我ら主人公の視点。
因みに次回で最終回となります。
エレンの睨む先はⅩⅢ機関のリーダーであるルシアのみ。
キーブレードを握り締め、懐に駆け込む。
しかし、ルシアの両手から剣が飛び出し、エレンの行く手を阻む。
ルシア「侮るな?キーブレードの勇者よ。お前の前にいる人物は誰だと思っている?」
エレン「くっ!」
突如、隙を見せた影響か剣が頬をかすめる。
一歩踏み込むだけでは届かない距離だ。
ルシア「……ふっ!」
着地と同時に地面を蹴りつけると、エレンの身体が宙を舞う。
ルシアの剣の間合いの内側へ入ろうとしたのだが──。
ルシア「甘いな」
ルシアは剣を収めて両手を自由にする。そして、腰に提げた銃を抜くと、エレンを迎え撃つ。
宙に舞うエレンに防御する術はなく、ルシアの放つ弾丸が身体を受けることになり、そのまま地面へと落下する。
エレン「う……」
ルシア「これでわかったか?キーブレードの勇者よ。お前の前にいる人物は、XIII機関のリーダーとして立つ者」
地面に倒れるエレンにルシアが告げる。
ルシア「XIII機関を統べる者の力、とくと味わうがいい」
エレン「くっ!舐めるなっ!」
キーブレードを振り回し、立ち上がる。
エレン「お前なんか、すぐに片付けてやるっ!」
ルシア「威勢だけはいいな」
エレン「炎の呼吸!壱ノ型!不知火!!」
エレンの身体が回転し、キーブレードに炎が宿る。
そのままルシアに突進する。
だが、エレンの斬撃をルシアは避けずに受け止める。
剣同士がぶつかり合い、激しい火花が散る。
そして、鍔迫り合いの状態のまま、互いに睨み合う。
ルシア「…ほう?それがお前の繋がりの力か…?素晴らしい力だ…」
エレン「黙れっ!はぁぁぁっ!!」
力を込める。
だが、ルシアの剣はビクともしない。
エレン「くっ!」
XIII機関リーダーの力は伊達ではないようだ。
しかし──。
エレン「炎の呼吸!弐ノ型!昇り炎天!!」
身体を回転させて、炎を宿したキーブレードでルシアの剣を弾く。
そして、そのままキーブレードを振り上げて攻撃する。
だが、ルシアはエレンの前で防御魔法を放ち、攻撃を防いでしまう。
エレン「うぐっ!」
そして、防御魔法がエレンを直撃し、吹き飛ばされる。
地面を転がりながらも、何とか体勢を立て直す。
そして、再びルシアに向かって突撃しようとするが辺りを見渡すと姿がなかった。
エレン「っ!?どこに行った!?」
すると、エレンは気配を感じ取り上を見る。
摩天楼のビルの上にルシアがこちらを見下ろしていた。
エレン「あんなところにっ!」
そして、エレンは跳躍しビルの壁を走りながら登る。
それに応えるかのようにルシアも屋上から飛び降り、エレンに向かって弾丸を撃つ。
エレン「くっ!!」
それを何とか避け、ルシアとの間合いを詰める。
そして、キーブレードでルシアをビルの壁に叩きつけた。
エレン「はぁ……はぁ……」
しかし、着地したルシアは余裕の表情を見せ、笑みを浮かべる。
ルシア「……流石だな。お前は本当にキーブレードの勇者のようだな」
エレン「なに?」
ルシア「……ならば、私も本気を出すとしよう」
すると、ルシアの瞳が赤く光る。それと同時に放たれた弾丸に巨大な力を感じた。
エレン「っ!まずい!!」
咄嗟にエレンも防御魔法を発動するが──。
次の瞬間にはエレンの身体は吹き飛ばされていたのだった……。
ルシア「貴様如きの力で私に勝つなど、不可能だ!!」
エレン「……くっ!」
エレンはキーブレードを突き立てて身体を支えるが、立ち上がれない。
ルシア「私の能力は『力』……ありとあらゆるものを支配する力だ」
エレン「なんだ……どういうことだよその力は……?」
ルシア「そのままの意味さ……全てを統べる力だ先程の力はお前と戦った機関員達の能力だ」
エレン「くっ……!はぁ……はぁ……」
XIII機関のリーダーであるルシアの力は想像以上だった。
今まで戦ってきたXIII機関のメンバーの中でも、別格の力を持っていた。
だが、それでも諦めるわけにはいかない。
エレン「まだ……だ!」
フラフラになりながらも立ち上がるエレン。
だが、すでに体力は限界を迎えようとしていた。
