平凡な場所からこんにちは   作:べーニッツ

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調査結果

 

ちなみにイラストリアスさんは乱入してきたフッドさんに連れて行かれた。

フォーミダブルさんもその後をついて行ったから庭には俺とグロスターさんしかいない。

 

無事(?)何とかお茶会を終えた俺は、片づけをしているグロスターさんに聞く。

 

「ダイドーさんって今どこにいます?」

 

「ダイドーでしたら今は倉庫の方で整備をしています。」

 

ようやくダイドーさんがどこにいるのか分かった。

この情報にたどり着くまでにめっちゃ時間かかった気がする。

 

「そっか、ありがとうねグロスターさん!」

 

一言感謝を言い、倉庫の方へ走ってく。

また何かあったらたまったもんじゃない。

 

「…」

 

「…何故ダイドー?」

 

~~~~~~~~~~

 

倉庫に着いたから、中に入る。

いつも通り饅頭達がせっせと働く。

それに混じって何人かのKAN-SENも手伝っているみたい。

 

「あ、いた。」

 

隅の方で艦載機の手入れをしているダイドーさんを見つけた。

隣には見知った人がダイドーさんと一緒に手入れをしている。

 

「ん?テゲトフじゃないですかー、どうしたんですか?」

 

「どうもエディンバラさん。ちゃんと仕事してください。」

 

「失敬な!これでもいつもよりかは真面目にやっています!」

 

「いつも真面目にしてください。」

 

シリアスさんと同じくベルさんに説教されたはずなのに変わらないなこの人。

でもエディンバラさんに用事があるわけじゃないんですよ、その隣のダイドーさんの方に用事があるんですよ。

 

「ダイドーさんって何時くらいに仕事が終わりそう?」

 

「だ、ダイドーですか!?」

 

「うん。」

 

持っていた艦載機を落としそうになるがギリギリのところでキャッチするダイドーさん。

急に話しかけられることにも慣れてないのか。

 

「18時には終わると思います…///」

 

「じゃあ一緒に夕飯食べない?」

 

「よ、よろしいのですか?///」

 

「うん。」

 

「…テゲトフって女たらしだよね。」

 

「よしこっちこい。」

 

ダイドーさんと少しいい感じだったのに盛大にぶち壊しやがって…

許さんぞお前。

 

「いやだって本当じゃないですか!ベルだってテゲトフに惚れている…」

 

「姉さん?」

 

「あっ…」

 

エディンバラさんの真後ろにはベルさんがいつの間にかいる。

ベルさんから放たれる殺気がこっちまで伝わってくる。

 

「どうやらまだ説教が足りないようですね。」

 

「違うから!助けてテゲトフ!」

 

俺は笑顔で親指を立てた。

 

「薄情者ぉ!」

 

断末魔が倉庫全体に響き渡るが、誰も見向きもしない。

多分日常的によくあることなんだろう。

 

「じゃあまた後でねダイドーさん。」

 

「え?あ、はい!」

 

18時まで後数時間あるし、どっかで暇つぶししてよ。

 

~~~~~~~~~~

 

「それで私のところに来たと…」

 

「いえす。」

 

「はぁ…でも書類仕事だけで飽きてたから話し相手にでもなってもらおうか。」

 

いつもの緩い感じはなくなって今日の指揮官は真剣だな。

仕事中とかは真面目になるタイプか?

 

「話を聞いた限りでは免疫が意外とついている子も多いって初めて知ったわ。」

 

「なんでだろうな?」

 

「でも免疫が多いって子のほとんどが建造とか海域から連れ帰った子がほとんどなのよね。」

 

「へ~」

 

ベルさんとかの本部から来たKAN-SENを除いて確かにそういう人が多い。

最初は緊張してたのに次からは話しやすくなっている。

 

「やっぱ本部から来た子の方が世間を知っているから。」

 

「この基地って何割くらい本部から来ているんですか?」

 

「6、7割くらい?」

 

普通に多いな。

建造もあまりしないって言うから2割連れて帰ってきて、1割建造ってとこか。

 

「よく覚えてますね。」

 

「記憶力は士官学校ではトップだったからね~」

 

ちょっと緩くなってきた?

 

「それ以外も主席だけど。」

 

「意外と頭いいんですね。」

 

「あ゛?馬鹿にしてんのか?犯すぞ。」

 

「前にそれっぽいの聞きましたよ。」

 

指揮官が欲求不満なのかは知らないが、この人士官学校主席か~…

大丈夫か?ロイヤル。

 

「大丈夫だよ~」

 

「さらっと心を読むなや。」

 

「まあまあ減るもんじゃないしいいじゃん。」

 

もうこの人も元より他の基地で戦った方が身のためかな?

