夜の街…
ハートレスは変わらず徘徊をする
すると、一匹のハートレスが路地裏にいる気配を感じ取る
近付いた瞬間、黒い帯のような物がハートレスを捕らえ、路地裏に連れ去っていった
朝を迎えたエレン、霊夢、魔理沙は衛宮の屋敷で朝食を取っていた
霊夢「……やっぱり美味しいわ」
魔理沙「ああ。衛宮の飯最高……」
霊夢の呟きに、味噌汁をすすりながら答える魔理沙
エレン「セイバー。一つ聞いていいか?」
セイバー「なんでしょうか?」
エレン「セイバーはここに現世したと昨夜言ってたのが、それって外の世界から来たということなのか?」
セイバー「そうです。私達は聖杯によってこの世界に召喚されました」
エレン「聖杯…それが願いを叶えてくれるものだよな?」
セイバー「はい。全てのサーヴァントはその聖杯を求めて戦っているのです」
エレン「なるほどな……。その聖杯とやらは何処にあるんだ?」
セイバー「それは……わかりません」
エレン「わからないのか?じゃあどうやって探せば良いんだ?」
セイバー「1つ言えることは聖杯戦争に勝てば、聖杯は現れるということです」
エレン「そうか……」
セイバーの言葉に納得するエレン
霊夢「でもそんな簡単にいくかしらね」
魔理沙「確かにな。聖杯戦争はマスター同士の戦いだろ?どう戦うんだよ?」
セイバー「私にも詳しくは分かりません。しかし、マスターには令呪と呼ばれる刻印があるはずです。その印が刻まれていれば、他のマスターと遭遇すれば戦いになるでしょう」
霊夢「まぁ、戦うしかないわけね」
エレン「……」
魔理沙「ということは、遠坂と衛宮はマスターだからいずれ戦うことに…」
霊夢「そういうことになるわね」
魔理沙「うへぇ……なんか嫌だな」
セイバー「なぜ?」
魔理沙「だってよ…昨日はあんなに協力してハートレスと戦ってたのに聖杯戦争になると敵同士って…なんか嫌じゃないか?」
霊夢「仕方がないじゃない。元々、セイバー達は聖杯戦争のためにこの世界にやってきたんだから」
魔理沙「そりゃそうなんだけどさぁ……」
セイバー「気持ちは分からなくもないですが、今はあなた達の問題を片付けるのが先決です」
魔理沙「そうだな。とにかく今はハートレス退治だ!」
と、その時遠坂が居間に入ってきた
遠坂「おはよう。皆、お揃いね」
魔理沙「おっ!来たな遠坂!」
霊夢「なんでここに?」
遠坂「決まってるでしょ?私も協力するのよハートレス退治」
魔理沙「本当か!?助かるぜ!!」
遠坂「さ!衛宮くん、行くわよ!」
衛宮「え?行くってどこに?」
遠坂「勿論、ハートレスを倒しに行くのよ」
衛宮「俺もか?」
遠坂「当たり前じゃない。それに昨日の話、忘れてないわよね?」
衛宮「……わかったよ。ついてくればいいんだろ?」
遠坂「わかればよろしい♪」
衛宮と遠坂はそのまま出ていった
霊夢「あいつら、いつの間に仲良くなったのかしら?」
魔理沙「知らんけど、なんだか夫婦に見えるな」
セイバー「あの二人に何かあったんですかね?」
エレン「……気になるな」
一方、ハートレスを追い続けていたアーチャーはとあるビルの屋上に来ていた
そこは見晴らしの良い場所で、遠くまでよく見える場所だった
しかし、そこには既に先客がいた
ランサー「よう昨日ぶりだな」
アーチャー「貴様も聞いたのか?」
ランサー「ああ、マスターがお前たちに協力しろとな?」
アーチャー「ふん。余計なお世話だと言いたいところだが、そう言う訳にもいかんだろうな」
ランサー「話が早くて助かるぜ」
アーチャー「で?どうするつもりだ?まさか共闘などと言うつもりはないよな?」
ランサー「おいおい。んなことしたら、こっちの戦力が減っちまうじゃねぇか」
アーチャー「ならば決まりだな。我らの目的はあくまで聖杯のみ」
ランサー「ああ、敵になったときは手加減はなしだ。お互い全力を発揮して戦おうぜ?」
二人は睨み合う
すると、異様な気配を察知したアーチャーは叫ぶ
アーチャー「ッ!!避けろ!!!」
その瞬間、二人のいたビルは一瞬にして倒壊した
瓦礫の中から現れたのは、ハートレスなのだが、何やら様子がおかしい
アーチャー「こいつは……ハートレスなのか?」
ランサー「けどよ?なんか普通じゃねえな」
目の前にいるハートレスは、今まで戦ってきたどのハートレスよりも異質な雰囲気を放っている そのオーラはまるで……
