持ち主のあらゆる願いを叶える「聖杯」。
7人の魔術師("マスター")は7騎の使い魔("サーヴァント")と契約し、聖杯を巡る抗争「聖杯戦争」に臨む。
聖杯を手にできるのはただ一組、故に彼らは最後の一組となるまで互いに殺し合う。
『凛、また奴らが現れたぞ』
遠坂「ええ、分かってる…」
ビルの下を見ると黒い影のような化け物がうじゃうじゃといた
遠坂「なんなのよあれは…」
『あれは恐らく人間の心を喰らう者と呼ぶべきか?』
遠坂「人間の心を喰らう?」
『ああ、あいつらは心が弱っている人間を狙って襲い掛かってくるんだ』
遠坂「なるほどね……それでわたしにどうしろっていうのかしら?あなたが助けてくれるってわけ?」
『いや、俺にはそんな力はないしな』
遠坂「ならどうしてわたしの前に姿を現したのかしら?」
『それは君も知っての通りだろ?』
遠坂「……そうだったわね。あなたの目的は聖杯を手に入れることなんだから、当然狙われているわたしを助けてあげるって事よね」
『まあそういうことだ』
遠坂「ふん!勝手にすればいいじゃない!」
『そうだな。勝手させてもらうさ』
遠坂「?ちょっと待って!」
『ん?』
新たな世界に降り立ったエレン達はハートレス退治の真っ最中だった
エレン「うおおおおっ!!」
ジャキンッ!
キーブレードで巨大なハートレスを一刀両断にする
魔理沙「相変わらずやるなエレンは!」
霊夢「私達も負けてられないね」
そう言うと、魔理沙、霊夢もハートレス達に攻撃をする
霊夢「結界・封魔陣!」
ビキイィィン!! ドゴオォン!!
霊夢の放った結界によりハートレスの動きを止め
魔理沙「恋符・マスタースパーク!」
ズバアァン!! ドオオォオン!!
ハートレスに大ダメージを与える
その後、ハートレスを殲滅したエレン達は息を整っていた
霊夢「ふぅ~終わったわね」
魔理沙「一時はどうなることかと思ったぜ」
エレン「これでひとまず安心だな」
霊夢「そういえばエレン」
エレン「はい?」
霊夢「あんたこの世界にくるときキーブレードからなんか文字みたいなの出てこなかったの?」
エレン「ああ、確か…『サーヴァントが戦う世界』とかなんとか…」
霊夢「サーヴァント?なにそれ?」
魔理沙「それにしても、炭治郎達がいた世界と違ってここは技術が進歩した世界だな」
確かに、エレンにとって見たことのない世界だ…
街灯に高層ビル、道路に走る車
ウォール・ローゼやウォール・マリアにいた世界では見なかったものばかりだ
エレンが感動を覚えていると…
誰かがこちらに近付いてくる
その人物は全身青タイツで赤い槍のような物を持った人物
「よう、お前らがあの黒い化け物を殲滅した奴等ってのは」
魔理沙「なんだこいつ?」
霊夢「怪しい格好してるわね……」
青いタイツの人物に警戒していると
「おいおいそんな怖い顔すんなって。俺はランサーだ。サーヴァントだよ」
霊夢「サーヴァント?」
エレン「俺にも分からないが、恐らく歓迎されている雰囲気じゃないな…」
「おっ、お前よく分かったな。正解だぜ」
エレン「勘だよ」
そう言うとエレンはキーブレードを構える
ランサー「へぇー、それがどんなものでも開く鍵ってやつか」
エレン「っ!キーブレードを知ってるのか?!」
ランサー「知ってるも何も、俺はマスターからお前らを調べる様に命令されただけだぜ?」
魔理沙「外の世界を知る者がこの世界にいるってか?」
ランサー「まぁそんなことはいい。マスターからは情報偵察するように頼まれたが、ちょいとお前と楽しませてくれよ!」
そう言うと、ランサーは閃光の速さで一気にエレンの間合いを詰める
そして、目にも止まらぬ早さで連続突きを放つ
しかし、それをエレンは全て避けていく
魔理沙「速い!なんて速さだ!」
霊夢「これがサーヴァントってやつの戦い方なのね……」
ランサーの攻撃を避け続けるエレン
すると、エレンは反撃に出る
ガキンッ!
