目を覚ますと、時計の時刻は17時30分となっていた。
ユニコーンちゃんと昼寝をし始めた時の時刻が14時なので、3時間以上も寝ていたことになるのだ。
「やっべーな…流石に寝すぎた…」
「Zzz…Zzz…」
俺に抱き着きながらユニコーンちゃんは可愛い寝顔で寝ていた。
でもなんか掴んでいる力がとんでもなく強くて痛い。
「夕食の時間まで後少しか…」
夕食の時間は18時と決まっており、少しでも遅れたら席が埋まって今日の朝と同じ様に座りにくくなるかもしれない。
「お~い、ユニコーンちゃん?もうちょっとで夕食だから起きよ?」
ユニコーンちゃんをゆすって起こす。
「う~ん、むにゃむにゃ…」
ユニコーンちゃんが目をこすりながら気だるそうに起き上がる
「おはようユニコーンちゃん、さっそく食堂にいくよ。」
「おはようお兄ちゃん…でもまだ30分くらいあるよ?」
ユニコーンちゃんは眠たそうにしながら時計を見て言う。
しかし、ここから食堂まで歩いて10分以上はかかるのである。
この建物は大分広く、ベルさんに渡された館内の地図を見ながらじゃないと迷子になってしまうくらいには広いのだ。
「確かに少しだけ早いけど、ここから食堂までに少しだけ時間かかるし、それに早く行った方が席も選べていいんじゃないかな?」
とはいえ、今から部屋を出て食堂に向かっても、20分近く余るのだ。
10分前ならともかく、20分前に食堂にいるのは早いだろう。
「ゆっくりおしゃべりでもしながら食堂に行こうよ。」
「うん…お兄ちゃん。」
ベットの枕とシーツを整え、ユニコーンちゃんチ一緒に食堂まで歩き続けながら
世間話をしながら食堂まで向かう。
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食堂に着き、空いている席に座る。
「少し早くこれたからまだまだ空いてるね。」
周りで食事をとっている人はあまりいなく、おそらくこれから増えていくだろうとは予想できた。
「ユニコーンちゃん何食べる?」
「ユニコーンは…フィッシュアンドチップス…かな。」
「オッケー、じゃあ取ってくるね。」
俺は席にユニコーンちゃんを残し、食事を取りに行く。
ユニコーンちゃんはフィッシュアンドチップスと言っていたな。
確か魚を揚げたものだったはずだ。
朝はパンにスクランブルエッグと簡単なもので、昼食も同じものだったから夕食は違うのを食べい。
「すみません、フィッシュアンドチップスと…この“スターゲイジーパイ”をください。」
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お兄ちゃんはユニコーンに食べたいものを聞くとカウンターに行って注文をしていた。
こういうことは女の人がやるものだとイラストイアスお姉ちゃんに教わったことがあるけど、お兄ちゃんは男の人なのに女の人がやるようなことを自分からするいわば変人?だと思う。
お兄ちゃんが絶望したような顔でお料理を持って来てくれた。
ユニコーンの目の前にはフィッシュアンドチップスが置かれたけど、お兄ちゃんはパイからおさかなさんが飛び出しているお料理を自分の前に置いた。
もしかしてお兄ちゃんは間違って注文しちゃったのかな?
それならユニコーンのお料理を分けてあげたいけど…
「ねえ…お兄ちゃん…よかったら…ユニコーンとお兄ちゃんのお料理食べ合いっこしない?」
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やった。
完全にやらかした。
半分好奇心でスターゲイジーパイというものを選んだが、まさかパイ生地に魚がぶっ刺さってる料理だとは思わなかった。
やはりイギリスと似た国だ。
まさかこんな料理が出されるとは思わなかったよ。
落ち込んだ気持ちでユニコーンちゃんのフィッシュアンドチップスとスターゲイジーパイをユニコーンちゃんのいる席まで運ぶ。
ユニコーンちゃんの前にフィッシュアンドチップスを置いて、俺の場所にはスターゲイジーパイを置く。
スプーンを手に取って食べようとすると、ユニコーンちゃんからしゃべりかけられた。
「ねえ…お兄ちゃん…よかったら…ユニコーンとお兄ちゃんのお料理食べ合いっこしない?」
…え?