アーチャー「……何かに取り憑かれてる?」
ハートレス「クカカッ……」
ハートレスは不気味に笑うと、次の瞬間、凄まじい速度でアーチャーに襲いかかった
しかし、ランサーの防御によりハートレスの攻撃を辛うじてかわすアーチャーだったが、あまりの速さに驚きを隠せない
ランサー「ボサッとするな!また来るぞ!」
ハートレスの攻撃は再び二人に襲う
再び襲いくる攻撃をかわしながら、冷静さを取り戻すため、深呼吸をする
アーチャー「ふぅ……。よし、見えた!」
アーチャーはハートレスの動きを捉えると、今度はこちらから仕掛けた
二本の短剣が現れると、そのままハートレスに向かって切り裂く
その時、ハートレスの切り傷から黒の帯が現れ、ムチのような攻撃がやってくる
アーチャー「チッ!厄介な攻撃だ!!」
その攻撃を難なく回避しながら、アーチャーは次なる技の準備をした
その隙を狙って、ハートレスは黒い帯で追撃する
しかし、そこにランサーの槍術による突きで防ぐ
ハートレス「……!?」
さらに、ランサーの槍から赤い光を放つ
アーチャー「ランサー…まさか!?」
ランサー「一気に片付ける!!」
ハートレス「……!?」
ランサー「刺し穿つ死棘の槍」
ハートレスは避ける間もなく、胸元に槍が刺され、黒い血飛沫が舞う
ハートレス「……グフッ」
ハートレスは口から吐血しながらも、まだ倒れていない
ランサー「耐えやがった!?」
ズブっ!!
と、その時だった…
ランサーの胸に黒い帯が貫通する
ランサー「なっ……ガハッ!」
アーチャー「ランサー!」
ランサーの体は貫かれたまま宙に浮かぶ
そして、ランサーはそのまま地面に落下していった
ハートレス「……クカカカ」
アーチャー「貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
そして、ハートレスは何かを察知したのがとある方角へ走っていった
アーチャー「あの方角は…!?」
アーチャーは急いで後を追う
その頃、遠坂は衛宮とエレン達を連れてある場所へ向かっていた
それは、アインツベルン城へ向かう途中にある森である
遠坂「もうすぐね」
衛宮「遠坂、ここは一体どこなんだ?」
遠坂「この先にはアインツベルンの森があるのよ」
衛宮「アインツベルン……?」
遠坂「ええ。人のいないところで作戦会議よ」
衛宮「お、おう……?」
遠坂「ええ。それにしても、まさかこんなことになるなんてね…」
エレン「何がだ?」
遠坂「いえ、なんでもないわ」
遠坂とエレンは先へ進む
エレン「これは……」
そこには、西洋風のお屋敷が建っている
遠坂「あれがアインツベルン城よ」
エレン「アインツベルン……」
そして、お屋敷の中へ入ろうとしたときだ
背後からハートレスが現れる
魔理沙「ハートレス!?」
エレンはキーブレードを構える
衛宮「セイバー!エレンと協力してくれ!」
セイバー「わかりました!」
魔理沙「霊夢!一緒に戦うぜ!」
霊夢「仕方がないわね」
霊夢と魔理沙も戦闘態勢に入る
セイバーとエレンはハートレスに向かって攻撃を仕掛けた
ハートレス「……」
しかし、ハートレスのスピードには誰も追い付けなかった
すると、ハートレスは右手を上げると、そこから闇の魔力でできた巨大な手が現れた
その手を振り下ろすと、地面は割れ、木々は薙ぎ倒される
ハートレス「……!」
ハートレスは両手を広げると、辺り一面に闇の弾幕が放たれる それを必死に回避するが、ハートレスの放つ闇はどんどん増えていく
やがて、ハートレスの放った闇の弾幕は周りを囲んだ
ハートレス「……!!」
ハートレスは手をかざすと、全ての闇の弾幕が一斉に襲いかかる
その衝撃で、全員吹き飛ばされてしまった
衛宮「くっ……みんな大丈夫か?」
霊夢「なんとか……生きてるみたいね」
セイバー「私はまだ戦える」
エレン「……」
ハートレス「……クカカ」
ハートレスは不気味に笑う
魔理沙「何が可笑しいんだ!」
すると、エレンの背後から黒い帯のような物が近づく
セイバー「っ!危ないっ!」
セイバーは咄嵯に、エレンを庇うようにそのまま突き飛ばす
エレン「……!?」
セイバー「ぐあっ!」
そして、その黒い帯は、そのままセイバーの体に絡みついた
エレン「セ、セイバー!」
セイバー「ぐぅぅ……」
セイバーは苦しそうに悶絶している