ランサー「おぉっと、あぶねぇ」
エレンの一撃を間一髪防ぐランサー
エレン「今のを防ぐとはなかなかやるな」
ランサー「そっちこそ、ここまで動けるとは思わなかったぜ。なら今度はこれだ!」
そう言うと、ランサーは素早い動きで攻撃してくる
ガキン!カキーン!
ガン!ギン!
エレンも負けじと応戦するが徐々に追い詰められていく
ランサー「そら!よそ見をしている暇はないぞ!」
エレン「くっ!」
魔理沙「なんだあいつ!強いじゃないか!」
霊夢「でも、エレンの方が優勢に見えるわね」
魔理沙「いや、このままだとエレンが危ない!」
霊夢「どうして分かるの?」
魔理沙「直感だよ!」
とその時ランサーの攻撃でキーブレードが弾き飛んでしまった
エレン「しま……っ!」
キーブレードを失ったエレンは絶体絶命の状況に陥る
魔理沙「エレン!」
霊夢「もう見てられない!」
魔理沙と霊夢は飛び出していこうとしたが……
赤い矢の様な物がエレンとランサーの間の地面に刺さる
ランサー「誰だ!!」
「そこまでだランサー」
ランサー「ちっ、アーチャーかもう少し遊びたかったんだが仕方ねぇ…」
アーチャーと呼ばれた男は全身赤の鎧を着ていて、手には弓矢を持っている
魔理沙「助かったぜ!」
霊夢「あんた一体何者?」
アーチャー「私は奴と同じサーヴァントだ」
魔理沙「またサーヴァント!?」
アーチャー「マスターの命令だ。ランサー、すぐに立ち去るがいい」
そう言って二本の短剣に持ち替えるアーチャー
ランサー「そうか、じゃあ俺も本気でいくぜ!」
ランサーも槍を持ち直す
霊夢「ちょっと待って!私達も戦うわよ!」
魔理沙「そうだぜ!仲間外れにするなよ!」
エレン「……」
エレンはキーブレードを再び手中に出現させ、構える
ランサー「クソ…!流石に4人相手は無理だな…!また相手をする!」
そう言い残してランサーは姿を消した
アーチャー「ふん、逃げたか……」
アーチャー「ところでお前達は何故ここにいる?」
霊夢「それはこっちが聞きたいんだけど」
魔理沙「お前もサーヴァントだな?私らとやり合おうってのか?」
アーチャー「そんなつもりはない…マスターからは戦闘を避けるよう言われてるからな」
エレン「そのマスターってのは…」
「私のことよ」
エレン達が振り向くとそこには一人の少女がいた
魔理沙「お前がマスターなのか?」
霊夢「それにしては随分若いわね」
その少女は黒髪ツインテールで赤い服、黒のミニスカートを着用していた
「私は遠坂凛。アーチャーのマスターよ」
エレン「俺はエレンだ。よろしく頼む」
魔理沙「私は霧雨魔理沙!」
霊夢「霊夢よ。それで?なんであなたがアーチャーに私たちと戦わないよう言ったわけ?その理由を教えてくれるかしら?」
遠坂「理由は簡単。貴方達の戦力調査とあの黒い化け物についての情報を集めるためよ」
魔理沙「黒い化け物?」
遠坂「えぇ、さっきあなた達が戦ってた奴等よ。それが現れ始めたのは昨日くらいからよ」
エレン「んで?俺達にどうしろって言うんだ?」
遠坂「協力してくれないかしら?このままだと聖杯戦争に支障が出ると思うし」
魔理沙「聖杯戦争?」
霊夢「なんか怪しい響きね」
エレン「協力するのはいいが、俺達にも目的がある。あくまで利害の一致ということでいいな?」
遠坂「分かったわ。ただし、こちらの指示には従ってもらうわよ。いいわよね?」
霊夢「まぁ、しょうがないわね」
エレン「ああ、構わないよ」
こうして、エレンと霊夢、魔理沙の3人
サーヴァントであるアーチャーとそのマスター遠坂凛と出会ったのであった
夜のビルの屋上…
ネオンの輝く建物が立ち並ぶ中、エレンと遠坂はそれを見るかのように見下ろす
エレン「あれがこの世界の光景か……」
霊夢「まるで別世界みたいね」
遠坂「まるであなた達、今までこんな景色を見たことない顔してるわね」
エレン「そうか?」
遠坂「ええ、まるで別の世界から来たみたいな。そんな顔よ」
エレン(こいつ、俺達の正体を知ってるのか?とにかく、世界の秩序を守らねば…)
と思いつつ、エレンは少し遠坂に警戒する
霊夢と魔理沙は二人で何かを話しているようだ
霊夢「ねぇ、魔理沙」
魔理沙「ん?なんだ霊夢?」
霊夢「炭治郎のいた世界もそうだけど、未だにエレンと同じキーブレード使いが全然いないわね…」