気は確かか、ユニコーンちゃん。
魚をぶっ刺したパイだよ?
もしかしてユニコーンちゃんも好奇心で食べようとか思っている?
「と、取り敢えずさ、一応自分のを食べてからにしようか。」
俺はユニコーンちゃんを止め、スプーンに魚とパイを乗せ、口の中に入れる。
どんな味かと覚悟したが、味はそこら辺の料理と変わらないくらいで、意外と好きそうな味だった。
ユニコーンちゃんはフィッシュアンドチップスを美味しそうに食べていた。
ユニコーンちゃんがこちらにフィッシュアンドチップスが刺さったフォークを差し出してくる。
「お兄ちゃんも…食べてみて?」
「はは、じゃあもらおうかな。」
ユニコーンちゃんが差し出したフォークに刺さったフィッシュアンドチップスを食べる。
少し脂っこいが、美味しかった。
「あのね…お兄ちゃんのお料理も…ユニコーン食べていいかな?」
「いいぞ。」
スプーンにスターゲイジーパイを乗せ、ユニコーンちゃんの口に入れる。
もごもごと口を動かしてスターゲイジーパイを食べるユニコーンちゃん。
「おいしい…」
ユニコーンちゃんはスターゲイジーパイを飲み込んでそう呟いた。
見た目の割には意外といけるスターゲイジーパイを食べ終え、ユニコーンちゃんと別れて部屋に戻る。
時刻は18時30分、起きた時から一時間ほどしか経っておらず、そこまで時間が経過していなかった。
部屋に戻り、椅子に座る。
また明日の朝からベルさんとの練習だが、シリアスさん件で腰を怪我しているので緩くしてほしいものだ。
ベルさんに連れて行かれたシリアスさんって今頃どうなっているんだろな。
「二日しか経っていないのにいろんな出来事があったな。」
昨日、いきなりここに連れてこられ、KAN-SENとして戦うことを選んだ。
二日だけで強くなれるとは思わないが、地道に強くなっていくしかない。
「ベルさんからもらったこの本…セイレーンの写真と一緒に各陣営の代表の写真も載っていたけど…」
日本と同じ立ち位置にいる重桜。
その代表、戦艦「長門」。
重桜のKAN-SENにはケモミミなどが付いている子がほとんどらしい。
ウォースパイトさんもケモミミみたいなのがあるが、あれはケモミミでいいのだろうか?
「…今はロイヤルにいるけどいつかは重桜にも行ってみたいな。」
現在、ロイヤルが所属している「アズールレーン」と重桜が所属している「レッドアクシズ」は関係がよくないらしく、戦争に発展する可能性もある。
「戦いたくはねえな。」
ユニオンや鉄血のこともあるが、ロイヤルは今のところユニオンと協力関係にある。
鉄血に関してはベルさんでも情報収集が難しいのか機密情報で伝えることができないのか知らないが、四つの国家の中では情報が一番少なかった。
「さてと、そろそろシャワー浴びて寝るか。」
椅子から立ち上がり、風呂場へ向かう。
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「ふぅ~、温めるね~」
またいつの間にか用意されていた包帯と腰痛用の塗り薬を塗って包帯を巻く。
ベルさんが気を利かせてくれたのだろう。
遠慮したくなるほどありがたいが、ほんとに休んでいるんだろうか?
「今度聞いてみるか。」
窓から見える月が奇麗なので窓辺に肘をついて外へ顔を出す。
「こうやって景色を楽しむのは初めてだ。」
イギリスの人達ごめんなさい。
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