ハートレス「……!」
ハートレスはセイバーに向けて闇の塊を放つと、そのままセイバーを取り込む
衛宮「セイバー!」
アーチャー「遅かったか!」
遠坂「あんた!遅いじゃないの!」
アーチャー「ふん。あんなものに追い付けるはずがなかろう」
遠坂「なんですって!?」
アーチャー「それより、今はあいつを倒すぞ」
遠坂「言われなくてもわかっているわよ!」
すると、セイバーを取り込んだ塊が動き出す
アーチャー「……来るぞ」
ハートレス「……クカカ」
ハートレスは笑いながら、様子を伺う
しばらくすると、塊が破裂しセイバーが姿を表す
しかしその体は、先程のセイバーとは違う姿であり、黒の衣装に変わっていた
その姿はまるで……
遠坂「黒いセイバー!?」
ハートレス「……!?」
ハートレスの表情が変わった
ハートレス「……クカカ」
そして、ハートレスは高らかに笑うと共にセイバーは手を上げる
セイバーの手元に黒い剣が出現する
その剣は空気が重くなるような雰囲気を漂わせていた
アーチャー「まさか、あれはオルタ化…」
エレン「オルタ化?」
アーチャー「ああ。マスターの中には稀に、聖杯戦争中に力が増す者がいるらしい。その状態が、英霊の本来の能力を引き出す『オルタ』と呼ばれる現象だ。だが、それはかなり危険なことでもある。暴走すれば、命を落とすこともある」
遠坂「じゃあ、今のセイバーの状態がそうなの!?」
アーチャー「恐らくな……」
遠坂「でも、あの状態のセイバーなら勝てるんじゃない?今までだって苦戦してなかったんでしょ?」
アーチャー「いや、それは違う」
遠坂「え?」
アーチャー「あの状態は、普通のオルタ化とは一味違う。恐らくあのハートレスに洗脳されたオルタ化だ…恐らく私達に危害が及ぶ…!」
遠坂「そんな……」
その時だった、セイバーオルタが突如エレンに襲いかかった
エレン「なっ!?」
エレンは不意を突かれて、そのまま斬りつけられる
エレン「くっ……」
遠坂「エレン!」
セイバーオルタはそのまま、遠坂とアーチャーの方へ向かう
セイバーオルタ「……!」
そして、遠坂とアーチャーに向かって手に持っている剣を振る
アーチャー「投影開始(トレースオン)」
アーチャー干将・莫邪を投影する
そして、セイバーオルタの攻撃を食い止める
セイバーオルタ「……!」
セイバーオルタの攻撃は更に勢いを増す
そして、アーチャーは押されていく
アーチャー「ぐっ……!」
セイバーオルタ「……」
セイバーオルタは無言のまま攻撃を続ける
すると、セイバーオルタの後ろからアーチャーは双剣で斬りつける
しかし、セイバーオルタはそれを簡単に受け止めた
アーチャー「馬鹿な!?」
セイバーオルタ「……」
セイバーオルタはアーチャーを押し返すと、そのままアーチャーの腹に蹴りを入れる
アーチャー「ぐあっ!」
セイバーオルタ「……」
セイバーオルタは倒れたアーチャーを見下ろしている
セイバーオルタ「ふん……」
衛宮「セイバー…?」
ハートレス「……クカカ」
ハートレスは笑いながら、セイバーオルタの隣に立つ
ハートレス「クカカカ!!」
セイバーオルタ「……!」
ハートレスは両手を広げると、辺り一面に闇の弾幕が放たれ、それを見たエレンは咄嵯にキーブレードを構える
エレン「……っ!」
エレンはキーブレードを振り回し、闇の弾幕を打ち消す
エレン「……はぁっ!!!」
エレンの振り回す速さは次第に加速していき、やがて全ての闇の弾幕をかき消した
ハートレス「……!?」
衛宮「すげぇ……」
ハートレス「……クカカ」
ハートレスは右手を上げると、そこから巨大な手が現れた
ハートレス「……!」
ハートレスは手をかざすと、エレン目掛けて攻撃する
エレン「……!?」
エレンは咄嵯に回避するが、回避した先にセイバーオルタが待ち構える
エレン「っ!」
セイバーオルタ「……!」
セイバーオルタはエレンに襲いかかる
エレン「……!」
エレンは必死に避けるが、セイバーオルタの猛攻は止まらない
セイバーオルタ「……!」
セイバーオルタは剣を横に振ると、衝撃波が発生する
遠坂「ねぇアーチャー!!なんとかならないの!!」
アーチャー「なんとかと言われてもな……」
霊夢「このままだとまずいわよ!なんとかしないと!」
アーチャー「わかっているが、この状況ではどうすることもできない」
