平凡な場所からこんにちは   作:べーニッツ

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やはり駄目か…

 

「そういう訳なのでよろしくお願いしますね。」

 

「え…ええ~!?」

 

ダイドーさんが驚くのも無理ない。

俺の無茶苦茶な案にエリザベスさんが許可を出したからな。

 

「後はダイドーさんによるけども…」

 

別に嫌ならやらせない。

本人の意思は尊重する。

 

「ほ、本当にダイドーがそのような役目をしてもよろしいのでしょうか?」

 

「なんて言うかな…ダイドーさんじゃないと駄目というか…」

 

「え!?///」

 

ダイドーさんが第三艦隊の中で一番免疫なさそうだからダイドーさんと過ごす時間を多めにしないと一週間で慣れなさそうだし。

 

「分かりました。ダイドーは誠心誠意をもってテゲトフ様に仕えさせてもらいます///」

 

「仕えるというかただ一緒に生活してもらうだけなんだけどね。」

 

これから一週間ダイドーさんとの生活…いや同棲か。

………同棲?

もしかしてこれ結構やばi…

 

 

~初日~

 

「もう朝か…」

 

昨日の夕食の時は大変だった。

いつも飯時は大変だけど。

 

「ダイドーさんに少し触れただけで鼻血を出すとは思わんやろ…」

 

話す分には問題はない。

だが触れると鼻血が出るのは分からん。

俺の肌なんか見たらどうなるか…

 

「そんな逆ラッキースケベなんて起こらないだろ。」

 

クローゼットから服を出し、パジャマを脱ぐ。

パジャマを畳んでから服を着ようとする。

 

「おはようございますテゲトフ様。」ガチャ

 

「あ…」

 

さっき建てたフラグをわずか一分未満で回収するぅ!

おかしいだろおい。(切れ気味)

 

「も、申し訳ございません!はぁはぁ…///」バタン

 

ダイドーさんはすぐにドアを閉めたが、鼻血が垂れていた。

やっぱ無理かもしれない。(諦め)

最後に興奮してるし。

 

「…指揮官に助けを求めるか。」

 

 

~~~~~

 

「という訳で助けてください。」

 

「無理。」

 

テゲトフが朝から執務室に来たら昨日のことについてだ。

あんな命令出すんじゃなかった。

昨日の自分をぶん殴りたい気分だ。

 

「そんな無茶苦茶なことで免疫をつけさせようと?」

 

「一週間しか期間が無かったらこうするしかないかなと…」

 

馬鹿だ。

こいつ馬鹿だ。

ちゃんとしているから大丈夫だろうと思ってたのに…

 

「君ほんとに分かってる?ここのみんなは抑えているだけでテゲトフのこと襲おうと思っているからね?」

 

私もだけどね。

 

「そんなこと急に言われてもなんて反応すればいいのやら…」

 

「てか皆さん真面目ですしそんなこと考えてないでしょ。」

 

「何言ってんの?」

 

もう駄目だこいつ…早く何とかしないと…

無防備すぎるんだよな。

 

「ダイドーの方には私から言っておくからテゲトフはいつもの練習でもしておいで。」

 

「じゃあ作戦は…」

 

「第二艦隊に任せる。」

 

このままだと第三艦隊が崩壊しかねない。

テゲトフには悪いが、実戦にはまだ出せそうにない。

許可出すエリザベスも大概だけどね。

 

「何とかして見せますのでそれだけは…!」

 

「…はぁ、作戦まで様子だけ見よう。」

 

「ほんとですか!?」

 

「ほんとだからさっさと朝飯食ってこい。」

 

テゲトフ一人で海域に突っ込ませて分からせてやろうかな。

 

 

~~~~~

 

さてどうしたものか。

ダイドーさんに何かするたびに鼻血を出すものだから対策できない。

指揮官に助けを求めたら作戦から外されかける。

 

「俺が悪いのは分かっているんだけどさ…」

 

でも鼻血が出る人に免疫つけるならこういう強硬策しか俺には思いつかない。

朝はメイド隊が全員分の服を集めて洗濯するらしいからダイドーさんは今はいない。

 

…ダイドーさんが俺のパジャマ持ってく時に顔に当ててたのは忘れたいが。

 

「暗い顔をしてどうしたんだ?」

 

「ウェールズか…おはよう。」

 

「おはようテゲトフ。」

 

しれっと俺の隣に座って食べ始めるウェールズ。

この前の逆セクハラのことを考えると指揮官の言っていることも正しいのかもしれない。

最悪俺が艦隊を崩壊させるまでもある。

 

「実は第三艦隊の全員に男性に対しての免疫をつけさせるように言われてさ、今ダイドーさんをどうしようか悩んでいる。」

 

「男性に対しての免疫?それはまた唐突だな。」

 

「作戦に支障をきたすだろうし仕方がないと思うよ。」

 

今だけは男であることを恨んでいる。

 

「そうか…なあテゲトフ。お前はまだ幼い。」

 

「幼いって…」

 

これでも15歳だわ。

まだ学生だけど。

…よく考えたら学生が戦うのってやばいな。

 

「女性との接し方もあまり分からないだろう。それなら私が…」

 

「ウェールズ様?」ハイライトオフ

 

ウェールズが何か言いかけていたが、何故かいたベルさんによって遮られる。

いつからいたんですか?