魔理沙「あー、そうだな。けど、エレンのキーブレードが導いてくれるんだ…何かしら理由があるんじゃねーの?」
アーチャー「そこの二人、一体そこで何を話してる?」
魔理沙「お、おう!なんでもないぜ!」
遠坂「っ!アーチャー!」
アーチャー「ああ、確認した」
エレン「どうした?」
遠坂「学校に何か魔力を感じる!もしかしたら魔術師かあんた達の敵かもしれない!」
霊夢「もし、ハートレスならみすみす見過ごせないわね」
エレン「行くか」
遠坂「案内するわ」
魔理沙「私達も行った方がいいんじゃないか?」
霊夢「そうね」
アーチャー「おい、貴様ら勝手に行動するな!」
霊夢「じゃあ、行くわよ」
エレン「あぁ」
エレン達は学校に向かうのだった
夜の学校の屋上……
魔理沙「なあ、本当にここなのか?」
遠坂「そうよ、ここに間違いはないわ」
霊夢「でも、何も起きてなさそうよ?」
遠坂「おかしいわね……確かにここに反応があったはずなのに……」
「ほー?またお前らか」
突如の声にエレン達は上を見上げる
そこにいたのはアイツだ…
エレン「ランサー!」
ランサー「へっ!また会ったな!」
魔理沙「なんでランサーがここに…?」
霊夢「今日はやけに積極的じゃない?」
ランサー「マスター様のご命令でな?今回はお前らが目的じゃなく。そこのお嬢ちゃんよ!」
ランサーが指を差した先は遠坂だった
遠坂「私?」
ランサー「そこにいるんだろう?アーチャーのサーヴァントがよ!」
遠坂「っ!アーチャー!」
遠坂は高くジャンプし、屋上から飛び降りる
それに続くようにランサーも飛び降りた
エレン「俺達も続くぞ!!」
エレン達も飛び降りようとしたとき
ハートレス達が行く手を阻む
エレン「ちっ!」
霊夢「もう邪魔よ!」
魔理沙「どきな!」
エレンはキーブレードで道を切り開く
だが、数の多さでエレン達が押され始めていた
エレン「くそ……!」
魔理沙「このままじゃまずいな……!」
霊夢「ここは私が!」
霊夢がスペカを発動しようとしたその時だ
突然、青い光がエレン達を包み込む
すると、不思議な事にハートレス達が消えたのだ
エレン「これは……」
魔理沙「なんなんだ?」
霊夢「わからないけど、これって……」
遠坂とランサーは地面に着地していた
遠坂「アーチャー!お願い!」
ランサー「さぁ!お手並み拝見といこうじゃねーか!弓兵さんよ!」
アーチャー「ふん、いいだろう。ならば見せてやる」
アーチャーは二本の短剣に持つ
ランサー「お前アーチャーの筈だろ?短剣で戦う弓兵なんて聞いたことないぞ!」
アーチャー「それはどうかな?」
アーチャーは目にも止まらぬ速さでランサーを攻撃する
ランサー「ぐぅ!なかなかやるじゃないか!」
遠坂「アーチャー!しっかり!」
サーヴァント同士の戦いが続く中……
エレン達が屋上から飛び降り、着地する
そして、遠坂の元へ辿り着く
エレン「大丈夫か!?」
遠坂「ええ、なんとかね」
霊夢「ランサーは?」
遠坂「あそこよ!アーチャーと戦ってる!」
エレン「なら、ここでランサーを倒すまで!」
エレンがキーブレードを構える
霊夢と魔理沙もそれに続いた
遠坂「待って!」
が、遠坂が制止される
エレン「なんで止めるんだ!」
遠坂「これはあくまで聖杯戦争…。マスターとサーヴァントの問題なの。関係ない人は巻き込めないわ」
エレン「そうか…」
そう言うとエレンはキーブレードを収め、アーチャーとランサーの戦いを見届ける
一方、二人の激しい戦いが繰り広げられていた
ランサー「はぁぁぁぁ!!!」
ランサーの槍による連続攻撃
アーチャーはそれを的確に防いでいく
ランサー「ははっ!!やっぱ強いな!」
アーチャー「貴様もな。まさかここまでとはな……」
ランサー「けど、まだまだこんなもんじゃないぜ!」
ランサーはさらにスピードを上げていく その速度はまるで風のようだ……
アーチャー「速いな……だが!」
アーチャーは目にも留まらぬ速さでランサーの攻撃を防ぎきった
ランサー「なっ!?嘘だろ!まだ本気出してないのかよ!」
アーチャー「ふっ、そんなことはない」
ランサー「じゃあ、今のは何だってんだよ!」
アーチャー「ただ、少しばかり集中しただけだ」
ランサー「何だと!」
アーチャー「今度はこちらの番だ」
アーチャーの双剣が振り上げた時だった
コツンッ!