遠坂「くそぉ……こんな時に何も出来ないなんて……」
遠坂は自分の無力さを悔やんでいた
その時、衛宮が前に出る
衛宮「俺が行く」
遠坂「衛宮君!?」
魔理沙「無茶だぜ!」
ハートレス「……クカカ」
ハートレスは不気味に笑っており、衛宮に襲いかかる
その時だった
ジャキンッ!!
アーチャー「貴様は前に出るな!衛宮士郎!!」
アーチャーがハートレスの攻撃を防ぎ、衛宮の前に立ち塞がる
アーチャー「お前達は下がっていろ!」
遠坂「アーチャー!」
アーチャー「ふん。勘違いするな。私は別に、衛宮士郎を助けたい訳ではない。ただ、ここで負けられても困るというだけだ。わかったらさっさと下がれ。邪魔だ」
衛宮「お前…」
遠坂「あんたって、ほんっと素直じゃないわね」
遠坂は呆れた表情を浮かべていた
アーチャー「なんだその顔は?」
遠坂「なんでもないわ。それより、絶対勝ちなさいよ」
アーチャー「ああ、セイバーはともかくだが、あのハートレスは倒してしまっても構わんのだろ?」
遠坂「そう。じゃあ、任せたから」
魔理沙「エレンを頼む!」
アーチャー「ああ。安心しろ」
そう言うと、エレンの隣に立つ
エレン「何か作戦があるのか?」
アーチャー「ああ、私の宝具を使う」
エレン「宝具?それは一体……」
アーチャー「それは見てのお楽しみというやつだ。とにかく今は、あいつを倒すことだけを考えてくれ」
エレン「了解した」
アーチャーとエレンは、ハートレスとセイバーオルタと対峙する
セイバーオルタ「……」
ハートレス「クカカ…」
そして、アーチャーは目を瞑り何かを唱え始めた
アーチャー「I am the bone of my sword」
ー体は剣で出来ているー
アーチャー「Steel is my body, and fire is my blood」
ー血潮は鉄で 心は硝子ー
アーチャー「I have created over a thousand brave works」
ー幾たびの戦場を越えて不敗ー
アーチャー「Unknown to death」
ーただ一度も敗走はなくー
アーチャー「Nor known to life」
ーただの一度も理解されないー
アーチャー「Have withstood pain to create many weapons」
ー彼の者は常に独り 剣の丘で勝利に酔うー
アーチャー「Yet, those hands will never holdanything」
ー故に、生涯に意味はなくー
アーチャー「So as I pray, unlimited blade works」
ーその体は、きっと剣で出来ていたー
アーチャー「この身は永遠に呪われし炎 されどこの誓いは聖杯に捧げるものなり!」
そして、世界が光る
目を開け、そこは広がっていた光景は荒野の世界であり、空には歯車が浮いた世界だった
エレン「これは…」
アーチャー「固有結界だ…これで思う存分戦える…」
ハートレス「……クカカ」
ハートレスは右手を上げると、巨大な手が姿を現す
ハートレス「……!」
ハートレスは手をかざすと、アーチャー目掛けて攻撃する
アーチャー「ふん」
アーチャーはそれを簡単に避けると、両手をハートレスに向ける
アーチャー「投影開始(トレースオン)」
両手には干将・莫邪が握られていた
ハートレス「……!」
ハートレスは左手をかざすと、そこから巨大な手が現れる
ハートレス「……!」
アーチャー「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
アーチャーとハートレスの激しい攻防が続く お互い一歩も譲らない戦いが繰り広げられていく
一方、エレンはセイバーオルタと互角の戦いをする
エレン「……!」
セイバーオルタ「……!」
二人の剣がぶつかり合う度、火花が散る
エレン「くっ……!」
エレンは一度距離を置くと、キーブレードを構え直す
セイバーオルタ「……」
セイバーオルタも剣を構えると、一瞬で距離を詰められる
セイバーオルタ「はあっ!!」
セイバーオルタは剣を振り下ろすが、エレンはそれを避ける
エレン「アーチャー!」
避けた先にはアーチャーの姿があった
アーチャー「……!」
アーチャーは干将をセイバーオルタに目掛けて投げる
セイバーオルタ「っ!!」
カキンッ!!