そんなエレンをルシアはつまらなそうに見る。
ルシア「お前では私には勝てない……諦めろ」
エレン「……うぐぅっ!!」
再び弾丸が撃ち込まれ、体を貫通し膝をつく。
ルシア「息絶えたか…」
その時、衝撃波がルシアに襲い掛かる。
ルシア「くっ!?」
何とか防ぐが、そこにはエレンが立っていた。
ルシア「なに……?」
しかし、今立っているエレンから生気を感じられなかった。
ルシア「っ!まさか貴様、闇の力を使ったのか?」
エレンはルシアに黒い糸を放ち、ルシアの身体を拘束し、拳でルシアを殴る。
ルシア「ぐっ!くそ…考えが全く読めない!!」
何度も殴りつけられたルシアはエレンに防御魔法で反撃する。
エレン「………っ!!な、何が…!」
ルシア「ククク、目が覚めたかキーブレードの勇者」
エレン「何を言ってる?」
ルシア「わからないならいい……だが、貴様は後に身を滅ぼすことになるかもな」
エレン「よくわからないが……だったら、お前を倒すだけだ!」
そう言うと、エレンはキーブレードを振り上げ、一気に振り下ろす。
直撃したルシアは地に倒れて姿を消した。
すると世界が光に溢れ、エレンは目を閉じる。
城の最上階、アルミン、霊夢、魔理沙は突如消えたエレンを探す為に辺りを見渡す。
霊夢「エレン!何処に行ったの!?」
アルミン「エレン!返事をしてくれ!」
すると、アルミン達の目の前にエレンが落下してくる。
魔理沙「おい、エレンだ!」
アルミン「エレン!!」
3人が急いで駆け出し、落ちてきたエレンに駆け寄る。
エレンは立ち上がると皆の無事を確認する。
エレン「ルシアは!?」
エレン達は辺りを見渡す。
魔理沙「おい!あれ!!」
魔理沙の指す方向を見るとルシアが宙に浮き、キングダムハーツに呼び掛けていた。
ルシア「大いなるキングダムハーツよ。お前は私をなくしては完成しない。故に私もお前をなくしては完成しない。我々の完成のために力を貸してくれ、あの愚か者たちを消し去る力だ」
霊夢「何をする気なのアイツ!?」
エレン「……わからない。だが、ルシアがやっていることは危険だって事はわかる」
キングダムハーツから光が放たれる。
そして、ルシアは両手を前に出す。
ルシア「憎しみに震える心。怒りに燃える心。妬みに焦がれる心。愚かな者達は心の本質は知らないと言った。しかし、私は知っている心こそ力を生み出すと!」
そして、キングダムハーツはそれに応えるかのようにまばゆい光を放つ。
次の瞬間にはルシアは姿を消した。
アルミン「なに……!?」
エレン「何処に消えた!?」
魔理沙「おいおい!このままアイツを逃がしたらとんでもない事になるんじゃないのか?!」
すると、エレン達の近くにリヴァイとミカサが降り立つ。
リヴァイ「エレン、無事か?」
エレン「はい!ですが、ルシアが!」
ミカサ「ルシアは何処にいるの?」
霊夢「……わからないわ。でも、あの光は一体……」
すると、キングダムハーツから放たれた光が収束していく。
そして、その光の中から現れたのは……。
アルミン「……この扉は……?!」
その扉はかつて1年前にエレンとアルミンが閉じたキングダムハーツの扉だった。
リヴァイ「世界は俺達に委ねたみたいだ」
エレン「つまり、この先にルシアがいるのか…」
アルミン「どうやら、もう後には退けないね…エレン、どうする?」
エレンは皆に告げる。
エレン「俺は行く、ルシアを倒す為に」
アルミン「そう言うと思ってたよ、エレン」
霊夢「当然でしょ?」
魔理沙「私も行くぜ!どんな奴がいても負けないからな!」
ミカサ「……私は……エレンがいればそれでいい……」
4人は互いに頷き合う。そして、リヴァイが扉に近づこうとすると……。
リヴァイ「よし、行くぞお前ら」
エレン、アルミン、ミカサ、リヴァイはキーブレードを手に握りしめ扉を見つめる。
to be continue
いよいよ、次回最終回。12/20に投稿致します。
尚、番外編(全6話)投稿のお知らせです。
以下のスケジュールで投稿致します。
番外編1話 12/10
番外編2話 12/15
番外編3話 1/5
番外編4話 1/15
番外編5話 1/25
番外編6話 2/1
お楽しみに