「テゲトフは第三艦隊に配属だからね~」
「第三艦隊ですか?」
改造した艤装に少し慣れ、部屋へ戻る途中に放送で指揮官にまた呼ばれたので今は執務室いる。
「そ、今まで主力艦隊はウェールズとフォーミダブルだけだったからちょうどいいかなって。」
「逆になんで今まで二人だったんですか。」
「いや~、あの二人って結構強いし他の艦隊に人員を割り振った方がそれぞれの強さが均等になるからさ~」
「そのフォーミダブルさんってウェールズと同じくらいの実力者なんですか?」
「そうだよ~、ちなみにフォーミはイラストリアスの妹だからテゲトフなら仲良くなれるはずだよ~」
「イラストリアスさんの妹か~…」
時々ご飯を食べている時に絡んでくるが、フッドさんが止めて騒がしくなる。
フッドさんもフッドさんで優雅を意識しているらしいが、全然優雅に見えない。
「…大丈夫なんですよね?」
「フォーミはイラストリアスと違ってちゃんとしているから大丈夫だよ~…多分。」
「おいコラ。」
最後の最後に不安になりそうなことを言わないでほしかった。
とにもかくにもウェールズがいるのであれば不安要素は…
…あるわ。
「前衛艦隊の子はどんな人達ですか?」
話題を変えようと話を主力艦隊から前衛艦隊のことにする。
前衛艦隊の子ではジャベリンがいてほしいな。
「前衛艦隊の子?アマゾンにダイドーとグロスターだよ。」
全員初耳の名前だったわ。
マジか~…
前衛艦隊に知り合いがいねぇ。
「どう?誰か知っている?」
「全員知らないです。」
「そっか~、でもダイドーはシリアスの姉だからテゲトフのこと知っているかもね。」
知り合いの姉妹が二人もいるのなら話のネタはできるだろう。
シリアスさんの姉であるダイドーさんはシリアスさんと同じじゃないよね?
「ウェールズにもテゲトフが配属されることは伝えてあるし、そろそろ向かったらどう?」
「挨拶ぐらいはしておいた方がいいですからね。」
「ちなみに第三艦隊のみんなは食堂の近くの部屋によく集まるからそこら辺探していると見つけることができるからね~」
「ありがとうございます。」
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執務室を出た後、指揮官の情報通りに食堂付近の部屋を探している。
そこにネームプレートが掲げられている部屋が一つだけあるのを見つけた。
『第三艦隊』
「ここでいいのかな?」
コンコン
ノックをし、返事を待つ。
数秒後に声が聞こえる。
「どうぞ。」
「失礼します。」ガチャ
ドアを開けて中に入るとみんな席について何やら作戦会議でもしているような雰囲気だった。
もしかして最悪なタイミングで入っちゃた?
「…後に来た方がいい?」
「いや、テゲトフから来てくれてちょうどよかった。まあ立ち話もなんだ、そこにでも座ってくれ。」
ウェールズに座席に案内されて着く。
今は俺を含めてこの部屋に五人しかいない。
「本人もきたところだ。すまないが自己紹介してもらえないだろうか?」
「いいぞ。テゲトフ級二番艦テゲトフです。近代化改修が終わったので今日からこちらの第三艦隊配属となります。どうぞ、よろしくお願いします。」
立ち上がって自己紹介し、一礼をしてから座る。
みんな拍手する。
「私のことは知っているだろうから他のみんなの名前でも紹介しようか。」
「では私からいかせてもらいますわ。」
ツインテールの人が立ち上がってこちらを向く。
「はじめましてテゲトフさん、私はフォーミダブル、イラストリアスの3番艦ですわ。お見知りおきくださいませ。」
この人がイラストリアスさんの妹のフォーミダブルさんか。
イラストリアスさんと違って主張してこないから助かる。
「こちらこそよろしくお願いします。フォーミダブルさん。」
「イラストリアス姉さんから何度かテゲトフさんの話は聞いたことがございます。随分と熱心に演習を頑張られているそうですね。」
「いち早くみんなと同じ実力にならないといけないと思っているので。」
「向上心があっていいですわね。」
「あ~、しゃべるのは別にいいのだがまだ全員終わってないから後にしてくれないか?」