 

「ベルファストか。」

 

「はい、テゲトフ様に所用がございまして。」

 

「俺に?」

 

「ですのでお時間を少々いただきます。」

 

「分かった。」

 

ちょうど食べ終わっていたからタイミングが良かった。

 

「ちょっと待っていてくださいね。」

 

トレーを返しにカウンターまで行く。

 

 

~~~~~

 

「…目的はなんだ?」

 

「先ほども言いましたが、テゲトフ様への所用です。ウェールズ様にお答えする必要はございません。」

 

テゲトフが来てから一部のKAN-SENではいがみ合いが起きているとの話を聞いたことがあるが、まさにこの事だろう。

 

「テゲトフは第三艦隊配属となった。結果は覆らない。」

 

「…」

 

図星か。

テゲトフの人気は凄まじい。

本人の知らぬところで盗撮などが起きるほどに。

 

「私はこれで失礼しよう。」

 

男に飢えた檻に男を放り込めば、その男は滅茶苦茶にされる。

こことて例外ではない。

みな、チャンスを伺っている。

 

…もちろん私もな。

 

 

~~~~~

 

「お待たせしました…あれ?ウェールズさんは?」

 

「お帰りになられました。」

 

俺がトレーを返している間に食事を済ませて帰ってしまったのか。

なんか話かけていたが、大丈夫かな?

 

「では行きましょうか。」

 

「ここじゃあダメなんですか?」

 

「なるべく誰もいらっしゃらない場所がいいので。」

 

そこまで大切な話なのか?

前回の件もあってできればベルさんと二人っきりにはなりたくない。

けどな~…

そう思いながらベルさんについて行って人気がないところに着いた。

 

「それで、用事とは?」

 

「ご主人様にテゲトフ様の艦隊の配属変更をテゲトフ様からも申し出で欲しいのです。」

 

「配属の変更ですか…」

 

第三艦隊で出撃もしたことないのに配属変更って駄目でしょ。

せめて相性が悪かったとか判明してから変更するもんですよ。

 

「何故ですか?」

 

「恐れながらテゲトフ様はまだ実戦が未経験でございます。」

 

「初めての出撃が他陣営との合同作戦ではユニオンにも迷惑を掛けてしまうこととなります。」

 

「だから研修みたいなのを他の艦隊で受けてからにした方がいいと。」

 

「左様です。」

 

実際自分でもユニオンに迷惑を掛けてしまうのではないかと感じる。

会ったこともない人達には迷惑を掛けたくない。

しかし、それだと俺の実戦配備が遅れてしまう。

その間にレッドアクシズと戦争でも起きてしまったら終わる。

 

「俺は大丈夫です。だからベルさんは…」

 

「艦隊崩壊の問題があるのにですか?」

 

やはりバレていたか。

ただでさえベルさんが俺のことを辞めさせようとしているのだ。

こういうことは見逃さないはずだ。

 

「作戦開始の一週間まで何とかします。」

 

「不可能です。」

 

ばっさり否定するやん。

ちょっと涙出てきたんだが。

悲しい。

 

「じゃあ何とか出来たら俺の言うこと聞いてくださいよ?」

 

「私には何もないのですか?」

 

「できなければ俺がベルさんの言うことを聞いてここを辞めます。」

 

「それでいいですね?」

 

「構いません。」

 

俺はまた自分の存続が危うくなる。

…みんな俺のこと嫌いなのかな?

 

 

~~~~~

 

「まさかあのような事をおっしゃられるとは…」

 

テゲトフ様を見送ったのちに、そう呟いてしまう。

はっきり言えば不可能に等しいことをテゲトフ様は実行する。

 

「ですが、私からすればおいしい話です。」

 

テゲトフ様を辞めさせ、一緒に暮らすのが私の目的。

しかし、テゲトフ様をここに縛り付けて私に世話されるのもいいことでしょう。

 

「ここまで私を狂わせてしまうテゲトフ様…やはりあなた様は罪なお方です♡」

 

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