何か石を蹴るような音がした
音の先を見るとこの学校の生徒なのだろうか?赤髪の少年がこちらを見ていた
エレン「っ!まさかまだ人がいるとはな!」
遠坂「まずい!逃げて!!」
遠坂の叫び声と共に生徒は逃げ出す
だが、それよりもランサーのスピードが速く、生徒と共に校舎内に入っていった
エレン「追いかけるぞ!」
エレン達は校舎内に駆け込む
遠坂「アーチャーも追いかけて」
アーチャー「承知した」
遠坂「私もすぐに向かう」
遠坂も急いで校舎内に入る
エレン「どこに行ったランサーの奴!」
1つ1つの階をくまなく探すエレン達だが、一向に生徒とランサーの姿が見つからない
魔理沙「どこにいるんだ!」
霊夢「こうなったらしらみ潰しで行くしかないわ!」
霊夢が階段を降りようとしたその時だった……
エレン「待て!いたぞ!」
霊夢「えっ?どっち?」
エレンが指差したのは廊下だった
エレン「あそこだ!」
そこには……
血だらけで倒れている生徒とそれを見下しているランサー
エレン「ランサー!」
ランサー「ん?よう!遅かったな!」
魔理沙「お前!よくも!マスタースパーク!!」
だが、ランサーは軽々と避けた
ランサー「おっと危ねぇー」
霊夢「魔理沙!あんたバカなの!?」
魔理沙「えっ……?」
霊夢「あそこにいるのはランサーだけじゃないでしょ!」
魔理沙「あっ……」
そうだ、もし倒れている生徒にも当たっていたら…
ランサー「そんじゃ、俺はここで退却するぜ?」
エレン「ま、待て!」
ランサー「じゃあな!」
ランサーは姿を消した
霊夢「逃げたみたいね……」
魔理沙「ああ……」
霊夢「それより、この人を助けないと!」
エレン「どうすればいい?」
遠坂「私に任せて…」
エレン「遠坂…」
遠坂「大丈夫よ。私は遠坂家の後継者。こういう時の為の力もあるわ」
遠坂は懐から宝石を取り出し、呪文を唱え始めた
すると不思議な事に傷口はみるみると治っていった
遠坂「これでひとまずは安心だけど……なんで、こんな事に……」
遠坂は心配そうな顔をしながら、倒れた生徒の顔を見た
遠坂「っ!あなたは……!」
遠坂は驚いた様子でエレン達の方を見る
エレン「どうかしたのか?」
遠坂「彼は……ごめん、言えない…」
エレン「とりあえず、こいつが無事ならここを離れよう。騒ぎになって誰かが来るかもしれない」
遠坂「そうね……それじゃ、行きましょう」
遠坂は悲しい顔をしながら、エレンと共にその場を後にした
ランサーとの連戦により疲労した俺達は公園で休息をとっていた
魔理沙「さすがに疲れたぜ……」
霊夢「でもなんとかなったわね」
エレン「あの時、遠坂が助けてくれなかったら、俺たちどうなっていたやら……」
遠坂「お礼はいいわ。当然のことをしたまでよ」
エレン「そうか……」
遠坂「ところであなた達はここに来た目的はなんなの?」
エレン「まぁ、なんていうかハートレスという化け物を退治するために…」
遠坂「やっぱり、そういう事だったのね」
エレン「知っていたのか?」
遠坂「いいえ?でも、初めて出会ったときに戦ってる姿を見てピンっときてね」
エレン「なるほどな……」
遠坂「ところで、ハートレスって一体何なの?」
エレン「わからない……。ただ言えることはあいつらは人の心を奪い取っていくということだけだ」
遠坂「アーチャーも同じことを言ってたけど、結局は聖杯戦争に関係ないってこと?」
エレン「おそらく……。それに、あいつらにはサーヴァントですら手こずる程の強敵もいる」
遠坂「そんなに強いハートレスがいるの!?」
エレン「ああ。俺達ですら手こずらせるほどにな」
遠坂「……わかったわ。私も協力する」
エレン「それはありがたいが、どうしてだ?」
遠坂「だって、放っといたらまた犠牲者が出るんでしょ?だったら、それを阻止しないと!」