ウェールズの隣に座っている二人組のメイドの人達がこちらを見つめてくる。
フォーミダブルは物足りなさそうにして座った。
「ダイドー級のネームシップ、ダイドーです。…あの、シリアスが迷惑をかけていないでしょうか…?」
「よろしくお願いしますダイドーさん。シリアスさんには…まあ、色々とありました。」
どことなくシリアスさんと似たような雰囲気だからか少し不安だが、ああいうことするような人ではないと信じている。
「申し訳ございません!シリアスには後で注意をしますので…!」
「もう過ぎたことですし、それに俺が悪かったことですから。」
注意よりもきつそうなことをベルさんにされているからね。
「申し訳ありません…」
「次は私の番ですからダイドーは少し黙っていてください。」
棘のある言葉がダイドーさんに刺さり、ダイドーさんがダウンした。
この紫髪の人がグロスターさんかアマゾンさんのどっちかなんだろう。
「ロイヤルメイド隊、軽巡洋艦グロスターです。ベルファストとは違って男性だからと甘やかしたりはしませんのでご了承を。」
「よろしくね、グロスターさん。」
ベルさんも演習の時は厳しいけどね。
これで今ここにいる全員の名前は憶えれた。
「全員自己紹介が終わったなら今後について話そうと思うが。」
「話遮るようで申し訳なんけど一人足りなくない?」
「アマゾンか?アマゾンなら委託任務の子が一人休んでしまって手が空いていたから委託完了するまでは帰ってこれないぞ。」
「じゃあアマゾンさんはまた後日ということか。」
「そうだな。じゃあ話を戻すが、知っての通りロイヤルの近海ではセイレーンを撤退させることができ、我々は制海権を取り戻した。」
「セイレーンも大打撃を受け、しばらくは攻勢に出てこれない。そこでユニオンへの連絡船の航路の制海権を安定させるためにユニオン方面のセイレーンを攻めるそうだ。」
「この作戦はユニオンからの援軍も来るため私達、第三艦隊だけでの出撃となる。」
ウェールズからの作戦内容の説明を受ける。
要はユニオンとの連絡船が時々セイレーンの襲撃を受け、沈んでしまうためその海域の制海権をユニオンと共同で取り返すそうだ。
初出撃が他陣営との共同作戦だとは思いもしなかったが、フォーミダブルさんが俺のサポートをしてくれることとなった。
「以上で作戦内容の説明は以上だ。質問などはあるか?」
「はい。ユニオンからくる援軍の方々の編成はどうなっているのでしょうか?」
ダイドーさんが初めに質問をする。
ユニオンのKAN-SENの名前は代表の人しか知らないから援軍の人の名前を言われても俺は分からない。
「ユニオンからの援軍の説明は今のところない。ただ、明日連絡船が無事来れたら分かるだろう。」
「空母を援軍に編成するようにユニオンに要求することは可能なのでしょうか?」
「指揮官に頼んでみよう。」
フォーミダブルさんが空母の編成を頼んだところで質問は終わった。
「最後になるが、この作戦は来週に行う。」
「それまで各自で体を休めるように。」
「アマゾンには私から作戦の説明をしておく。」
ウェールズは部屋から出ていき、俺と他三人が部屋に残っている形となった。
俺も自分の部屋に帰ろうとするがフォーミダブルさんに呼び止められる。
「テゲトフさん、ご趣味は無いでしょうか?」
「趣味ですか?」
ここに来てから砲撃の練習ばっかで趣味に時間なんて使っていなかった。
そもそも俺の趣味ってゲームとかなんだよな。
この世界にゲームがあるかどうかは知らんが。
「ゲームですね。」
「あら、ゲームですの?」
意外なことにこの世界にもゲームはあるそうだ。
チェスとかオセロじゃないよね?
「音楽とかはお聞きになられません?」
「音楽か~」
「あんまりかな~」
「そうですの…」
「じゃあね。フォーミダブルさん。」
部屋を出ようとするが、扉の隣に積み上げられた段ボールにつまずいて倒れた段ボールに押しつぶされる。
「うわぁ!?」
「テゲトフ様!?」
段ボールの中はたくさんのものが詰まっていて倒れた衝撃と段ボールの直撃で俺は気を失った。
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