セイバーオルタはそれを弾き返す
すると、剣を大きく掲げる
セイバーオルタ「……!?」
突如、剣の周りに黒い渦が纏わりつく
ハートレス「……クカカ」
セイバーオルタ「……!!」
エレン「なんだあれは!?」
アーチャー「セイバーの宝具のようだ…」
エレン「あんなエネルギー…どう避ければ…」
アーチャー「私に任せろ。貴様はキーブレードでセイバーの心にある闇を取り除け!」
エレン「え!?今なんて…!!」
アーチャー「時間がない!!急ぐぞ!!」
エレン「お、おう!」
そして、アーチャーは再び唱え始める
アーチャー「I am the bone of my sword」
そして、セイバーオルタも宝具を放つ体制に入る
セイバーオルタ「エクス……」
アーチャー「“熾天覆う七つの円環”――――!」
セイバーオルタ「カリバアアアアァ!!!」
アーチャー「はああああああ!!!」
二人の宝具が激しくぶつかる
ドオオオォン!!!
激しい爆発が起こる 煙で視界が悪くなる中、アーチャーはエレンの名を呼ぶ
アーチャー「……エレン今だ!!」
エレン「っ!!」
エレンはキーブレードをセイバーオルタに向ける
キーブレードは光を放ち、セイバーオルタの胸に直撃させた
エレン「はああああああ!!!」
セイバーオルタ「……!?」
セイバーオルタは苦しみ出すと、体から光が放たれていく
エレン「これで……」
セイバー「……っ」
セイバーオルタの体は消えていき、セイバーの姿に戻る
ハートレス「ククカカ…!!」
ハートレスは黒い帯をエレンに差し向けた
エレン「まずいっ!!」
エレンは防御の構えを取ったときだった
複数の剣がハートレスに襲いかかる
ハートレス「グガッ!!」
アーチャー「すまないが、貴様はここで終わりだ」
そこにはアーチャーがいた
アーチャー「行くぞ!奴を倒すのだろう!」
エレン「あ、ああ!」
二人はハートレスに向かっていく
そして、アーチャーは干将・莫邪を投げ、それをハートレスに向けて放つ
ハートレス「……!!」
ハートレスはそれを弾こうとする
だが、それは叶わなかった
なぜなら、干将・莫邪はハートレスの両腕を切り落としたからだ
ハートレス「ガアッ!!」
ハートレスは苦しむと、そこにエレンがやってくる
エレン「喰らえっ!!」
エレンはハートレスを一刀両断する
ハートレス「グアアァ…」
そして、ハートレスはボロボロと崩れるように消滅する
エレンはアーチャーのもとに歩み寄る
アーチャー「………」
エレン「お前、衛宮だろ?」
アーチャー「なぜそう思うのだ?」
エレン「なんとなくだがお前の心が衛宮士郎だって感じるんだ…」
アーチャー「……フッ、心か。まさかそんなことを言われるとはな」
エレン「まぁ、俺もまさかお前がサーヴァントになってるってことも驚いたさ。けど、今は感謝してるぜ?おかげで助かったしな」
アーチャー「礼には及ばない。それに、私はまだ死ぬわけにはいかないのだからな」
エレン「ん?そうなのか?」
アーチャー「ああ、私が英霊になりこの世界にやってきたのには目的がある…」
エレン「目的…?」
アーチャー「それはエレンには言えないことだ。なぜなら世界の秩序なのだからな…」
エレン「おいおい、まさか最初から俺達がよそ者ってことにお見通しだったんだな?」
アーチャー「……ああ、君たちのことはよく知っている」
エレン「なら、話は早いじゃねぇか。俺はお前に協力するぜ?」
アーチャー「いや、その必要はない。これは私…いや、俺達の問題だからな……」
エレン「俺達…の?」
アーチャー「いずれ分かる……」
エレン「……ま、そういうことにしてやるよ衛宮…」
アーチャー「さぁ、セイバーを連れて戻ろう。皆が待ってる」
エレン「ああ!」
こうして、戦いは幕を閉じた