エレン「助かるよ」
遠坂「別に気にしなくていいわよ」
魔理沙「けど、聖杯戦争はどうするんだ?」
遠坂「……それは、私が決めることだから」
霊夢「……何か訳がありそうね」
遠坂「……」
遠坂は無言のまま、空を見上げていた
アーチャー「虚無感に浸っているとこ悪いが凛、悪い報せだ」
遠坂「何?」
アーチャー「どうやら、ランサーの奴。お前を助けたあの少年を探しているそうだ」
遠坂「えっ……?」
アーチャー「ランサーはどんな手を使っても目撃者を完全に始末したいようだな」
遠坂「まさか……!」
遠坂は突然、走り出した
エレン「おい!どこに行くんだ!」
遠坂「決まってるでしょ!彼のところよ!」
エレン「待て!」
エレンも遠坂の後を追う
魔理沙「エレン、待ってくれ!」
霊夢「私達も行くわよ!」
魔理沙と霊夢もエレン達を追いかけた
アーチャー「……。エレン・イェーガー…キーブレードに選ばれし勇者…」
アーチャーはそう呟くと姿を消した
「サーヴァント、セイバー。召喚に従い参上した。問おう、あなたが私のマスターか」
遠坂を先頭に俺達は駆け出していた
そして、とある屋敷前に近付いた瞬間、何かの影が飛び出す
アーチャー「っ!!」
突如現れたアーチャーが短剣で何かを防いだ
アーチャー「貴様、いきなり何をする!」
そこには、青い甲冑を纏った金髪の少女がいた
「貴方こそ、私の邪魔をする気ですか?」
アーチャー「ふん、どうやらやる気みたいだな!」
アーチャーは双剣を構える
エレン「待て!」
アーチャーの前にエレンが駆けつけ、立ち塞がる
エレン「お前は……」
「私はセイバー。セイバークラスで現界した者だ」
魔理沙「セイバー?まさかお前もサーヴァントなのか!?」
セイバー「はい」
セイバーと名乗る少女はうなずきながら答える
そして、エレンを睨みつける
セイバー「それよりもそこの者!何故私とアーチャーとの戦いの邪魔をしたのです!?」
セイバーは怒りの表情を浮かべ、エレンに問いかけた
エレン「俺はある目的で来ただけだ。それに、あんたが俺達の目の前で戦っていたから、止めただけだ」
セイバー「それが戦いの妨害だというのです!」
セイバーはエレンの言葉を否定するように叫んだ
エレン「戦いを止めることが…いけないのか?」
セイバー「当然です!これは聖杯戦争、命を賭けた殺し合いなのです!その戦いを止めただと!?」
アーチャー「落ち着けセイバー、今俺達はここで争ってる場合ではない」
セイバー「……わかりました」
セイバーは納得した様子で引き下がる
と、同時にエレン、セイバー、アーチャーの周りにハートレスが出現する
セイバー「なんですか!?この化け物達は…」
アーチャー「説明してる暇はない!おい、エレンという少年!手伝え!」
エレン「お、おう!」
そう言うと、エレンはキーブレードを手に持ち、アーチャー、セイバーと背中合わせにして立つ
セイバー「ここは協力しましょう!」
アーチャー「不本意だが仕方ない」
エレン「いくぞ!」
こうして、ハートレス討伐が始まった
アーチャー「ふんっ!!」
セイバー「はあああぁ!!!」
アーチャー、セイバーの放った斬撃により、複数のハートレスが消滅する
エレン「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
続いて、エレンの渾身の一撃により、最後のハートレスは消滅する
アーチャー「これで最後か……」
エレン「なんとか倒せたな……」
アーチャー「油断するな。まだ近くにいるかもしれない」
セイバー「その心配はいりません。気配は完全に消えています」
アーチャー「そうか、それならひとまず安心だな」
