シリアスさんに病室まで連れてこられ、ベットの上に寝かされた。
シリアスさんが走って俺のことを運んだため、腰の痛みはさっきより悪化している。
「…」(痛くて声もでない)
「え~と、確か包帯と塗り薬はこちらに…」
シリアスさんは腰に巻くための包帯と腰痛に効く薬を探しているみたいだ。
「あ!ありました!」
どうやら見つけたみたいだ。
「どうぞ使ってくださいませ。」
シリアスさんに包帯と小瓶に入れられた薬を渡される。
「あの…これ火傷用の薬なんですけど…」
シリアスさんから渡された小瓶のラベルには火傷用と書かれていた。
「あっ…す、すみません!腰痛のを探して来ます!」
「いえいえ。」
紅茶がかかった腹筋も実は軽い火傷をしている。
服を胸の部分までめくり、薬を塗る。
少しだけ痛みは引いた気がする。
「ありました!こちらが…」
シリアスさんが腰痛用の薬を見つけ、こちらに戻ってくる。
俺は服をめくっているのを忘れ、シリアスさんから薬をもらおうとする。
「あ、ありがとうシリアスさん。」
手を伸ばして薬をもらおうとするが、シリアスさんはずっと固まったままである。
シリアスさんの目は俺の腹筋に釘付けである。
俺は今頃、服をめくっていることに気がつき、急いで元に戻す。
「すいません、あまり意識してなくて…」
シリアスさんに平謝りをしておく。
「あ…///、あ…///」
シリアスさんは目が点になった状態で、頬が赤くなっていた。
放心状態なのか、止まった様に動かない。
「やっべー…どうしよこれ。」
ギリギリ手が届かないところにいるのでシリアスさんが持っている腰痛用の薬がずっとシリアスさんが持っているのである。
何とか薬をもらおうと無理矢理ベットから飛び上がってシリアスさんの手にある薬を取ろうとする。
しかし勢い余ってシリアスさんの肩に手が当たり、シリアスさんも倒れてしまう。
「やべっ!?」
幸いなことにシリアスさんが倒れた先には毛布がしいてあったので鈍い音はしなかった…が、
シリアスさんの肩に手を当てて倒したから俺も次いでに倒れてしまい、俺がシリアスさんを押し倒しているような体勢になってしまった。
傍から見たらとんでもないだろう。
「…え?///」
「わぁぁぁ!?すみませんすみません!」
俺は急いで退いて土下座をする。
ちなみにこの時は腰痛を感じなかった。
シリアスさんは意識が戻ったのか、顔全体が赤くなっていた。
「テゲトフ様がそこまでいたすなんて…シリアス、惚れてしまいました///」
なんかシリアスさんが俺自身のせいで壮大な勘違いをしていた。
「シリアスがテゲトフ様に変わって包帯を巻きます///」
シリアスさんは俺をまたお姫様抱っこし、ベットに戻して俺のズボンに手をかけた。
「あのシリアスさん?」
「恥ずかしがらないでくださいませ///」
シリアスさんは見た目の割には力がとんでもなく強く、徐々にズボンは下がっている。
「待って!俺が悪かったから!」
もう終わったと思った時、病室の扉が開かれた。
病室に入ってきた人がシリアスさんを止めてくれるのを願った。
「…何をしているのですか?シリアス。」ハイライトオフ
叶った。
というより、この声って…
「メ、メイド長…!」
ベルさんだった。
シリアスさんで隠れて顔はよく見えないが、演習の時とは比べ物にならないほどのオーラを放っていた。
「こ、これは違くて…」
「どこが違うと言うのですか?」ハイライトオフ
シリアスさんが立ち上がったことで、俺の目の前からはシリアスさんが退いた。
扉付近に立っているベルさんの顔を見てみるが、目が笑っていなく、光が無かった。
「ではテゲトフ様に聞いてみましょう。何があったのですか?」ハイライトオフ
ベルさんが俺の方を向き、倒れている俺を見下ろしながら聞いてくる。
「いや…まあ…これに関しては俺が悪いからさ…シリアスさんは何も悪くないですよ。」
「…分かりました。今回はそういうことにしておきます。」
表情が戻ったベルさんが俺に手を差し伸べ、俺がそれをとって立とうするが、忘れていた腰の痛みが襲ってきた。