しかし、この戦いは後に起こる聖杯戦争の始まりにすぎなかった……
その後、衛宮の家に戻り平和を一時的に取り戻していたのだった
セイバー「おはようございます」
衛宮「セイバー!起きたのか!?」
セイバー「ええ、お陰様で回復しました」
魔理沙「本当によかったぜ」
セイバー「心配かけてすいませんでした」
霊夢「もう大丈夫なの?」
セイバー「はい、問題ありません」
衛宮「でも、しばらくは安静にしててくれ」
セイバー「はい……」
すると、セイバーはキョロキョロと辺りを見渡す
魔理沙「どうした?」
セイバー「エレンはどこにいるのでしょうか?」
霊夢「あー、エレンなら…」
エレンは屋敷の前にある桜の木を眺めていた
すると、一枚の桜が頭の上に乗る
エレン「……」
エレンはそれを取ると、微笑みながら呟いた
エレン「世界の秩序か…あいつもいつかは俺みたいに外の世界に出て俺と出会うのだろうか…」
アーチャーのことを考えていると、セイバーがやって来た
セイバー「ここにいましたか……」
エレン「セイバー、傷は平気なのか?」
セイバー「はい、おかげさまで治りました」
エレン「そっか、それは良かった」
セイバー「それより、貴方は何を見ていたのですか?」
エレン「ん?ああ、ただここから見える景色を見てただけだよ」
セイバー「そうですか……」
エレン「……なぁ、セイバー」
セイバー「はい?」
エレン「……。衛宮を頼むぞ。あいつ多分一人で突っ走るかもしれないからよ!」
セイバー「ええ、私はシロウを必ず守ります」
エレン「それから、アーチャーに会ったらお礼を言っといてくれ…俺からのお願いだ」
セイバー「………承知しました」
エレン「そんじゃ、俺達はまた旅に出る。またな」
セイバー「ええ、また会いましょう。キーブレード使いの勇者…」
セイバーがそう呟くとエレンの姿は消え、代わりに桜の花吹雪が降り注いだ…
グミシップに戻ったエレン達だが、エレンは何やら浮かない顔していた
霊夢「何浮かない顔してるのよ?」
エレン「え?そんな顔してるか?」
魔理沙「ああ、アーチャーと共闘してからずっとそんな調子だぞ?アイツになんか言われたのか?」
エレン「いいや?ただ…」
霊夢「ただ?」
エレン「アイツ…アーチャーにもう一回会いたいなって…」
寂しそうに呟くエレンを見た霊夢と魔理沙は顔を合わせる
霊夢「また会えるわよ」
魔理沙「そうだぜ?いつかまた遠坂や衛宮達に会いに行こう」
エレン「……。そうだな!よし!次の世界へ行こう!」
そう言うとエレンはキーブレードを掲げる
キーブレードから光を放つと同時に再びゲートが開く
エレン「さぁ!次の世界へ!」
霊夢・魔理沙「「出発!!」」
そう言うとグミシップはゲートに向かって発進していた
エレン達の旅立ちを見届けたアーチャーと遠坂
アーチャー「……行ったか」
遠坂「随分あっさりとした別れね?」
アーチャー「ああ、彼らには彼らの旅がある。我々も我々の目的がある。それを邪魔するわけにはいかないだろう?」
遠坂「ふーん、ま、それもそうかもね。それにしても、まさかエレンと共闘するなんて思いもしなかったけど?」
アーチャー「きっと私もそう望んでたんだろう」
遠坂「そうなの?」
アーチャー「あぁ…」
そう、あの時…ハートレスに襲われていた衛宮は勇気がなかった…
しかし、英霊としてエレンの隣に立った事によってアーチャーの心は少し報われていた
こうして、キーブレード使いと英霊達の戦いは幕を閉じたのであった
to be continue
アーチャーとセイバーオルタの戦いはヘブンズフィールを見てた時に戦わせてみたいなと感じてこんなストーリーになりました。
もしⅡが出るならアーチャーを連れて行こうかなー
ということで次回は2月7日に投稿します!