平凡な場所からこんにちは   作:べーニッツ

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若干原作崩壊しているよ。


演習と事件

演習所に着き、艤装を展開し、海へと出ていく。

ベルさんと朝にした練習の場所とは違う景色が見れて面白いなと感じる。

 

「じゃあまずはお手並み拝見と行こうか。」

 

ウェールズさんが距離を取って主砲を構える。

 

「お願いします。」

 

俺も主砲を構え、腰を低くする。

 

「いつでもかかってこい。」

 

ウェールズさんに言われ、俺は駆け出して、一斉射撃をする。

三発は外れたが、一発がウェールズさんの主砲のひとつに当たる。

 

「初めてにしては中々じゃないか。」

 

ウェールズさんも俺に主砲を向けて撃ち、少し距離を縮めてくる。

ウェールズさんの放った砲弾は俺の隣と目の前に落ち、水しぶきが俺の視界を遮る。

 

「見えねぇ…」

 

距離を縮めてくるウェールズさんから少しでも離れるため、後退をする。

けれど馬力の出力が違い過ぎるため、視界が晴れるとさっきよりも近い距離にウェールズさんはいた。

 

「接近戦にも慣れないとな。」

 

ウェールズさんが副砲を全てこちらに向け、撃ってくる。

さっきと数が比べられないほど多い。

何発か装甲部分に当たる。

幸い、兵装には当たっておらず、主砲副砲ともに使える判定だった。

 

「くそ…!」

 

主砲の装填がまだ終わっていないので副砲で反撃をするが、ウェールズさんの攻撃を避けるために態勢を少し崩しており、副砲はすべて外れた。

 

「まだまだ終わらないぞ。」

 

俺の主砲の装填が終わったとき、ウェールズさんの主砲の装填も終わったのか、続けて主砲で追い打ちをしてくる。

ウェールズさんの主砲一つは使えない判定だったが、残った主砲がこちらに飛んでくる。

避けることに専念したが、砲弾の一つが機関部分に当たってしまう。

 

「うぐっ…!?」

 

ただでさえ遅いのにさらに遅くなってしまった。

これではウェールズさんの攻撃を避けるのが難しくなる。

 

「こうなったら…」

 

なんとしてでも勝とうと思い、一か八かの賭けに出る。

俺はウェールズさんの方へと全速力で突進する。

 

「賭けに出てきたわね。」

 

ウェールズさんは迎え撃つために副砲を構える。

俺は臆せず、速度を緩めない。

 

「くらえ!」

 

ウェールズさんが副砲を撃ち、ほとんどが俺に当たる。

しかし、俺は止まらず突っ込み続ける。

 

「何を考えているんだ!?」

 

ウェールズさんとぶつかる一歩手前まで俺は進む。

そのぶつかる寸前で俺はターンをする。

 

「何!?」

 

ウェールズさんは驚き、装填が終わってあるはずの主砲を向けるのが遅れてしまう。

俺は一種の隙を突き、主砲と副砲を一斉に撃つ。

 

「く…!」

 

至近距離での砲撃だったからか、ウェールズさんは大破判定となった。

俺はギリギリ中波判定だったから、最終的に俺の勝利である。

 

「驚いたわ。まさか私が負けるとは…」

 

ウェールズさんは演習が終わると俺に近づいてくる。

自分でも正直驚いている。

突っ込んでいる途中に大破判定となると思っていたが、あんなめちゃくちゃな行動がまさか成功するとは思いもよらなかった。

 

「いえいえ、ウェールズさんも強かったですよ。」

 

「“さん”付けはしなくていい。他人行儀みたいであまり好きじゃないからね。」

 

「じゃあそうさせてもらいます。ウェールズ。」

 

「敬語はやめないんだな。」

 

「そこだけは崩しちゃいけないかなと思って…」

 

「後輩ができたみたいだな。」

 

いや、ウェールズ達の後に入ってきたから後輩です。

っていうか先輩を呼び捨てってまあまあえぐいことだからね?

 

「私は帰って報告をしてこよう。テゲトフはその間に遠距離での砲撃の訓練をしておいた方がいい。近距離での精度は中々いいが、遠距離での精度が不安定だからな。」

 

「分かりました。」

 

ウェールズは港の方へと帰っていき、ここには俺一人だけが残された。

 

「…よくあんな短い間で見抜くことができたな。」

 

ウェールズとの演習は短い時間で終わっており、俺は戦うことにだけ集中していたためウェールズの戦い方をあまり考えていなかった。

 

「戦うことじゃなくて俺の分析もあの短いにしていたのか…」

 

もしウェールズが戦うことだけに集中していたらきっと負けていただろう。

今度は本気でウェールズと戦ってもらおう。

 