エレン「ところで、あんたらサーヴァントは一体何者なんだ?」
アーチャー「俺達は聖杯戦争の為の使い魔みたいなものだ」
エレン「なるほどな。それで、なんで俺達を助けてくれるんだ?」
アーチャー「さっきも言った通り、今は争ってる余裕など無いからだ」
エレン「それはどういうことだ?」
アーチャー「ハートレスは人の心を奪い取るらしいな?おそらく、ハートレスはこの世界にもいくつか出現しているはずだ。だから、これ以上被害を増やさない為に俺はここにいる」
セイバー「アーチャー、一体この世界で何が起きているのでしょうか?」
アーチャー「少なからず、聖杯戦争どころではない状況だ」
魔理沙「つまり、聖杯戦争が中断されてるとかそういうことか?」
アーチャー「いや、聖杯戦争はすでに始まってる…これは何かしら異変が起きているということだ」
魔理沙「じゃあ、今のうちに私と霊夢で異変解決に向かうぜ!そういうの私らの得意分野だもんな?」
霊夢「待ちなさい。こんな時こそ慎重に行動しないといけないわ」
魔理沙「そんなこと言ってる場合じゃないだろ!」
その時、誰かがこちらに近付いて来る音がした
その人物は学校にいた赤髪の生徒だった
「セイバー、無事だったのか!」
魔理沙「ん?誰だよお前?」
「俺は…」
遠坂「こんばんは、衛宮士郎くん」
衛宮「え、遠坂?!なんでここに?つか、なんで俺の家前にこんな大人数…」
遠坂「ちょっと色々あってね」
遠坂は苦笑いしながら答えた
遠坂「それより、貴方に聞きたいことがあるんだけどいいかしら?」
衛宮「まあいいけども」
遠坂「貴方、セイバーのマスターなのかしら?」
衛宮「ああ、そうだけど」
遠坂「やっぱりそうなのね……ちょっと話したいことがあるから付いてきてくれるかしら?」
衛宮「わかった」
遠坂達は衛宮を、公園に連れて行く
そして、様々な事を説明する
聖杯戦争…
サーヴァント…
そして、ハートレスのことを
衛宮は信じられないという表情で聞いていた
そして、しばらく沈黙が続いた後
衛宮「なんだよこれ……」
遠坂「残念だけど、事実よ」
セイバー「シロウ……」
セイバーは不安な表情を浮かべていた
魔理沙「なあ、とりあえず私達に協力してくれないか?お前とセイバーが味方になってくれれば心強いし」
セイバー「シロウ、私からもお願いします」
魔理沙、セイバーは頭を下げて頼み込む
衛宮「でも、俺には何もできないぞ?それに、ハートレスとかいう奴らがいつ襲ってくるかもわからないのに」
エレン「大丈夫だ。ハートレスなら俺達が必ず守ってみせる」
セイバー「ありがとうございます。エレン・イェーガー」
衛宮「とにかく、皆の役に立てるかどうか分からないけど協力するよ。俺だってこの世界の人達を守りたいからな」
魔理沙「ありがとな!」
こうして、新たな仲間と共に俺達は新たな決意をする
遠坂「なら、衛宮くんとエレンに会わせたい人がいるから案内するわね」
こうして、俺達はとある場所へと向かう そこは、小さな教会のような建物だった
遠坂「ここから先は私とエレン、衛宮くんだけで入るから皆は外で待ってて」
遠坂はそう言うと扉を開ける
そこには神父らしき男がいた
遠坂「久しぶりね。言峰綺礼」
言峰という男は俺達を見るとニヤリと薄気味悪い笑顔で出迎える
言峰「遠坂凛、また会えて光栄です。」
衛宮「この人は?」
遠坂「彼は言峰綺礼といって、私の父の知り合いよ。ちなみに父はもういないわ。」
エレン「なんでそんな人がここにいるんだ?」
遠坂「それは、この男が聖杯戦争の監督役だからよ」
エレン「監督役なんてのもいるんだな」
衛宮「この人は信用できるのか?」
言峰「ほう、君が衛宮士郎か。そして、もう一人は鍵を持つ少年エレン・イェーガー。なかなか興味深い」