異動ってできるかな?

 

「テゲトフどうせ暇だしエリザベスにこの書類届けてきてよ~」

 

「ええ…別にいいけども。」

 

「届けたっていう報告はいらないからね~」

 

「はいはい、失礼しました。」

 

半ば追い出されるような感じで執務室を出たけど、破天荒だな指揮官…

エリザベスさんにこの書類が入った封筒渡せばいいんだな?

あの部屋豪華すぎて入りずらいんだけどな。

 

~~~~~~~~~~

 

「…行ったかな?」

 

テゲトフが部屋から出て行った数十秒後、隣の書類棚から一つのファイルを取り出す。

中には最近のベルの行動の数々が記されている。

 

「やっぱり黒か…」

 

巷ではヤンデレとか言われるらしいが、私はそんなのではない。

仲間を守るために仕方なくやっているのだ…仕方なくね。

 

「数日だけでもこんなに情報が手に入るなんてね。」

 

テゲトフが入ってきて最初の頃は普通だったはずなのに演習をした時から他人のように豹変してしまった。

表は変わってないようにも見えるが、裏がやべぇ。

 

「これがヤンデレってやつか…」

 

テゲトフの衣服の洗濯はベルがしていて、何着かは盗んで新品に変えている。

しかも、ベルが用意した衣服にはGPSもつけている。

 

「ベルも長い間ここを支えてくれたから罰を与える程度にしておきたいんだけど。」

 

「法律が黙っていてくれるかな~?」

 

ここロイヤルの法律では男性に危害を加えるようなことがあれば一発で刑務所行きだ。

無期懲役でね。

前まではKAN-SENには適応されていなかったんだけど、テゲトフが来る少し前に政府で決められたことだしな~

軍部もKAN-SENが男と関わるとは思いもしなかったから反対なんてしてないし。

 

「ゆーてどこの国も同じようなもんか。」

 

ユニオンも自由の国って言われているけど男関係になるとそうではなくなるほどにね。

うちもKAN-SENが民間人と関わることが一部を除いて禁止だし。

 

「ベルはどうしようか?」

 

テゲトフと敢えて同じ艦隊にしなかったのはベルが暴走するのを止めるためだが、テゲトフがベルに無茶苦茶な勝負を吹っ掛けたせいで大変なことになりそうだ。

あの野郎余計なことしやがって…

 

「最悪テゲトフをユニオンに預けておこうかな?」

 

それならベルも頭を冷やすだろう。

 

「まだ猶予はあるしじっくり考えるとしよう。」

 

~~~~~~~~~~

 

「ご苦労様です。」

 

「いえいえ、こちらも暇なものだったので。」

 

エリザベスさんがいつもいるところに来たけどいなかったので扉の前のメイドさんに封筒を渡して帰ろうとする。

 

「あら?テゲトフ?」

 

扉の前から離れようとしたが、扉を開けてウォースパイトさんが出てきた。

演習で撃破してしまって気まずいからなるべく避けてきたのに…

 

「お久しぶりですウォースパイトさん。」

 

「演習のとき以来ね。あのときは見事だったわ。」

 

「恐縮です。」

 

ウォースパイトさんは特に気にしている感じではなかった。

 

「ウォースパイト様、こちらを。」

 

「これは新しい編成か?」

 

メイドさんからもらった封筒を開けて中の書類を見る。

すると俺もウォースパイトさんから書類を渡される。

 

「え?」

 

「第一艦隊の新しい編成よ。今の内に把握しておいた方がいいわよ。」

 

書類に書かれている編成はこうだった。

 

〈第一艦隊〉

【主力艦隊】

旗艦・エリザベス

  ・ウォースパイト

  ・イラストリアス

 

 

【前衛艦隊】

  ・ジャベリン

  ・ベルファスト

  ・ネプチューン

 

見たところ、演習の時の編成が少し変わった程度だった。

というよりあの編成主力部隊全員第一艦隊だったんかい。

手加減ありでもよく勝てたな。

 

「どう?どこか不安なところはあるかしら?」

 

「文句のつけようがない位すごいですよ。」

 

「ただネプチューンさんは知らない方なので分からないですが。」

 

「ネプチューンは大型巡洋艦よ。陛下がよくメイドと間違えるけどメイドではないわ。」

 

「大型巡洋艦ですか。」

 

大型巡洋艦と聞き、少し興味が沸く。

できるなら一度手合わせしたいな。

 

「よければ少し話して行かないか?」

 

ウォースパイトさんと話したこともあまりないし、悪い話ではない。

 

「そうさせてもらいますね。」

 

 

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