 

~~~~~

 

「…以上がテゲトフとの演習の結果だ。」

 

「ほ~ん、意外だね~」

 

執務室でテゲトフとの演習の結果を指揮官に報告する。

指揮官としては私が勝つと思っていたのだろう。

 

「いいところまでいって最後はウェールズが勝つと思ってたんだけどテゲトフが勝っちゃったのか~」

 

「少し嬉しそうだな指揮官。」

 

「別にそんなことないよ~」

 

指揮官の顔が少しだけにやけており、テゲトフが勝ったのが嬉しそうだった。

 

「ウェールズだってテゲトフの分析に集中して負けちゃったんでしょ~?」

 

「そうだが、負けた言い訳にはできない。」

 

「そういうところはしっかりしているんだからさ~」

 

テゲトフの戦い方の分析に集中してはいたが、戦うことに集中していないわけではない。

自惚れではないが、私も数々の修羅場をくぐってきたKAN-SENだ。

今回の敗北には衝撃を受けた。

が、何故か悔しくない。

 

「ウェールズにやけちゃっているじゃ~ん。」

 

「なっ…!?そ、そんなことは無いぞ!?」

 

「うっそだ~」

 

いつの間にか私もにやけてしまっていたみたいだ。

指揮官に指摘されていなかったら自分でも気が付かなかったわ。

 

「こほん…報告は以上だ。私はテゲトフの面倒を見てくるわよ。」

 

「報告お疲れ~、頑張ってね~」

 

執務室を出て、テゲトフのいる演習場へと向かう。

 

 

~~~~~

 

かなりの砲弾を使い、遠距離での砲撃の精度を高めている。

的は訓練用に使われているのがあるのでそれを使った。

 

「ふぅ…ここらで休憩するか…」

 

積んである砲弾を撃ち終わり、港へと帰る。

港に着き、艤装を解除して入る。

ウェールズさんが指揮官への報告をし終わっている頃だろうし、それまでに倉庫に行って砲弾を積んでこよう。

 

「演習弾は別の場所に保管されているし、少し手間がかかるんだよな。」

 

実弾はもっと厳重に管理されているが、演習弾も倉庫の奥の方に保管されている。

 

「積むのは饅頭達がやってくれるからいいんだけどさ…」

 

倉庫に入り、奥の方へと進む。

ちらほら饅頭達が整備をしているのを見かける。

奥にある扉を開け、中に入る。

 

「あれ?」

 

中には饅頭達がいると思っていたが、饅頭はいなく、箱に詰められいる演習弾が大量にあるだけだった。

不思議に思い、さらに中に入って行くと扉が閉められた。

 

「誰だ!?」

 

素早く振り返るが、暗闇で扉がどこにあるのかも分からない。

 

「電源は…!」

 

電源のある場所を手探りに壁に手を当て探す。

電源と思われるスイッチを見つけ、押そうとする。

その瞬間、扉を閉めたであろう者に押し倒される。

 

「いてっ!」

 

倒れた時、さっきの演習で無理な態勢をしていたのもあってか怪我をしている腰に激痛が走る。

 

押し倒した奴は俺に馬乗りになり、手を抑えてくる。

 

「離せ!」

 

必死に抵抗をすると、抑えられている手を解放させることができた。

手を解放しても腰を痛めて立つことができないので地べたを這いずりながら近くの

箱に手を置き、何とか電源をつけようと試みた。

 

「…!」

 

そうはさせまいとこちらに走ってくる足音が聞こえ、大急ぎでスイッチを探す。

見つけた。

スイッチを押すと同時に俺は吹き飛ばされ、演習弾のある箱に突っ込む。

演習弾は爆発はしないが、尖っているため、そこが刺さってさらに怪我を負う。

 

「ぐはっ!?」

 

そこで俺は気を失ってしまった。

 

 

~~~~~

 

テゲトフのところへ行く前に少し減った砲弾を補充しに倉庫へと入る。

演習弾のあるところまで歩き、扉を開けようとする。

 

「あれ?なんで鍵がかかっているんだ?」

 

扉は引いても開かなかった。

 

「すまないがこちらも人を待たせているんだ。開けさせてもらうぞ。」

 

予め持っていたマスターキーで扉を開ける。

 

「誰だ?鍵をかけたのは……!?」

 

中に入るとテゲトフが箱に倒れ込んでおり、その近くには顔を隠した人物がいた。

 

「何者だ!」

 

私はそう叫び、艤装を展開して主砲を構える。

 

「…ちっ!」

 

テゲトフを襲ったであろう人物はダストに入って逃走した。

 

「待て!…逃げられたか…」

 

「そんなことよりテゲトフ!大丈夫か!?」

 

急いでテゲトフに駆け寄り、抱き上げる。

所々流血しているが、気を失っているだけだった。

 

「急いで病室に行かなければ…!」

 

倉庫を出で、病室まで駆けだす。

 

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