に、コニーを右腕切り裂いた。
コニー「ぐっ!!」
サシャ「コニーっ!!うわあっ!」
コニー、サシャを切り裂くと続けざまにユミルも切り裂かれる。
ユミル「ぐっ……!」
クリスタが氷の魔法を放つも、すぐに防がれてしまう。
ライナー「使いたくなかった技だが…もう終わりだ!!」
ライナーは全員に攻撃を開始し、ミカサ以外を蹴散らし、全員が倒れる。
ライナー「これで終わりだっ……!!ミカサ!!」
ライナーがミカサに攻撃を仕掛けようとしたその時だった。
ミカサ「っ!!」
ライナー「なっ!?」
ライナーの体に、サシャの放つ矢が刺さっていた。
ジャン「今だ!やれっ!!」
コニー「おう!」
コニーの炎魔法で爆発を起こす。
ライナー「くっ!!」
煙が晴れるとライナーは防御魔法を展開していた。
ジャン「くそ!コニー、サシャ!あの高火力魔法をあと何回使える!?」
コニー「俺はあと一回……のみだ!」
サシャ「私もあと一発だけです……!」
ジャン「2発の魔法でライナーを仕留めるとしたら…チャンスは一度だけだ」
ライナー「……」
ジャン「ライナー!!」
ジャンはキーブレードでライナーに振るう。
ライナーはキーブレードで防ぎ、そのままジャンの腹に蹴りを入れた。
ジャン「ぐ……!!今だ!!」
ライナーの左右にコニーとサシャが回り込み、2人で爆発魔法を放つ。
ライナー「なっ!?」
ライナーはすかさずキーブレードをサシャに投げつける。
サシャ「うっ……!!」
キーブレードはサシャの肩に刺さり、彼女の体が地面に倒れると共に爆発魔法がライナーに直撃する。
コニー「サシャ!!」
ジャン「くそ失敗したか!?」
ライナー「……」
しかし、ライナーの防御魔法にヒビが入っていたが打ち破れていなかった。
ミカサ「くっ!それでもやるしかない!」
ミカサはキーブレードを握り駆け出す。
コニー「無茶だミカサ!」
「いや、よくやった!!」
突如現れた人影はライナーの防御魔法に爆発魔法を放ち、防御魔法を完全に打ち破る。
ライナー「ぐっ……なんだとっ!!」
ジャン「誰だ!?」
ライナーを攻撃し、現れたのはボロボロになったハンジだった。
ハンジ「さぁ、早くトドメをっ!!」
ライナー「ま、まずい!!このままだと………!!」
ミカサ「っ!ライナー…これで……終わりよ!!」
ミカサはキーブレードでゼロ距離になったライナーに一撃を与える。
ライナー「っ!!!」
その攻撃に、ついに彼はそのまま倒れこんだ。
ライナー「はぁっ……はぁっ……」
倒れたライナーの体からボロボロと消えかかっていた。
ライナー「俺が…負けた?」
消えかかるライナーの周りに集まる104期生のメンバー達。
見下ろしていたジャンは問いかける。
ジャン「ライナー、お前は本当にマルコを殺したのか?」
ライナー「………ああ、殺した。それがどうした?」
ジャン「……俺は、お前を絶対に許さない。……だが、本当は……そんなことしたくなかったんだろ?」
ライナー「……」
ジャンはキーブレードを収めながら、こう言った。
ジャン「信じたかったぜ……お前の言葉を」
ライナー「……そうか」
ミカサ「……」
ライナー「俺は…お前達には勝ちたかった理由はある…」
ジャン「なんだよ…それは…」
ライナー「…エレナに…また会いたかった…それだけだ…」
ミカサ「エレナ…………っ!」
ライナー「アイツに……また、会いたかった……」
ジャン「ライナー…」
ライナー「お前達といると、あの頃に戻った気がするよ……。だからこそ俺は……お前らに勝ちたかったんだ」
ミカサ「……しかし、あなたはノーバディ…感情なんて無いはず…」
ライナー「ああ……かもしれない…だが…………いや、憶測か…」
すると、空から轟音が鳴り響く。
ジャン「っ!今度はなんだ?!」
クリスタ「ね、ねぇ!あれ!!」
クリスタの指す方向に上を見上げるとキングダムハーツの月から轟音を鳴らしていた。
ジャン「月が……」
コニー「今度は何なんだよ!」
ユミル「……どうやら、戦いがまだ終わってないみたいだ……」
ライナー「……俺達のリーダーが何か、企んでやがるな…」
ミカサ「何ですって…?」
ライナー「気になるなら……行ってみたらどうだ?」
ジャン「ミカサ……」
ミカサ「ええ、わかってる…」
ライナー「なら……行けよ。俺はここで消える」
ジャン「……」
ライナー「お前らといた時間は悪くなかったぜ……。だがな、俺はノーバディだ」
コニー「……っ!」
ライナーは消えながらこう言った。
ライナー「……最後に一つ忠告しておくぜ。エレン…奴はいつか消えるだろう……」
ジャン「何?」
ミカサ「っ!エレン!!」
ミカサはエレンの元へ走り出す。
ジャン「……」
コニー「ジャン?大丈夫か?」
ジャン「ああ、大丈夫だ」
コニー「……ミカサを追いかけようぜ。俺達も助けないと……」
ジャン「…残念だが、俺達じゃ足手まといになる…。それに……アイツらなら勝つ…それを信じるしかない…不本意だが…」
コニー「そう……だな……」
ジャン「エレンとミカサに、後は任せるか……」
こうして、ルシアを除くⅩⅢ機関員との戦いは終わった。
キングダムハーツの月から轟音が鳴り響く中で……。
To be continued.
ライナーに打ち込んだ爆発魔法は何か?
A.メガフレア(雑魚殲滅技とはいえど火力が高い技を何度も受けて耐えてるライナーが凄い)
次回、明日エレン編公開 お楽しみに