エレン「俺達のことを知ってるみたいだな」
遠坂「一応敵ではないことは確かよ」
言峰「さて、そろそろ本題に入るとしよう。まずは聖杯戦争の現状についてだが、今現在聖杯戦争は中断とまではいかないがトラブルが起きてしまっている」
エレン「なんだよトラブルって」
言峰「それは聖杯戦争の根幹に関わるものだ。簡単に言えば聖杯戦争が何者かによって妨害されているのだ」
遠坂「だから聖杯戦争が中止になるかもしれないってことね」
言峰「そうだ」
遠坂「なるほどね……」
遠坂は顎に手を当てながら考える
言峰「それともう一つあるのだが、先程参加していた筈の魔術師達との連絡がつかなくなってしまった」
衛宮「それってつまり…?」
遠坂「もしかしたらハートレスの仕業かも知れないわ」
言峰「その通りだ」
遠坂「まさかこんな事態になるとは予想外だったわ」
遠坂は頭を掻きむしり、悔しそうな表情を浮かべている
言峰「今回、行方不明になったのはライダー、キャスター、アサシン、バーサーカーの4人。そして、そのマスター達だ」
衛宮「ちょっと待ってくれ!確か聖杯戦争では7人のマスターが戦うんだよな?すでに半分以上いないじゃないか!」
エレン「この時点で生存確認できるのはアーチャーとそのマスターの遠坂。セイバーとそのマスターの衛宮。そして、ランサーとそのマスターの6人のみ…」
遠坂「あとは全員脱落したと考えるべきね」
言峰「それは私にも分からないが、恐らく何者かによって存在を消された可能性があるな」
遠坂「いずれにせよ、このままじゃ聖杯戦争どころじゃないわね」
衛宮「一体誰がこんなことを?」
遠坂「わからないけど、おそらくハートレスの可能性が高いわね」
エレン「……」
遠坂「どうしたの?浮かない顔して」
エレン「いや、この世界や聖杯戦争の異変が起きてしまったのはハートレスが原因とは思うが…」
遠坂「なによ、何か言いたいことでもあるわけ?」
エレン「いや、なんでもない」
衛宮「とりあえず、これからどうするか考えないとな……」
遠坂「とりあえず、聖杯戦争は続行ということてにしておきましょう」
言峰「ああ、それが最善だろう」
遠坂「でも、他のマスター達はどこにいるか全く検討がつかないわね」
衛宮「なら、手分けをして探すしかないんじゃないか?」
遠坂「あなた、わざわざ、敵を増やすつもりなの?」
エレン「確かにそれも一つの方法だ。だけど、ここは慎重に行動すべきだ」
衛宮「でも、一人でも多く味方を増やせばハートレスに勝てる可能性はあるんじゃないのか?」
遠坂「衛宮くん、本来私達は聖杯戦争では敵同士なの。ハートレス退治をするためにここにいるんじゃないわ」
衛宮「わかってるけど、他にいい案がある訳でもないだろ」
遠坂「とにかく、今日はもう遅いから休みましょ」
言峰「ひとまず、この件は我々がなんとかしよう。君達は思う存分、聖杯戦争を楽しむといい」
遠坂「余計なお世話よ!」
言峰「ククッ、失礼。それでは、ごきげんよう」
そう言うと言峰綺礼は教会の奥の部屋へ入っていく
遠坂「ふう、相変わらずムカつく奴ね」
遠坂は悪態をつくと俺達に向き直る
遠坂「私は一旦家に帰るわ。貴方達も一度家に戻りなさい。明日になったらまた集まりましょう。」
エレン「わかった。」
こうして、俺は遠坂達と別れ、一夜過ごすのであった
夜の街のにて、一人の人物が歩く
黒コート「……」
黒コートの手からうねうねと動く黒い帯のような物が放たれた
to be continue
実は最近Fate staynightを見てドハマリしていたので導入したいなと考えていました。
個人的にアーチャー推しです
このあとヘブンズフィールの3章見る予定なのですがネタバレ勘弁してくださいm(_ _)m
次回は明日投稿!お楽しみ!