「いっって!?」
「どうされました?」
「実はお茶会で紅茶をかけられた時に倒れて腰を打っちゃいまして…」
「ん?紅茶をかけられた…」
ベルさんの表情がさっきと同じようになる。
「シリアス…まさかあなた…」
「ひ、ひぃぃぃ!て、テゲトフ様!」
シリアスさんが怯えた顔で俺に助けを求める目を向けるが、事実なので助けようがない。
「あー…そのー…頑張って。」
「では行きましょうか。シリアス。」
「助けてくださぁぁぁいぃぃぃ!!!」
「…どうしようもないんだが。」
ベルさんがシリアスさんの首元を掴んで病室から出ていった。
最後に不気味な笑みを浮かべながらベルさんは出ていったのが怖かった。
「よいしょっと…」
這いつくばってベットの側まで行き、シリアスさんが持っていた薬を腰に塗って包帯を巻き、立ち上がる。
「少しは楽になったな…」
まだ痛みは残るが、耐えられないほどでも無いため、歩いて病室から出ていき、部屋を目指す。
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部屋までもう少しのところで、一人の子に会う。
「お兄ちゃん…大丈夫だった…?」
ユニコーンちゃんだ。
俺のことを心配してくれてたみたい。
「大丈夫だよユニコーンちゃん。」
返事をし、部屋に入ろうとするがユニコーンちゃんに呼び止められる。
「待って…お兄ちゃん…その…ユニコーンも一緒に…いていいかな?」
「別にいいけど…どうしたの?」
ユニコーンちゃんの突然の申し出で何がしたいのか分からず、聞き返してしまう。
「お兄ちゃんは…怪我しているから…少しは助けられたらと思って…」
ユニコーンちゃんは優しい子だった。
まるで自分に妹が出来たみたいな気持ちになる。
「ユニコーンちゃんは優しいね、じゃあお願いしようか。」
部屋の扉を開け、ユニコーンちゃんを部屋に入れる。
部屋に入ると俺はベットに腰かける。
「ユニコーンちゃんも立ってないで座りな。」
「じゃあ…お邪魔します。」
ユニコーンちゃんはそう言い、俺の隣に腰かける。
「そういやユニコーンちゃんの艦種って何?」
「ユニコーンは…空母だよ…お兄ちゃん。」
ユニコーンちゃんが空母だとしり、少し驚く。
エリザベスさんやウォースパイトさんも戦艦なのにフッドさんと比べたら小さいが、イラストリアスさんと同じ空母とは思いもしなかった。
「へぇ~、空母なのか…もしよかったら今度、俺の演習相手になってくれない?」
「え?」
俺の兵装は戦艦にしては弱く、対空砲もないために艦載機からの爆撃を避けるしかないのだ。
爆撃を避けるための演習相手になってくれたらラッキー位に考えていた。
「ユニコーンは別にいいけど…お兄ちゃんはいいの?」
「俺から言う出したことだしいいよ。むしろ俺の我儘を聞いてくれたから感謝したいくらいだよ。」
ユニコーンちゃんは俺とは違い、艦隊の主力として戦地に赴いているのだろう。
こんな幼い子供でもKANーSENならばセイレーンとの戦いに使われるとは残酷なものだ。
「じゃあ…ユニコーンもわがままを言っていい?」
「いいぞー、なんでも言ってね。」
「なんでも…」ボソッ
ユニコーンちゃんが何やら言っているが、小さくて声が聞きとれなかった。
「なんでもいいなら…お兄ちゃん…一緒にお昼寝しよ?」
「いいよー」
俺は後ろに倒れ、ベットに寝転がる。
続けてユニコーンちゃんも俺の隣に倒れてくる。
「しかし、今日は意外と寒いねー」
「こうすると…暖かいよ、お兄ちゃん。」
俺が話しかけると、ユニコーンちゃんは俺の胸元に抱きついてきた。
ユニコーンちゃんはどことなく嬉しそうな顔をしていた。
「確かに暖かいね。」
俺はお返しとばかりにユニコーンちゃんの頭を抱え、更に胸元にたぐりよせる。
「お、お兄ちゃん…破廉恥だよぉ…」ボソッ
最後の方がうまく聞き取れなかったが気にせず俺は目を閉じて眠る。
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